3回
2018/01 訪問
鳥重セットで
弥重@鳥重セットで
話はさかのぼって、昨年末の忘年会での出来事です。
静岡県内のらーめんマニアが集まって、あれこれと情報交換をするわけですが、そこであるお店が話題に出ました。
「あのお店のラーメンって、うなる程ではないんだけど、結構おいしいんだよね」
珍しく数人の意見が一致しました。
その美味しいお店というのが予想外のお店で、唐瀬のお蕎麦屋さん「弥重」さんでした。
私も行ったことがあって確かに味はしっかりしていたと思いますが、けっこう昔だったはず。
それでは久しぶりに行ってみようと、気が向いて平日の昼下がりに出かけました。
唐瀬街道の沿いではありますが、少し奥まったところにお店があって、前に駐車場があります。
入口の前には誰かさんのシンボルでもあるたぬきさんがしっかり出迎えてくださいました。
昔風のサンプルも良い風情ですね。
引き戸を開けてお店に入ります。
お客さんはほとんどが一人客で、4人掛けのテーブル席を皆さん一人で使っています。
中央に一つだけテーブルが空いてはいますが、どうもそこは具合が悪いので今店員さんが片付けている奥のテーブルが空くのをしばらく待ちます。
そこに座って、メニューを眺めます。
お茶が出て注文を告げます。
「鳥重セットをラーメンでお願いします」実は前回ブログに記事を上げたところ、いろいろと反響があって、このセットが美味しいと聞いていました。
メニューを確認しますが、お値段は5年ほど前と全く変わっていません。
なんとラーメンはいまだに420円ですから素晴らしいです。
ふと見ると目の前の席のご老人は、野菜炒めに瓶ビールで優雅に昼酒をされていました。
私もいつかこういう身分になりたいものです。
しばらく待っているとついに私の鶏重セットが出てきました。
(うわっ、これは凄いボリュームだ)
そうです私はこのセットを見くびっていました。
セットとはいうものの、これは明らかに二人前そのものです。
まずはラーメンですが、丼にたっぷり入っていてこれは普通のラーメンと全く同じです。
具にはチャーシューが一枚にメンマとなるとです。
このチャーシュー、意外と美味しいですね。
麺が伸びないうちにコショーを掛けていただきます。
このスープがまた美味しい。
穏やかな醤油味のスープですが、しみじみとお腹に入っていくような優しい味わいのスープでした。
麺は細麺の縮れでこれは普通ですが、予想以上に量があります。
そしてメインの「鳥重」です。
これが見ての通りで、けっこうなボリュームでした。
お重のご飯にタレで焼いたやきとりを乗せ、錦糸卵や香りのよい海苔をあしらった豪華なものです。
ご飯にはそのやきとりのタレもかかっています。
そして冷ややっこにお漬物までついていますから、合わせてかなりのボリュームです。
しかしもう後悔している暇はありませんからともかく食べ進みます。
このやきとりは大きめにカットされていて、食べ応えがありますね。
まずはこのラーメンですが、さすがにラーメン通の間で話題になるだけのことはあって、美味しいラーメンでした。
しかも1杯でたったの420円とは今どき信じられません。
すぐ近くの有名店のざっと半額で食べられるんですね。
しかし問題はセットのボリュームで、これは私には無謀でした。
とりあえずラーメンはしっかり平らげましたが、問題は残った鶏重です。
間違いなく美味しいんですが、もうお腹が一杯いやそれ以上です。
半分過ぎから苦しくなってきました。
途中で少し休憩しながら、険しい山道を登っていきます。
まだ正午前ですがお店にはお客さんが絶えません。
電話もかかってくるのは出前でもやっているのかな。
なかなかに繁盛されているお店です。
かなり時間をかけて何とかお食事は終了しました。
お会計は880円。
単品の「とり重」が680円ですから、かなりのお買い得セットでした。
しかしお腹がパンパンです。
落ち着くまでしっかり休憩してお店を後にしました。
次回はやっぱりラーメン単品が無難ですね。
ごちそうさまでした。
2018/01/20 更新
2013/02 訪問
ラーメン420円
弥重@竜南
今日のランチはかねて目を付けておいたお店に向かいました。
順調に北街道を下って行きますが、あいにく「巴橋」が工事中で通行止め。
遠回りをして何とかお店に着きましたが、なんと閉まっているではないですか。
それにしても様子が変だと、近づいてみます。
そこには「一時休業」の悲しいお知らせが掛かっていました。
これは残念ですが、再開を待つしかありません。
しかしここで悩みました。
大体目指すお店がお休みの時の候補は、ほとんど用意していない私です。
静岡方面に引き返して思い付いたお店を目指します。
(たしかこのあたりだったはず)
運良くお店を見つけました。
こちらはラーメン屋さんではなくお蕎麦やさんですが、そば屋のラーメンも良いものです。
さっそく入ってみましょうか。
「いらっしゃいませ」
唐瀬通りの奥まった場所にあるお店、「弥重」さんです。
一般的なお蕎麦やさんの造りで、4人掛けのテーブルや座敷席が並んでいます。
ほとんどが一人客で、すべてテーブルを一人で占領しているのも、ゆとりがあって良いです。
