ノバンディさんが投稿した館山美食倶楽部(千葉/館山)の口コミ詳細

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館山美食倶楽部館山/オーベルジュ、中華料理

5

  • 夜の点数:5.0

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
5回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

シャウ・ウェイ先生の大人気コース

再訪。5回目。
千葉県館山市。
中国料理店。

過去4回とても素晴らしかったので、またまた訪問。
今回は、シャウ・ウェイ先生の大人気コース「上海蟹尽くし」。
上海蟹のこの季節、年内は予約でほぼ埋まっているらしい。

使用される上海蟹は、中国・陽澄湖の極上品。
特別なルートでの仕入れ。「私に仕入れられない食材はない」と仰るのは本当だったw
もちろん、生きたまま仕入れられるので、新鮮そのもの。

今回も参加者は大食い揃いなので、
通常の上海蟹コースに数品追加して、特別コースを構成していただいた。

コースの内容はこんな感じ。★は上海蟹の料理です(9品)。

(1)栗とフォアグラのテリーヌ
(2)★蟹のゼリー寄せ(蟹の脚と甲羅出汁の煮凝り、蟹味噌と南瓜のペースト、キャヴィア)
(3)前菜の盛り合わせ 6種類
 1.黄金皮蛋(ゴールドピータン)
 2.くらげヘッドとチシャトウの和え物
 3.スジアラの湯引き 葱醤油ソース
 4.★縞鯵と上海蟹のなめろう(縞鯵、上海蟹、西京味噌、柚子、葱、生姜、生うに、黒酢ダレ)
 5.ひがた椿ポーク豚トロの香港チャーシュー
 6.よだれ雲子(真鱈の白子の麻辣和え)
(4)★酔蟹(上海蟹の半身に加えて蟹味噌も紹興酒漬けに)
(5)★上海蟹の姿蒸し(白子入りのオスと内子入りのメスを食べ比べ)
(6)★岩手産松茸入り上海蟹の獅子頭(岩手産松茸、上海蟹と椿ポークの獅子頭、鶏清湯スープ)
(7)金目鯛と蛤の香り蒸し 松茸と蛤と金華火腿のスープ
(8)★上海蟹とフカヒレと豆腐の煮込み
(9)★上海蟹を詰めた脆皮鶏手羽先
(10)里見伏姫牛シンシンステーキ 雲南産黒トリュフ 中国野菜(マコモダケ、中国セロリ、ミニ青梗菜)塩炒め
(11)★上海蟹の小籠包
(12)★上海蟹和え麺 剥き海老乗せ
(13)温かい杏仁豆腐(ゼラチンではなく葛粉を使用)
(14)雲南産黒トリュフと金華火腿のチャーハン
(15)胡麻団子 自家製甘酒のお汁粉 金木犀の香り|30年熟成の生プーアル茶

怒涛の上海蟹料理の連続。
極上の上海蟹料理があまりにも続くので、その美味しさに麻痺してしまい、
各々の上海蟹料理が他店の上海蟹料理とは格段に違うことに気付かないという不幸www
今思い返すと、改めてその凄さに気付かされます。
上に★を付けた上海蟹料理はどれも美味しかったのですが、
その中でも特に、(4)酔蟹、(6)松茸入り上海蟹の獅子頭、(12)上海蟹和え麺
の3品が素晴らしく美味しかったです。
(4)酔蟹は、シャウ・ウェイ先生の超お得意の紹興酒漬け。
(6)松茸入り上海蟹の獅子頭は、これもシャウ・ウェイ先生の超お得意のスープとの融合。
(12)上海蟹和え麺は、これもシャウ・ウェイ先生の隠れ得意分野の麺料理。

以下、各料理の寸評です。(単に備忘録です)
(1)栗とフォアグラのテリーヌ
一口サイズ。竹串に刺していただきます。
フォアグラの風味に、類似する栗独特の風味が重なって、奥行きのある味わい。

(2)★蟹のゼリー寄せ(蟹の脚と甲羅出汁の煮凝り、蟹味噌と南瓜のペースト、キャヴィア)
上海蟹の脚と甲羅の出汁が煮凝りとして閉じ込められており、
これ1個をまるごと口の中に放り込み、ゆっくりゆっくりと咀嚼すると、
この煮凝りが徐々に融け出して、口全体が上海蟹の旨みでいっぱいになる。至福。
さらにそこに、煮凝りの上に乗った蟹味噌のコクや、南瓜の甘みや、キャヴィアの塩味が加わり、
極上のカオスを形成。前菜でこんな美味しいもの出したらだめだよ(笑)。

(3)前菜の盛り合わせ 6種類
 1.黄金皮蛋(ゴールドピータン)
 2.くらげヘッドとチシャトウの和え物
 3.スジアラの湯引き 葱醤油ソース
 4.★縞鯵と上海蟹のなめろう(縞鯵、上海蟹、西京味噌、柚子、葱、生姜、生うに、黒酢ダレ)
 5.ひがた椿ポーク豚トロの香港チャーシュー
 6.よだれ雲子(真鱈の白子の麻辣和え)
前菜盛り合わせも、まったくの手抜かりなし。
個人的に、シャウ・ウェイ先生の前菜盛り合わせ、大好きです。
出色だったのは、3.スジアラの湯引き 葱醤油ソース。スジアラの温かい温度が完璧。
スジアラの旨みが最も感じられる温度。こんなベストな状態で出してくださる心遣いに感謝。
また、4.★縞鯵と上海蟹のなめろう、も素晴らしかった。なめろうは通常味噌を使用するけど、
このなめろうは上海蟹の蟹味噌を使用。味噌は味噌でも全く違う。でもなめろうにしちゃう。
どこからこんな発想が生まれるのだろう。

(4)★酔蟹(上海蟹の半身に加えて蟹味噌も紹興酒漬けに)
真打ち登場。シャウ・ウェイ先生の超お得意の紹興酒漬け。
身や蟹味噌が生の状態で、甘みと旨みが全開。
甲羅や脚から身を解しながら、時にはチューチューと吸いながら、美味しくいただきます。
紹興酒の香りも心地よいです。

(5)★上海蟹の姿蒸し(白子入りのオスと内子入りのメスを食べ比べ)
香箱蟹のような状態で、オスとメスの両方が出てきて、食べ比べ。
予め上海蟹を解して身だけを取り出してくださっているので、食べやすい。
ちなみに、その昔僕が上海で仕事していた頃に何度も連れて行って貰った上海蟹のお店は
どこも自分で身を解すスタイルだった。
高級店に行けばお店の人が解したものを出してくれるよと言われ、
いつかそんな高級店に行きたいと思っていたのだが、今回、夢が適いました。

(6)★岩手産松茸入り上海蟹の獅子頭(岩手産松茸、上海蟹と椿ポークの獅子頭、鶏清湯スープ)
綺麗な鶏の清湯スープ。黄金色。鶏臭さなんてゼロ。
なんでこんなに綺麗なスープを抽出できるのか。相当手間がかかっている筈。
しかも今夜僕たち8人のこの1品のためだけに。ほんと恐縮です。
そんなスープの中には、上海蟹と椿ポークの獅子頭。ふわふわの食感。
この食感を出す為に、豚肉を丁寧に包丁で細かく切り刻んで空気を含ませるとか。
どれだけの手間がこの1品にかかっているのかと思うと、ほんとほんと恐縮です。
そんな鶏のスープの旨みに、上海蟹の旨みや豚肉の旨みがエア感と共に加わり、
更にそこに松茸の旨みと香りも乗っかり、とても奥行きと広がりがある逸品に。

