あつかんさんのマイ★ベストレストラン 2010

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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全体的に「アジのある店構え」になりました。今年はそんなに発掘はしてませんね。まあ,こんなとこでしょう。

マイ★ベストレストラン

1位

ドライブインきんかい (越中宮崎 / 旅館・民宿)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2009/12訪問 2009/12/20

雪は夜更け過ぎに 警報にかわるだろう mmm♪

「あ~、たら汁食べたいなあ・・・」というつぶやきをBanana Poppのかえちゃんにしていたのが、一月くらい前。かえちゃんは宮崎(富山県朝日町宮崎)の出身なのです。そこの名物がたら汁。自分自身もあのあたりというか、黒部川の近くで育ちましたので、家庭でも普通に出てくるたら汁。横文字で言えばソウルフード。本当は夏場の食べ物なんですけど、これが冬に食べるとほんわかするんですよねえ。

で、思い立ったのがなんと今年初の大雪警報発令の日でございます。「ええ~っ!何でそんな日に?」なわけでございますが、雪の中を歩くのが好きなんです。ただ単に。あほですね~。でまあ、富山から直江津行きの電車でえっちらおっちらと越中宮崎駅に向かうわけなんですけど、途中魚津で「ポイント故障です。お客様には大変ご迷惑をおかけいたします。」というわけで、30分ほど停車。こういった儀式は重要です。得たいものが遠くにあればあるほど、困難であればあるほど、点数が甘くなります(笑)

越中宮崎駅に着きましたら、あんまり雪は降ってない。しかしこの駅、ホームにいても冬の日本海の波音が聞こえてくるんですねえ。ザッブーン!って。・・・また点数アップですよ。そしてここから歩く。雪の中を。うら寂しい海沿いの寒村を、しかも風が強い雪の中を。またもや点数アップです。国道8号線に歩道はあるんですが・・・雪で歩けません。頑張ります。とは言っても、駅から5分程度なんですけどね。

お店の前にはおいぼの魚拓です。でかい!このおいぼ、年に何匹も採れない魚(というか、一匹採れれば御の字らしい)で、とにかくでかい。もちろん食べたことなんてありません。世に幻の魚は多いですが、これこそがそうじゃないだろうか?それはそれとして、お店に入ってたら汁です。おにぎりも注文。こちらのお店は長距離トラックの運ちゃんがよく立ち寄るお店で、お風呂もあるし、食事も出来るし、トレーラーみたいな大きなトラックでも余裕で駐車できるところが重宝がられてるみたい。当然のように荒くれどもが集まる店的な雰囲気がプンプンいたしております。こっちを見れば菅原文太、あっちを見れば安岡力也がいらっしゃいます。意味もなく一触即発的な雰囲気。お店のおばちゃん(耳が遠い)、おねえちゃん(若くてかわいい)はそんなことには慣れっこで、「何にする?ラーメン?なっぱ入れんと、卵入れるがね?分かったよ。(和訳:お決まりでしょうか?ラーメンでよろしいですか?おひたしは入れずに卵を入れるんですね?かしこまりました。)」という、高級なお店にしか行かない方が聞いたら卒倒するような、ネイティブ・ジャパニーズの会話がなされるわけです。これですよ、これ。大雪警報、日本海、たら汁、菅原文太、そして愛想のないおねえちゃん。キャストが揃いすぎてて、映画にするのもはばかられる感じ。たら汁は絶対に六本木ヒルズで食べたくない。ナイフとフォークで食べたくない。吹雪の日に、うら寂しい国道沿いのドライブインで、目つきの悪いお兄さんに囲まれながら、口の悪いお姉さんに投げ捨てるように注文したい。

たら汁(単品)600円、おにぎり200円。なんなんでしょう、このすさんだ雰囲気の中でこの家庭的な料理。まあ、自分にとってはソウルフードなので、自動的に家庭的になってはしまうんですけど、たら汁・でっかいおにぎり(しかもとろろ昆布)・たくあん(大量にある)。パーフェクトすぎる。たら汁はおそらく富山の米麹味噌。細かく書くとちょっと問題がありそうなので書きませんけど、コクが足りない。「コク」という言葉の意味をお知りになりたい方は、メッセージ機能をご利用下さい(笑。)そしてアホみたいに大きいとろろ昆布のおにぎり。写真ではちょっとわかりにくいんですけど、たら汁の鍋が小さいんではなくて、おにぎりが巨大なんです。そしてたくあんもうまいんだよなあ。やわらかいんですよ。これがまた何切れあったか数えませんでしたけど、10切れくらいはあった。味の評価は☆5ですけど、「しあわせ度数」は☆10ですがな。今回は☆を辛くしました。辛くして4.5。どんな高い料亭でも、どんな高い寿司屋でも、このレベルの味噌汁は出せないんじゃないかな。しかも「コク」という話になると、なおのこと出せないでしょうな。

というわけで、帰りはまた駅までとぼとぼ歩く。このあたりは一時間に一本も電車はありません。ヒマなので海に出てみる。波が荒い。誰もいない。寒い。「だから何け?冬やもんに、雪くらい降るっちゃよ(和訳:だからなに?冬だもの、雪くらい降るわよ。)」というワイルド・バット・クールな声が聞こえてきそうなすばらしいお店でございました。

  • ここから出発。
  • 歩けない・・・
  • ようやく到着。

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2位

こそば亭 (新井 / そば、天ぷら)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2010/10訪問 2010/10/25

ブラ新井。

まあ新井ですわ。

最初に新潟県の方に言っときますと,このあとの文章に数々の新井についての失礼な言説が出てくるとは思いますけど,気を悪くしないでくださいね。まったく悪気はありませんから。

NHKの番組で「ブラタモリ」というのがあります。東京の,「まあどーでもいい街」をブラブラするという番組なんですけど,結構好きなんです。自分も川崎に住んでた頃はよくブラブラしてました。どーでもいい,ありがちな街を。歌舞伎町,新宿西口,表参道(このあたりはどーでもいい街ではないけど,)大師,登戸,喜多見,下北沢,町田,横浜西口,野毛。こういう場所って,歩いて回るのがいいんですよ。で,同じようなことを北陸でもやっております。富山駅前,桜木町,西町。石川だと片町,石坂,主計町,武蔵。福井は片町,九十九。今回はヽ( ・∀・)ノさんとつぬ丸さんおすすめのお店です。ついでに新井のお散歩も。

