4回
2018/04 訪問
複雑な迷路のような…何もかもが想像以上。口にしたものしか知り得ない驚きと喜びが溢れるケーキと出逢えるアテスウェイ
☆シブストキャラメルオランジュ
表面のキャラメリゼは焦げ目が香ばしく、オレンジピールは甘さ以上にぎりぎりのバランスでほろ苦さが勝る。それは大人だからこその愉しみと思えるマーマレード。ナイフを通すと、不意討ち。なめらかなキャラメルが切れ目からとろりと溶け出す。口に運ぶと、ビターな表面とムースと店特徴の絶妙なナッツの配合された生地から零れる食感、キャラメルが一体となっていた。得難い幸福感を味わうことができた。
☆ミルフィーユ
すごく美味しすぎるミルフィーユ。フルーツの酸味が至福。パイの食感が固めてあることで混じり合わないクリームの層とのバランスが素晴らしく、いつまででも食べていたかった。
☆マカロンピスターシュ
素晴らしいピスタチオとラズベリーのお菓子だった。自分の好むケーキ、生クリームや柔らかな菓子の種類においては自身が日本生まれ育ちだけだから、嗜好性が向いている、といった理由ではなく、日本の湿気や気候にあい、技術的に高く、他国に勝ることも多い素晴らしい味だと感じている。しかし、マカロンやフルーツ、特に苺を除くベリー系の菓子との出逢い。日本では未だ難しいと諦めていた。しかしアテスウェイではフルーツの甘さと果汁もよく、マカロンのしっかりした甘さとクリームの重厚さのバランスが愛するフランス菓子の好ましさ。確かに味わえたと感じた。とても嬉しい日となった。
(蛇足1)日本においてケーキはデフレに飲まれず正当な価格設定ができる率が極めて高い、数少ないものではないだろうか。それを加味すると、ここアテスウェイのケーキは他店に比べ破格な設定と感じる。バリエーションの豊富さ、丁寧な作業、品質、素材、味、そして取り分けられた1つのケーキで充分な満足感が得られること。私の理想がほぼ叶うと感じている。それと同時にレビューという観点を考えると、この重さを好まない人がいることは充分に考えられる。それは良し悪しではない。例えば「ふわとろ」ブームは一時的な流行ではなく定番となった。それを愛する嗜好も、一度にいくつものケーキを食べることのできる軽さも。それらを求めるならば、他で満たせば良いだけだ。それでもより多くの人に一度は味わって欲しいと願いうのは、自分にとって宝物だからだろう。アテスウェイのケーキが、永遠の約束のように続いて欲しい。
2020/01/12 更新
2018/03 訪問
繊細で美味しいケーキ
☆フォルティッシマ¥500
手入れの良い美しいピアノのようなコーティングにカカオ80%ならではのショコラが幾層にも。複雑なようでシンプルな味わい。濃厚なチョコレートケーキをお好きな方には是非。
☆グルノーブル¥520
コーティングされたナッツと細やかな砂糖が宝石のように振り掛けられたチョコレートが飾られていて、こちらがとても香ばしくて、食感が素晴らしくて、何層もの生地とクリームと同時に味わうように切り口にいれると幸せが訪れます。相当の細やかな作業でありながら素材の味やスパイスが絡み合い音楽のような味わいです。言葉選びが気恥ずかしいような気もしますが、素材がよくてもそれらが主張しているだけのものも当然あるなかで、この美味しさは夢のようだと感じました。特に一番下の生地からかすかに薫るアニスが余韻を残し心地良い印象でした。個人的にはフランスで行く先々で出されたアニス入りクッキーを食べすぎて(民族衣装のこどもがかわいいアニス入りクッキーの缶をいくつも集めていて、好物と誤解されていたという。缶の中身はクッキーモンスターな友人の希望もあり、旦那さんの朝食用に納めさせていただいていた。)トラウマレベルの苦手になっていた香りだったのですが、懐かしさとやさしさの好印象に。苦手や食わず嫌いを覆すお店との出会いは本当に幸せだと思います。
☆ガトーフレーズ¥580
こちらは家族のリクエスト。クリームが濃厚で抜群に美味しいですね。苺も旬な良い季節のせいか、前回利用したときよりもより美味に感じられました。皆よろこんでいて良いプレゼントができました。
☆ロールケーキ(あまおう)¥390(一本¥1900)
こちらも家族からのリクエスト。ロールケーキは苺の季節には是非とも味わいたく。こちらでは初ロールケーキです。フォークをいれるともっちりふんわり、でも柔らかすぎずと絶妙な生地です。とても鮮やかなたまご色にミルキーなクリーム。こちらの生クリームはとびきり美味しいですね。そしてプリンなようなやさしくもしっかりしたカスタードクリームが中心にありあまおうの柔らかな果肉と甘さとこれまた素晴らしいマリアージュです。
モンブランに間に合う時間にはなかなか縁が結ばずですが、気長に通うことにします。また、訪れたいと思います。
2018/05/06 更新
2016/12 訪問
きめ細やかで繊細な味わいの美しいケーキに出会えるお店
西荻窪駅には多々用事かあるので利用しています。
西荻窪駅が最寄りです。吉祥寺からも散歩と思えばな可能な距離にあり、東京女子大正面のお店なのでわかりやすい場所です。
【注文】
☆ガトーフレーズ580
乳脂肪分がかなり高い濃厚な生クリームと苺とジェノワーズが三位一体!シンプルですがとても繊細で美味しいです。
☆シューアラクレーム290
クリームがとても美味しい。美味しい。何個でも食べたい…。お土産に持っていくと喜ばれるだろうな…幸せな宛先が浮かぶ味です。
☆タルトマロンオランジュ580
☆プラリネアランシェンヌ490
☆クリーム ブリュレ オ マロン550
未体験な濃厚で、でも口当たりはまろやかで素敵な甘味でスプーンがとまらない美味しさです。毎日食べたい味。
初回訪問は昼過ぎでしたが、モンブラン等売り切れ商品がありました。もう少し早めに立ち寄りな正解のようです。
2018/03/15 更新
ついに念願のモンブランをついに頂くことができました。午前中に到着すれば余程のことがない限り、大丈夫なようです。(2018.5現在)
【本日の買い物】
モンブラン
一口目は濃厚な栗の味わい。
そして次はアテスウェイの最大の魅力のひとつである、とても新鮮で濃厚ながらも口で爽やかに溶ける空気感のクリーム。絶妙なホイッピングで仕上げられたそれがひんやりと広がる。いつまででも食べていたい…。
ミルキーなクリームと澄んだ甘味と選び抜かれた栗の豊潤な甘味と香りが重なりあいます。小さなケーキが人生に、永く何度も思い出せる幸せの時間をくれる縁。これから何度巡り会えるのでしょうか。間違いなくアテスウェイはそのひとつでした。
この後、栗の季節になりこのタイプのモンブランをかなり食べ歩きましたが、アテスウェイの味、質、価格(サイズ)、そしてビジュアルで勝るものに出逢ってはいません。有名店だからではなく、断トツの本物の良さ、間違いないです。
(蛇足)普段デジタルカメラと、スマホ内蔵カメラでオートとマニュアルで各1枚残せるよう撮影しているのですが、なんとこのモンブランオートですと山として認識。どんなに接写しても、少し離れても山モードに。吉祥寺の最高のモンブランはカメラも認める本物の山だったようです。