40回
2019/12 訪問
味噌ラーメンであたたまる
2019年12月
13時過ぎも行列。昨日のFacebookで見たのどぐろがあるかなと思いきや、昨日のみの販売だったとのこと。残念。しかしまだいただいていない冬のメニューがある。「背脂味噌仕立ての炙りチャーシュー麺1,200円」だ。
先客の未提供オーダーもあったが、提供時間は12分ほど。麺は太縮れ麺でその上にもやしが乗り、炙りチャーシューが3枚乗って、コーンと煮玉子、白葱の小口切り、小葱の小口切り、糸唐辛子、柚子の皮があしらわれている。毎度のことながら盛り付けはきれいである。
早速味噌スープをいただく。鶏白湯と味噌が合わさって、とてもコクのある味だ。縮れ麺がよく絡んでとても美味しい。もやしのシャキシャキと糸唐辛子のピリ辛、炙りチャーシューの香りと食感を楽しみながら、ゆっくりといただく。それでも10分ほどで食べ終える。大盛りだったのにもっと食べたい気分だ。しかし感覚とは裏腹にお腹はいっぱいである。
そういえばグランドメニューを変更してからも限定メニューや新メニューばかりをいただいて、グランドメニューを全く制覇できていなかった。牡蛎ワンタンと青菜の旨塩そばや牡蛎麻婆飯など、まだいただいていないメニューを次回は選ぶことにしよう。
2019/12/10 更新
2019/11 訪問
牛バラの塊がゴロゴロ
2019年11月
今回もまだいただいていないメニューの牛バラ煮込みの麻辣麺1,200円をいただく。食べログクーポンで大盛りにしてもらった。いつものように8分程度で提供される。麻辣らしく赤くて辣油が浮いたスープに太麺の縮れ麺、もやしの上には牛バラの塊肉がゴロゴロ入っている。更に小松菜と葱、糸唐辛子が飾り付けられて、いつもながら盛付けはとてもいい。
麻辣(まーらー)の麻は麻痺の麻である。四川料理で使う中国山椒(花椒=ほわじゃお)がしびれるような辛さで、麻は花椒の辛さの意味である。辣はトウガラシの辛さだから、麻辣は山椒と唐辛子の両方の辛さということだ。四川麻辣担々麺などというメニューはときどき目にする。
こちらの麻辣麺は麻も辣も控えめで、辛さに強くない人でも噎せたりせずにいただける。牛バラは焼肉屋の厚切りカルビみたいな感じでとても美味しい。これでビールが飲めたら幸せだろうなと思う。
2019/12/04 更新
2019/10 訪問
香ばしい炙りチャーシュー
2019年10月
フェイスブックでホロホロ鳥を仕込んでいるという記事を見て「塩煮干し炙りチャーシュー麺1,200円」を目当てに入店したが、メニューにない。あれ?と思っていると、「メニューはないけど炙りチャーシューありますよ」と言われたので、一も二もなくお願いした。この日はご主人ひとり。メニューまで間に合っていなかったのだ。
という訳で普段よりも提供時間がかかって凡そ12分ほど。いつもどおり、きれいな盛り付けで、チャーシューが5枚も載っている。もやしと小松菜、葱と貝割れが載って、一番上に赤玉葱の粗みじん切り、それに定番の海苔。麺は太麺の縮れ麺。タンパク質と糖質と脂質、それに野菜のビタミンとミネラルがあって、栄養のバランスもいい。
スープは煮干しの香りもよくパワフルで、太い縮れ麺によく合う。炙りチャーシューはとても香ばしく、ビールを飲みたい気分になる。野菜の歯ごたえと香りがひと口ごとに違うので、一杯の麺で様々なバリエーションを楽しめる。とても贅沢な一杯である。今回もご馳走様でした。
2019/11/01 更新
2019/10 訪問
鴨チャーシューの味わい
2019年10月
今回も限定メニューをいただく。鴨チャーシューの塩そば1,250円だ。鴨は真ん中が微妙にレアという理想的な火の通し方で、鴨の風味と歯ごたえがなんとも言えない。麺は細麺の縮れ麺。茹で加減はいつも通り丁度いい。鴨つくねはあしらわれた柚子と一緒にいただく。チャーシューはもちろん葱と一緒だ。
こういう料理をいただくと、つくづく生き物を食べているのだなと感じる。生きることはそれだけで罪深いことなのだ。せめて日常の糧を感謝しようと、何故か殊勝な気持ちになった。今回もご馳走さまでした。