(7)金目鯛と蛤の香り蒸し 松茸と蛤と金華火腿のスープ
続いて登場したこの料理。金目鯛と蛤の下に漂うスープも極上。
金目鯛の旨みや蛤の旨みに加え、金華火腿の旨みも加わり、海鮮と肉のダブルスープ。鉄板。
このスープも、1滴残らずいただきます。
金目鯛の火の通り加減や、蛤の火の通り加減も完璧です。

(8)★上海蟹とフカヒレと豆腐の煮込み
上海蟹の蟹味噌がたっぷり。まっきっ黄。
それが淡白な豆腐の煮込み汁としてたっぷりと。
絹ごし豆腐をちゅるちゅると口に流し込むと蟹味噌の煮込み汁も一緒に流れ込み、
豆腐のソフトな甘みが蟹味噌の旨みを増幅させます。
美味しいです。

(9)★上海蟹を詰めた脆皮鶏手羽先
いわゆる手羽先餃子に近い料理。鶏手羽の中に上海蟹。
表面がしっかり揚げられており香ばしく、
その香ばしさと上海蟹の旨みとが素晴らしくマッチ。
少し生っぽさが残る鶏手羽の肉がハムっぽい仕上がりになっており、
それがかえって上海蟹との相性の良さを生んでいるように感じた。

(10)里見伏姫牛シンシンステーキ 雲南産黒トリュフ 中国野菜(マコモダケ、中国セロリ、ミニ青梗菜)塩炒め
シンシンのステーキ、美味しかったです。
この感じのステーキにするなら確かにシンシンだよなぁと思う。
でもやっぱり個人的には、中華で和牛ステーキはなくてもいいんじゃないかなぁと思う。
中国野菜の付け合せ、美味しかったです。

(11)★上海蟹の小籠包
シャウ・ウェイ先生の得意分野である点心。今回は小籠包(ショウロンポウ)で。
大きなサイズで、かつ中にスープがたっぷり貯えられているのに、
皮の原材料に特別な工夫が施されており皮が破れにくい。
レンゲの上で皮を破り、中から出てくるスープが極上。上海蟹の旨みたっぷり。

(12)★上海蟹和え麺 剥き海老乗せ
この日の上海蟹料理のラストを飾るのがこの麺料理。
上海蟹の蟹味噌がこれでもかとたっぷりと入った和え麺。
蟹味噌を乳化させることで、油が分離。
そのため、上海蟹の旨みをたっぷりと含んだこの油がこの和え麺の旨みを思いっきり底上げ。
もちろん、油が分離されて残った蟹味噌も旨み充分。
この上海蟹の多重の旨みがとても贅沢。

(13)温かい杏仁豆腐(ゼラチンではなく葛粉を使用)
温かい杏仁豆腐。葛粉を使用しているので口の中で徐々に融けていきます。
そのため、普段はあまり感じることが少ないアーモンドの旨みと風味が口の中に広がります。

(14)雲南産黒トリュフと金華火腿のチャーハン
すみません、黒トリュフの匂いが僕にはきつすぎました。(鼻が刺激に敏感なので)

(15)胡麻団子 自家製甘酒のお汁粉 金木犀の香り|30年熟成の生プーアル茶
最後、2品めのデザートまでまったくの手抜かりなし。
胡麻団子の柔らかさや中の胡麻の風味も完璧な状態。
お汁粉の甘酒の感じも穏やかでバッチリ。
一緒に提供された生プーアル茶は爽やかさがあり食後にピッタリ。

いや~、今回も素晴らしかったです。

次回は、点心コースでしょうか。
また、シャウ・ウェイ先生から提案のあった雲南料理や西安料理も魅力的。
また、湖南料理もできるとのこと。
これからまた何度でも訪問したいです。

2025/11/05 更新

4回目

2025/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

シャウ・ウェイ先生の本領発揮コース

再訪。4回目。
千葉県館山市。
中国料理店。

過去3回とても素晴らしかったので、またまた訪問。
今回は、前々回にお願いしていた浙江省のコース。
シェフのシャウ・ウェイ先生の超得意分野。
浙江省の杭州、寧波、紹興、台州、温州の各地方の郷土料理を中心に組み立てていただいた。
その数、なんと、22品。
1品1皿なので22皿が登場。
毎度毎度、怒涛の腹パンコース。
しかも、下拵えは丁寧だし、調理は手間がかけられているし、
使用される食材は、館山の高級かつ新鮮な海鮮や、
この日のために中国から取り寄せたものなど、
すごいコースだった。

このコースが25,000円。ありえない価格破壊。
これを知ると都心の高級中華料理店に行こうという気が起きない不幸。

前回は幾つかの料理がかなりアクロバチックなものが出てきたが、
今回はまさに浙江省の王道料理で一貫していて、素晴らしい組み立てだった。

食材は、海鮮や野菜を中心に、時折、肉が組み込まれる。
調理の方向性は、中国料理のカテゴリーの中では薄味方向。
とはいえ、下味がさり気なく効いており、素材本来の良さが最大限に引き出されている。
この引き出し方は流石と思えるもので、調味料が出しゃばることなく、
それでいて食材の中までさり気なく染み込んでおり、完全にアシスト役に徹している。
この馴染み加減は、そこに意識を集中させるとほんと感動ものです。

この日のコース内容。
(1)シャングリラ産松茸の素焼き 臭橙(かぼす)
(2)蒸し茄子と皮蛋(ピータン)の青唐辛子ソース
(3)対馬地鶏の低温調理 丸ごと姿蒸し 生姜ソース
(4)おおまさり(落花生)と枝豆の紹興酒酒粕漬け
(5)船形産ブダイの紹興酒一夜漬け風干し
(6)酸辣藕片(蓮根の唐辛子甘酢漬け)
(7)クラゲの頭と香菜(パクチー)の黒酢和え
(8)福建省産マテ貝とチシャトウの葱醤油和え
(9)天使の海老の上海風甘露煮
(10)鋸南産シマアジ燻製
(11)揚げ大穴子の大蒜醤油ドラゴン煮込み
(12)梅干菜入り東坡肉(沖縄島豚の皮付きバラ肉)
(13)沖縄産ヘチマと南房総産蛤(はまぐり)と金華火腿のトマト白湯煮込み
(14)タウナギとマコモと黄ニラの杭州強火炒め
(15)館山産太刀魚1.2kgサイズ姿黄金揚げ 花椒塩
(16)広東産鳩のフカヒレ包み 佛跳牆(金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠)煮込み
(17)シャングリラ産松茸と挽き肉の館山産冬瓜スープ
(18)活け房州海老(伊勢海老)1kgサイズと春雨の台州煮込み
(19)シャングリラ産松茸と栗と金華火腿の土鍋ご飯
(20)干し海老の葱和え麺
(21)紹興酒風味の杏仁豆腐|冷やしジャスミン茶
(22)新栄記式サツマイモ蜜煮

