3回
2018/12 訪問
とんかつをワシワシと頂く幸福感
再訪。3回目。
大森にある、行列ができるとんかつ屋。
ただし、行列ができるのはランチタイムであって、夜は比較的入りやすい。
営業時間が短いのはネックだけど。
夕食で訪問。
席に着くまで待ち時間ゼロ。
店内はほぼ満席。
料理はすぐ出てきた。
頂いたのは、
「大とんかつ定食(ロース)」(1,900円)
かなり大きめなサイズ。
お肉しっかり。衣は比較的薄めでサックリ。
厚い脂身はカットされて適度に脂身が残った状態で、バランスが良い。
口の中に入れた際に、脂身だけになるということはなく、脂身比率がいろいろ変化する。
これにより味わいに変化が出る。
それも、赤身部分にしっかりとした旨味があるからだ。
豚肉らしい滋味が含まれた旨味。これが脂の旨味をしっかりと受け止める。
薄い衣なので、ジャンボサイズのとんかつでも豪快にワシワシと頂ける。
食後は背徳感よりも征服感の方が勝り、至福。
2019/01/21 更新
2016/04 訪問
とんかつ好きの欲望を満たす、圧倒感のあるとんかつ
再訪。
前回訪問は、ほぼ毎日とんかつを食べまくっていた頃。バカだね、まったく。
ただ、おかげで、美味しいとんかつかどうかの味の区別は良く分かるようになった。
ただ、体重は凄いことになったけれどね。
閑話休題。
夜訪問。
頂いたのは、「大ひれかつ定食」(確か2,000円)。
大きなサイズのひれかつが3つに、ご飯、豚汁、香の物が付く。
ひれかつは肉厚。ちゃんと中まで火が通っている。にもかかわらず柔らかな食感。
きめが細かくしっかりとした繊維質ではあるが、繊維質自体が短いのか、
しっとりし過ぎてもおらず、また硬すぎもせず、
ヒレ肉の味わいがソフトな肉繊維の間からジュワジュワと染み出してくる。
比較的薄めで若干ハードな衣との相性やバランスがよく、咀嚼していて大変心地いい。
このひれかつが3つもついて、存分に堪能。
ただ、結構なボリュームがあるので、割とたくさん食べる人でないと最後まで楽しめないかもね。
僕は良く食べる方だし、この豪快さが好きなので、このひれかつはかなり好き。
味は★4.0。コスパ考慮でプラス★0.1。
■2010年7月-----
とんかつ屋、数あれど、こちらのお店ほど記憶に残るとんかつを出すお店はないと思う。
何が記憶に残るか。
その圧倒感。
そして、満足感。
しかしこれは、恐らく、こちらのお店の最大とんかつ「ロースかつ定食(300g)」(2200円)を頂かなければ
得られないものだと思う。
お皿に乗った、そのフォルムは、スゴイとしか言いようが無い。
大きな皿の半分以上を覆いつくす。
そして、分厚いロース肉の断面が、圧倒する。
何故なら、肉の断面の最も厚い部分は5cm弱。平均でもゆうに4cmはあるだろう。
肉の中心部はほんのりとピンク色。きめ細かな肉の繊維質を予感させる。
これだけ分厚いと、味が単調だったりするのが常なのだが、このとんかつは一切そういうことが無い。
というのもだ。
もちろんロース肉自体が旨い。味わい深く、美味しさが非常に分かりやすい方向の肉質だ。
しかしながらそれ以上に、ロース肉の部分部分の味の違いがクッキリと出て際立っている点が特徴だ。
ロース肉は一般に、1枚ものでも実際には幾つかのパーツがあり、その部分部分毎に味わいが異なるのだが、
こちらのとんかつは、その部分部分が物理的に綺麗に分かれ、それが丁度一口サイズになるので、
一口毎にいろいろな味わいの違いを楽しめる。この感動は、他のとんかつでは得難い。
また、派手につけられた衣は、しっかりと揚げられ、仕上がりは硬めではあるのだが、
肉の方の質感が凄いので、この硬い衣でさえも肉が主役で衣は脇役でしかないという感覚。
ただ、しっかりと揚げられているので、衣に少々の苦みが残り、そこで衣の存在の主張を感じる。
塩は、岩塩、天塩、シママースと、私が見た限りは3種類用意されていた。
この中では、岩塩が圧倒的に美味しい。
一方、ソースも、なかなかいける。
このお肉ならではの味で、よく研究された感のあるソースだ。
また、キャベツのざく切りも、このとんかつには合っている。
いや~、これだけ豚肉を食べると途中で飽きてきそうなもんだけど、飽きないんですよね。
繰り返しになりますけど。
そもそもこの豚肉、とんかつに非常に合う豚肉と思います。
恐らくですが、蒲田「鈴文」の豚肉と同じ種類ではないでしょうか。
なお、調理は、二代目と思われる若旦那。
作りは非常に大雑把なんだけれども、その大雑把さ故に得られる豪快さ。
完食後、爽やかな達成感が訪れます。
美味しいとんかつをお腹いっぱい食べたい、という欲求を満たしてくれます。
豪快系のとんかつとしては、淡路町「やまいち」と双璧と思いますが、
個人的には、こちら大森「丸一」の方が豪快さという点で魅力が溢れているように思います。
なお、評価は、単純に味だけならば★4、衣がついた豪華さも含め総合的には★4.5。
しかも、これは「ロースかつ定食(300g)」限定の評価。
そのようにお考えいただけると幸いです。
2016/06/21 更新
再訪。4回目。
大森にある、とんかつ屋。
頂いたのは、
「大とんかつ定食(ロース)」(2,200円)
衣の油切れが素晴らしく良い。
油で揚げたのではなく釜焼きなのではないかと思えるくらいに油がキレキレ。
衣のパン粉が油で唇にまとわり付くようなことはなく、歯を入れると「サクッ」と。
そして、パン粉が油で焦げることで生じる旨みがいい感じ。
衣からは油分だけでなく水分もよく抜けており、
これにより豚肉とのバランスが素晴らしく良い。
このバランスの良さは、数あるとんかつ屋の中でズバ抜けている。
世の中には、低温揚げや、派手な生パン粉揚げなど、いろいろな衣があるが、
このドライな感じの仕上がりこそが、これぞトンカツ本来の味わいを出せる、
王道の衣ではないかと思う。
豚肉は、旨みを多く含みすぎないタイプのものを使用。
このため、豚肉そのものの主張が弱い。
しかしながら、だからこそ、この衣とのバランスがとても綺麗。
もし旨みが多すぎる豚肉だと、それを受け止める為に衣がもっと派手にならざるを得ない。
このバランスが、ここ丸一のとんかつの最大の特徴。
このバランスの良さを多くの人に感じていただきたい。
職人技です。