レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2014/02訪問 2014/02/03
2014年2月再訪
3ヶ月振りでしたが、今回はあまり意外性が感じられませんでした。
相変わらず調理技術は高いし、素材は良いので満足なのですが...
贅沢な事を申しました。
またお邪魔します...
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2013年11月再訪
いつ頂いても素晴らしい料理の数々。
今回は
「ほぼ松茸だけで」仕上げたポタージュとトムヤムクンが絶品でした。
「旨い!」としか発することが出来ません。
鮑やイチボの軟らかさも想像以上ですし、
レタスの均一な食感も細やかな調理のなせる業。
訪れる度に新鮮な驚きがあります。
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気になりながらも角館という場所から行けずにいましたが、
「荒げる会」に参加できない悔しさもあり、
出張のついでに足を伸ばしてみました。
店内に入りますと、奥様の由樹さんが笑顔でお迎え。
初めての高級店というのは、少なからず緊張するものですが、
それを一瞬で吹き飛ばすほどの力があります。
伊達に「笑顔人」と名乗ってらっしゃる訳ではありませんね。
この日は8,000円のコースでした。ご参考までに。
「三河遠江の虎河豚の煮凝り」
期待を膨らませるには十分な一皿。
橙の酸味が心地よく、主張しすぎず引き締めています。
「虎河豚の焼霜 サラダ仕立て」
今まで頂いた中で、最高に美味しい河豚でした。
てっさに興味なかった妻も、前言撤回。
この段階で、参加者全員がノックアウト。
サラダも最初にきちんとトスされているのか、ドレッシングで萎れない傑作。
「螺貝の白い茶碗蒸し」
多分、アワビより美味しいと思います。
ツブのダシが下品にならずに濃厚な餡となり、身とあいまって重厚な海の香りを放出。
茶碗蒸しは黄身を外して脇役に回りつつも、濃厚な味を巧く中和。
「ヤリイカのグリル」
香ばしさもあり、生っぽさもあり、そのバランスが未体験。
軟らかさ、歯ごたえ、旨味が共存する、奇跡の火の入れ。
「パルミジャーノ煎餅」
よくある溶かして固めたものとは雲泥の差。
密度、空気の入れ方、どれをとっても完璧。
手間がかかり過ぎて、大人数では出せないとか。
「鱒のオランデーズソース」
セモリナ粉と思われた衣は、米粉。
カリッとした食感とオランデーズソースのワインビネガーの酸味が見事。
「油淋鶏」
敢えてネギを主張させず、ウドを食感のアクセントに。
鶏のロールが新鮮でした。
「平目のリゾーニ」
一瞬雑炊かと思われたのは、リゾーニ。(米状のパスタ)
平目ダシのブロードが根幹をなし、蕗の薹がさりげなく主張。
「デザート」
クーベルチュールチョコのタルトが秀逸。
エスプレッソとの相性は言わずもがな。
ワインはシャブリがほぼ常温で、抜栓直後から本領を発揮。
後半は秀よしの雫をほぼ鯨飲。(苦笑)
噂に違わぬ名店でした。
この日の感動は☆5に相当するものですが、初回ということもあり、
今回は4.5とさせて頂きます。
再訪で5になるのは間違いないと思います。
角館という不利な地でありながら、人々を惹きつけて止まない「じん市」。
今度は他の料理を頂きたいという衝動に駆られるのは間違いないです。
酒類は持ち込み可という大らかさと、笑顔人の持て成しの心で、
本当の意味での「お任せ」を体験できる貴重な名店あります。
ハードルはいくつかあるかと思いますが、是非一度体験して頂きたい思います。
さて、この銘店を500軒記念とさせて頂きました。
今までコメントを含めお付き合い頂いた全ての方に感謝申し上げます。
500軒突破記念として、
「有名レビュアーオマージュ企画」を考えております。
無茶を承知で、私が登録させて頂いているレビュアーの方々から、
文体に特徴のある方を選ばせていただき、
無謀にも成りすましレビューを書いてみたいと思います。