2019/10/24 更新
2019/10 訪問
キノコの深い香りがもう秋
2019年10月
渋谷に来ることが少なくなったが、再訪したい店が10軒ほどある。そのうちのひとつがこちらである。なにせ限定メニューが矢継ぎ早に変わるから、期間を逃したら食べられない。新メニュー開発の店舗は驚くほど早くて、ご主人のエネルギーには恐れ入る。
という訳で今回も注文は秋のおすすめメニューから、ホタテとキノコの塩バターラーメン1,000円。提供時間は8分ほど。入っているキノコはブナシメジとエリンギとエノキ茸。キノコ類は概ね出汁がよく出る。エノキのホイル焼きはエノキとバターと醤油だけで十分な旨味がある料理だ。エノキの旨味である。シメジもエリンギも出汁が出る。3種類のキノコが入っているスープは旨味たっぷりで、添えられたバターが更に旨味を増している。キノコの深い香りがもう秋である。
スープの旨味が強いからホタテみたいな淡白な食材が合う。この組合せは流石だ。などと思いながら箸を進めているといつの間にか麺も具もなくなってしまい、残ったスープを飲んでいると、思いがけず底の方からホタテがひとつ、ゴロッと出てきた。ズボンのポケットから千円札が出てきたみたいな気分である。わかる人にはわかると思う。
こちらは渋谷のラーメン店で最も変化に富んだメニューを出す店だと思う。Facebookは常に要チェックだ。今回もご馳走様でした。
2019/10/10 更新
2019/09 訪問
鴨と葱に柚子の香り
2019年9月
facebookを見ると深夜に「鴨つくねとキノコのとろろそば1,200円」がアップされている。遅くまでの仕込みは大変そうだが、出来上がった写真は見るからに美味しそうである。という訳で、多分本日が初日の鴨つくねをいただきに店の前にできている行列に並ぶ。
ちょうど入れ替わりの時間帯だったので先客のオーダーがあって提供時間はやや長め。待つこと12分で提供されたそばは、大盛にしてもらったせいか、facebookの写真とは少し異なる。実際の盛付けも十分美味しそうである。早速つくねをいただくと、鴨の香りも香ばしく、歯ざわりはどこまでもやさしい。そこへスープをひとくち流し込むと、葱の匂いがつくねと相俟ってなんとも言えない。最後に柚子の香りが鼻を抜けて、「外郎売り」ではないが、口中微涼を生ずるが如しである。
カモネギと言われるように、鴨と葱はやっぱり合う。それに柚子もいい。更にとろろが麺をすする際のいいアクセントになっている。この組合せの発想は素晴らしい。無化調だから味を濃い目にせざるを得ないところが泣き所だが、外食は濃くしてなんぼという面もあって、薄くすると味がぼやける場合があるから、多分これでいいのだ。今回もご馳走さまでした。
2019/09/24 更新
2019/09 訪問
気分はもう秋
2019年9月
また期間限定のラーメンである。「真鯛とキノコの白湯ラーメン」1,200円。一も二もなくこちらを注文。きのこのペーストというものをいただいたことがないのでとても楽しみだ。
8分で提供される。早速きのこのペースト付近のスープをレンゲでひとすくいしていただいてみる。香りがとてもいい。きのこのうま味十分だし、真鯛の香りもする。かなり前に寿司屋で真鯛の皮の握り寿司をいただいたことがあるが、その香りのよさとうま味に驚いた記憶がある。それを思い出した。添えられたきのこをいただくと、香りがもう秋だ。これほど季節感のあるラーメン屋さんも珍しい。弛まぬ努力に頭が下がる。
今回もご馳走さまでした。
2019/12/24 更新
2019/09 訪問
初秋香る松茸そば
2019年9月
台風一過の猛暑日となった月曜日。それでもfacbookの美味しそうな写真に誘われて入店。メニューは香る松茸鶏そば1,300円。+100円の大盛で注文した。