この日のトップ3を挙げるとしたら以下。
トップ1:(13)沖縄産ヘチマと南房総産蛤(はまぐり)と金華火腿のトマト白湯煮込み
トップ2:(11)揚げ大穴子の大蒜醤油ドラゴン煮込み
トップ3:(18)活け房州海老(伊勢海老)1kgサイズと春雨の台州煮込み
あと、以下の料理も出色でした。
トップ4:(3)対馬地鶏の低温調理 丸ごと姿蒸し 生姜ソース
トップ5:(12)梅干菜入り東坡肉(沖縄島豚の皮付きバラ肉)

以下、各料理の寸評です。(備忘録として)
(1)シャングリラ産松茸の素焼き 臭橙(かぼす)
雲南省の北西にある香格里拉(シャングリラ)で採れた松茸。
それを厚さ約5mmほどにスライスして素焼きしたシンプル料理。
調理法自体は和食的だけれど、素材が中国産ということで味わいは中国風的なテイストを感じる。

(2)蒸し茄子と皮蛋(ピータン)の青唐辛子ソース
立派な蒸し茄子。そこにピータンが乗る。そして青唐辛子ソースがたっぷりとかけられる。
蒸されているので100℃以上にはならず、茄子がクタクタになる手前で上手にコントロール。
そのため、茄子の青さが残り、それがソースの青唐辛子の青っぽい辛さと綺麗にマッチ。
うわぁ美味しいなぁ。

(3)対馬地鶏の低温調理 丸ごと姿蒸し 生姜ソース
鶏を蒸した料理って定番中の定番だけれど、
シェフの腕にかかれば極上の定番料理になる。
シェフ執筆のレシピ本にも登場する蒸し鶏。
それも素晴らしく美味しいのだけれど(僕もそれを読んで作ってみましたが)、
シャウ・ウェイ先生のはやはり段違いに美味しいです。
骨の血っぽさを残しながら、生臭さは皆無。
そのため、骨の周りの肉が、生っぽさを残しながら熱が加わり、
中間領域的な旨さが地鶏全体に行き渡り、兎に角美味。

(4)おおまさり(落花生)と枝豆の紹興酒酒粕漬け
前回も登場した紹興酒の酒粕漬け。
紹興酒の酒粕は通常ルートでは日本で手に入らないレアな食材。
それで漬けられた巨大なおおまさり(落花生)と枝豆が滋味深い味わい。
美味しい。
できれば、紹興酒の酒粕はもっと多くの品でコースに組み込んで欲しい。

(5)船形産ブダイの紹興酒一夜漬け風干し
紹興酒で漬けるだけでこんなに美味しさがアップするんだ。
紹興酒、すごいな。技術的なお

(6)酸辣藕片(蓮根の唐辛子甘酢漬け)
箸休め的なサッパリ、シンプルな料理。
蓮根のシャキシャキ感を活かしつつ、軽めな酸辣の味わい。
美味しいね、これ。

(7)クラゲの頭と香菜(パクチー)の黒酢和え
超立派なクラゲの頭と、香草と黒酢とを和えたもの。
定番料理だけれど、やはりクオリティーが段違い。
黒酢の効かせ加減がバッチリだし。

(8)福建省産マテ貝とチシャトウの葱醤油和え
シャウ・ウェイ先生が、一個一個のマテ貝から丁寧に身を取り出してくださった。
葱醤油が素晴らしく美味しい。
大衆的な浙江省料理店でいただく葱醤油とは全く異なる洗練した味わい。
マテ貝と綺麗に馴染みます。

(9)天使の海老の上海風甘露煮
他店で出てくる天使の海老と違いワンサイズ大きめで食べ応えあり。
身の美味しさをしっかり味わえる。
甘露煮ではあるが、甘さは控えめで鹵水に軽い甘みを足した感じの甘み。
美味しい。

(10)鋸南産シマアジ燻製
ビッグサイズだったであろうことが想像できる肉厚なシマアジの切り身。
軽く燻製されて、いい感じで水分が抜けて旨み凝縮。
もともとシマアジは旨みが濃い魚なのに、更に凝縮。
肉厚なのでしっかり咀嚼し、すると旨みがどんどん出てくる。

(11)揚げ大穴子の大蒜醤油ドラゴン煮込み
これもビッグサイズの大穴子。これを骨ごと丸々と煮込み。
あらかじめ包丁で切り目が入れられているので、
煮込むとそれがまるでドラゴンの甲羅の凸凹のように仕上がる。
そんな見た目の効果もあるが、味が中までしっかり染み込む効果あり。
味付けは大蒜醤油。見た目の濃さから想像できないくらい意外とシャープな味。
コクがあるのにべたつかない。
美味しい。本日トップ2の料理。

(12)梅干菜入り東坡肉(沖縄島豚の皮付きバラ肉)
かなり手の込んだ東坡肉(トンポーロウ)。
脂が綺麗に抜けて、豚肉の赤身の旨みと、皮の旨みが凝縮。
このバランスが素晴らしく見事。
世の中にはいろいろなタイプの東坡肉があるが、
このタイプの東坡肉としてはひとつの完成形ではないだろうか。
とても美味しいです。
添えられた梅干菜も、程よいアクセント。

(13)沖縄産ヘチマと南房総産蛤(はまぐり)と金華火腿のトマト白湯煮込み
本日のトップ1と思えた料理。素晴らしく美味しかった。
ベースは白湯スープ。そこに蛤や金華ハムの上質な旨みが加わりスープに厚み。
そこに野菜の旨みがプラスされ、なんとも言えないカオスな旨みを形成。
トマトの甘みや酸味の利かせ方が見事。
ヘチマの青さの利かせ方も見事。
スープの若干とろっとした感じの舌触りも印象的。
舌の上での滞留時間がほんの少し長くなるため、旨みを感じやすくなる。
かなり美味しいです。

(14)タウナギとマコモと黄ニラの杭州強火炒め
前回訪問時も出てきたタウナギ。今回は違う調理法。
1尾1尾のタウナギから骨を外し身だけを取り出す下拵えが必要で、
その結果、身が崩れることなく原型そのままで、タウナギの旨みをしっかり味わえる。
相当手間がかかる料理だと思う。
マコモと黄ニラの旨みも炒め汁にしっかり乗り、とても完成度の高い炒めもの。

(15)館山産太刀魚1.2kgサイズ姿黄金揚げ 花椒塩
ビッグサイズの太刀魚(タチウオ)。
これをシンプルに揚げ物に。
肉厚なので、太刀魚本来の旨みを存分に堪能。

(16)広東産鳩のフカヒレ包み 佛跳牆(金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠)煮込み
鳩の内臓を取り除いて、その空間にフカヒレ、金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠
といった高級食材をたっぷりと詰め込んだ、なんとも贅沢な煮込み料理。
各々個性がある食材がこれだけ集結するとどんな味わいになるか非常に興味のあるところ。
口に含むと各々の旨みが存分に個性を主張。でもそこはさすが煮込み料理。すべてを包み込む。
それらの旨みを吸い込んだ鳩の肉も極上です。