もちろん私も空いたテーブルを占領します。
お茶が出てきて、注文は「ラーメン(420円)」です。
何とこちらのお店では麺類の最安値でした。
かけそばやもりそばの方がお高いんですね。
そばとセットにしたものが一番人気のようでした。
しばらく待つと、出てきました。
ほうこれは昔懐かしい感じのラーメンですね。
さっそくテーブルにあるコショーを掛けていただきます。
このコショー入れは出がスムーズで、なかなかの高級品です。
まずはスープを一口。
いや、熱々です。
これは良い。
熱いスープのラーメンは三割増しですから、気配りがされている証拠です。
具には大きめのチャーシューが一枚にメンマとナルトです。
420円の値段でこれだけしっかりとしていれば間違いありません。
スープは和風のあっさり醤油味で、私好みです。
そして麺もよかったです。
細麺のストレートは茹で加減もよくて伸びません。
最後まで美味しくいただけました。
このお値段で続けていられるのは大変だと思いますが、こちらも家族経営難でしょうか、和やかな雰囲気が分かりました。
あっという間に完食してしまいましたが、量も私には十分でした。
やはり老舗の実力は見事なものです。
ごちそうさま。
2013/02/23 更新
弥重@びっくりの
今日のランチはおそばにしよう。
そう決めて自転車でやってきたのは竜南の「弥重」さんです。
こちらのお店には何回か通っていますが、不思議なことにいただくものは毎回ラーメンでした。
そこで今回は久しぶりにおそばを食べようとやってきたわけです。
平日の午前11時を少し過ぎた時間にお店に着きました。
開店早々ですから大丈夫だと思っていると、お店の前にはすでに何台も車が停められていました。
これはまさかと思って、急いでお店に入ります。
お店の前では顔なじみのタヌキ君が出迎えてくれました。
そしてお店に入るとびっくりしました。
六脚あるテーブルはすべて先客で埋まっています。
さらには小上がりにも一人入っているという大盛況でした。
これが開店してわずか5分という時間ですから信じられません。
私は一番手前のテーブルで、年配男性がお一人座っているところに相席で失礼させていただきます。
すぐにお茶が出て、注文を告げます。
「かけそばお願いします」
「お時間が掛かりますが、申し訳ありません」
店内を見るとまだ一つも料理が出てきていませんから、私の番になるのは相当後ですね。
これは弱りましたが、まあこれは待つしかありません。
奥の本棚から「アカギ」の漫画本を持ってきて、それを読みながら時間をつぶします。
すると、しばらくしてもう一人の年配客が、何も言わずに私の横の席に座りました。
店員さんと話しているのを聞くと、その方はどうも足が不自由な様子でした。
しかしこのテーブルだけ見ず知らずの三人客とは食べづらそうだ。
さすがに店員さんもそれを察して、一番最初に座っていたこれも年配の男性に空いている小上がり席を勧めました。
そこで私も席を立って、向かい側の椅子に移動しました。
待っていると徐々に出来上がったお蕎麦が出てきます。
皆さん常連さんが多いようで、あれこれと細かい注文を付けていました。
これは店員さんも大変そうです。
そしてほとんどの方がセット物の注文ですから、時間もかかりますね。
しかし待つこと25分ほどで、ついに私のかけそばが出てきました。
あれ、これはネギが山盛りだ。
なんと、かけそばの隣にあるのは山盛りのネギでした。
まさかこれを全部入れろというわけではないでしょうが、それにしても多すぎないでしょうか。
まずは一味唐辛子を掛けます。
そしてねぎを散らしますが、私はそれほどネギが好きなタイプではないので、普通盛りです。
こんな感じでネギを盛っていただきました。
ではかけそばをいただきましょう。
まずはおそばですが、普通に美味しいおそばです。
のど越しもいいし、食べやすいですね。
そして汁もきちんとしていて旨い。
さらにはそばの量もけっこう多めになっています。
この美味しいかけそばがなんと税込みで470円といいますから信じられません。
どこのお店も値上げの連続ですが、こちらのお店はいまだに価格据え置きでした。
メニューを載せますが、なんとラーメンは数年前と同じで420円となっています。
セットにしても千円以下という設定は立派ですね。
しかし不思議なのはなぜ開店一番がこれほど混むのかということです。
午前11時がそれほど遅いとは思いませんが、皆さん一番乗りがお好きなようですね。
ちなみに11時半ぐらいまではそれほどお客さんは入りませんでした。
私は美味しいかけそばを食べ終わって、そのままお会計をします。
千円札で530円のお釣りをいただきます。
美味しく量もたっぷりあるかけそばが今どきワンコイン以下で食べられるとは、幸せですね。
今度はお昼ごろに来てみようかな。
しかしお店の外に出ると通りには一台の車が停まっていました。
そうか駐車場が一杯なんで、空くのを待っているのか。
最近は静岡市内のお蕎麦屋さんも少なくなっているので、そのぶんお客さんが集中しているのかもしれません。
私は停めておいた自転車に乗って、帰路につきます。
ごちそうさまでした。