いつもどおりラーメンの盛付けのお手本みたいに綺麗なビジュアルで登場した松茸そばには、すだちのスライスが2枚あしらわれている。すだちは多すぎると皮のえぐ味が出るし、少ないと香りが弱い。2枚というのはよく考えられた枚数だと思う。食べてみると解る。
松茸の香りにすだちの酸味と清涼感が加わって、いかにも初秋らしいお洒落な一品に仕上がっている。スープにも松茸のエキスが入っているので、麺をすするたびに松茸の香りが鼻を抜けて、いつまでも食べていたい気分になる。大盛にしてよかった。あまりにも美味しかったので、点数を4.0から4.5に上げることにした。
2019/09/09 更新
2019/09 訪問
戻り鰹が美味しい
2019年9月
いつも店前に行列があるのに、この日は誰もいなかったので迷わず入店。数量限定の「戻り鰹の冷やしごまだれあえそば」1,000円が幸いにもまだあるということなのですかさず注文した。
提供時間は8分。こちらのマスターは手際が綺麗で段取りがいいから、盛付けも鮮やかな麺が短時間で提供される。洗練された職人芸は見ていて気持ちがいいものだ。
鰹は周囲が炙られて香ばしい。歯ごたえもいい。龍田川ではないが、今年の秋の初めての戻り鰹がラーメン屋さんでいただけるとは神代も聞かずである。スープのごまだれ部分は濃厚で、出汁の部分はあっさりとして、混ぜて飲むととても美味しい。あっという間に食べ終えてしまった。滋味のあるスープは最後の一滴まで美味しい。もう一杯いただきたいくらいだ。
今回もご馳走さまでした。
2019/09/05 更新
2019/08 訪問
渋谷で一番美味しい担々麺のひとつ
2019年8月
蒸し暑い日は辛くて熱いものを食べて大汗を掻いて体調を整えるのもありである。今回はそういう気分で牡蠣ワンタン担々麺1,200円にした。前回もらったクーポンのご飯をいただく。
盛付けはいつもながらに綺麗である。麺の上にプリプリに茹でられた牡蠣とワンタン、シャキッとしたもやし、万能ねぎの小口切り、ネギの輪切りが盛り付けられ、そして香菜(シャンツァイ)と糸唐辛子が乗る。最後にひと回しかける辣油が香ばしい。
味は濃厚で辛さと甘さのバランスが丁度いい。渋谷で一番美味しい担々麺のひとつと言っていいと思う。牡蠣は茹で麺機の中でかなり火を通したのにプリプリ。だからノロなどの心配は一切なくて美味しい牡蠣が食べられる。通販番組ではないが、これで1,200円はかなりお安いと思う。
麺を食べ終えてもスープにはまだ挽肉がたくさん残っている。隠しアイテムのナッツも入っている。これらをレンゲで掬いながらスープをいただき、すかさずご飯を頬張る。担々ご飯である。麺とは違った美味しさがある。当方としてはラーメンのスープはあくまでスープとしていただきたいので、ご飯と別々に食べるが、ご飯をスープに入れて雑炊みたいに食べても美味しいだろうと思う。
今回もご馳走さまでした。
2019/08/20 更新
2019/08 訪問
冷やしあえそばで元気が湧いてくる
2019年8月
前回注文しようとして売切れだった「冷やしとろろ鶏そば1,000円」は既になくなり、代わって「牛バラ肉のしぐれ煮ととろろの冷やしあえそば1,200円」がある。当然注文はこれだ。
いつもどおり8分ほどで提供される。盛付けもいつもどおり素晴らしい。木の芽が添えられるなど、本当にセンスがいいと思う。渋谷のラーメン店の中で盛付けの綺麗さはこの店が一番である。
麺を牛肉ととろろと一緒に口に入れると、たまらない美味しさである。麺はコシがあってつるつるしている理想的な塩梅だし、牛肉の大きさといい煮込み加減といい、お酒が欲しくなる味である。玉子の黄身やネギを適宜に混ぜながら麺といただくとバリエーションはどこまでも広がる。木の芽の香りが爽やかである。食べ終わると、身体の中から元気が湧いてくる気がした。ここ数年で食べた冷たい麺の中でもダントツの美味しさだ。今回もご馳走さまでした。
次は「冷やし麻婆麺1,000円」にして、クーポンのライスをお願いしよう。
2019/08/14 更新
2019/07 訪問
冷やしラーメンで暑さを凌ぐ
2019年7月