新井というのは元新井市で,今は妙高市です。山が近い町で,古くは宿場町。ちょっとびっくりしたのは真宗大谷派の新井別院があるということ。新潟県ですので親鸞の影響は大きいところではありますが,別院というのはそれなりに大きい町にしかないものだと思ってたら,あるんですねえ。新井に。その別院の横に墓地があって,その一角に芭蕉の句碑がある。石に刻まれた文字はところどころ判読不能なんですけど,その横にある立て看板に,これまたギリギリ判読可能な句が書いてある。

人聲や此道かへる秋の暮

う~ん,ばせをだわ。「秋の暮」なんていうつまらない言葉をここまで持ってきちゃうんだから。「秋の暮」ですよ。秋と言えば暮れ,暮れといえば秋。・・・まあ,散歩してたのは昼前でしたけど。

時間から計算するとだいたい10キロ程度は歩いた計算になります。宿場町なのでなんぞ面白い建物があるに違いないと思いつつ歩いていたのですが,あんまりないんだよなあ。赤いペンキの,ちょっとそれっぽい建物は見つけたのですが,まあそんな程度で,空き地が多い。豪雪地帯ですから,空き家になった古い木造家屋をそのままにしておくというのが危険だし,取り壊すようにしているのかもしれない。新井では朽ち果てるということもなく,春になると全てが更新されるのでしょう。そんな感じの街からはちょっと離れたところにあるそば屋がこそば亭です。

もりにとろろを付けてもらう。合計800円。事前にヽ( ・∀・)ノさんから自遊人にこそばのことが書いてありますよ,というネタは仕入れてあったのですが,晩成種のため新そばはもう一月ほどかかるらしい。ちょっと危険ですね。霜の季節に収穫って,うまくいけばおいしいそばになりますけど,ヘタすれば収穫ゼロということもあり得ます。しばし待ってそのこそばなんですが,既に端境期もいいところなのにもかかわらず,微妙にそばの香りがする。保存が良かったのか,もともとこういう種類なのか。ちょっと説明いたしますと,「こそば」というのはそばの種類で,「在来種」と呼ばれているものです。普通にそれなりのそば屋(駅そばとかではなくて)に行けば出てくるそばは,頑張っているお店で信濃1号とか常陸秋とかで,それが幌加内産だったり戸隠産だったりするんですけど,この「こそば」という品種はこのあたりでしか取れないもの。その名の通り,実が小さいんです。作付面積なんかも猫の額程度。いつ絶滅しても不思議ではない品種です。味が濃いそば。汁はまあ普通といえば普通なんですけど,きちんと出汁を取ってあり,自分は好きな感じ。最後にそば湯を入れてみましたけど,スーッと汁が伸びて,いい感じのかつおの香りが広がります(かつおだと思う。もしかしたらアゴ節とか鯖節とかも使っているかもしれない。)とろろは大したことはありませんでした。微妙に町に合わせてあるのかもしれないけど,このあたりはお勉強の余地ありかな。やっぱり山里は山里の味を出してほしいものです。総合点は☆4.5にいたしましたが,マイナス0.5はお酒がないから。そば湯とかはおいしいですよ。自分は「酒・ドリンク」という評価項目の中に水とかそば湯なんかも含んでます。水のまずいお店って大体の料理がまずいので,水は大事なもんです。店員さん(?)のおにーちゃんもいい感じ。なんというか,実直さが伝わってくる接客で,「接客は慣れてませんけど,とりあえず接客のまねごとぐらいはしてます」的なのが良かった。客さばきのうまいそば屋って,あんまりよくないもんですよ。江戸そばならそれでもいいんですけど,新井でそれをやっちゃあいけない。いけなくはないけど,繁盛はしないと思います。今の状態がちょうどいい。

というわけで,新井でした。お店近くの河川敷の公園で年寄りがゲートボールをやってます。ルールが分からないので見ててもうまいんだかヘタなんだか分かりませんけど,そんなことはどうでもいいんでしょうね。ゲートボールをやる。そばを食べる。散歩をする。みんな特別なことではない,「いつものこと」に過ぎない。その「いつものこと」を維持するのがいかに大変なことなのかを,秋の暮のこそば亭さんで考えさせられました。あ・・・昼前に食べたんだっけ。

  • 新井の色っぽい町並み。
  • 窓の外には柿の木。
  • 小体なお店。

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3位

澤田たこ焼店 (笹津 / たこ焼き)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2009/12訪問 2009/12/23

アラフォーたこやき。

寿和楽の長三郎でそばを食べて、知り合い宅へ。手ぶらで行くってのも色気のない話なので・・・駅前になんかあったな・・・そーだ、澤田のたこやきがどーのこーの言ってたわ。というわけで、ちょっとだけ道を戻って笹津駅前へ。しかしこの笹津の駅前というのがいい味出してるんですよ。雑貨屋・定食屋兼呑み屋・そして澤田商店。しかも人がいない。典型的なかつて栄えたであろう過疎地のちょっと大きな駅の残り香が漂う。そこでたこやき12個入り400円を買う。参考までに15個入りは500円です。ソフトクリームは250円。

こちらのお店は昭和43年創業ですから41歳、アラフォーです。自分の歳に近いのでなんとなく親近感が湧きます。富山県内では最古のたこ焼き屋だそう。よくまあ、40年間もたこを焼いたもんですなあ。40年大工やってますとか、40年漁師やってますとかなら「へ~すごいですね」となりますが、40年たこ焼きですよ。なかなかいないんじゃないのかなあ。とは言っても2代目の奥さんなので、40年焼いてるわけではないんですけど。

