レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2018/11訪問 2018/11/11
千駄木にあった名店焼鳥今井が、外苑前で移転リニューアルしました。場所は外苑前駅を降りて、フランフランが角にある交差点を、千駄ヶ谷方面へ歩くこと5分強。入り口が路面に向かっておらずわかりにくいので、お手持ちのスマホとの信頼関係が問われます。
店内はコの字カウンター30席。まるで東京カレンダーの世界へ迷い込んだかのように、洗練された空間。カウンターばかり30席というのも珍しいですが、焼鳥の提供形態を考えると総カウンター席というのが最適解なのかもしれません。こんなに都会的で高級感のあるお店がインターネットで予約できてしまうというのですから、いやはや時代は便利になったものです。
コースは焼鳥メインのコースと和洋折衷の鶏料理コースの二本立て。もちろん食べ足りない方やバー利用の方のために、アラカルトメニューの用意もあります。今回は和洋折衷の鶏料理コースの方をオーダーしています。
大根のスープ。塩加減がやや強めでうっすらとダシのきいたスープに、刻んだ大根が入っています。コースの口開けには十分。
レバーパテ。これは圧巻。レバーの旨味が強く、そっと添えられたハチミツとの相性も良い。酸味のきいたパンとの相性は好みが分かれるところかと思いますが、一気に引き寄せられます。
鶏わさ。絶妙な火入れの鶏ムネとワサビを海苔で巻いて。美味しくてドキがムネムネしてきます。
新銀杏。今が旬の銀杏は粘度の高い大人な食感がとてもエロティックで、青山の夜をさらに加速させます。
箸休めの青物(新鮮で美味しい)に続いて、焼鳥が出てきます。
血肝。火入れ加減の難しい食材ですが、まさにベストの火入れ。タイミングよくオーダーしたボルドーの赤との相性もぴったりで、こちらも肝を抜かれた気分です。
つくね。滴る脂が食欲をそそります。旨味の出方も尋常ではありません。脂でこってり感が出ているおかげか、こちらも赤ワインとよく合います。
しゃもミックス。しゃものいろいろな部位を焼いている串。鶏肉感のある串がほしかったところで、嬉しい一品。もちろんこちらも美味しい。
アメーラトマト。ここで野菜が入ります。炭火で焼いたアメーラトマトは、甘みが強くてジューシーで美味しい。
百合根。白銀産と聞いていましたが、調べてみたらニセコじゃないですか笑。白銀なんて地名を聞いたことがなかったので、ちょっとした謎でした。ほくほくした百合根が東京で食べられるなんて、最高の贅沢だと思いませんか?
ツナギ。レバーとハツの間の部分です。鶏モツのような外観ですが、歯切れよく食べられます。タレとの相性も抜群です。
鴨のロースト。最後に鶏から鴨に舵を切ります。一番濃厚な品なので、メインになるのでしょうか。炭火で炙った鴨は初体験かもしれません。鶏とは違った食感と味わいに、嬉しい誤算です。
カチョカバロ。焼いて食べると美味しいカチョカバロ。食べているときの気分は、例えるならアルプスにいるハイジ。最後までワインを美味しく飲ませる構成が憎いところ。
焼鳥ごはん。締めの炭水化物です。焼鳥とタレと海苔をご飯に混ぜ込んでいます。絶品焼鳥が、プルップリの食感でたまりません。ちなみにこの焼鳥をつまんでワインを飲むのも結構イケます(確認済み)。
どら焼きとかりんとう。最後の甘味まで気を許せません。どら焼きの皮の間は、ほうじ茶アイスです。甘味控えめな大人のデザートで、しっかりスイーツしています。
以上、〇貴族とは別次元の旨さ。当たり前か。いろいろ出てくるコースにしたかったので諭吉先生数人とお別れすることになりましたが、それを補って余りある多幸感。オリオンだってなぞります。
トナリのカップルは「ウチのボスが~」と仰る。なんてTOKYOカレンダー。着いた頃には空席もちらほらとありましたが、気づいたら満席。あまつさえ二回転しているこちらのお店。お店の場所は駅まで少し離れているものの、タクシーを呼ぶもよし、人気のない街並みを連れ添って歩くのもよし。東京の夜を楽しむ、象徴的なお店だと思います。
2位
5回
2023/11訪問 2023/12/13
久しぶりに行ったたかはしは、ハード系シャリのお店になっていました。ハード系の方がシャリの旨味を出しやすいのはわかるのですが、個人的にはさいとう系の中庸のシャリが好きでこのお店に来ていたんですよね。その話を大将に伝えたら「シャリは毎日変えてます」という返しで、それは安定してシャリを作れないということなのでは?と邪推したりしてしまいます。しらんけど。
