レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/10訪問 2011/10/15
出雲~京都旅行シリーズ第九弾
京都二日目の夜。
この夜は「いっちゃんです・・・」さんご夫妻とご一緒に。
ご夫妻行きつけの「阪川」さんに連れて行って頂きました。
「いつもアラカルトで」ということでしたので、便乗させて頂きます。
経木のお品書きには、旬の高級食材があれこれ...
見ているだけでも楽しいのですが、それで終わる訳にもいかず...(笑)
まずは刺身。
雲丹が箱で登場... ちょっと引きましたが...(苦笑)
海苔と一緒に頂くそうですが、確かにいくら美味しくてもそのままでは飽きますしね。
ある意味邪道ともとれますが、旨いので気にしません。
中トロも色を見て頂ければ、質の良さはお分かり頂けると思います。
珍しいところでは若狭のグジをお刺身にして貰いましたが、
想像以上に締まっていて、旨味の濃い身でした。
グジは唐揚げでも頂きましたが、ウロコパリパリで不味かろう筈がないです。
肉さしみもサシが荒いかな~?と見てましたが、
口に入れると脂がスッと溶けます。かなり融点の低い上質な脂身ですね...
京料理らしく子持ち鮎の有馬煮をお願いしました。
幸運なことに、この日のメンバーが鮎にあまり興味がなく(笑)、独占しちゃいました。
箸を入れると若干硬いかなという印象がありますが、口に入れると頭の部分ですら、ホロッと崩れます。
素晴らしい煮上がり。
甘過ぎず山椒の香りも爽やか。まさに絶品です!!理想の味。
酒が進むと珍味が登場。
大きなカラスミの食感も良し。
驚嘆すべきは半生このこ。
何ですか、このフォルム。
こりゃぁ、炙れば絶妙の半生になりますわ。
割いて食べると至福の時。
これと合わせられる酒が幸せだわ。(笑)
店の方も皆さん気持ちのいいもてなしで、最後は記憶が飛びそうな位楽しかったです。
今度機会があれば、もう少し手の込んだ料理も頂いてみたいですね。
翌日、たまたま坂川さんにお会いしましたが、お店の時と変わらず気さくな方でした。
いっちゃんです・・・さん。
本当に素晴らしいお店に連れていって頂き、ありがとうございました。
2位
1回
2011/10訪問 2011/10/13
出雲~京都旅行シリーズ第七弾
我々の旅もついに京都に突入。
到着した夜は、「いっちゃんです・・・」さんご紹介の「京星」さんへ。
初めての方は、地図持参でないと無理ですね...(笑)
席に案内されますと、まず出されるのが三つの小皿。
左からレモンなどの柑橘を絞り合わせた汁、
パウダーソルトとでもいうべきファインな塩、(さりげなく金粉が入ってます)
甘酢の出汁で淡く味付けされた大根おろし。
右の大根おろしは口直しの役割で、天ぷらの合間に頂きますと、
舌が見事にリセットされます。
基本は塩で頂くのですが、粒子が恐ろしく細かいせいで刺々しさを全く感じません。
この時点ですでにノックアウト。
さて、1万円コースの幕開けです。
・海老真丈の挟み揚げ
パンに染みた油の質の良さを感じた直後に、薄い層ながら海老の旨みが飛び出してきます。
・キス
開きでなく、骨だけを抜いて。
決して大きなものではないのですが、この方法だと中のホクホクした部分がより旨く感じられます。
きっちりした油切りで紙に油がほとんど移っていません。
・コンニャク
天ぷらとは揚げることによって水分を抜いて頂く調理法としか思っていませんでしたが、
薄衣をまとわせて温める意味もあることに気付かされました。
食べやすく包丁で切ってくれるのですが、男女で大きさを変えてくれます。流石。
・サイマキ海老
芯をわずかに残し、バランス良い旨み。
この後もう二回同じ海老が登場するのですが、
二本目はもう少しレアに、三本目はぴったり中まで火を入れておられ、
それぞれ味の変化を愉しむことが出来ました。お見事。
・ムカゴ
・イカ(大葉巻き)
これも芯の生加減が絶妙。
・百合の芽
・グジの皮
天ぷらでこれだけウロコがパリパリなのは、薄衣のおかげでしょうか。
・レンコン
・伏見&万願寺唐辛子
甘みと辛みのコントラスト
・サザエ
しっかり炊いてあります。天ぷらにする意味をこれだけは見出せませんでした...