想像するに、40年続くということは、そんなに「激烈にうまいたこ焼き」ではないんじゃないかな、と考えたわけです。そういうのって、はやりすたりとか、一時期のブームだけで、とても40年は続かないだろうと。店外・店内の写真をご覧下さい。今時めずらしい缶コーヒーを温めるドーム型のやつ、マッチで点火するするタイプのストーブ、傷だらけのカウンター。写真は撮りませんでしたけど、たこ焼きを焼いている奥さんもいい感じでくたびれてます(笑。)注文してから出来上がるまで10分ほど。プラザラの上に経木を敷いてたこ焼きを乗せ、緑色のペラペラの紙で包んで輪ゴムでぱちん。さらに紙袋に入れる。色から、音から、素材から、完璧に昭和なんですよね。ついでに言うと、たこ焼きを焼いていた奥さんのエプロンもまた完全昭和。昭和風の作りをした居酒屋なんかはありますけど、ここは天然です。ちょっと雰囲気にやられてしまった。「美しいお店」というのは、こういったお店のことをいうんです。お店の側の利便性と、客の側の居心地の良さが年月によって研ぎ澄まされた空間。ライトの明るさがどうだとか、室温がどうだとか、子供がうるさくてどうだとか、たばこの煙がどうだとか、そんなもんどうだっていいんです!全てにおいて調和のとれた店では、全てを許容できる器の大きさというものが備わっているものなのです。

で、知人宅に急ぎ足で行く。たこ焼きが冷めないうちに。食べてみますと、やっぱり。「うまい!」というものではありません。しかし、また食べたくなる味。外は割とかりっと焼けてて、中はトロ~ンとした感じ。タコは小さい。まあ、小さくても構いません。探せば大きいのもあるかもしれないし。そんなことなど些細なことです。知り合いに言わせると、「先代よりまずくなった」ということらしいんですが、これで充分ですよ。てか、そんなこと言いながら知り合いは10個食べてるし。食べログには「全体としての完成度」なんていう評価項目はありませんが、これは☆5です。万が一(これは本当に万が一の確率だと思いますが)笹津に行くことがありましたら、ぜひこの「美しいお店に」お立ち寄り下さい。ただ、店内はベラスケス的な美しさではなく、川俣正的な美しさですので、ご承知おきを。

  • 商店です。
  • 完璧な昭和。
  • たこ焼き。経木と発砲ザラと緑色の紙包み。昭和すぎ。

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4位

一平飯店 (大手モール、グランドプラザ前、西町 / 中華料理、ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2009/12訪問 2009/12/25

クリスマス・イヴにタンメンをズルズルやって何が悪い!

12月24日は全国的にクリスマス・イヴです。貧乏人からお金持ちまで例外なく平等にやってきます。「あそこのお店のケーキがいいんじゃない?」「こっちのお店の方がおいしいわよ」とか、「どこそこのレストラン、予約取れたから。」「まあ!ステキ!」とか、「あんまり派手なデザインの指輪ってのもなあ・・・」「男の人にプレゼントって、やっぱりワインがいいかしら・・・?」という、平和な会話が飛び交います。・・・だが世界中のノーテンキな者どもよ、この瞬間にも南極の氷は溶け落ち、アフリカでは幼子の命が星になり、世界のどこかで新しい銃がまた一つ生産されているのだ。今日に限っては道端の民家の壁に貼ってある看板の意味を考える日である。そう、「悔い改めよ!終末は近い!」

というわけで悔い改めました!なんと24時間の禁酒。ちょびっとだけ終末が延びたかな?まあちょうど良かったというか、前日及び前々日が呑みすぎで・・・しんどい。こういった場合は、経験的に「24時間抜く」というのが一番よろしいんです。で、完全復活!そういえば看板に「復活の日は近い!」というのもあったな。悔い改めて、終末を迎えずに復活。「・・・クリスマス・イヴに、何バカなこと言ってんだか・・・」と言われそうですが・・・まあ、言われてもしょうがないけど。

で、昼飯はこちら、一平飯店。このお店のある商店街は千石町商店街というところで、結構飲食店が多い。そして全体的に「濃い」お店が多い。まあ下町なわけです。そんな商店街の真ん中くらいにある中華料理屋ですが、一応言っときますと、間違ってもクリスマスなんかに使うお店じゃありませんよ。ありがちな「昔からある、小汚い中華屋」です。売りはボリュームと価格・・・なはずなんだけど、最近値上げしたみたい(タンメンは600円になった。)それでも安めではあるから許しましょう。クリスマスだから。

注文したのはタンメン。いつものように味噌という選択肢もあるんですけど、今日はクリスマスなのでタンメンです。「?」と思われた方は甘いですね。「クリスマス・ケーキ」とか「バレンタイン・チョコ」とかあるんだから、「クリスマス・タンメン」があったからって、何も不都合はないでしょう?もう、勝手に「記念日ナントカ」をバンバン作っちゃいますよ!おそらく5年後くらいには全国的に「クリスマス・タンメン」がはやってます。今よりずーっと派手なやつで、ラーメンにローソクが立ってるようなタンメンが。多分。きっと。

ここまで書けば大体の方は味の予想はつくでしょう。何の変哲もない、うまくもまずくもないタンメンです。ちょっと言いすぎかな?「うまくもまずくもない」より、ちょいうまい。特にスープはおいしい。麺は・・・まあ、クリスマスだから。野菜部分も甘くておいしいですよ。ハチバンの野菜なんかと比べると細切りで、硬いところもわりととってあるので(ハチバンは、野菜の切り方が結構雑なんです)食べ易い。やっぱりタンメンって、野菜を食べるラーメンだと思うんですよね。野菜の選び方と処理の仕方が大事。で、先ほど口を濁しました麺ですが、昔川崎に住んでた頃によく定食屋にあった「川崎ちゃんぽん」みたいな麺なんですよね。ふにゃっとしてコシがない中太麺。「川崎ちゃんぽん」とは、普通のタンメンスープの上に、とき玉あんかけ野菜をのっけたやつなんですが(これがうまい)、正式名称ではないと思います。仲間内で勝手にそう呼んでただけなので。食べたい方は小田急の向ヶ丘遊園駅北口まん前にある・・・名前忘れた。ナントカっていう小汚い定食屋のチャンポンを召し上がってみて下さい。「長崎ちゃんぽん」とは似ても似つかぬシロモノです。まあ、そんな麺でしたので、是非このお店で「川崎ちゃんぽん」を出してほしいなあ。