(17)シャングリラ産松茸と挽き肉の館山産冬瓜スープ
やはりスープが旨い中国料理店は間違いがないよね。
冬瓜の種をくり抜いて、その冬瓜を丸々使用して中にスープ。
挽き肉の旨み、松茸の旨みがしっかり滲み出して、それを冬瓜が吸い込み、美味しいです。

(18)活け房州海老(伊勢海老)1kgサイズと春雨の台州煮込み
ビッグサイズの伊勢海老。身は肉厚。筋肉質。ぶりぶり。
火を入れたときに身の筋肉のネジレが生まれることを計算してカットされており、
そのため、ぶりぶり感をたっぷり味わえる。
中国醤油を使った煮込みの味付けもバッチリで、春雨によく染み込んだ味わいと、
伊勢海老に軽く馴染んだ味わいとのコントラストも綺麗。

(19)シャングリラ産松茸と栗と金華火腿の土鍋ご飯
松茸御飯。金華ハムの味わいが加わり中国バージョン。
更に栗も栗御飯の要素も。

(20)干し海老の葱和え麺
これも美味しかった。
スープが美味しい中国料理店で出てくる麺料理ってほんと美味しいよね。
麺も、日本のものと違うのか、加水率が低めで小麦粉の味わいが濃いし
スープの旨みが綺麗に馴染んでくれる。
腹パンなのに、どんどん胃に収まる。

(21)紹興酒風味の杏仁豆腐|冷やしジャスミン茶
杏仁豆腐の上に上質な紹興酒ソース。
上に散らされた花の中の1種がたまたま、
紹興酒と合わさることでニンニク的な味を生じさせ不思議な味わいに。
こんなことってあるんだ~。

(22)新栄記式サツマイモ蜜煮
超高級店「新栄記」で出しているデザートを、ここでも出せると。
対抗心むき出しのシェフの心意気にほっこり。
サツマイモの甘みの出し方や蜜の染み込ませ方、美味しいです。
でも、腹パンです。(笑)

いや~、素晴らしかった。
浙江省の料理のコースといっても、各々の地方でまた味わいが異なっておりとても面白かった。
復習のためもう一度同じコースをいただくと、
各々の料理に対する理解が深まるのではないかと思う。
もし今後、こちらのお店で同じ料理が出てきても僕は嬉しいなぁ。
毎回毎回、シェフは違う料理を出そうとしてくれて感謝なんだけど。

次回は、上海蟹のコース。
これも楽しみです。

  • (1)シャングリラ産松茸の素焼き 臭橙(かぼす)

  • (2)蒸し茄子と皮蛋(ピータン)の青唐辛子ソース

  • (3)対馬地鶏の低温調理 丸ごと姿蒸し 生姜ソース

  • (4)おおまさり(落花生)と枝豆の紹興酒酒粕漬け

  • (5)船形産ブダイの紹興酒一夜漬け風干し

  • (6)酸辣藕片(蓮根の唐辛子甘酢漬け)

  • (7)クラゲの頭と香菜(パクチー)の黒酢和え

  • (8)福建省産マテ貝とチシャトウの葱醤油和え

  • (9)天使の海老の上海風甘露煮

  • (10)鋸南産シマアジ燻製

  • (11)揚げ大穴子の大蒜醤油ドラゴン煮込み

  • (11)揚げ大穴子の大蒜醤油ドラゴン煮込み

  • (12)梅干菜入り東坡肉(沖縄島豚の皮付きバラ肉)

  • (12)梅干菜入り東坡肉(沖縄島豚の皮付きバラ肉)

  • (13)沖縄産ヘチマと南房総産蛤(はまぐり)と金華火腿のトマト白湯煮込み

  • (13)沖縄産ヘチマと南房総産蛤(はまぐり)と金華火腿のトマト白湯煮込み

  • (14)タウナギとマコモと黄ニラの杭州強火炒め

  • (14)タウナギとマコモと黄ニラの杭州強火炒め

  • (15)館山産太刀魚1.2kgサイズ姿黄金揚げ 花椒塩

  • (15)館山産太刀魚1.2kgサイズ姿黄金揚げ 花椒塩

  • (16)広東産鳩のフカヒレ包み 佛跳牆(金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠)煮込み

  • (16)広東産鳩のフカヒレ包み 佛跳牆(金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠)煮込み

  • (16)広東産鳩のフカヒレ包み 佛跳牆(金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠)煮込み

  • (16)広東産鳩のフカヒレ包み 佛跳牆(金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠)煮込み

  • (16)広東産鳩のフカヒレ包み 佛跳牆(金華火腿、干し貝柱、干し鮑、干し海鼠)煮込み

  • (17)シャングリラ産松茸と挽き肉の館山産冬瓜スープ

  • (17)シャングリラ産松茸と挽き肉の館山産冬瓜スープ

  • (18)活け房州海老(伊勢海老)1kgサイズと春雨の台州煮込み

  • (18)活け房州海老(伊勢海老)1kgサイズと春雨の台州煮込み

  • (18)活け房州海老(伊勢海老)1kgサイズと春雨の台州煮込み

  • (19)シャングリラ産松茸と栗と金華火腿の土鍋ご飯

  • (20)干し海老の葱和え麺

  • (21)紹興酒風味の杏仁豆腐

  • (22)新栄記式サツマイモ蜜煮

2025/09/27 更新

3回目

2025/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

シャウ・ウェイ先生の完全燃焼コース

再訪。3回目。
千葉県館山。
中国料理店。

前回も前々回も素晴らしかったので、早速再訪。
今回は、海の日スペシャルと銘打った、高級食材を織り交ぜたコース。

「海の日スペシャル」(35,000円)
それと、ビール、白ワイン、赤ワイン。
会計は39,000円。

コースの内容はこんな感じ。
(1)紹興酒の酒粕漬け盛り合わせ
   枝豆、落花生、天使の海老、鶏手羽、鶏レバー、太刀魚
(2)ガスパチョ
   北海道産ボタン海老のセビーチェ 桃とフルーツトマトのガスパチョ
(3)春巻き
   ゴールドラッシュとムラサキウニの春巻き 中国産カルーガキャヴィア乗せ
(4)さくらんぼとフォアグラのテリーヌ
   さくらんぼとフォアグラのテリーヌを凍らせてビーツジュースでコーティング
(5)豚トロ叉焼
   豪州産ウィンタートリュフの叉燒酥(ひがた椿ポーク豚トロ叉焼と自家製パイ)
(6)くらげと金糸瓜の和えもの
   レモン和え
(7)活け渡り蟹
   茅台酒漬け
(8)ハタのスープ
   雲南産松茸とハタ獅子頭のスープ(ハタの骨と金華火腿と地鶏のハタ清湯スープ)
(9)タウナギの炒めもの
   タウナギとマコモダケの強火炒め
(10)イノシシのライチ酢豚
   上ロース、ライチを巻いたヒレ、種なしライチ、ライチシャーベット)
(11)キョンの炒めもの
   キョンのロースの唐辛子と花椒の炒め
(12)赤茄子の酸辣煮込み
   焼きフカヒレと干しナマコと赤茄子の酸辣煮込み(魚香茄子)
(13)黒鮑のステーキ
   白浜産3時間蒸した天然活け黒鮑のステーキ 豪州産ウィンタートリュフ
(14)冷製カッペリーニ
   イノシシの自家製パンチェッタとホタテの自家菜園バジル冷製カッペリーニ カラスミ添え
(15)デザート
   桃とライチのコンポート ロゼワインと煮汁のジュレ バニラアイスクリーム  燕の巣仕立て
   冷たいジャスミンティー

