4回
2024/07 訪問
【チャート式】三和の追加チャージ完全攻略ガイド(嘘です。チャートなんかないただのテキストです!)
東京のイタリアンの中で最高に旨い店は白金台の裏道にひっそりと佇んでいた。表には看板等ないので最初は戸惑うけど、Googleマップの指示通りに来れば、そうその螺旋階段くるくる降りればよろし。
季節の素材を使い、しかし若干の捻りを入れて意外性を演出しつつ、最高に旨い一皿に仕上げてくる渡辺大祐シェフ。そして彼の豪快かつ繊細な料理へのリスペクトと愛を感じさせてくれるセンス抜群のソムリエール=村中詩季さん。料理との距離感を寄せたり離したりするんだけど、前後の皿との関係性を考えると結局はベストのワインが出てきているという、まるで上質な演劇を観たら、上質な劇伴(劇中音楽)が付いてて、相乗効果で凄かった…みたいな事になってきます。
渡辺さんも村中さんも昭和っぽくないややキラキラなお名前。このことから分かる通り、新世代の料理とお酒。オレらおっさんからすると新鮮。変な思い込みに閉じてた自分のアホさが思い知らされるような場面もある。
ま、そんなあっさい世代論など吹き飛ばすような、誰もが納得の圧倒的な旨さで勝負してくる皿の連続なのだが。
メニューの構成がわかりにくいという声がある(特に老眼世代…ん? オレじゃん?)ので、以下に蛇足を。
あと、運良く遅い時間に潜り込めれば、以下の中からピックアップするカタチでアラカルトも可能。
本日のメニュー(19910円 税サ込み)
生ハムとニョッコフリット
毛蟹とウニの冷製パスタ
太刀魚のフリット
グリーンアスパラのリゾット
広島なかやま牧場和牛の茹でタン
お口直しのグラニテ
季節の焼き野菜の盛り合わせ
ここまではみんな同じく楽しめる部分。誰にも等しく幸福は訪れるであろう。
こっから後が追加チャージもある選択制部分。()の中に+0とあるのを選んどけば追加チャージはない。「追加」とあるのはコースとしての肉を食べていながら、それにもう一個別の肉を加える事もできますよと言うこと。そして、その下にはそれのパスタ版(どれもがその辺のイタリアンとは三段階ぐらい違うめちゃくちゃ旨いヤツ。社畜が保証します!)。金さえ払えば何皿だって食べられる。大食い系の方はワシワシとどうぞ。
✴︎お肉の炭火焼き(コース/追加)
北海道 松野さんのエゾ鹿(+0/ +1360)
岩手石黒さんのホロホロ鶏(+800/+2800)
オーストラリア骨付きラム(+500/+2300)
北海道エムクロス豚肩ロース(+0/+1800)
山形尾花沢牛ランプ(+2000/+3000)
✴︎パスタ(コース/追加)
フレッシュトマトのピチ(+0/+1210)
アサリとズッキーニのトレネッテ(+0/+1210)
カラスミのスパゲッティ(+1210/+2420)
長谷川さんのマッシュルームのスパゲッティ(+0/+1210)
牛ホホ肉の煮込みのタリアテッレ(+0/+1210)
ゴルゴンゾーラチーズのニョッキ(+0/+1210)
パスタイカざんまい(+600/+1810)
ドルチェ、カフェ
お好きなものをそれぞれお選びください
ティラミス
カラメルパンナコッタ
カタラーナ
生チョコテリーヌ
ミルキーアイス パイナップルのマリネ
ちなみにお支払いをシミュレーションすると…
例えばの話、山形尾花沢牛ランプ(+2000/+3000)をメインで、パスタにカラスミのスパゲッティ(+1210/+2420)を選択したとする。そして、パスタもう一皿いっちゃう? との悪魔の囁きに屈してパスタイカざんまい(+600/+1810)をいってしまったとしましょう。
だとするとコース料金19910円に肉の追加チャージが2000円。パスタの追加チャージが1210円。それにイカのパスタ追加したので1810円が加算。締めて24930円となります。実際にはこれにワイン代が乗っかります。パスタのお代わりがずしっとボディブローのように効いてきますね。あー、もっと働いて稼がなきゃ!