是非私をという奇特な方がいらっしゃればお知らせ下さい。
逆に私が是非書いてみたいというレビュアーの方には、直接ご連絡しますので
宜しければご返信下さい。
成功するかどうかは分かりませんし、不定期でお送りすることになるかと思いますが、
よろしくお願いいたします。
3位
1回
2013/10訪問 2013/10/18
高畠ワイナリーを訪れた夜は、いつもこちらにお邪魔します。
5年前と変わったのは、牛刺しとレバ刺しがなくなったこと。
こちらの肉ならまさかという事も無いのですが、寂しいことです。
他の店でしゃぶしゃぶを頂くことがありますが、
良い肉を美味しく頂くという意味で、この店以上の店に出会ったことがありません。
徐々に年を重ね、段々食べられる量が減ってきて、至福の時間が短くなってゆくのは寂しいですが、
来年以降も変わらずに通いたいと思っております。
いつもご馳走様です。
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年に一度、米沢に行く際に必ず訪れるのがここ。
地元の方に教わって初めてこちらの米沢牛を頂いて、すっかりファンになってしまいました。
いつもは昼に訪れるのですが、この日は近くのホテルに泊まって夕食としました。
ビール(瓶のみ)を頼んで、まずは牛刺しとレバ刺しを注文。
牛刺しは適度な脂のバランスが良いです。
最近はとにかく霜降り肉を刺身に出すところが多くなりましたが、
脂が溶けにくく口当たりが悪いものです。
ここのは脂の融点が低く、赤身の旨さも十分に楽しめます。
レバ刺しは厚切りで甘めの醤油ダレで。
鮮度は申し分なく、厚切りの食感がしっかりしていていいですね。
肉団子は隠れた名物。外はカリッと揚げられ、中のふわっとした食感のコントラストがマル。
メインはリブロースのしゃぶしゃぶ。(5,300円)1人前ですが、2人で十分な量だと思います。
米沢牛の未経産、A5ランクを厳選。
タレはダイダイ酢と味噌ダレ。肉の味を殺さぬように工夫したそうです。
一往復くらい湯に潜らせ、まだ赤身の残るうちにタレを絡ませ、口の中へ。
すでに肉の脂は溶けており、容易く口の中で溶けます。脂が甘くて旨い。
どんどん箸が進みます。しかしいくらしゃぶしゃぶしても灰汁が出ません。
タレは肉にはダイダイ酢、野菜には味噌ダレをオススメ。もちろんお好みですが。
すき焼きも美味しい。
野菜を焼いて割り下で味付けし、その汁をしゃぶしゃぶと同じ方法で絡ませます。つまり半生。
これをそのまま頂きます。これも至福。
卵もついてきますが、個人的には不要だと思います。
ご飯とテールスープ(これも絶品)で定食風にするのもいいでしょう。
値は張るりますがたまのご馳走と割り切って、最高の米沢牛を堪能して頂きたいと思います。
4位
1回
2013/04訪問 2013/04/09
最近、秋田で密かなブームの「弘寿司」。
プチ遠征と称して、急遽突撃しました。
数日前に電話して、何とか席を確保。
ホテルからタクシーで直行し、暖簾をくぐりますと、見た目は街場の寿司屋といった風情。
ですが、周りのお客さんの料理を見ますと、ただならぬものを感じてしまいます...
カウンターに案内され、経木のメニューの品揃えに圧倒されます。
最初はお摘み中心でとお願いしました。
シロウオの踊りから始まり、刺身盛りへ。
写真で以前に確認していたとはいえ、盛り付けは個性的で驚かされます...
そして、本ワサビは惜しげも無くタップリと。
自家製のカラスミは、粒が細かくてねっとりした食感。
炙った香ばしさも心地良いです。
目光焼きは見たことのない大きさ。味も最高でした。
モウカ(サメ)の星(心臓)は、レバ刺っぽく塩とゴマ油で。
この辺りから盛り付けというよりデコレーションになってきます。(笑)
さらに、お浸しとコハダをお願いしたところ、このような事態に!!
披露宴でも始まりそうです(笑)
そして、握りが始まります。
握り用の醤油皿は用意されません。
およそ素人には思いつかない、超絶的な組合せの数々。
こればかりは体験して頂かないと味をお伝えすることは出来ないのですが...
