2回
2017/12 訪問
ランチ14貫¥10800、鮨は確かに美味しいが精神的満足度は得られず(^^;
12月に発売された2017年ミシュランガイドで見事★を獲得した2015年10月銀座8丁目に「鮨あらい」をオープンした新井祐一氏。
今更であるが彼の経歴は、銀座久兵衛を経て四谷すし匠で修行し、若干33歳の若さで銀座に開店、訪問時は未だ34歳の若さの新進気鋭の寿司職人。
オープン当初、食べログのレビューを読んでいると「鮨あらい」はシャリが大きいと良く書いてあったので、酢飯が大好きでシャリの小さいサイズが苦手な私でも此処なら満足出来るのでは・・・と思い、仕事の休日に予約をしてランチタイムに訪問しました。
ビルのエレベーターを地下に下り扉が開くと、もうそこは「鮨あらい」の世界で凛とした銀座の高級な空気が漂っている。
お店の暖簾を潜ると目の前にカウンター席が現れ、エスコートされた席に腰掛ける。
今回は予約の段階でお願いしていたおまかせ14貫¥10800(税込み)のコース♪
いつもの様に大将が握る前に一言「よろしくお願い致します」と声を掛けてから「わがままをお願いしても宜しいですか?、大将の出来る範囲でシャリを大きくお願い致します」と嘆願する。
何故?シャリが大きいのが好きかと言えば、元々江戸前鮨はシャリが大きいのが鮨の始まりである事と、私は仕事をしている普段は一日一食しか食べないよう心掛け、休日だけは好きなものを沢山食べたいという欲求が強まり外出すると一日2食~3食食べる大食感に変身するオンとオフを切り替えて食べる事を趣味にしているからです。
以下「鮨あらい」で提供された14貫は・・・。
一貫目・・・眞子鰈(島根県産)
二貫目・・・伊佐木(湯引き)
三貫目・・・金目鯛(安房勝浦産)
四貫目・・・・赤身の本マグロ(境港産の背の部位)
五貫目・・・本マグロの中トロ(噴火湾産)
六貫目・・・車海老(天草産)
七貫目・・・平貝(瀬戸内産)
八貫目・・・白エビ(富山湾産)
九貫目・・・アオリイカ(長崎産)
十貫目・・・バフン雲丹(根室産)
十一貫目・・・小肌(神奈川産)
十二貫目・・・煮ハマグリ(愛知県産)
十三貫目・・・鯵(鹿児島県出水産)
十四貫目・・・穴子
蛤のお吸い物・べったら漬け
以上・・・。
簡単に感想を述べると、最初に出された眞子鰈のシャリの大きさは私が想像していたシャリより少し小ぶりで二貫目を握り前に「お願いしますが、もう少しシャリを大きくしていただけませんか?」とかなり丁重にお願いする。
すると新井氏は余り良い顔をせず、下世話の言葉を使うと「しかと」状態の対応!
写真でも判るように後半になればなるほど、シャリが小さくなる完全に私の要望を無視する仕事振り(#^ω^)
若干33歳で銀座に店を出して有頂天になっているか? 私が一見の客でもう来ないで下さいと言う意思表示かは解らないが34歳という若さから来る職人気質の傲りを垣根見た思いであった。
ただ、お鮨に関しては流石~と唸らせるだけの事はあり、築地市場でも上等なネタを仕入れているだけのお鮨を提供していた事は間違いない。
特に鹿児島出水産の鯵と蛤のお澄ましは絶品でミシュラン★を獲得するだけの評価は理解出来る。
ただ、細かい事を言えば、「鮨あらい」のシャリは米酢に赤酢を混ぜたシャリで少し塩分が強くなる故の逆効果も何貫かあった。
確かに赤酢を使う事で旨味は出るが、ネタによってはシャリとのバランスが崩れやすい点があり、マグロや金目鯛など脂が乗ったネタにはとても良いが、貝類には少しシャリがネタに勝ってしまう事も感じられシャリに関してはまだまだ研究して欲しいと願うばかりです。
完食し感じた事は、お鮨のネタは確かに美味しいが、お腹を満たす事は正直無く銀座のお鮨ランチで¥10000が高いか安いかは人それぞれだが、一貫約¥700のお鮨決して安くは無い、お酒を呑んでいるわけでも無いので、お腹を満たしてくれないシャリになんだか満たされないな~と感じてしまった。