今回は冷やしメニューの最初にある「昆布といりこ出汁の冷やしラーメン900円」を注文。いつもどおり提供時間は8分ほど。器もきちんと冷えている。冷たい出汁は濃厚ながらさっぱりしてミネラルも十分に補給できそうだ。いりこはカルシウム、昆布は食物繊維、鶏と卵でタンパク質、そして麺が炭水化物と、バランスも取れている。食べても食べても食べ飽きることがない。プラス100円の大盛でちょうどいい感じである。
冷やしとろろ鶏そばが売り切れだったので、次回はそれに挑戦しよう。何故か前回もらったチャーシュー小丼のクーポンをなくしたので、今回はライスのクーポンを持って帰った。クーポンは小さい紙片なので保管には注意が必要である。
2019/07/31 更新
2019/06 訪問
冷やし海老塩麺はエスニックな味
2019年6月
台風一過の割に蒸し暑い昼下がり。冷やしの麺類を食べたいと思ってすぐに思いついたのがこちらの冷やし麺。今回は冷やし海老塩そばの大盛り1,300円を注文。待つこと8分。とても綺麗な盛りつけの麺が提供される。ここの盛り付けの綺麗さにはいつも感心する。
パクチーがたくさん入ってエスニックな香り。塩味が少し強めだが、添えられたレモンを絞ると爽やかにいただける。麺のコシが強くて食べごたえも十分だ。食べ終わる頃には汗もすっかり引いて、いい気分で店をあとにした。キャンディとチャーシュー小丼のクーポンを貰ったので、次回は麺と丼のセットをいただける。楽しみである。
2019/06/28 更新
2019/05 訪問
しょう油そばは少ししょっぱい
2019年5月
いつも混んでいる店だが、運よくカウンターの端っこに座れた。今回は道路に置かれたA看板に書かれている背脂しょう油鶏そば900円を注文。+100円で大盛りにした。
提供時間はいつもと同じく10分程度。こちらのご主人は仕事が正確だ。いつも通り見た目はとても美味しそうである。スープをひと口いただくと、少ししょっぱい。しょう油がストレートに感じられる味だ。タレの量が多かったのかもしれない。チャーシューと鶏肉は完璧。柔らかくてジューシーで塩加減も丁度いい。麺はいつもながらの太麺で、大変に食べごたえがある。もやしのシャキシャキ感もパーフェクトである。
食べ終わっても、後口が少ししょっぱかったので、やはりタレが多かったのだろうと思う。しょっぱくても美味しいので、ついついスープをほとんど飲んでしまった。次は煮干しの冷しラーメンをいただこう。帰りにパイン味の飴をいただいた。
2019/05/15 更新
2019/02 訪問
濃厚で旨味のある担々麺
2019年2月
黒板を観て鶏ネギ麺1,200円にしようかなと思いつつ、入店して店内のメニューを見てやっぱりここは牡蛎だと思い直し、牡蛎ワンタン担々麺1,200円に変更。プラス100円で大盛りにしてもらった。
大盛りは多分麺が2倍だと思う。かなりの量だった。結構お腹が空いていたのでちょうどよかったし、リーズナブルだ。牡蛎のプリプリは相変わらず流石である。スープは所謂ゴマの担々麺とは一線を画した濃厚な味。一度食べると癖になる味だ。
食べ終わると、14時近いというのに外に行列ができていた。すっかり人気店になったようだ。
2019/02/07 更新
2018/12 訪問
麻婆と牡蛎の相乗効果で深みある味に
2018年12月
定13時過ぎ、定食サトウが行列が出来ていたため、神泉駅のほうまで戻り、急な階段を登ってこちらにお邪魔した。こちらも混んでいたが、丁度空いた席があって座ることができた。
注文は外のA看板の一番上に書かれている牡蛎入り麻婆麺1,200円。客が入れ替わったばかりのようで、周りの席に次々に麺が提供される。当方の麻婆麺も10分弱で出された。
相変わらず盛付けの色合いはとても綺麗である。飾られた糸唐辛子は味と香りのアクセントにもなっている。麺と麺がくっつく前に全体を少しかき混ぜると、プリプリの牡蛎が3つ確認できた。
辛さも塩加減も言うことなし。花椒の香りもいい。熱々の麺なのに10分かからずに食べ終えたが、もう一杯くらい食べたい気分だった。ご飯を頼んで残ったあんを絡めていただくのもいいと思う。かなり満足感のある一杯である。