2024/07/25 更新
2024/05 訪問
死ぬほど旨い超高級深夜食堂
超予約困難店です。今日は平日遅い時間になんとか滑り込む事に成功。遅い時間帯は売り切れごめんのアラカルト体制。
まず最初は甘いオリーブとドライトマトのおつまみを食べながら時間調整。コースと違うので、自分の食べたいものだけ選べるし、パスタをメインの前にするか後にするかの順番も相談できた。
でも、最初のニョッコフリットは外せない。モデナの名物で中が空洞になってる揚げパンに極薄にカットした超エアリーな生ハムが載っかってくるヤツ。これは生ハムの一番旨い食べ方研究会暫定一位です。最初の生地を油に投入し、揚って膨らんでくるのを間近に見られるのもこの店の楽しい所。
揚げ油がオリーブ油なのか、温度に物凄く気を遣っている。おそらく油の揮発温度の違いで天ぷらみたいに高温にしちゃうと油がダメになっちゃうからかな? 後、全体こんがり感をきれいに出すためか意外と攻める。思ったよりも物凄く精緻に揚げるのね。カリッと軽く揚ったニョッコに無茶苦茶薄く削いだ生ハムを丁寧に纏わせるように載っける。こんなん旨いに決まってるやんけ。
ちょっと胃袋があったまって、生ハムの塩気もあるのでスプマンテをクッと飲る。天国か? ここは?
続いての皿は生シラスの冷製パスタ。ソースは大葉のジェノベーゼ。実は生シラスって若干苦手なんです。しかし、全く苦手性を忘れて、パクパク食べてしまう。大葉ソースの爽やかさがシラスの内蔵のキンとする部分をマスクして、別の旨みのような要素に替えている。
トロトロ茄子の雲丹載せには少し甘い方に振ったシャルドネを。雲丹のやな部分をマスクする作戦か。我が軍のワイン防衛線は簡単に破壊される。もうこれは美人ソムリエールに身を委ねるしかない事を悟る。無駄な抵抗はやめよう。
そして最高にカリッとした皮目と中に閉じ込められたホカホカふわふわの身が魅力の金目鯛。むはーっと旨い。
メインはラムのロースト。炭火の上に三階建ての焼き網棚を構築したシェフの焼き技が光る。綺麗に周囲だけをカリッとさせた肉塊にいい感じに閉じ込められた肉汁。もう言うことは何もございません。
最後に長谷川さん(静岡県三島市の有名きのこ生産者)のマッシュルームのパスタをいただき、大団円を迎えました。初訪時と印象は変わらない。むちゃくちゃ旨い店。
ゴダールの映画に出てくる女の子みたいなソムリエールも凄腕なので資産の液状化に気をつけられたし(つまり、お金があっという間にワインに消えちゃうよと)。
2024/05/14 更新
2024/03 訪問
There's a new kid in town Everybody's talking 白金台に天才シェフ現る❣️
結論から言うけど、このワタナベさん。マジ天才です。
ある種の魔法としか言いようがない。何から何までめちゃくちゃ旨いです。予約がどんどん厳しくなっていってるので、黙ってたいんだけど、旨すぎて黙ってられない。食べログがどっかの村だったら、メインの大通りを走り回って「号外! 号外!」と新聞配りたいよ。
今を遡ること20何年前、恵比寿と広尾の間ぐらいにあったアロマフレスカ を思い出した。原宿のパスタパスタに居た連中がヒロさん筆頭にクラッティーニ、カノビアーノ、ミキータ、ハマサキと野火のように東京中を席巻し始めた頃、若いシェフが出した凄い店があるという噂を聞いて、慌てて行きましたよ。それが当時のTHE NEW KID IN TOWN アロマフレスカ の原田さんだ。原田さんは最初からオリジナリティがあって、修行先がどこそこだからこんな感じというよくある既視感を感じさせない人だった。あの衝撃と近いモノを今回感じたワタクシなのであります。その後、こんな気持ちになったのはメッシタの鈴木さん以来かな。
お店の場所は白金台のルカンケとかアルシミストとかがある辺り。白いドンキを背にプラチナ通りを恵比寿、広尾の方向へ。右手に利庵を見て、デカいガソリンスタンド跡を過ぎて、左に入る小径の突き当たり。その建物の地下にその店はありました。
外には看板など何もなし。本当にここなの? と地下を覗きこむと、ありました。三和の看板が。無茶苦茶わかりにくいやん。しかし、しかし、螺旋階段で三半規管がやられつつ地下に辿り着くと、とっても感じのいいカウンターが見えてくる。洒落てるけどチャラチャラはしていない。ちょうどいい佇まい。
ワクワク感しかない。だって苦労して手にしたプラチナチケットだからね。白金だけに。
まずですね。温かいおしぼりがレモングラスの香りで、いきなり感じがいい。仏文科の女子学生のような子リス系美人ソムリエールがメニューの仕組みを教えてくれる。基本コースになっているが、メインとパスタは選べるタイプね。えーとパスタが締めになってる最近流行りの流れ。パスタはデフォルトで2皿。お好みとあらば2皿と言わず4皿食べようが5皿食べようが自由。おー、憧れのリストランテレベルのパスタを次々食べれるドリームパスタランドがここにも!