[b:私見を申せば、少しCPにも触れた様にランチタイムに¥10800払った価値が有るかと申せは、私個人の意見はNOである。
鮨ネタに関しては一流のネタを使用しているのだから確かに美味しい。
正直美味しい事美味しいですが、鮨の品評会ではないので人間の本質であるお腹が一杯で大満足という大事な欲求を満たしてくれない対応は(客の要望を察知するのも一流の証)、私の嗜好からは少しかけ離れているお店である事は間違いないです。
総評として、鮨の美味しさだけなら4・6~4・7の評価をすますが、客の要望に応えてくれないサービスは2・0、CPも銀座ではあるがランチで1万払ってお腹を満たしてくれないので2・5、なので総合はサービスとCPを差し引いて4・3とさせて頂きます。
「御馳走さまでした」
追伸・・・帰り際に次の予約を入れ数か月後に訪問しましたが、初回以上にシャリが小さく・・・(--;
三度目はありません。
外観
眞子鰈
伊佐木(湯引き)
勝浦産金目鯛
境港産本マグロ(背)
噴火湾産本マグロ
天草産車海老
平貝
白エビ
長崎産アオリイカ
バフン雲丹
小肌
煮はまぐり
出水の鯵
穴子
ハマグリのお吸い物
ガリ
べったら漬け
看板
2018/10/27 更新
***備忘録のレビューゆえ下書き状態からの復活です***
今回ご紹介するのは、今更説明をする必要がないぐらい人気で予約がなかなか取れない銀座の【鮨あらい】の再訪レビューです。(食べログ投稿時4・47、2018食べログアワードシルバー)
初回訪問時の帰りに予約をした日が来ましたので、再びお昼のランチに伺いました。
仕事の時は一日一食しか食べない私、仕事がオフの時は美味しい物を沢山食べたい欲求が増します。
そして前回同様、大将に「わがままをお願いしますが、なるべくシャリを大きくお願いします」と言って期待と不安が交差しながら一貫目を待ちます。
一貫目・・・真鯛
二貫目・・・金目鯛
三貫目・・・スミイカ
四貫目・・・函館戸井産赤身
五貫目・・・那智勝浦産中トロ(背)
六貫目・・・函館戸井産大トロ
七貫目・・・小肌
八貫目・・・車海老
九貫目・・・赤貝
十貫目・・・青森産ムラサキ雲丹
十一貫目・・・平貝
十二貫目・・・生イクラ小丼
十三貫目・・・春子鯛
椀物・・・しじみ汁
十四貫目・・・穴子(塩・ツメ)
べったら漬け
以上がお昼の14貫コースです。
前回訪問時より、シャリが少し小さくなっている様に感じ、未だお腹が満たされなかったので追加で、
十五貫目・・・寒ブリ
十六貫目・・・〆サバ
十七貫目・・・赤身漬け
三貫追加してお茶を飲んで〆て頂きました。
食べ終わり、流石に鮨は一貫一貫丁寧に仕事されていえて凄く美味しいです(^0^)
特にマグロは部位により産地を変えるなど拘りを感じます。
また、全体的に前回の時より更にアップグレードして進化している様にも感じました(値段もアップしているので美味しいのは当たり前ですが・・・。)
ただ、前回よりシャリが小さくなったような?ならないような?
やはり小さくなっています。
お酒を呑まない私にとって、シャリの大きさは鮨屋の選択の重要なポイントで【鮨あらい】のシャリが大きいというオープン当初の姿勢は今日では完全に覆ってしまいましたね。
新井氏もオープンしてから色と々と暗中模索しているのでしょう?
新井氏には新井氏の色があると思いますので・・・。
私の様にお酒を呑まないでシャリの量を重要視する人間にとって、昨今の銀座のシャリが小さい高級鮨は場違いであって合わないのでしょう。
正直食べ終わって支払った金額と精神的満腹度を考えると三度目はないな~と思い、今回は帰り際に予約を入れないでお店を後にしました。
総評ですが、料理・味は初回より美味しくなってので4・8を付けますが、シャリが小さくなったのと値段が上がった事を考慮し総合評価は4・5とさせて頂きます。
「ご馳走様でした」