・・・ズルズル食べます。新聞を見ながら。テレビもチラチラ見ながら。板東英二が映ってます。やっぱりイヴといえばさんまちゃんと八木ちゃんだよなあ・・・。そういうダラダラなのが似合うお店です。クリスマスでも似合います。メニューもいっぱいあって、やっぱり中華屋さんだなあという感じ。落ち着きます。というわけで、また一年後にクリスマス・タンメンをはやらせに参上いたしたいと思います。

  • クリスマスらしく、赤と白(まったく関係ないか・・・)
  • クリスマスらしく、ハートウォーミングな店内(どこが?)
  • クリスマスらしく、クリスマス・タンメン。フランス語ならタンメン・ド・ノエル。
  • 最寄り駅は12月23日開業のセントラム、大手モール電停。違和感たっぷり。

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5位

焼鳥 楽 (グランドプラザ前、大手モール、中町 / 居酒屋、焼き鳥)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2010/06訪問 2010/06/21

そして再びモリイさん。

前回南京千両でご登場いただいた,”八尾の山猿”ことモリイさんの再登場です。今回は一緒に呑みに行きました。前回同様,字幕スーパーなしでお楽しみ下さい。

「か,やっぱり日曜っちゃよう,あんまりやっとらんもんやわのう,え~?」
「昨日グランドプラザでサッカーの中継もやったみたいだし,みんな疲れてんじゃないんですかね?」
「サッカー?おうおう,なんやらカップか。昨日日本なやっとったんか?そいがか・・・。どうやったんよ?負けた?どことやってよ?オランダ?オランダゆうたらえらい遠いとこやぜ?ロシアよりまだ向こうだろがいよ?」

モリイさんの地理感覚はちょっとヘンではありますが,間違ってはいません。「ロシアよりまだ向こう」にあるのが憎きオランダであります。

「楽っちゃ行ったことあるけ,あんた?結構うまいがよ。おら,こんでもう30年くらいの付き合いになるかのう。大将な前,中華料理屋やっとったがよ。ほんでこんだ山行かんかゆうとったれどよ,こないだ車に轢かれてしもてよ,腹いたて断ったがよ。」
「!?・・・車に轢かれたって,モリイさんがですか?」
「おいよ。若いネーチャンによ。脇腹痛てのう,かなわんがよ。」
「病院行ったんですか?」
「おいよ。そのまま救急車で運ばれたっちゃ。丸の内の救急病院によ。」
「・・・酒なんか呑んでて大丈夫なんですか?」
「大丈夫やっちゃ,こんなもんよ。酒っちゃ万病の長(注:多分百薬の長といいたいんだと思う)ゆうてのう,え~?呑んどいた方がいいがいっちゃ,ふぉっふぉっふぉっ・・・あ,いたた・・・」

・・・まあ少なくとも自分よりは頑丈な方であることは確かなんですけど,相手が鉄のかたまりじゃあ勝てないでしょうね。それを「目に細かい虫が入った」みたいな言い方で語るモリイさんはやっぱり素敵すぎる。

「お酒ちょうだい。ヒヤでいいっちゃ。・・・まあまあ呑まれ呑まれ。あんた,何にするけ?つくねうまいがいぜ,ここっちゃ。つくねのなんにするけ?卵とタレ?ならおら,塩にして。」

有無を言わせずつくねです。まあ何だって構いません。モリイさんのおごりだし。このつくねがうまい。モリイさんて,非常によく飲み歩く方で,食べログなんて書かせたら軽く1万軒は行くであろう方なんですけど,いかんせんPCというものに触ったことが無い。

「あんた,あたまいいからいいっちゃのう。あれだろがい,あの・・・コンピュータっちゅうもんかい?あんなもんなパーっと触れんがだろがい?」
「いやー,大体誰でもできますよ。モリイさんもやってみればいいのに。」
「なーん,おらっちゃなんも,あいツマツマしたことっちゃ出来んな。めんどくさてよ。え~?やってみたいとは思えどよ,え~?壊したらまた修理代取られっしのう。・・・ありゃあ,いくらくらいするもんなんよ?」
「ピンキリですけど,条件次第で1万もしないやつもありますよ。」
「ほーん,そいがか。さあ安いっちゃのう,え~?今時あんたよ,こい店でも3軒ほどまわったっちゃ1万くらいすぐやもんのう,え~?」

と,まあ人の話に合わせてくれてはいるモリイさんですが,PCを買う気なんてさらさらないのは明白です。それでこそのモリイさんです。そんな感じでおよそモリイさんに似つかわしくないオシャレな店内でモリイさんの富山弁が炸裂し,あげくの果てにはヒヤ酒をこぼしておりました(笑)。御代は二人で1500円。安いですねえ。ヒヤ酒とつくね二本なんですけどね(笑)。だけど,あのつくねはホントにおいしかった。値段相応だと思います。カウンターに座れば調理場がばーっと見渡せるから料理人はヘンなことができない。ものすごく落ち着く空間です。今まで入らなかったのが悔やまれるお店。

「ほったら,あの,あそこちょっと寄ってくか?前行ったブラジル人の店。ブラジルっちゃまた遠いとこやのう?ロシアよりまだ向こうだろがいよ?」

ちょっと方角が違うけど,もう何だって構いません。モリイさんにとって遠い国とは,つねにロシアの向こうにあるのだから。

  • (説明なし)
  • ひや。銘柄忘れた。
  • 日曜なのにいい感じで賑わってる。
  • つくね。これがうまかった!