ま、コースそのものが、量的にかなりあるので、実際には2皿でいっぱいいっぱいなんだけどね。
まずは名刺代わりのアミューズドライトマトとオリーブ。まずのっけからバカ旨い。なんなのこの味。物凄く変なこと言ってるという自覚はあるんだが、異常な旨みが香港の高級店の手作り珍味みたいなのよ! でも、そんな不思議感をちょっと纏いながら、もちろん旨いイタリア料理として成立している。破綻感ゼロ。
次にえんどう豆の温かいスープが来たんだが、コレはもう説明するのも嫌になるほど、想像したより5割増しで旨い。これはこの後ずっとそうなんだ。「想像したより5割増し」。
次の揚げて膨らましたパスタに超薄切り生ハムをミノムシ的に纏わせるヤツも、ど真ん中に豪速球ですよ。
この調子でやってると、文庫本一冊書いちゃいそうなんで、この辺りで勇気ある撤退をします。
後は写真見てください。あ、あのその際忘れないように! 写真見てあなたが想像したよりも5割増しですよ!
2024/03/25 更新
今日は深夜の空き枠にアラカルトで滑り込む。コースでがっぷり四つに組むのも、勿論最高なんだが、やっぱ自分で組み合わせられるアラカルトって好きなんだよ。
珠玉のコースの選択肢の中から特別選抜チームを組んだのが以下のオーダー。
「かぼちゃのスープwithトリュフ」
まずは季節のスープでぽっと胃に火を灯す。今日も始まったぞ。
「生ハムとニョッコフリット」
地域によってはトルタフリットとも呼ばれる揚げパン状のモノに激薄生ハムが載っている。揚げパンと言ったが、その言葉は雑過ぎる。フッカフカの軽ーい揚げ方でハムの薄さと相まって最高のエアリーさ。
「毛蟹とウニの冷製パスタ」
この辺りはもう三周まわって新しいみたいなノリか? 80年代にヒロさんが始めた頃を知っている身としては少しほろ苦くもあるが、あの関西弁で「嬉しがり」としか言いようのないイキリ方は一体何だったんだろう? それに比べるとコチラは、細部にまで配慮の行き届いた落ち着いた料理です。これ以上の冷製パスタはこの世に存在しない。
「サンマのミルフィーユ」
もう何度も来てるのに、またしても度肝を抜かれた。何だこの旨さは! バルサミコソースが、オイラの好きな東銀座の「ほかけ」の穴子のツメを思わせる。合わせたワインも抜群!
【肉の炭火焼き】
※価格表示は(コース/追加)。アラカルトなので「追加」の料金が適用されていると思われる。
「北海道 松野さんのエゾ鹿(+0/+1360)」
安定のエゾシカ。この火入れ! 写真見ればわかると思うんで、みなまでは言いません。
【パスタ】
「イカざんまい(+600/→1810)」
「フレッシュトマトのピチ(+0/+1210)」
こちらのパスタは毎回全種類食べたくて、選ぶ段階で悶絶する。これは来訪者共通の思いであります。
本日選んだのは、旨過ぎ注意報発令中の「いかざんまい」で、爆発的なイカの味を堪能した所へ、優しいトマト味がトロトロと楽しめる「ピチ」。
ここんちのシェフの渡辺さんは料理一つ一つに焦点当てる所をしっかり決めて、そこを尋常じゃない旨さに持ってく。まるでカラバッジョの絵のように、常軌を逸したドラマチックな料理だ。
渡辺さんの料理は、もはや、旨いイタリアンという枠組みを超えている気がする。イタリア料理の上位互換に渡辺料理がある感じなのだ。
以下はコースのメニュー(ここから上記のモノだけ選んだということ)
10月
生ハムとニョッコフリット
毛蟹とウニの冷製パスタ
サンマのミルフィーユ
ポルチーニ茸のソテー
広島なかやま牧場 和牛のトリッパとギアラのオーブン焼き
お口直しのグラニテ
季節の焼き野菜の盛り合わせ
【お肉の炭火焼き(コース/追加)】
北海道 松野さんのエゾ鹿(+0/+1360)
岩手 石黒さんのホロホロ鳥(+0/+1360)
北海道 デュロック豚肩ロース(+0/+1360)
オーストラリア骨付きラム(+500/+2300)
山形尾花沢牛 ランプ(+2000/+3000)
【パスタ】
フレッシュトマトのピチ(+0/+1210)
牛ホホ肉の煮込みのタリアテッレ(+0/+1210)
パスタイカさんまい(+600/→1810)
長谷川さんのマッシュルームのスパゲッティ(+0/+1210)
ゴルゴンゾーラチーズのニョッキ(+0/+1210)
カラスミのスパゲッティ(+1210/+2420)
ティラミス
カラメルパンナコッタ
ドルチェ、カフェ
お好きなものをそれぞれお選びください
カタラーナ
生チョコテリーヌ
ミルキーアイスパイナップルのマリネ
コーヒー エスプレッソ 紅茶 カモミールティー
※コース ¥19910(サービス料10%込み、税込み価格です。)