レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2016/02訪問 2016/02/20
とある昼時、店内は活気づいていて、ひっきりなしにお客様が出入りする。このお店は築年数から考察するに既に世代交代を終えたのだろう。
外環からは想像もできぬほど若い世代が頑張っているからだ。
本日のスタッフは4名、日々のお昼時を当たり前のようにこなし、その当たり前がこれだけのお客様を喜ばせているのだろう。
本日はランチのカツ丼(上)に温か蕎麦セットだ。(蕎麦はみそ汁にも変えられる)
そして、来店するお客のほとんどがカツ丼を付けているオーダーを聞いていると、今時には珍しいお店と感じながらも徐々にその全容が明らかになる。
先ずは店内に香る香ばしい揚げ油は上質な綿実油なのか、ほのかにごま油の香りもする。確かに天麩羅を添えるのに蕎麦屋では油は決め手であるからこだわるのだろうが実にしつこさのないよい香りだ。
その油で揚げられるトンカツはしっかりと油をまとったロース肉で最近のハムのようなパサパサロースではなく、むしろしっかり目に揚げられたジューシートンカツだ。
それはムダな油を外に飛ばし、タレと絡み合うように少しだけ強めのあげ加減、そこに相反するトロトロ玉子は絶妙な火の通し加減により甘ダレと共にカツに絡み付いている。油、カツ、揚げ加減、出し汁、玉子、全てにおいてパーフェクトカツ丼!
じつに旨し!!
こんなところにこんなに旨い食堂、いや、蕎麦屋があったとは!ますます頑張っていただき、次の世代に引き継いでいただきたい味であり、また来店したいと思えるお店となった。
2位
2回
2021/04訪問 2021/04/25
午前中に仕事を終わらせ開店からこちらのお店に再訪する。なんだかトンカツが食べたくなり思い出した。
着いたのは11時でお店の外で新しい税込の価格表からメニューを吟味しているとガラッと暖簾を持った店主が現れお互いに「おーっ!お、おはようございます」のご挨拶を交わしながら店内へ。
折角一番乗りなのだから最高の「特上ひれかつ」でいきましょう。おかみさんから20分くらいかかりますよ、との声掛けに「はい、お願いします」と返答しその間にメール処理。
店内にはお昼時近くなり次々とお客さんが入ってきては、高い価格の物から注文が入る流れを見ているとお得意様とお店とに築かれた信頼だな、と感じながら耳ダンボで店内の注文を聞きいている。
さて、こうなると一番乗りに来るは、特上ひれかつで良かった。他のお客様から何だか意識されながらもお先にいただきます。
旨い!厚でのひれかつは上品な香りにカリッとした衣に旨味が閉じ込められています。ヒレは塩やオタフクソースなどさまざまな食べ方を試しながら一番気に入ったのは薄口ソースで少し衣にシミシミさせた状態での食べ方です、オンからしにもオン大根おろしにもよく合う。
大満足でお店を出るときに先程入店時、税込2000円のお会計をしたらハイ、と50円のお釣りを返された。またのご縁ならぬまたの五十円。きまえも江戸っ子でした。
食べログは時としてサプライズな出会いと感動を与えてくれる。初来店のこちら「とん喜多さん」とんかつが甘くてうま~い!
店内は50名は収容できるスペース。休日の昼下がりはファミリーやお一人様、お酒も呑みながら等、それぞれの時間の過ごし方を受け入れている。
「味自慢とんかつ」とかかれているだけあってオープンキッチンから見える厨房はそれぞれが無駄の無い良い仕事をしていて、まさにこれも飲食店の味に大きく左右する重要なファクターだ。この日は若干老朽化した感を感じるスタッフさんが5名。丁寧にご飯の炊き上がりと次のジャーをセットする人、一枚のとんかつを丁寧に低温で揚げ管理する人、キャベツや添え物をセットする人、接客電話に対応する人とチームワークの良さはキャリアを感じる。
さて、やって来たのは1000円の並ロースカツの定食だがこれがうま~い!揚げ色は完璧でやや脂身の多いロース肉は甘みが際立つ。
まずは熱々のうちに添えられた大根おろしに醤油を適量に注いだらちょこりとカツにのせてパクり!素晴らしい旨さと脂身の甘みが際立つ。
やや低温でじっくり揚げるため、肉と衣が外れるがそれもかえって大根おろしにうまくからみ口の中でほどけて調和する。因みに上ロースは並の二倍くらいの大きさがあるため揚げるのに20分は欲しいのだと言う話をカウンターのお隣のお客さんに力説するスタッフのお婆さんに自分もうなずく。
残りのカツは特製のソースで甘口、辛口を選択したらキャベツと一緒にガツガツいこう。
ご飯も昼に合わせて炊きたてで旨い。やはりトンカツにはごはんと味噌汁にこだわってほしいものだが、そんなことは云わずもがなだ。
大満足でカウンターにてお勘定をすればダメ押しの税込み1000円!!笑顔で送り出していただき、久々に調理、接客、コスパに大満足したランチだった。
3位
1回
2016/10訪問 2016/10/24
勝田で営業を済ませ天気の良い昼下がり、さてゆっくりと食事をしようと食べログをググれば近くに興味深いお店を発見!ナビ通り到着してみるとこんなタイミングでもない限り、まず入ることは無いだろうと思える程の民家度高し。とはいっても駐車場は広いし店構えも敷居が高めの「一見さんお断り」寄りである。
引き戸を開けるとひろめのテーブルは4つと中にも部屋がある。スペースも広めでプライバシーが確保されていて、元気な女将さんは一人で忙しそうに接客しているがお節介さが板についた感じで嫌味がない。メニューを出しながら「うちはちっちゃなお子さまと時間のない方はお断りですが大丈夫ですか?」と聞いてくる。まあ一人だから気を使わせたのかもしれない、と思い事情を聴くとお店は二人でやってるもので先程せわしい方々が9名で来られたのをお断りしたとのことだ。
そんな話も伺いながらメニューボードからお勧め料理を選び、店内の窓から射し込む木漏れ日の中にゆっくりと身を任せしばし料理を待つ。他のお客さんの会話や女将さんの仕事を眺めていると先程選んだ海老フライ、秋刀魚フライ、カキフライの盛合せ定食がやって来た。
お節介な女将さんは「お待たせしました、食べそうだからご飯は多めに盛りましたよ」との事。ありがたいお気遣いに感謝、またお米は常陸太田でもおいしいところから仕入れをしていてご飯と付け合わせでもいけるくらいである。とにかくどの料理もうまいし、接客も合わせてすばらしい。大満足でお店を出るときも、玄関までお見送りをいただく。
結果中身はしっかりした割烹料亭そのものであり、接客も料理も愛でできているのだとあらためて感じさせてくれるお店だった。
2016年のマイ★ベストレストランは全体的にチープにまとまった感があります。
しかしながら食に関して自分が日ごろ大切にしているところは出てきた物だけでなく、
食材そのもののこだわりや、衛生管理、作り手の真面目さやその中から生まれてくる愛。
この辺を汲み取れるようなお店を取り上げています。
お店の価値観や空間、暖かいコミュニケーションそのものがコスパにも繋がるのではないかと思っています。
システム化、合理化された今だからこそ、人から提供されるものはメニューそのものだけでなく、
また、自分のコンセプトは「個人商店がいつまでも元気でありますように」