私個人としては、トロ・イカ・サヨリが好きでした。
冷酒もかなり頂きましたが、1人1万円いかないという高CP。
まだまだ引き出しがありそうなので、次回は握り中心に攻めてみたいと思います。
ここに行くだけのために仙台に行ってもいいと思える、稀有なお店でした。
5位
1回
2013/04訪問 2013/05/07
Boire un coupを出た後に、もう一軒行きたくなりました。
とは言うもののお腹は満たされており、軽く一杯という雰囲気。
と思っていたら、近くにありました、kawauso3さんオススメのこちら。
かなり飲んでは来たので、冷酒と比内地鶏のたたきでスタート。
獺祭は常にあるようですが、この界隈では珍しいでしょう。
比内地鶏のたたき。
炙りの香りとポン酢の酸味のコンビで満たされかかった胃袋を刺激してくれます。
どちらも美味しいですが、胸よりはモモが好きです。
とは言え、ムネ肉も味わい深いですよ。
調子に乗って冷酒を飲んでいたところ、店員さんが奥から隠し酒を持ってきてくれました。
まだまだあるんですね...
店員さんとしばし談笑し、興味のあったグローブ串(鶏の肺)を頂きました。
確かに「フワ」のような食感で、他で鶏の肺を頂いた訳ではないので比較は出来ませんが、
クセのない美味しいものでした。
もう少し頂きたかったのですが、そろそろ限界に近づきつつあったので、
〆の蕎麦をお願いします。
基本のざるでも良かったのですが、面白そうな「秋田ぶっかけ」を。
秋田名物をトッピングに盛り込んだもので、観光客に人気だそうです。
今回はある理由から、ミョウガと納豆は入っておりません。参考までに。
蕎麦は若干荒く挽いたもので、香りも高く、蕎麦切りの技術もお見事。
このお店は是非一軒目で訪れておくべきでしょう。
焼き物も肺を含めて比内地鶏のありとあらゆる(と言っていいでしょう)部分を頂けますので、
つまみ食い程度では勿体無いです。
酒も裏メニューがありそうですので、その辺りも確認しつつ堪能出来ればと思います。
次回は予約して張り切って行きましょう!(笑)
恐らく上方修正は間違いないと思います。
6位
1回
2013/02訪問 2013/02/28
道楽モノゆえ、本荘方面に遠征に行って参りました。
今回のお目当ては、本荘というより県内でも珍しいスペイン料理店です。
乾杯のビールは折角なのでスペインの「ヴォルダム」を。
7.5%もありますが、スッキリしていて料理に合いそうです。
料理はお摘みと同時にパエリアもお願いしておきました。
最初のハモンセラーノ。
どうですか、このサシ。なかなかお目にかかれないレベルですよ。
塩加減も丁度良く、舌の上で脂がとろけて抜群の食感。参りました。
タパスは3種。
シイタケの料理はマッシュルームのアレンジだと思います。
しっかり〆たイワシが気に入りました。
この辺りでワインに変更。
辛口と云われた白でしたが、軽い軽い。(笑)でも流石に料理との相性は良いです。
牡蠣の濃厚さに自家製ベーコンの旨味が加わったソテーも美味。
これまた自家製のスモークサーモンも塩加減が絶妙。
そうこうしているうちに、メインのパエリアが登場。
店主オススメのように、レモンを振りかける前に味をみてみました。
ベースのスープの味が濃厚です。
市販のブイヨンでお手軽に作るパエリアとは比較になりません。
米が少し軟らかいと思っていたら、今年は米の質が違うとのこと。
地元の農家にでイタリア米を栽培してもらっているそうです。
たっぷりのレモンを絞って頂くと、俄然バランスがよくなりました。
これは県内でも屈指のものですね...
店主のスペインに対する愛情とそれを伝えたい想いは相当なもので、
すっかり話に花が咲いてしまいました。
大いに盛り上がり、デザートやオリーブオイルまで頂いてしまいました。
かなり飲んで食べたのですが、料金は1人5,000円台とCPも良好。
食材も含めて郷土への貢献も大きいと思います。
また本荘に行く機械があれば、是非立ち寄ってみたいと思います。
7位
1回
2013/07訪問 2013/07/25
横手で和食といえばあそこ、みたいなイメージがあったんですが、
地元で訊かないと分からないことはまだまだあるもんですね...