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6位

大衆食堂 四十萬 (電鉄魚津 / ラーメン、食堂)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2010/07訪問 2010/07/02

泣くな駒野よ 心の妻よ。

*以下の文章はフィクションがかなり多めです。そのつもりでお読み下さい。(の魚津編)

(カラカラ・・・)
「いらっしゃ・・・あらあ。駒ちゃん!早いのねえ。もう日本に帰って来たの?」
「いやあ・・・ママさん,その言い方きついなあ・・・」
「あらあ,いいじゃないの,アタシはいつもこんあだからさあ。・・・何にする?中華?」
「うん,中華で。」
「中華ひとつね。・・・見てたわよ,テレビ。頑張ってたじゃない?」
「・・・まあ・・・頑張りゃいいってもんじゃないし・・・結果は出さないと・・・」
「結果なんてどうだっていいじゃない?駒ちゃん,よく走ってたわよ。」
「・・・まあ,そりゃあそうかもしんないけど・・・」
「男の子はねえ,泣いちゃだめよ。メソメソしてる子はモテないわよ。」
「そんなわけじゃないんだけど・・・」

駒野は勘違いをしている。日本中で,駒野を責める人間なんていないのだ。

「ズルズルッ・・・やっぱうまいね。チャーシューも柔らかいし,ねぎもしゃきしゃきだし・・・ズルズルッ・・・」

「ねえ,PKはずしたときどう思った?」
「・・・そんなこと聞くかなあ?もうちょっといたわってよ。」
「だめよ。失敗したやつをいたわるなんてありえないわ・・・。厳しいようだけど。」
「・・・そうだよね・・・そりゃそうだよな・・・」
「ほらほら,湿っぽくなっちゃうじゃない!日本代表なんだからシャンとしなさいよ!だらしないんだから!」
「うん,まあ・・・」
「うん,まあ,じゃあないわよ!おこちゃまなんだから!人生が終わったわけじゃあるまいし!」
「そりゃそうだけど・・・」
「そりゃも,ありゃもないわよ。駒ちゃんが好きな人がどれだけいることか!だまって中華そば食べなさい。」

サムライは散りました。散りましたが,美しかったのは間違いない。この美しい戦い方は,おそらく南米やヨーロッパの人間には分からんだろう。分からなくていいですよ。ただ,駒野だけはにこやかに日本に帰ってきてほしい。

  • のれん。
  • どう言っていいものやら。
  • 中華そば。580円。
  • すぐそばが魚津港。

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7位

手打ちそば くちいわ (泊 / そば)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/02訪問 2012/03/01

なでしこ!

昨日(2012.02.29)はTBS系でなんとサッカーの男子・女子二連発!男子はまあいいでしょう。特に語ることもないし,語りたくも無い。前回は対カメルーン戦で盛り上がったことだし。今回は女子なでしこジャパンの対ノルウェー戦でいきます。とは言ってもアルガルペカップという,なんだか良く分からない大会だったりして,会場も岩瀬のサッカー場みたいだったりして,日本人サポーターも10人程度しかいなかったりして,だけどノルウェーのサポーターもほとんどいなかったりして,お酒なんか呑んじゃったりして・・・。とにかくのどかな感じでとても女子サッカーの世界では大きな大会とは思えないほどのぐだぐださがよろしかったです。こういう試合は芝生に寝転んでなんとなーく見てるのがよろしいですな。

開始して10分ちょっとくらいで相手のミドルシュートが決まってしまいましたが,これも「あらら・・・。まあいっか」みたいな気分になってしまうくらいに現地は陽光あふれる春のお天気。なんとかなんだろ,と思ってたら前半ロスタイムに宮間→永里のヘディングのようなヘディングじゃないような一発。まあまあ,そんなもんでしょう。しかし宮間は相変わらずすごいなあ。実はこの試合中,会社関係で富山市内で呑んでいるため,試合が見れないというとあるサッカーバカと鮫島がいかに活躍しているかをいちいちメールして教えてやってたのですが,だんだん酔いが廻ってきたのかしまいには「さめたんはどうなった?」とか「さめたん」呼ばわりになってきたので,テキトーに実況中継してやりました。確かに現状のなでしこでは鮫島のかわいさは光ります。とりたてて可愛い,という感じではないのだけれど,なんかいい雰囲気がある。女の子走りしながらも守備に攻撃にと大活躍。川澄なんてメじゃありません。思うにおっさん受けするプレーヤーなんでしょう。あつかん的にはなでしこ鮫島,職人近賀,ポルシェ岩淵ってところがお気に入りです。澤は・・・あの人は神だから。すきとか嫌いとかというレベルの方ではありませんね。

さて後半。だんだんエンジンもかかってきました。と思ってたらなんだか知らんが川澄の強烈ミドルが相手に当たってゴールの隅っこへコロコロと。まあ,そういうこともありますよ。川澄もかわいいんだけどねえ,どうもああいうタイプの女の子は苦手なんだよなあ。常にかまってやらないと不機嫌になりそうな子っていうか。「たまにはオレだって一人になりたいんだよ!」って言っちゃいそう。川澄に言わせれば「そうなんですか。」の一言で終わっちゃいそうですが。総評すれば,今年初戦だし,まあまあこんなもんだろうという試合。お疲れ様でした。次も頑張ってください。前回ワールドカップ優勝時のように,ホームセンターの店頭からなでしこの苗が消えちゃうくらいのわけのわからん経済効果もあることだしね。

久しぶりのくちいわ。新そばというにはちょっと時間が経過してますが,またもやつけとろ。しかも「小」なんてのがあるんですねえ。通常の盛りより100円引きです。いろんなものを切り取ってしまったあつかんにはちょうどいい量というのがこれくらい。ナイスです。大和芋を使っているそうですが,ちょっと玉になりがちなので粗く擂った長いもでちょっとさらっとさせるのがいいかも。汁もおいしい,というか芋にあう汁です。外の雪を見ながらそば湯。いいですねえ。前回よりはお店もこなれた感じがあるし,「そばの味」ではなくて「そば屋のあじ」が出てきてますよ,わずかながら。朝日町という場所柄,あんまりちょこちょこは行けないけど,次回は春の山菜が出るころに天ぷら食べに行きたいと思います。そんなのがメニューとしてあるのかどうかは知らないけど。以下は前回のやつです。

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ワールドカップ日本チームの初戦は「不屈のライオン」の異名を取るカメルーン。その前に同じ組のオランダ対デンマークの試合がございました。「まあ一応オランダも見ておくか・・・」というわけでテレビをパチリ。それでは時系列であつかんのワールドカップE組,オランダ対デンマーク戦,日本対カメルーン戦を続けてご覧いただきましょう。

