さらまんだーもぐもぐさんが投稿したガストロノミー ジョエル・ロブション(東京/恵比寿)の口コミ詳細

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1

  • 夜の点数:4.5

      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2011/02 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.0

夜のお城はくだけてますよねぇ。

【注:レビューに直製関係ないので、読み飛ばしていただいて結構です。】
ちょいとアップするのが遅くなってしまいましたがね、夏の暑い日に夜のお城に行った時のレビューです。一応、レストランレビュー900軒目(お取り寄せを入れたレビューは902件め)ってことで、溜め込んでました。えへへ。

【ここから先がレビューです。】
ちょっと良い事があった人を饗応する為、ロブションのスペシャリテが味わえるコースを予約して、いざよ夜のお城へ。
おのぼりさんのように慶事の人の記念写真なんぞを正面で撮影し、脇の入り口に歩みを進めます。
もちろん・・・中から待ち構えておられるわけですよね、スタッフの方々が。

待ち合わせはしていないので、そのまま二階へ。でも本当は現地待ち合わせで、ウェティングしたかったかも。
・・・・それはともかく、東京にはジョエル・ロブションさんの名前を冠した店が溢れているけれど、ヌーヴェルキュジーヌの旗手として活躍されたご本人はとうの昔に引退されているわけで、彼の本当の料理を味わうことはできないわけですよね。

しかしながら、彼のスペシャリテであった料理を再現した・・という”Menu Specialite”が提供されているのがこちらの有名なメインダイニングなのですね。この2階のシャンパンゴールドとスワロフスキーの壁に囲まれ、バカラのシャンデリアであまりにも有名なメインダイニングですが、その煌びやかさが嫌味にならないだけのスペーシャスな空間です。

さて、ソースの味わいで食べさせるクラシカルなフレンチとは方向性を異にしたヌーヴェルキュジーヌという言葉がフランスで登場したのは1960年代後半のことなんですね。爾来じわじわと世界中に広がり、日本に上陸したと言われていますね。和食に啓発されたと言われる、軽やかで、絵画的なプレゼンテーションを進化させたのが、ボギューズ氏やロブション氏を始めとする方々であるとすれば、彼らの料理がわが国で親しみをもって受け入れられる素地が充分あったのだとは思います。でも、それだけがこのレストランの高評価に繋がる要素ではないと思うのです。
ご本人は厨房には立ってなくとも、常に「ジョエル・ロブション」という人の美味しく、美しい料理というブランドが保たれていること、シェフはどなたがされているのか?という疑問を持つまでもなく、誰が作ろうと「ロブションの味」であると舌と脳に刻み込むだけの凄みがあるということ、これこそがグランメゾン「ロブション」の真骨頂なのではないでしょうか。
先行レビューにもあったように、甘味・酸・苦味といった全ての味覚を刺激するのは勿論のこと、和食のように目でも愉しみ、この空間に居るという体感も含め、全身を刺激する興奮のカタルシスのようなものが、更に「美味しい」との印象を作るのではないかなぁ。。。、それがロブションというブランドのかける魔法じゃないかしら・・・というのが率直な感想です。個別の印象については、いくつかピックアップしていきましょう。

さて、暑かったこの日は写真撮影の許可も含めて極めてフレンドリーなサービススタッフが推奨のピンクの泡からスタート。アミューズの後にスペシャリテ第一番はLe Caviar Par Joel Robchonと書かれたプレートの上に載ったカクテルグラスに注がれた「キャビア 甲殻類のジュレに なめらかなカリフラワーのクレーム」 キャビアの粒粒を外からも表現してあるのか、卵黄を混ぜ込んだカリフラワーのクリームの縁取りを緑の粒粒で美しく彩っています。スプーンを入れれば、たっぷりのキャビア、オマール海老のジュレ・・・私の好物ばかりで、最初っから、興奮を呼び起こすことが計算されていますよね。この皿はやはりキリリとしたモンラッシュと合うでしょう、ということで合わせてもらいましたが、決して塩っからいことはないのですが、やっぱりワインを飲むことが前提になっていますね。とはいえ、誰にとっても最も強い印象を残す料理ではないでしょうか。

お次はトマトのミルフィーユ。ケーキ、或いは菱餅のような形状の全体カラーは勿論トマトのオレンジ。先ほどのカリフラワーのクレームの縁取りと同様、オレンジのソースの上にも美しく緑の粒粒の縁取りが美しく、いつまでも眺めていたいような「作品」。最初に白に赤(オレンジ)を対比させて目を楽しませようという心も感じます。勿論、崩していけば毛蟹、リンゴやアボカドなどの素材がサクッとしたミルフィーユの中に仕込まれていて、程よい酸味と甘みが口の中に広がるという仕掛けです。カリカリロースト状態のパンと一緒に戴くのがよろしという事で、ブルスケッタ風にして戴くのもなかなか乙であります。

パンといえば、大地の豊穣たっぷりといったレイアウトのワゴンで薦められるで、ついつい色々つまみたくなりますね。ブティックでも売っているものから、こちらだけでしかいただけないものまで見ているだけでも楽しいです。

ラングスティーヌ ラビオリにし ちりめんキャベツとフレッシュトリュフを添えて に続き
スズキ 五香粉の香りと共にポワレにし、ベルジュ風味の赤ワインソース が供されます。
大好きな海老メニューにトリュフの組み合わせは、まぁ良いけれど、普段から五香粉を使い過ぎた料理は好きではないため、そうと聞いたとき大丈夫か・と思ったんですよね。でも、皮目も香ばしくカリッとした鱸とその下に引かれた野菜とベルジュソースとの組み合わせは食感と香りの良さでその懸念は完全ではないけれど払拭されて一安心。それより、皿の中で三日月状に形成されたベルジュソースと皿の端に恐らくは「日輪」をイメージしたのではないかと思われ、「日月」を想起させる「絵」となっていることがわかります。フレンチではなく和食なのではないか・・とまで思わせる粋なお皿でしたねぇ。

お肉(仔羊)に続いてデセールに入っていくわけですが、ハーブティーをお願いしたら、パンやチーズと同じくらいのワゴンに生ハーブがどどーんとのってきました。ハーブティーを誇る店でもなかなかベルベーヌの生を用意されているところはありませんよね。この店の矜持を感じた瞬間でした。

その間のサービスの方とのやりとりは、どちらかというとくだけた感じもある楽しい会話、かしこまった感じがないのが良いか、お嫌いかは好みとは思いますがね。

行きはうやうやしく?階段を昇らせるのに、帰りはエレベーターに乗せられて、階段を駆け下りたマネージャーがお土産のブリオッシュを持ってお出迎えするとの趣向は、なんかとってつけたような感じを抱きますが、まぁ、こういった大仰さもお城には重要な要素にはちがいありませんね。また慶事の時にでも行きましょう。

  • でっかいバターの塊を削いで・・・・

  • くるくるっとね

  • キャビアたっぷり

  • パンもたっぷりー

  • チーズのワゴンはおなじみですが

  • 生ハーブのワゴンは珍しいですね

  • ありがとうのキャンディ

  • おみやげのブリオッシュ

2011/11/19 更新

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