怒涛の15品。
1品1品丁寧に調理され、1品1品がしっかりとしたボリューム。
館山の海鮮を中心にして、中国など世界の高級食材をふんだんに使用。
原価率はすさまじいことになっていると思う。
そして料理は、中華あり、和あり、仏あり、伊あり、
更に、上海の郷土料理あり、時代の最先端の中国料理あり、のバラエティー豊かな構成。
3時間半に渡る、怒涛のコース。
シェフのシャウ・ウェイ先生曰く「完全燃焼」。

いやはや、すごいわ。
ここまでやっていただければ、もう満足。
(11)の時点で腹パンですわw

ただ今回は、あっちゃこっちゃの方向に散らばっていて一貫性がなくなり、
また、必要以上の高級食材が入り料理としての必然性がなくなった印象。
とはいえ、(9)(10)(11)の中国料理の3連投は圧巻でした。
初めて訪れたときの中国料理主体のコースはこんな感じだった。
今日みたいなのもたまにはいいけど、(1)(9)(10)(11)(12)をいただいてしまうとこういう方向で一貫したコースを頂いてみたいなと思う。

以下、料理の寸評です。

(1)紹興酒の酒粕漬け盛り合わせ
紹興酒の粕漬けって、初めての味。素晴らしい味わい。
これだけでお酒を何杯も飲めてしまいそう。
漬け込まれた素材は6種類。
枝豆、落花生、天使の海老、鶏手羽、鶏レバー、太刀魚。
酒粕でしっかりと発酵が進み、また余計な水分も抜けているため、
素材の旨みの凝縮感と増幅感が増す。
日本酒の酒粕で漬けた酒粕漬けと違い、紹興酒の酒粕漬けだと、
華やかで軽い味わいになる印象。
特に、天使の海老、太刀魚といった海鮮の味わいは特筆すべきものがある。
これ、自分ちでもやってみたいなと思ったんだけど、
紹興酒の酒粕は日本ではなかなか手に入らず、
業務用の特別なルート経由でしか入手できないみたいで、自家製を断念。
なので、この料理は毎回出して欲しいなぁと思った。

(2)ガスパチョ
ここでいきなりスペイン料理。
桃とフルーツトマトのガスパチョ。
そこに、北海道産ボタン海老のセビーチェ(マリネ)。
桃が入るので中華的な要素もなくはないとは思うけど、ほぼスペイン。
ボタン海老は大振りなものが1尾ドーンと。
ボタン海老は美味しかったけど、ガスパチョが美味しかったので、ボタン海老は少しでいいかな。
また、尾を残した状態で入っていたので棘が刺さり、食感に難ありだったし。

(3)春巻き
ゴールドラッシュ(とうもろこし)とムラサキウニの春巻き。
そこに更に、中国産カルーガキャヴィア乗せ。
大粒のカルーガキャヴィアは美味しかったけど、
熱々の春巻きに乗せると若干生臭さが感じられる。
また、春巻きの中にムラサキウニは勿体無い気が。
ウニは温めると生臭さが出てくるので。
この皿は微妙でした。

(4)さくらんぼとフォアグラのテリーヌ
渾身の一品。
さくらんぼとフォアグラのテリーヌを凍らせて、
ビーツジュースでコーティングし、
更にさくらんぼの形状に再構築。
一口で、口の中にポイッと。
口の中で蕩けます。

(5)豚トロ叉焼
ひがた椿ポークの豚トロを使用した叉焼。
そこに豪州産ウィンタートリュフを振りかけ、
そしてこれを自家製パイで挟んでいただきます。
でも、ん~、トリュフ必要?自家製パイ必要?
叉焼が素晴らしく美味しいので、これ単独でも充分よかったかも。

(6)くらげと金糸瓜の和えもの
ここで一旦箸休め。
と言っても結構ボリュームあり。

(7)活け渡り蟹
生の渡り蟹の、茅台酒漬け。
シーズンが終わりかけとのことだったが、なんのなんの充分に美味しい。
大きめの渡り蟹だったので、身離れもよく、食べ応えあり。
渡り蟹の生の食感と旨みが主役で、そこに茅台酒の風味。
美味しいです。

(8)ハタのスープ
ハタ獅子頭(骨)と金華火腿と地鶏でとったハタ清湯スープ。
これで充分美味しいと思うのだけれど、そこに更に昆布出汁と、雲南産松茸。
これを加えたためか原因は不明だが、味はかなり和の方向に寄ってしまった印象。

(9)タウナギの炒めもの
貴重なタウナギ。それを大量に仕入れて、我々のためだけに調理して使い切る。
残すと他のお客さんに出しづらくなるからとのこと。
そのためか、タウナギたっぷりの料理に。
鰻の新仔、あるいは穴子を脂サッパリにした方向。
マコモダケとのバランスもグッド。
美味しいです。

(10)イノシシのライチ酢豚
肉は2種類。上ロースの酢豚。それと、ライチを巻いたヒレの酢豚。
傍に、種なしライチ。
下に、ライチシャーベット。
なんだこれは、という驚きの酢豚。
だって、酢豚の下にたっぷりのシャーベットが敷かれ、その上に熱々の酢豚とか、普通ないでしょ。
この温度の対比が素晴らしく良い。
また、この一品で一貫しているのはライチで、酢豚にしたライチ、生のライチ(冷凍ものじゃないよ)、シャーベットにしたライチ、という3通りを対比できるのも良い。
それもこれも、ライチを巻いたヒレ肉の酢豚そのものが素晴らしいからなんだよね。
ライチの甘味と酸味が酢豚のアクセントとしていい効果をもたらしている。
最近はあまり見かけなくなったけどパイナップルが入っている酢豚では、パイナップルが似たような効果。
それと比べると目指す方向は同じであるものの、ライチならではの爽やかがあるので全く嫌な感じがしない。
傑作です。

(11)キョンの炒めもの
本日最も美味しかった皿。
特別に仕入れたキョンのロース。ゴーヤ、セロリ、長葱などの野菜と共に炒めて、四川唐辛子や花椒で四川料理に。
素材のキョンが素晴らしく美味しい。
元々旨みがたっぷりあるキョンだけど、更に調理技術によってその旨みがたっぷり閉じ込められている。
そして、仄かに感じる花椒の痺れが何とも言えない心地良さ。
花椒の選択やその痺れの効かせ方が素晴らしくいい。
シェフによれば、花椒には4種類があり、仄かな痺れ効果を出したいのでそのうち粒が小さい種類を選んだとのこと。
これまで他店で多くの四川料理をいただいてきたけど、このような花椒の効かせ方は初めて。
四川唐辛子は複数種類を使用。キレのある爽やかな辛みが複数重なり辛みに広がりあり。
ゴーヤは青と白の両遣い。苦味の質が異なるので苦味にも広がりあり。
さりげないけど、随所に多くの工夫が施された一品。
シェフの調理技術の引き出しの多さに感服。
傑作です。
こういう中国料理をもっと多くいただいてみたい。

