さらまんだーもぐもぐさんが投稿した未在(京都/東山)の口コミ詳細

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未在東山、蹴上、祇園四条/日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2015/12 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク3.5

己の浅さを恥じる晩・・・

たまたま、行く予定の方がいけなくなったとかで、ようやくお誘い戴いたその日の前日は具合が悪く、水すら吐き出すほど調子が悪かったのですが、ここは這ってでも行かねば、とこの夜のためだけに新幹線で往復したくらい、大きな期待と緊張をもって臨んだのです。
案内されてついた席はちょうど真ん中くらいの位置。緊張するわー。
カウンターの裏側、上肢の上部分はふんわり暖かい。おこたのように暖房が入っています。京都は寒いからと厚着してきたのが悔やまれるほどだけど、脱ぐわけにもいかず、しずしずとした空気の中、全員がそろうのを待ちます。この時間が一番緊張した。
凜とした空気の中で最初に出てきたうずみ豆腐の芯から温まる素晴らしいお味で、言葉にならないけど、凄いなぁと思ったら、緊張はしているのだけど緊張が解けたという不思議な感触を味わいました。

何しろ、初めての人はその量に心が二回折れるとお誘い戴いた方に言われてたけれど、その量は勿論、知らない言葉に向き合って、言葉そのものを知らないという事だけでない己の浅さにうつむくって感じ。

『臘八粥』というのが出てきたのです、箸休めとして。黒米を使ったお粥というよりは殆どスープ。今月は臘月(ろうげつ)で修行終えた禅士の空腹をいやすための食事です、というご説明だったのだけど、後で調べてみると、そもそも釈迦の成道を記念して陰暦12月1日から8日まで昼夜寝ずの座禅をするという行事からきていて、その座禅の終わった人に食べて戴いたことに発し、旧暦12月8日の日(新暦で来年の1月17日)に禅寺で作る温糟粥の事だったんですね。ま、それを箸休めという場に供するという事だったわけです。

ついつい、いつもの癖でノート取る時、食材だとかばかりに気を取られているわけですが、そういうもてなしの心と対峙するには、無知すぎてお恥ずかしい限り。

修業にはこれで良いという限りはなく、無限であることを戒めとし、店名を「未在」とされたという店主石原さんには未熟過ぎる客だったたでしょうねー。なのに、初めての客だと思われなかったって・・・ 態度大きかったのかなー。。。滝汗

ま、いずれにしても美味しさには変わりはなく、昨日何も食べられなかったというのに、お腹が喉まで広がるくらい、いっぱい戴きまして、反省はたっぷりだけど、幸せな時間を過ごすことができました。

ホントウは満点をつけたいところでしたが、石原さんが昔のお弟子さんのことで??なことをおっしゃっていたのが少々気になり、その境地は未在そのものかなと思ったので、満点にはできませんでした。またいつか伺うことができたら再考するかも。


2016/01/14 更新

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