・ミョウガ
・ハモと松茸
京料理のベストマッチは、天ぷらでも最高。
・アスパラ
・インゲン
・モロコ
揚げられた姿が美しい。骨も柔らかく、この類いの白身では白眉。
・ギンナン
・ヤングコーン
・丸十
サツマイモの別称で、島津藩の家紋もこの名前。
○十の形に包丁が入れられ、レミーマルタンに浸して上白糖を付けて頂く。
ブランデーの上品な香りと砂糖のしっかりした甘さ。
決して下品にならないところが驚き。
・天茶
サイマキのみで、何ともいえない淡い旨さ。〆に相応しい逸品。
・アイスクリーム
東京から送って貰っているという、特製コーヒーリキュールをかけて。
甘いものが苦手でも、これはイケます。
素晴らしいコースでした。
店主の気配りも素晴らしく、初めは緊張してましたが、愉しい時間を過ごさせて頂きました。
3位
1回
2011/10訪問 2011/10/21
山形シリーズ第三弾
米沢の夜は、米沢牛亭 ぐっとで美味しい米沢牛を堪能。
翌朝はちょっと町を散策して、帰路へ。
新蕎麦シーズンなので、人気店を探して行ってきました。
地図、結構難しいですが、近くになると看板が出てますので大丈夫かと思います。
11時開店で11時10分頃に到着。
すでに駐車場はほぼ埋まってます。(驚)
店の前に近づくと、すでに行列。15組待ち。(苦笑)
田舎の民家なんですが... 何ですか、ここは。
それでも蕎麦打ちの様子が見られるので、待ち時間はさほど気になりませんでした。
のし、蕎麦切りともかなりのレベルで、切った蕎麦の扱いも繊細。
これは期待できますね。
1時間近く待ってようやく入店。
うん、やはりバアチャンの家みたい。妙に落ち着きますね。
メニューはもりそば(735円)とおかわり(525円)のみ。
他の方の皿を見ると、確実にもう一枚いけそうなので、早々におかわりをお願い。
まずは何もつけずに蕎麦だけ頂きました。
蕎麦粉100%で星も見えますが、細打ちで非常に艶やか。喉越しもいいです。
蕎麦にまとう水も美味しい。
新蕎麦の香りがフーッと鼻に抜け、汁なしで1枚イケそう。
汁はあまり辛くなく、蕎麦の香りの邪魔をしません。
しかし、さらしネギも山葵も美味しいんですが、何故かこの蕎麦には合わない気がします。
1枚平らげて、お代わりを待つ間に小鉢の揚物を頂きます。
この油分でバランスが取れる気がしますね。
程なくお代わりが運ばれてきますが、これも一気に食べ切ってしまいました。
男性なら2枚で丁度かと思いますので、早めにお代わりをお願いしておかれると良いです。
地酒も数種ありますので、これで蕎麦を待つのもまた良しですね。
週末は行列必至ですので、出来れば開店前に訪れたほうがいいでしょう。
4位
1回
2011/10訪問 2012/02/17
少なからず私のレビューも影響ありそうなので、タイトル変えました。
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いろんな方のブログで気になってました。
連絡先を調べて電話を掛けるんですが、いつも予約で一杯...
先日ようやく予約を取ることが出来、ついに行ってきました。
後でお店で聞いて分かったことですが、基本的に夜は一組限定。
カウンター5席しか稼動してないので、それも当然ですが。
で、原則として一見さんは受けないようで、うちの予約電話を取ったのがたまたまだったと...
という訳で、奇跡に近い予約と判明。(苦笑)
瓶ビールをお願いし、まず出されたのがネギトロ。
そのまま食べても美味しそうですが、これをグチャグチャに混ぜます。
そのうち、空の軍艦巻きが登場。これにたっぷり乗っけて頂きます。
美味い。のっけからやられた感じですね...
続いて、イカ、活タコの握り。イカが甘くて旨いですねぇ。
取り敢えず寿司屋らしいところを見せておかないと、とは店主の弁。(笑)
冷酒貰えますか?と尋ねると、ウチはあまり置いてないんだよね、と言いながら、
見覚えのある4合瓶が続々と。(笑)
恐らく昨日、「ひろしです・・・。」さんたちが飲んで置いていったものばかり。
ご馳走様です。(笑)
酒は持ち込んでくれとのことでした... どれだけフリーダムなんだ。
刺身は、ヒラメの昆布〆、鯛、〆サバ。サバの締め具合が絶妙。
鮭の焼き物はあっさり味噌漬け。これはご飯じゃなく、間違いなく酒のアテ。
マグロはカマトロに近いところを炙りの握りと刺身で。
炙り、すし匠に次ぐ旨さでしたね。
イカワタ醤油漬け、筋子裏巻きと酒進みまくりメニューが続き、
柔らかく仕上げたゲソ焼きの頃にはかなりお腹も満たされておりました。
さらにイカ刺しが出てきて、「今更?」と思いきや、これをウニ醤油で。
店主、あなたはどこまで罪な人なんですか。(笑)
ガサエビの塩焼き、味噌汁まで出てきて、超満腹で終了。
店主、奥さんとも本当に気さくな方で、ついつい長居しちゃいます。
(というか、帰してくれない。(笑))
お会計はというと、驚愕の一人4,000円。
お酒代がかかってない(ひろしさん、感謝。)とはいえ、
普通これだけ食べたら1万円位でも不思議じゃないんですが...
