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夜の点数:4.5
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料理・味 4.5
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仙台の親戚は萩の月を持ってくるひと。
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宮城野の思い出胸に萩の月
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2011/11/05 更新
お久しぶりです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
三ヶ月の入院を経てようやく手術とあいなったわけですが,しきりに看護婦さんが「手術前に家に帰ったりはしないの?」とか尋ねてくるので,じゃあ,まあ・・・久しぶりに帰ってみるか・・・つーか,それって娑婆の見納めっちゅうことなんかいな?と思いつつ,一時帰宅です。新明解三版を繰ってみると,娑婆・・・物心両面の楽しみに相応して誘惑・苦痛・束縛の多い人間界。俗界。〔地獄よりはまだましだという意味で,自由のない刑務所・軍隊から見た,一般人の社会の意にも用いられる〕だそうです。地獄よりはまだましって,地獄って見てきたヤツはあんまりいないから,マシかどうかは分からないと思うんだけど。まあいいが。
というわけで家に着いたけど誰もいない。まあ土曜の朝だし,そんなもんだろうと思いつつ,なんか刺激的な食べ物(病院食は概して薄味で,基本的に甘いとかしょっぱいとか明確に言えるようなものは出てこない)はないのかなと茶箪笥を開けてみると,おや?萩の月!久しぶりだなあ・・・そういえば先日,近所の親戚がお見舞いに来てくれたときに「仙台のうちも来るゆうとったから,そのうち病院に来るわ」と言ってたなあ・・・。前回の仙台土産,支倉焼に続く第二弾です。あとは白松ガ最中を残すのみです。頑張れ仙台の親戚。いつもこれを買うときは会社の近くのお店で買ってくるようなので,大町のお店に書こうと思います。
甘いものが嫌いな自分にとっては数少ない「許せる」物件。やっぱりおいしいですね。外はふんわり,中はどろーり。日々味気のない煮物みたいな病院食ばっかりの身には激烈に甘いんだけど,これが娑婆の味ってもんですよ。月には似つかわしくないストレートな甘さ,見た目はぱさっとした感じなのかと思いきや軽くみずみずしい食感,くんたまのような香り・・・よくもまあ,こんなものを思いついたものだなあ。牛乳と一緒にいただきます。牛乳が合いますね,お茶より。お酒より。健康的だし。
あとはラーメンと納豆ごはんと刺身とたら汁とお酒と黒作りとそばとうどんとパスタとなめこ汁と・・・キリがありませんね,娑婆の味。本当は月見でもしながらというのが風流なんでしょうけど,今晩は曇りらしいので昼間に食べました。では,これから納豆とお酒を買いに行ってきます。