食べログでもまだレビューのない、穴場でした。
繁華街から外れた住宅地にあって、教わらないと見つかりません。
それも予約がなかなか取れないという評判。
自宅の離れに当たる店舗は時代を感じさせる上品な造り。
二間のみらしいので、予約困難も納得です。
この日は5,000円のコースをお願いしました。
お酒は1本1,000円で持ち込み可とのことでしたので、泡なぞを。
酒メニューの写真ありませんが、福小町の受賞酒など、品揃えもなかなか。
先付
夏らしい青の皿に心太で川を表現したりと、憎らしい盛り付け。
鮎の器には子うるかが盛られており、塩加減からして自家製と思われます。美味しい。
椀
これまた夏らしく、鱧とジュンサイ。
刺身
ある程度熟成させているような味と食感です。
赤貝はまずますといったところ。
炊合せ
身欠き鰊とイカなどなど。
家庭の味っぽくなりそうなところを、プロらしくまとめています。
後半に濃厚な料理が続き、かなりお腹も満たされてきます。
〆は稲庭うどん。
ミズタタキと長芋が載せられています。
これにメロンとサクランボが付きますが、もう満腹です。
季節感を十分に取り入れた内容で、CPも良好。
駅からは離れていて、タクシーなどが必要ですが、
それでも十分に訪れる価値のある良店だと思います。
金沢の夜。
名物を頂こうと思って調べても、新鮮な海産物の店がズラリと...
折角ですので、思い切って金沢随一の加賀料理の料亭を訪れることにしました。
名店ですので敷居が高いかと思えば、インターネットでも予約可能。
3万円までのコースがあるようですが、値段の差は素材の差であって
調理の質ではないと考え、今回は無難に15,000円でお願いしました。
タクシーで乗り付けますと、早速若女将がお出迎え。
そのまま2階のお座敷に案内されます。
仲居さんの接客や所作もさすがと感心しつつ、まずはビールで喉の渇きを潤します。
<突出し>
・鱸の昆布〆の鯛の子付
まずは旬の海の幸の取り合わせ。
・フォアグラとレーズンの煮凝り
そして不意打ちのような意外な食材を合わせた煮凝り。
<八寸>
白和え、空豆ともしっかりした出汁の味が感じられます。
山椒を効かせた、笹巻寿司と能登牛の焼き物も清涼感が心地良いです。
飯蛸の海鼠腸掛けを見た瞬間に冷酒をお願いしました。
これは酒肴として絶品です。
<椀替り>
香箱蟹の茶碗蒸しの上に冷たい蟹味噌を載せたもの。
一緒に頂くと、温度差によってどんどん味わいが変わります。
具材も蟹の身だけでなく、マッシュルームやチーズまで入っており、
更に味わいの変化が続きます。これも凄い!
<造り>
軽く炙った初鰹、鮪は美味しいのですが、コースの中では凡庸に感じました。
白眉は河豚の肝ポン酢。
こんなに美味しい肝ポン酢が今まで食べたことがありません。
滑らかで旨味が濃いのに、刺身の持ち味を壊さずにむしろ引き上げてくれます。
<焼物>
本鱒に鱈の白子のソース。
これまた濃厚ながらクドくないソースで、上質のベシャメルソースのよう。
<鍋>
丸鍋に鮑と筍。
土鍋のヒビ割れが証明するように、高温で一気に炊きあげたものです。
鮑も加わって極上の出汁が出ております。
ただ、甘めの味付けは個人的にはちょっと苦手でした。
<食事>
トリュフご飯。
丸鍋で至福の出汁を味わった後は、またも不意打ちの食材。
今まで頂いたトリュフを使った料理の中で、一番美味しいかも。
<果物>
各種フルーツにゼリーとヨーグルト入のソースを掛けたもの。
ゼリーはリキュールに蜂蜜、そしてラカントも入れているとのこと。
味のバランスがいいんですよね。
<菓子>
上生に抹茶が添えられます。
甘さはかなり控えめでした。
途中には女将と若女将の挨拶もあり、帰りにはご主人自らお見送り。
一見なれど常連のような持て成しに満足しない方はおられないでしょう。
お値段もかなりのものですが、また行ってみたいと思わせる料理とサービスでした。
高級な寿司屋の値段を考えると、むしろ満足感は高いと思います。