(12)赤茄子の酸辣煮込み
赤茄子の酸辣煮込みに、ドーンと焼きフカヒレ。そして干しナマコ。
最初、お皿全面を覆う白い物体は何?麺かな?と思っていたら、全部フカヒレだった。ドヒャー。
一度柔らかく茹でて、更にそれをフライパンで焼いたのかな。新食感。
主役はこのフカヒレ。赤茄子煮込みも高級食材である干しナマコさえも脇役。
酸辣煮込みも焼きフカヒレをいただくためのソースでした。笑

(13)黒鮑のステーキ
フカヒレで満足していたところ、更にここで黒アワビが登場。しかも天然のビッグサイズ。
南房総の白浜産。3時間蒸した天然活け黒鮑のステーキ。
更にその上に豪州産ウィンタートリュフ。
贅沢の極み。
肝ソースはたっぷり。全く臭みなし。さすが地元産。
お腹が空いた状態でもう一度これ食べたい。
胃袋が2つ欲しい。

(14)冷製カッペリーニ
夏ということで、冷製カッペリーニ登場。
具は、イノシシの自家製パンチェッタ、ホタテ、自家菜園バジル。
そこに途中でカラスミをかけて味変。
ただ、変化が少々強すぎました。

(15)デザート
3種が一皿の上に乗り、甘みや酸味のコンヒュージョン。
・桃とライチのコンポート
・ロゼワインと煮汁のジュレ
・バニラアイスクリーム
そこに更に、高級食材である燕の巣がドッサリと乗る。
冷たいジャスミンティーも添えられ、後口サッパリでフィニッシュ。

寸評を書いて振り返ってみると、改めてこの原価率の高さに驚く。
3回目の訪問(幹事様は4回目)ということで、かなり張り切ってくださったのではないかと思慮。

次回は、シェフの得意分野である浙江省の料理のコースをお願いしてあり、
浙江省の杭州、寧波、紹興、台州、温州の感じで組み合わせてくださるとのこと。
また、今から食材調達もしてくださっているとのことで、次回も楽しみです。

  • (1)紹興酒の酒粕漬け盛り合わせ

  • (1)紹興酒の酒粕漬け盛り合わせ

  • (2)ガスパチョ

  • (2)ガスパチョ

  • (3)春巻き

  • (4)さくらんぼとフォアグラのテリーヌ

  • (5)豚トロ叉焼

  • (5)豚トロ叉焼

  • (6)くらげと金糸瓜の和えもの

  • (7)活け渡り蟹

  • (8)ハタのスープ

  • (9)タウナギの炒めもの

  • (9)タウナギの炒めもの

  • (10)イノシシのライチ酢豚

  • (11)キョンの炒めもの

  • (12)赤茄子の酸辣煮込み

  • (13)黒鮑のステーキ

  • (14)冷製カッペリーニ

  • (15)デザート

2025/07/26 更新

2回目

2025/05 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

すさまじいウイグル料理

再訪。2回目。
千葉県館山。
中国料理店。

前回素晴らしかったので(5.0をつけた)、早速再訪。
今回は、シェフが新疆ウイグル自治区生まれということで、
羊尽くしのウイグル料理を22,000円でお願いした。

今、ウイグル料理店は都内にすごい勢いで増えているが、
どのお店も4,000円もあればかなりお腹いっぱいになる。
そんなウイグル料理を22,000円でとなるとどんなものが出てくるか興味津々。

8人で訪問。

いただいたのは、
・ウイグル料理コース(22,000円)
・ペアリング(6,000円)
会計は28,000円(税サ込)

コースの内容はこんな感じ。
(1)ウイグル前菜
(1-1)低温50℃塩茹で羊レバーのスモーク 自家製ガーリック辣油ソース パクチー 実山椒ペースト
(1-2)焼きパプリカと羊耳キクラゲとモリーユ茸の胡麻油和え
(1-3)ジャガイモとニンジンとフェンネルのサラダ
(1-4)羊トリッパの羊肉包み 韮と実山椒のソース
(2)羊肉串(シシカバブ)ラム前脚の腿肉
(3)スペアリブ香草焼き 地物新にんにく ローズマリー
(4)ラム後ろ脚の丸ごと炭火焼き
(5)羊足(足先)とウイグル縮れ唐辛子の香味醤油煮込み
(6)ウイグルサラダ(トマト、パクチー、紫玉葱、きゅうり、パプリカ、赤唐辛子)
(7)フランス産ラムチョップの香草パン粉バター焼き
(8)南ウイグル カシュカル式ポロ(ラム首肉とレーズンの炊き込みご飯)自家製麻辣醤
(9)薄皮包子(ラムの切れ端を使用したウイグル小籠包)
(10)ラグメン(羊肉と砂漠のキノコのウイグル和え麺)
(11)ウイグル式レアチーズケーキ いちじく いちごソース マンゴーソース

前菜の2品と(6)(11)以外はすべて羊料理、というすさまじい構成。
この日のために豪州産の羊肉を一頭買いされたとのこと。
そのため、前脚、後脚、スペアリブといった主要部位はもちろん、
レバー、トリッパ(胃)、首、羊足、そして切れ端まで、さまざまな部位を使った料理が出てきた。
いやはや、これ、すごいわ。
僕自身、こんなウィグル料理は初めてだし、もっと範囲を広げて他のジャンルでも初めて。
シェフの調理技術や引き出しの多さや大胆さに驚く。

コースの内容は、基本的にはメジャーなウイグル料理を踏襲したもの。
変にアレンジせず、これぞウイグル料理、というものを提供されたかったのだと思う。
そして素材力と調理技術力はすさまじく、
他のウイグル料理店でいただくウイグル料理とは何ランクも上の仕上がり。
日本でいただけるウイグル料理の最高峰ではないだろうか。
そして、(7)のラムチョップの香草パン粉バター焼きは、フレンチ式の調理で、
これがまた素晴らしくて、星付きのフランス料理店で出てくるラムチョップを遥かに凌駕。

ちなみに、ボリュームもすさまじくて、〆の炭水化物3連投に行く前に、
羊肉で既に腹パンパンパン。

以下、料理の寸評です。

(1)ウイグル前菜
前菜4品。と言っても、一皿の上にちょこちょこと4品乗るわけではなく、
大皿の上に山盛りになって4皿提供。

(1-1)低温50℃塩茹で羊レバーのスモーク 自家製ガーリック辣油ソース パクチー 実山椒ペースト
羊のレバー。まったくの臭みがなく、クリアな味わい。
それでいてレバーならではの旨みもしっかり残っていて、美味。
ウイグル風の調味料も綺麗に効いていて、レバーに合っている。
この1品を作るだけでも結構な手間がかかっていると思う。