2018/12/14 更新
2018/06 訪問
冷やし麻婆つけ麺はスマッシュヒット
2018年6月
2回目の訪問。前回利用したときに次回は麻婆麺と決めていたが、メニューには夏メニューの冷やし麻婆つけ麺があるだけ。まあいいかと思ってそれを大盛で注文。パクチーをトッピングするけど大丈夫ですかと聞かれる。これでも食べログのレビューアーである。苦手な食材はない。
前回もらったワイン1杯無料券を出して、白ワインをもらった。辛口で飲みやすい。8分ほどでつけ麺が到着。写真をご覧いただくとお分かりいただけると思うが、この店は本当に盛り付けがきれいである。センスがいいのだ。それに入っているべき食材はちゃんと入っている。
麺は多加水麺の縮れ麺で、コシはあるしスープにも絡む。麺の上には肉味噌、葱、針唐辛子、ミニトマト、キュウリ、それにパクチーが乗っている。肉味噌の按配が素晴らしい。ちょっとだけスープに付けて食べると丁度いい感じだ。
冷やしスープ麻婆とでも言うべきつけダレは、ややしょっぱいが、唐辛子の辛味と中国山椒の痺れる辛さが調和した、まさに四川の味である。麺に付ける量を調整すれば、とても美味しくいただける。暑いときに食べる冷たい麻婆豆腐の麺は、この夏のスマッシュヒットになるかもしれない。
2018/06/05 更新
2018/04 訪問
オンリーワンの麺
2018年4月
近くを通りかかって、なんだかよくわからないままに入店、なんだかよくわからないままに黒板の一番上に書いてあったメニューを注文。カキと青のりのホニャララ1,000円だった。ホニャララはラーメンだったのかまぜそばだったのか、記憶が定かではない。
カウンターの奥が空いているとのことで勇気づけられて入店。カウンターだけのこじんまりとした店だが、隅々まできれいにしてある。カウンターの上もとてもきれいだ。オープンキッチンの中も整理整頓が行き届いて気持ちがいい。
さて、提供は8分ほど。出てきた牡蠣と青のりのホニャララは汁なしの面であった。大ぶりでぷりぷりとした火入れ具合のとてもいい牡蠣が4個、きれいに盛り付けられている。上には白髪ねぎと万能ねぎ、それにわさび。真ん中からいただく。麺が白髪ねぎと絡んで香りも食感もいい。少し濃いかなとも思われたが、食べ進むと止まらなくなる。ややしつこさを感じたらわさびを入れてさっぱりといただける。このバランスがとてもいい。ラーメンともつけ麺とも言い難く、これはもしかしたらパスタではないか? とにかくオンリーワンの麺であることは間違いない。
美味しくてあっという間に食べ終えたが、食べている間に他の客の「麻婆麺」という注文にこたえての調理で山椒とトウガラシの香りが立ち上がる。この店はいったい何屋さんなのか、と思いながら、次は麻婆麺だと心に決める。
帰りに、籠の中にアトランダムに置いてあるサービス券とお菓子を持って帰る。サービス券はなんと、ワイン1杯だった。次に来たときは昼でも構わずワインを飲むのだ。
2018/05/09 更新
2019年12月
今回は「牡蛎とあん肝のまぜそば」1,300円。この秋から、季節の食材の初物は全部こちらでいただいている。戻り鰹、松茸、真鯛と今回のあん肝だ。
スープはあん肝と海苔が入っているおかげで磯の匂いが満帆だが、ワサビを添えているのがとてもいいアイデアだ。スープに添えられたワサビを少し入れていただくと、香ばしい磯の香りが爽やかに鼻にぬける。あん肝とネギが絡んだ部分と麺を一緒にいただくと、これが非常に美味しくて、いつまでも食べていられる気がするほどだ。
トッピングされた牡蛎はいつも通りプリプリである。あん肝と一緒にいただくと香りの相乗効果があって、牡蛎好きにはたまらない味である。麺は加水の割合が多い太めのツルツルした麺で、あん肝のスープによく合う。最後には残ったワサビをスープに溶かして丼を持ってスープを飲み干すと、満腹感も満足感も十分だ。今回もご馳走様でした。