20:30 オランダ対デンマーク試合開始
すでに日本酒7合。非常にまぶたが重い。「・・・おお,ロッベン出ないのか・・・」

20:45ごろ 寝る。

24:20ごろ 起きる。日本対カメルーンは残り10分ほど。「・・・1-0か・・・。やっぱ,勝てないよなあ・・・。ん!?1って日本じゃん!なんだ,どーなってんだ!」

ロスタイム4分 「かわしまー!(川島ファインセーブ)よーしっ!締めてけよ,まだ終わってねーぞ!」

1-0のまま試合終了 「よーっし!よーやった!」

・・・まあいろいろご批判もあるとは思いますが,呑んじゃったものは仕方がない。というか,多くの方は日本が勝つなんて思ってもみなかったのではないでしょうか?しかし,けじめをつけるためにこの場を借りて謝りたいと思います。本田様,松井様,長友様,田中様,遠藤様,その他日本代表チーム関係者の皆様,何より岡田様,大変申し訳ございませんでした。次回は試合開始のホイッスルとともに呑み始めたいと思います。これなら試合中に寝るようなことはない気がします・・・。

朝日町の旧ハチバンラーメンがあった場所にありますこちらのくちいわ。実は朝日町出身の二人に勧められたので行って参りました。一人はBanana Poppのかえちゃん。朝日町宮崎出身。どうもこのお店の大将とは友達らしいです。もう一人は朝日町在住の某電力会社の方。プッシュはこちらの方の方が強かった。というか,朝日町自体がすんごくさみしい町なので,新しいお店なんかが出来ると一大ニュースになるわけです。分かりますよその気持ち。

修行されたのは新橋の本陣房だそうです(「お店からの返信」でここらへんの訂正があります。詳しくはそちらをご覧ください。)行ったことはありません。しかしけっこううまく作ってるなあ。いつもの通りつけとろなんですけど,粉は北海道産だそうです。このとろろが細かーく擂ってある。ちょっと砂場の「とろそば」みたいに細かい。これは好みですけれども,自分としてはもうちっと粗く擂ってほしいかな。汁はかつおが富山にしてはきつめ。富山って,昆布の文化が発達しすぎてるところがあって,鰹節って使い方があんまり分かってないような気がするんですよね。実際問題,富山の街中を歩いてても,昆布屋は沢山見かけるんですが,鰹節屋というのは見たことがない。そんなの富山にあるのかなあ?以前,東京に住んでた頃にちょっと仲良くなった女の子が鰹節屋の娘だったので,お父さんから(というあたりがキワドイ話なんですけど,)いろいろ鰹節のお話を聞かせていただいたんですが,ほぼ太平洋側のものなんですよね,鰹節って。まあそれはいいとして,富山ではめずらしく鰹節の使い方が(そこそこ)うまいです。ねぎは白髪っぽく切ってあります。全体としては「上品な江戸そば」です。富山ではめずらしい。

大将は若いゆえか熱いですよ。いろいろ思いはおありのようですが,若いんだし,チャレンジしてみるのはいいと思います。とりあえず蹴らなきゃゴールには入らないんだしね。失敗もままあるだろうとは思いますが。ちなみに自分は長友が大好きです。オランダ戦かぁ・・・。また開始直後に酔いつぶれてしまいそうな予感がしますけど・・・。

  • しまうまみたい。
  • お酒がいろいろあります。
  • つけとろ。江戸風。

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8位

松里 (直江津 / 居酒屋、焼きそば)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2010/10訪問 2010/10/25

サマライズできない。殺人的なお店。

高田のSAKE祭りは,そこそこ成果をあげた。完全な殲滅には至らなかったが,まあよくやった方だろう。戦友とともに,まあまあ勝利の宴である。ちなみにこのお店に来るまでに,自分は軽く一升は超えるであろう酒量をこなしている。小さなおちょこではあったが,50杯は呑んでいるし,散歩しながら100円の鬼殺しを3個呑んでいるのだ。が,しかし,やはりアルコールの殲滅作戦を完遂できなかったというのはくやしい。「そこそこ出来た」というのは,我々にとっては恥ずべき言葉である。一応,「上越SAKE祭り」というものの要点を記しておく。cacktさんの顔を立てて。

・10月23・24日の二日間にわたって行われる
・高田のメインストリートで行われる
・上越地方の酒蔵18軒プラス,ワイン
・食べ物の出店も多数
・1000円でお猪口を買ってあとは呑み放題

強敵である。新潟なのだ。酒がうまいのである。普段呑んでいる鬼殺しとはレベルが違う。だが,こちらも酒については知らないわけではない。知らないわけではないが,つらい。今回の戦いで学んだこと,「上越は危険である」ということだ。そんな戦いが終わって,四名の兵士が直江津に集う。店の名前は松里である。

事前に「すごい店だ」という情報はヽ( ・∀・)ノさんから仕入れてはいるが,もはやクタクタである。注文する際には気をつけろ,というアドバイスももらっている。だが,席につくなり,お通しらしきものがあるのに気づく。「何だ,これは?」お通しというには量が多すぎる。ヘンだ。ありえない。これは見なかったことにする。さあ,何を食べようか。「玉子焼き。」いいねえ。玉子は大好物だ。「焼きそば。」いいねえ。炭水化物はいいねえ。「とりから。」いいですねえ。肉はあんまり好きではないけど,こういった会合にはいい。自分は山芋千切りを注文したが,切らしていたらしい。・・・しかし,これが後々の敗北感の緩和に繋がろうとは,だれも思っていなかったのである。

「玉子焼き。」1000円。今日はコンロの調子が悪いので,玉子は20個にしたらしい。おばちゃんが申し訳なさそうに言う。・・・10個でいいですよ。10個で。コンロの調子がいい時はは30個らしい。まあいい。田舎ではありがちな話だ。とりあえず大きいものを作ろう,という気持ちは分かる。そして焼きそば。かなり心配である。麺自体は安いものであるから,大盛りで出てくるのは容易に想像はつくのであるが・・・。そしてとりから。鳥の唐揚げ。普通に居酒屋にあるメニューだ。だが・・・。