(1-2)焼きパプリカと羊耳キクラゲとモリーユ茸の胡麻油和え
中国料理店ではクラゲを使った同様の前菜をよく見かけるが、その羊耳キクラゲバージョン。
羊耳キクラゲは、羊耳菌というキノコ。透明感や食感もクラゲに似ている。
でもキノコなので、キノコならではの旨みあり。
更にモリーユ茸が使われるなど、キクラゲ前菜よりも美味しさは何ランクも上。

(1-3)ジャガイモとニンジンとフェンネルのサラダ
生のジャガイモとニンジンのサラダ。フェンネルが綺麗に効いている。
ドレッシングは何かな。さりげなく効いている。
シンプルな料理だけれど、すごくいい。

(1-4)羊トリッパの羊肉包み 韮と実山椒のソース
ウイグル料理定番品。しかしながら、味もボリュームも他店のものとは段違い。
トリッパが肉厚。ぶりぶり。
そして中に詰められた羊肉も美味しい。スネ肉?ゼラチン質のある部位が使われており、美味。
韮と実山椒のソースも洗練されている。

(2)羊肉串(シシカバブ)ラム前脚の腿肉
1串が超ボリューム。写真からは分かりにくいですが、大きな肉が串に刺さっている。
ジューシーな焼き加減。肉汁がしっかり残っている。
また、豪快に振られた調味料も、肉と非常にいいバランス。
ここまで多く振ると調味料の味ばかりになりそうなものだが、適量。
他店では小さな羊肉をしっかり焼くところが多く、
調味料の味で何となく誤魔化されてしまうけれど、この羊肉串はその真逆。

(3)スペアリブ香草焼き 地物新にんにく ローズマリー
あばら肉を半身分豪快に焼き上げた料理。
骨の周りってやっぱり美味しいよね。

(4)ラム後ろ脚の丸ごと炭火焼き
でかいよね。羊の後脚ってこんなに太くて大きかったんだ。
骨の周りにしっかりと肉が巻きついていて、筋肉質。
しっかりとした食感としっかりとした旨み。
少し食べにくいけれど、美味しい。
貴重な経験。

(5)羊足(足先)とウイグル縮れ唐辛子の香味醤油煮込み
一頭買いなので、足先も料理に使用。
豚足に似たゼラチン質のとろとろ加減が堪りません。

(6)ウイグルサラダ(トマト、パクチー、紫玉葱、きゅうり、パプリカ、赤唐辛子)
ここで羊肉は一休憩。
といっても、サラダが山盛りで出てくるので、フードバトル継続w

(7)フランス産ラムチョップの香草パン粉バター焼き
一頭買いの羊とは別に仕入れてくださったフランス産ラムチョップ。
これだけフランス風の調理なのだけれど、これがまた美味しくて。
コースのメインに、こういう、
僕らの期待の更に上を行ってくれる料理を出してくれるなんて、感謝しかない。

(8)南ウイグル カシュカル式ポロ(ラム首肉とレーズンの炊き込みご飯)自家製麻辣醤
ここから3品は、怒涛の炭水化物料理。
まずはポロ。ウイグル料理定番。
ラムの首肉が使用され、ラム肉の旨みがしっかりとご飯に移っている。
ご飯は比較的ウェットな仕上げながら、お米の粒はしっかり残っている。
レーズンや自家製麻辣醤のアシスト効果もあり、全体的に旨みと風味が豊かなポロに。
また、首肉は骨に張り付いているので剥がしていただくと美味。
パクチーも山盛りで、爽やかさもあり。
他店でいただくポロとは何ランクも上のポロ。

(9)薄皮包子(ラムの切れ端を使用したウイグル小籠包)
シャウ・ウェイ先生の点心はやっぱり美味しい。
皮が美味しいし、中の餡も美味しい。
ラムの切れ端をゴロゴロと小籠包の中に入れることで、
ラムの旨みが溢れるスープの旨みとラム肉自体のしっかりとした旨みが同居。
こんな小籠包、他にない。

(10)ラグメン(羊肉と砂漠のキノコのウイグル和え麺)
これまでいただいたことのあるラグメンの中で最強。
麺よりも具の方が遥かに多いし、具も素晴らしく豪華ラインナップ。
それでいてラグメン王道の味は踏襲。

(11)ウイグル式レアチーズケーキ いちじく いちごソース マンゴーソース
ヨーグルトをたっぷり使用したレアチーズケーキ。
酸味がとても綺麗です。

いや~、怒涛のウイグル料理コースだった。
お店は儲けがほとんどないのではないかと心配になる。

素晴らしかったです。

  • (1-1)羊レバーのスモーク

  • (1-2)焼きパプリカと羊耳キクラゲとモリーユ茸の胡麻油和え

  • (1-3)ジャガイモとニンジンとフェンネルのサラダ

  • (1-4)羊トリッパの羊肉包み 韮と実山椒のソース

  • (2)羊肉串(シシカバブ)ラム前足の腿肉

  • (3)スペアリブ香草焼き 地物新にんにく ローズマリー

  • (3)スペアリブ香草焼き 地物新にんにく ローズマリー

  • (4)ラム後ろ足の丸ごと炭火焼き

  • (5)羊足(足先)とウイグル縮れ唐辛子の香味醤油煮込み

  • (6)ウイグルサラダ

  • (7)フランス産ラムチョップの香草パン粉バター焼き

  • (7)フランス産ラムチョップの香草パン粉バター焼き

  • (8)南ウイグル カシュカル式ポロ(ラム首肉とレーズンの炊き込みご飯)

  • (9)薄皮包子(ラムの切れ端を使用したウイグル小籠包)

  • (10)ラグメン(羊肉と砂漠のキノコのウイグル和え麺)

  • (11)ウイグル式レアチーズケーキ

2025/07/20 更新

1回目

2025/01 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

確かな調理技術による隙のない味の組み立て

千葉県館山。
中国料理店。オーベルジュ。

基本的に、1日1組、予約必要。

ランチでの利用。
ランチコースは11,000円(税サ込)だけど、
折角館山まで行くので、ディナーコース22,000円(税サ込)を予約。
それと、アルコールペアリング4杯5,500円(税サ込)。

結論から。
料理がとにかく素晴らしい。
シェフが料理研究家ということで、素材の選び方から、下拵えなどの段取り、
調理の火加減、調味料の加減、食材の組合せに至るまで、とにかく繊細。
料理研究家という経歴を通して得た、確かな調理技術と、豊富な調理経験と、
更に、幼少期からの豊富な中国料理の食体験に裏打ちされた、全く隙の無い味の組み立て。
何をどう調理すると、どういう味になるかを、全て知り尽くした上での完璧調理。
各々の食材に、
必然性のある下拵えが為され、
必然性のある火の通しが為され、
必然性のある調味料が使われ、
必然性のある温度で提供され、
必然性のある食材が組合わされ、
一皿一皿が提供される。
各々の食材の旨みの引き出し方が見事。