飲み寿司はここで決まりですね。
名前覚えて貰ったので、次回からは普通に予約できるそうです。
近々また行きます!
5位
1回
2011/10訪問 2011/10/14
出雲~京都旅行シリーズ第八弾
京都観光の合間の昼食。
本当は「いっちゃんです・・・」さんにガイドブックを貸して頂いて、
いろいろ目星はつけていたのですが、
寺社巡りで彷徨ううちにお腹が空いてしまい(笑)、慌てて探したのがこちら。
京都の街歩きにはバスが便利ですが、ここはどこのバス停からもそれなりに距離があります。
かなり待たされるという評判でしたが、遅い時間とあってか、すんなり入店可。
まだまだ暑い日でしたが、涼しい風が通り抜ける気持ちの良い空間でした。
で、まずはビール。(笑)
お通しとして供された蕎麦煎餅。
香ばしく揚げてあり、塩をつけて頂くとビールのアテに最適。
もう一つのワサビの醤油漬けは上品な辛さで、冷酒が欲しくなります。
こうなれば蕎麦前も試してみないとイカンだろうと、出汁巻きをお願い。
シットリというよりフンワリした食感の焼き上がりでした。
程なくして蕎麦の薬味が供されます。
しっかりさらしたネギと本山葵。これをゆっくりと鮫皮で卸している時間が幸せです。
そしてざるそばが登場。
かなりの細打ちながら適度な長さを保ち、そのまま頂くと香りが鼻に抜けます。
山葵との相性もいいですね。
汁は辛めながら、江戸蕎麦の辛汁よりは甘め。細い蕎麦にはこれ位が良いでしょう。
すっかり気を良くして、冷酒を物色。(笑)
るみ子の酒のあらばしりを見つけて、これを一合頂きました。
出汁巻き、山葵をツマミに蕎麦屋酒を堪能致しました。
平日の昼にのんびりやれる、旅行者の特権でしょう。(笑)
これでまた、午後の寺社巡りが頑張れます。
ご馳走さまでした。
6位
1回
2016/09訪問 2016/10/06
2016年9月
久し振りの訪問となりました。
料理は厳選素材を最低限の調理でその真価を引き出すようになってました。
ここでしか飲めないワインも増えてます。
オーナーの佐藤さんのテンションも相変わらずで、
ワインをメインに愉しむなら、秋田でここが最高だと思います。
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2012年2月再訪
食べログのお食事券が当たってしまいました。m(__)m
規定により、今回の評価は出来ませんので、後ほど日記を御覧ください。
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料理はコースにしましたが、いくつかコメントを。
前菜:モッツァレラが超美味でした。濃厚さもありながら雑味なし。
佐藤さんも近年の当たりでイチ押しとのこと。
野菜のゼリー寄せ:
やりたいことは分かるんですが、盛り込み過ぎです。
ジャガイモはただの蒸かしで、全体をまとめるものが足りない感じ。
本マスのソテー:
低温調理でこれと似た料理はよく見かけます。火の入れ方はいいと思います。
パン粉でカリッとしたアクセントを付けてるんですが、
それでも全体的にフニャっとした食感が強いです。表面もっと焼いてくれないかな...
スパゲッティラグーソース:
ブロードがしっかりしていて美味しかった。
フォアグラのリゾット:
これが一番良かったかな。
このフォアグラも表面もっと焼いて欲しかった...
結構ワインを飲みましたが、佐藤さんのセレクトは間違いないですね。
通って好みが伝われば、もっとツボを付いたチョイスをしてくれると思います。
佐藤さん、話に熱が入ると、徐々に秋田人っぽさが増してきます。(笑)
そこがまたいいところなんですが...
今回の料理は全体に塩が薄めでした。突出してしょっぱいものはなかったように思います。
コースとしてのバランスはいいと思いますよ。
コース料理にワインを合わせてもらうのもいいですが、
ワインをベースにそれに合った料理を作って貰ったほうが、
この店の真価を感じられるのではないでしょうか。
今年はあれこれ県外で食べ歩きました。
まだまだ知らない事がたくさんありますが、
すべてを網羅することは出来ません。
それでも、また新しい出会いを求めて歩いていきたいと思います。