聖衆来迎寺の表門修理
H21.11月から行われていますが、現場見学会がありましたので行ってきました。
坂本城の門を移築したと言われています。
まずはご住職のお話
天台宗のお寺で、790年に最澄が地蔵教院を建立したことに始まっているそうです。
森欄丸の父、森可成のお墓があります。
明智光秀の庇護を受け、鐘を寄進されたとか。
滋賀県指定有形文化財に指定されて苦労されていることなどを話されました。
次に現場監督の説明です
破損の状況や再建の様子など、詳しく説明してくださいました。
カンナの削り方で、おおよその年代がわかるそうで、
現在使われている平カンナは江戸時代に入ってから使われたそうで、
15世紀中ごろ~17世紀前期にかけて使用されたカンナの刃のあとが残っていたので、
坂本城築城の時期と合うのだそうです。
必要の無い切り込みがあることなどから、坂本城の大きな門を、
お寺の門のサイズに合わせて切って使ったのではないかという結論に至ったそうです。
いよいよ現場見学
ヘルメットを借りて門の内部を見学させていただきました
親柱と冠木が坂本城の物で、500年近く経ってもしっかりと門を支えていました。
新しい物に変えたら、もっと早く修理できると思うのですが、
古いものを残していくことの難しさを知りました。
こうやって文化財は保存されていたのですね
よい見学会でした。