ジャンル的には、ヒュージョン中華(なのかな)。
でも、偶然的な味のセッションなんて皆無。全て計算尽くのセッション。
それでいて中国料理の王道路線の味を絶対に外さない。
そこにシェフの調理技術の凄さがある。

シェフは過去、新宿でお店を構えられていたが、
不特定多数のお客がいつ来るか分からない形態だと、
恐らくシェフの調理技術を存分に発揮することは難しいと思う。
それが今、館山でこちらのお店をオープンされて、
少人数の予約客に対して出したい料理を作り、
たっぷり時間を使って全力投球で調理に専念できて、
いい意味でやりたい放題できる環境にいらっしゃる。

とにかく素晴らしいです。
感銘を受けました。

中国料理は、どこかのお店の系譜とか、誰かのシェフの系譜とか、
そういう枠っていうものがありがちだけれど、
こちらのシェフはそういうのは一切なくて、とにかく自由。
引き出しが多い上に、オリジナリティもある。

チャライ料理研究家が幅を利かせているこのご時勢の中、
こちらのシェフは本物の料理研究家だと思う。
僕自身、是非この調理技術を学んでみたいと思った。

更には、食材の原価率についても、恐らくスーパーマックス。
大盤振る舞い。申し訳ないと思ってしまうほど。

唯一無二のお店。最強でしょう。

という訳で、結論からとか言いながら長々と書いてしまった。(苦笑)

以下、いただいたコース料理とその寸評。

内容:
(1)上海蟹のクリームコロッケ
(2)名物 酔っ払い蟹
(3)八寸
(4)新竹の子の愛しいスープ
(5)フカヒレの上海蟹煮込み
(6)太刀魚と醤油干し肉の蒸し物
(7)伊勢海老の台州煮込み
(8)北京ダック
(9)鮑(あわび)とタモギタケのパスタ
(10)黒トリュフ入り海老シュウマイ
(11)白木耳の薬膳スープ
(12)金柑プーアル茶

(1)上海蟹のクリームコロッケ
コースの中で、これが最もヒュージョン的な料理。
所謂カニクリームコロッケなのだけれど、
白トリュフとキャヴィアの強めな印象の中に上海蟹の旨み、という変化球路線。
蟹に上海蟹を使用することで、華々しい蟹の旨みと香りはではなく、
ドッシリ感のある蟹の旨みが仄かに感じられ、
この仄かさこそが中国料理のコースのスタートとしていい効果。

(2)名物 酔っ払い蟹
メスの上海蟹。
予め剥かれており、内子や蟹味噌中心。美味しいところ中心。
ネットリ濃厚で官能的。
これ。高粱酒で洗い、紹興酒で漬込み、ブランデーで隠し味。
この重厚な下拵えがもたらす味わいは唯一無二。
それに、上海蟹自体のクオリティーも素晴らしい。

(3)八寸
シェフの料理研究家としての調理技術が如何なく発揮された7品。
いい意味で、恐らく一般家庭でも作れる料理の品々。
でも、火の通し加減や味付け加減など、ドンピシャ。
これは素人では無理だわ。
でも、僕が自炊で作りたい中国料理はまさにこのような料理。
シェフが執筆された料理本を是非とも入手して調理技術を学びたいと思った。

(4)新竹の子の愛しいスープ
素晴らしいスープ。スープが美味しい中国料理店は間違いがない。
新タケノコ、自家製の塩漬け干し肉、豚スペアリブのスープ。
豚肉と豚骨の重厚なスープに、新タケノコの華やかな味わい。
この絶妙な組合せ。反則でしょう。
あまりにも素晴らしくて、鍋に残ったスープを後でお代わり。
お腹に余裕があれば、いつまでも飲んでいたい。

(5)フカヒレの上海蟹煮込み
鶏と上海蟹のスープにフカヒレ。(1)で舌のベースが作られた上海蟹の旨みが、ここで蘇る。
フカヒレは、姿煮ではなく、解した状態。この方が味がよく染みるとのこと。
それには僕も全く同意。
いい具合に均一に味が染み込んでおり、ゼラチン質のフカヒレのネットリ感と共に旨み全開。

(6)太刀魚と醤油干し肉の蒸し物
良質な太刀魚に、良質な干し肉、という組合せ。
普通は、こんな組合せはやらない。
でも、実際に合わせてみると素晴らしくマッチ。
太刀魚の火の通し加減、完璧。旨みマックス。
干し肉の状態もすごくいい。干し肉って蒸しても美味しいんだ。
太刀魚単体でも美味しいのに、そこに異質な旨みをもつ干し肉。
相乗効果。

(7)伊勢海老の台州煮込み
立派な伊勢えび。それを贅沢にも半身が使用される。
伊勢海老の下には、春雨。
春雨が、伊勢海老の旨みを存分に吸って、美味。
伊勢海老の火の通し加減、完璧。包丁の入れ方も完璧。
伊勢海老の筋肉繊維が美味く花びらのように広がっており、
ぷりぷりの食感も楽しい。
また、ソースも美味。全体が調和。

(8)北京ダック
アヒル使用。北京ダック向けに特別なルートで仕入れられたとのこと。
皮は油タプタプの状態だけれど、ベトベトしなくてサラサラ。
アヒルの皮が持っていた脂分が熱変化して綺麗な旨みに。
いや~美味しい。
肉の部分は若干パサツキもあるけれど、いや、これ充分美味しいから。
皮をカットして残ったアヒル本体の肉も食べたかったなぁ。
スープをお代わりしたかったし、この時点で結構腹パンだったので自重したけど。

(9)鮑(あわび)とタモギタケのパスタ
麺はリングイネ。クリームソース。
このクリームソースは、具の鮑(あわび)やフレッシュ香茸や乾燥タモギタケの
旨みや香りがギュッと抽出されており、強い味わいと強い香りで、とにかく美味。
高級イタリアンで出てくるパスタを遥かに凌駕。

(10)黒トリュフ入り海老シュウマイ
海老がプリプリ食感。海老自体も上質。
咀嚼すると旨みがジュワッと広がる。
黒トリュフが香りのアクセント。
素晴らしく美味しい。

(11)白木耳の薬膳スープ
デザートとしての薬膳スープ。温かい(といっても人肌より少し高い程度)。
甘さは抑えられ、温かいことでほんわかする甘さ。
白キクラゲがトロトロになるまで煮込まれており、官能的な食感。
黒胡麻餡入り白玉団子も自家製ですよね。中の黒胡麻餡がトロッと出てきて美味しい。

いや~、腹パン。
海老しゅうまいを追加した上に、スープをお代わりしたからだけど。

料理のクオリティー、ボリューム、コースの組み立て、ホスピタリティ、
すべてが満足。

近いうちに予約困難店になるんじゃないかな。
行くなら今のうちです。

  • 上海蟹のクリームコロッケ

  • 名物 酔っ払い蟹

  • 八寸

  • 八寸

  • 八寸

  • 八寸

  • 八寸

  • 八寸

  • 八寸

  • 八寸

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  • 伊勢海老の台州煮込み

  • 北京ダック

  • 北京ダック

  • 北京ダック

  • 北京ダック

  • 北京ダック

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2025/02/05 更新

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