このお店については,うまいとかまずいとか,そういった質の話をしてもしょうがない。いや,言い過ぎかもしれないが,それなりにおいしい。おいしいが,量を考えてほしい。4人で話をしたのだが,この金額で,この量で,この味は日本で一番だと思われる。極めて危険な店である。

直江津発富山行き22:22発。店を出たのは21:00くらい。不覚にも寝てしまった。起きたら23:00くらいだった。大阪方面は急行きたぐにしかない。しばらく考えたが,朝まで直江津にいるよりはとりあえず富山で朝まで過ごした方がいいだろう。ただ,急行きたぐにに乗って,寝てしまうと大阪である。車掌に言う。「富山で,なにがなんでも起こしてくれ」と。そして起こしてもらった。改札を出てBanana Poppに向かおうと思う。旧駅舎の脇に黒猫がいた。「よく帰ってきたな」と言っている気がした。

  • 玉子焼きと言われなければなんだか分からない物体。
  • 上空からの玉子焼き。
  • 焼きそば的な物体。

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9位

わかば 富山店 (不二越、栄町、稲荷町 / たい焼き・大判焼き、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2010/01訪問 2010/03/15

小噺 御魚万枚

お待たせしました!バンクーバーオリンピックも終わって軽く脱力感があるのは私だけではないと思いますが、愛子ちゃん、残念だったなあ・・・コメントがまた泣かせるし。「なんで一段ずつなんだろう?」・・・激しく落涙しましたよ、ワタシは。それから女子スピードスケートパシュート。準々決勝で強豪がコケたあたりから「おや?もしかしていいとこいけるかも」が始まり、決勝ではラスト一周までリード、そしてゴールでアナウンサーの「どうだっ!」という声とともに無言になっちゃいました・・・。田畑と穂積が富山のちんこい土建屋の所属(本当に小さい会社。従業員50人くらいらしい)だったので富山のマスコミなんかは結構事細かに伝えていたのもあり、手に力が入りました。なーんて言いながら、実は「小平奈緒ちゃんカワイイ・・・」と思って見てたんですけど。しかしチームのバランスが良かったんだろうな。苦労人だけに器の大きい田畑、ひたすら勝気な穂積、のほほんとしつつ切れ味が違う奈緒ちゃん、妹役の美帆ちゃん。なんか四姉妹みたいな感じだもの。まあ美帆ちゃん、今回はおうちでお留守番みたいな役柄でしたけど、次回は期待してますよ!それからスケ越。かっくいいオヤジだねえ!今回がオリンピック最後みたいですけどスタート前の指差し確認、決まってましたよ。やっぱり始業前確認はしっかりやっとかないと・・・え?指差し確認じゃないの?じゃあ何なんだ?まあいいけど・・・。

さて・・・本題はここからですよ、レディース・エン・ジェントルメン!ウェルカム・トゥザ・カーリングワールド!ちょっと残念な結果に終わりましたけど、やっぱりスキップの技量と精神力は大きいんだなあ。前回トリノの時には感情の起伏が激しい小野寺をきっちりとサポートできる幼馴染の弓枝さんがいた。感情の起伏が激しいということは、「落ち込んでもすぐ立ち直れる」ということなんですねえ。その小野寺を立ち直らせる方法を弓枝さんは熟知していたんでしょう。一方で今回の萌絵ちゃんですが、まじめすぎるんです。感情の起伏は少ないと思いますが、「みんなを私がひっぱらなきゃ」というのが顔に出ちゃってる。特に初めてのオリンピックで若い杏菜の調子が悪く、ゲームとしても精神的にもカバーしなければいけない状況になり、しかも前回の小野寺と弓枝さんのような関係がマリリンとの間にできていない(ように見えた。)結果、琴美姉さんとマリリンはそこそこだったんだけど、重責の上に重責を背負ってしまい、後半バタバタになってしまった・・・といったところではないでしょうか?そこで次のソチに向けての秘策は・・・チーム北海道っしょ!小野寺は結構カーリングに関わっているし、弓枝さんも小野寺に誘われたら断れんだろう。何より気遣いのさっちゃんの復活、そしてかわいい後輩の吉村ちゃんを加えて、リザーブは無し!監督は今回・前回解説の絶叫小林さんで!ウルトラ美形チームの出来上がり!完璧!あとは札幌にカーリングホール作ってくれ、高橋はるみ道知事よ。富山つながりでほくほくFGから金を引っ張り出せ!弁舌以上!

はー・・・熱弁して疲れた・・・。お茶ちょーだい。・・・たいやきあるの?どこの?わかば?いいねえ、一枚ちょーだい・・・え?たいやきは一個じゃないよ、一枚だよ。一匹でもいいよ。どこの世界に魚を数えて「一個」なんて言う奴があるかい、まったく物を知らないんだから。・・・なに?「たいやきは魚じゃない」だって?どっからどー見たって魚じゃあないか。背びれと尾びれと胸びれが付いてるモン見て「魚じゃない」なんて言った奴は、あんたが初めてだよ。魚じゃなきゃ何なんだよ。え?「たいやきはたいやき」だァ?だから何類かって聞いてんだよ。魚類だろ?たいやき類なんてあるかい?ないだろ?まあいいよ、あんたもそこい座んなさいよ。退屈だからちょっとバカ話してからかってただけだよ・・・しかしあれだねえ、わかばのたいやきってのは小豆の粒が大きいねえ。食いがいがあるってもんだ・・・そんなに甘いわけでもなくて・・・いい塩梅ってんだな、こういうのが。あすこの大将はあれだろ、江戸の店で修行したってェじゃないか。えらいねえ。親方にかわいがってもらってのれんわけしてもらってさ、本店の他はここと羽州山形にしか店はないって言ってたよ。今風のさ、だあっーと並んでる型じゃなくってさ、一枚一枚焼く型なんだから手もこんでらぁな。ありがたーくいただかなくっちゃな。・・・ちょっと冷めちゃってるな。ちょいとアルミホイル持ってきとくれ。うん、そのストーブの上にしいて焼くんだよ。そうすると皮がパリっとしてうまくなるから。・・・へへ、ミケがストーブのそばに座ってたいやき見上げてやがらァ。おまいさんは食べられないよ、へへ。しかしやっぱし猫ってなあ分かるんだなあ。魚あぶってると思ってんだよ。おまいさんよりよっぽど賢いよ。・・・そろそろいいかな。アチチ・・・ちょっと焦げたね。これっくらいがうめェんだよ、たいやきってのは。・・・かわいそうだからミケにもやるか。あんこが入ってないしっぽんとこちょっとちぎってさ・・・ほら、ミケや、魚だよ。鯛だよ。うまいかい?

