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耶馬英彦の独断と偏見
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耶馬英彦 (男性・東京都) 認証済
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1回
夜の点数:4.2
2015/12 訪問
シェフの心意気が感じられる文化的な料理
2015年12月三井ホールで手嶋葵さんのコンサートの後にお邪魔しました。手嶋葵さんは泉谷しげるも驚きの独特な歌い方をする若い女性歌手で、柔らかい低音と伸びやかな高音を驚くべき肺活量でつなげる歌い方をします。CMソングにも多く起用されていて、若い人から年配まで、幅広い層に人気のある歌い手さんです。三井ホールがあるのがコレド室町で、その近くのレストランということでこちらを選択しました。日本橋三越前の大通りから路地に入り、昭和通との中間くらいの場所にあります。外に控えめな看板とボトルの飾り。階段を下りて店に入ります。中は予想よりもさらに狭い感じの空間です。調理場がやや高くなっていて、直接客席を見ることができるようになっています。これならシェフがダイレクトに皿出しの指示ができるので、オペレーションに無駄がありません。食前酒はベルエポックというシャンパンをいただきました。花柄の模様が美しいボトルのシャンパンです。このシャンパンがあまりにも美味しくて、いきなり楽しくなりました。さて料理です。カニとカブのミルフィーユは、遊び心は理解できるけれどもカニをそのまま食べたほうが美味しいよねと思わせるメニューでしたが、添えられたムースが非常に美味しくて、これはこれでありなのかもと納得させられました。メインの雷鳥は、ややクセがありますとの説明どおり、臭いが独特でしたが、濃い目のソースが味と匂いと食感をうまくまとめていて、二口目、三口目と食べ進むとうまみが増していく不思議な料理でした。ワインが進む料理です。進みすぎて料理の記憶がいくつか飛んでしまいましたが、最初のシューとポンデケージョにしても最後のデザートにしてもとても繊細にできていて、全体にまとまりがありました。そして細かな工夫に満ちていて、シェフの心意気が感じられます。文化的とさえ言える料理でした。帰りもわざわざ階段を上がって見送っていただいて、一見さんの私たちは大変恐縮してしまいました。ワインを冷ますのにややひんやりとする外気の中をそぞろ歩き、日本橋の麒麟の像を見ながら中井貴一の映画の話をしたりして、とても文化的な一日を終えることができました。ご馳走様でした。必ず再訪したいと思います。
2015/12/20 更新
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家族・子供と
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女子会
合コン
大人数の宴会
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一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
2015年12月
三井ホールで手嶋葵さんのコンサートの後にお邪魔しました。手嶋葵さんは泉谷しげるも驚きの独特な歌い方をする若い女性歌手で、柔らかい低音と伸びやかな高音を驚くべき肺活量でつなげる歌い方をします。CMソングにも多く起用されていて、若い人から年配まで、幅広い層に人気のある歌い手さんです。
三井ホールがあるのがコレド室町で、その近くのレストランということでこちらを選択しました。
日本橋三越前の大通りから路地に入り、昭和通との中間くらいの場所にあります。外に控えめな看板とボトルの飾り。階段を下りて店に入ります。中は予想よりもさらに狭い感じの空間です。調理場がやや高くなっていて、直接客席を見ることができるようになっています。これならシェフがダイレクトに皿出しの指示ができるので、オペレーションに無駄がありません。
食前酒はベルエポックというシャンパンをいただきました。花柄の模様が美しいボトルのシャンパンです。このシャンパンがあまりにも美味しくて、いきなり楽しくなりました。
さて料理です。カニとカブのミルフィーユは、遊び心は理解できるけれどもカニをそのまま食べたほうが美味しいよねと思わせるメニューでしたが、添えられたムースが非常に美味しくて、これはこれでありなのかもと納得させられました。メインの雷鳥は、ややクセがありますとの説明どおり、臭いが独特でしたが、濃い目のソースが味と匂いと食感をうまくまとめていて、二口目、三口目と食べ進むとうまみが増していく不思議な料理でした。ワインが進む料理です。進みすぎて料理の記憶がいくつか飛んでしまいましたが、最初のシューとポンデケージョにしても最後のデザートにしてもとても繊細にできていて、全体にまとまりがありました。そして細かな工夫に満ちていて、シェフの心意気が感じられます。文化的とさえ言える料理でした。
帰りもわざわざ階段を上がって見送っていただいて、一見さんの私たちは大変恐縮してしまいました。
ワインを冷ますのにややひんやりとする外気の中をそぞろ歩き、日本橋の麒麟の像を見ながら中井貴一の映画の話をしたりして、とても文化的な一日を終えることができました。
ご馳走様でした。必ず再訪したいと思います。