と、ミケがむしゃむしゃかじりながら申しました。

「マンマイ」

ここまでアホな文章にしといて今さらですけど、店内奥にイートインスペースがございます。駐車場は2台分。大きい車は入りません。軽四かオート三輪でお越し下さい。

  • (説明なし)

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10位

紅屋 (東三日市、荻生、電鉄黒部 / 洋菓子)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/06訪問 2012/06/19

三回目なんだけど何も変わらず。

相変わらず少量でパクっと食べられる高カロリーモノを探し続けておりますが,「そういえばいーのがあるじゃないか!」と思いついてこちらの紅屋です。三回目の更新ですが,☆も変わらず,店も変わらず。このお店の手前まで道路拡張工事が進行しているのに,一向に移転する素振りもございません。普通なら「いつまで頑張るつもりなのかねえ・・・」というところなんですが,このお店に限っては「いいぞいいぞ,やれやれ!」といった感じ。赤あん5個(80円×5個=¥400)を病院の帰りに購入。今回は病院で処方してもらった大塚のラコールという栄養剤といっしょに。簡単に説明すると,豆乳みたいな味で微量栄養素たっぷりめのやつです。注射禁止って書いてありますね。こんなの間違えて注射しちゃう人いるんだろうか?まあいいけど。

あいかわらずほっとする値段,ほっとする味。やっぱり,「チョーうめえ」というものではございません。「ええ,まあ・・・つぶあんなんか入れてみたんですけど・・・ダメですかね?そこそこ?そーですよね,そーですよね,あー良かった」的なびくびくした味です。漉し餡よりつぶあんの方が好きなんですけど,それを例のほのかに甘い生地に包んでカリっと揚げてあります。たまりませんねえ。それを大塚製薬のラコールとともにいただく。・・・ラコールの方がちょっと甘い感じがするなあ。まあ,それくらいに甘さを隠した遠慮がちな味なんです。薬より甘くないつぶあん入り揚げドーナツ。ちょっと飲み物に風情がなさすぎだけど,これでも幸せを感じちゃうんだからまあ目出度い人間というかなんというか。

以下は2010年と2008年に書いたものです。小三治さんも相変わらず面白いね。あの歳にしてまたうまくなってるような気がするし。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


下記文章は2010年6月17日投稿のものです。昨日,2010年6月25日に柳家小三治さんは落語協会会長という,責任ばかり重くてワリに合わない役職に就かれました。鈴々舎馬風さん,お疲れ様でした。小三治さんは大名人だと思ってたらうっとうしいんで神輿に上げられちゃいましたね。まあたまには高見の見物でもして,一服なすってくださいな。以下,前回の予言の書。

そういえばこんなオンボロなお店の入り口になんか書いてあったよなあ・・・と思いつつ,久しぶりに行ってみたわけですが,よくよく見てみると・・・柳家小三治だったんだなあ・・・。今や大名人ですよ。この人の落語って斜め45度にうつむく顔がたまらないんですよねえ。ちょっとマニアックすぎるかもしれませんけど,そんなうつむくのが色っぽい中で,キッと前を向くのが「睨み返し」という古典落語で,これがまた・・・なんと言ったらいいんだろう?たまんないんですよねえ。お暇な方は寄席へ行ってあげて下さい。

で,そんな小三治が捜し求めていたドーナツがこれらしいです。あんまりおいしくないですよ,最初に言っときますと。ただ,飲み物と一緒に食べると口の中で「フニャ」っととろけるんですよねえ。これがたまんない。しかも甘くない。値段はりんぐ50円,白あん50円,赤あん80円です。小三治なら,「毎度つまんない話ではございますが,つまんないドーナツなんぞもございますので,のどにつまらせないようにお茶と一緒にお食べになっていただいて・・・」なんて言うんでしょうな。以下は前回2008年の文章です。


甘いものキライなんです。ではなぜドーナツを買うのか?答えはひとつ、会社の女性陣へのご機嫌伺いです。こういっちゃあナンですが、甘いものを営業の帰りに買って帰るとポイントがたまるんですよねえ。ラブリーポイントが。ただこのポイント、ひょんなことで一気に減ったりするのであんまり有効期限は長くないんですけどね。

こちらのお店は子供の頃から食べてました。父親が黒部市の会社に勤めていて、自分で食べるために買ってきてたのです。しかも大量に。なぜ大量かというと、ドーナツ一個50円!他にはしろあんとあかあんが入ったものがある。すなわち、メニューは3種のみ!あんが入ったのはちょっと高めだったと思いますが、とは言っても100円しない。こんな値段なので、10個買ったって500円、百個買ったって5000円!お店としては100個売ったって5000円!そんなわけで、このお店では一万円札は使用してはいけません。小銭をご用意下さい。

味はめちゃくちゃうまいというもんではありません。水みたいな味というか、まったく飽きない味なんです。素朴な味。ほとんど甘みは感じないし。あん入りは普通に甘いんですけど、こちらもやっぱりそんなに甘くはない。

というわけで、甘いものが嫌いな自分には数少ない「許せる」お菓子屋さん。甘いものがお好きな方には味気なく感じるかもしれませんが、50円ですからね。お店はまったくドーナツ屋には見えませんので、初めて行かれる方は発見に時間がかかるかもしれません。売り切れじまいですから早い時間に行かれる方がよろしいでしょう。このドーナツを食べながらコーヒーを飲んでると「幸せってこんな感じだよなあ・・・」と遠くを見つめてしまいます。

  • 柳家小三治筆 「長い間 探していた ドーナツが 紅屋にあった」
  • 石の上にも三年。
  • りんぐと赤あん。

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