で、お任せメニューは以前と微妙にラインナップが違っていて、妙に高そうなネタが多いと思ったら、案の定値上げしていたようです。いわゆるコストパフォーマンスの良さも好きなお店だったのですが、それも薄れてしまい、複雑な気持ちになってしまいました。これで37kかあ。ただ値上げすると庶民が入って来れなくなるので、客層を確保していればお店としては安泰なのかもしれません。しばらく予約で満席のようですし、この日は芸能関係の方が客としていらしていて、特定の層に使いやすいお店になったのかもしれません。私も香水を強めにつけていかなくて良かったです。
そしてこの日はサービスに女性が入っていました。鮨屋の女性職人は見たことがあっても、女性サービスは初めてかもしれません。それにしても、こんなに微妙な印象になるとは、実際に体験してみないとわからないことってあるものです。日本料理店や天ぷら店の女性サービスは違和感がないのに、何故こんなに微妙な印象になるのか、自分でも不思議でした。
若布もジャリっと、減点要素フルコンボ。味の決め方は好きなので悪いお店とは思わないですし、人気はあるお店なので頑張ってほしいです・・・と思っていたら、いつの間にか赤い本から外れていたみたいで。固定客だけが相手の仕事で良いのかなあと思ったりしますが、東京の鮨の世界も選択肢が増えてきているので、頑張ってほしいなあと思います。
ひと月しか経っていないのに、再びたかはし笑。キャンセルするつもりだった予約だったのですが、ネットではキャンセルできなくて。こちらのお店で使用しているネット予約は、ネットでできるのは予約だけで、キャンセルするにはお店へ直接電話しなければならないようです。このご時世のせいか1か月前に予約できたので、忘れていなくてよかった・・・。お酒の提供を続けているお店なので、客としてはありがたい限りです。
メニューは先月と同じか、定番が多かったですが、どれも無難に美味しかったです。お店自体のクオリティは変わっていないのですが、最近は他のお店のクオリティが上がってきているので(しかも安い)、カジュアルユースに向いているお店なのかというと、少し雲行きが怪しくなってきている気がします。お店としては何も変わっていないのに、飲食業も色々大変だなあと思います。ネットで予約できるだけでも相当便利なので、他のお店はもっと大変なのではなかろうかと考えてしまいます・・・。
久々たかはし。ボーナスを多めにもらえることになったので、気分転換に来てみることにしました。やっぱり高級店は、たまに来るくらいの方が感動が大きくていいですね。毎月来たりしていると、それが当たり前になって感動が薄れる気がします。
さいとう系のシャリなので、美味しいのは言うまでもなく。仕事も丁寧だし、揚げ物を挟んでしっかりボリューム感を出してくれるのも、このお店の好きなところです。それと、言葉の端々に大将の誠実さを感じる語り口が良いなあと思います。ほかの客の話題とか、取り扱い注意な話題だと思うのですが、話し方等いろいろ上手だなあと思います。そういった意味でも、安心して落ち着いて食できるのは良いなあと思います。
久々たかはし。株で勝ったんで、行けると思ったんですよ・・・。予約は相変わらず取りにくくて、会社をフレックスで退散して、17:00早めスタート。お隣は女性3人の女子会でした。自腹でこんなとこに来れるなんて、東京ってすげえなあ・・・。
前回は旨味押しプリン体押しに感動したんですが、今回はそれほどでもなかったかな。鮨自体も一度食べているので、予想の範囲を超えにくいですし。ただそもそも、このお店のきれいにまとまった鮨のアベレージが高いので、一度食べて損はないと思います。
さいとうで修行していた方が、独立して開いたお店。赤い本にも載っているそうです。人気のお店なので予約できないのかと思い敬遠していたのですが、週末17:00の早い時間、当日予約でIN。あっさり予約できたので拍子抜けでした。予約した時に電話に出た方のしゃべり方がやけにしっかりしていると思っていたら、大将が電話に出てくれていたようで。こちらの大将、シャリ玉の追加も自分でしていたり、仕事にこだわりはない様子。まあ、一長一短ですけどね。自分でいろいろやってくれる上司と、何でも部下に任せる上司。こちらのお店はお弟子さんも自分の判断でしっかり動けているので、サービス面は安定感がありました。
さいとうって、引き算料理の印象が強かったんですが、こちらのお店は完全に足し算料理。良い材料で味を盛った上に、テクニックと素材同士のマリアージュで底上げしてくる感じです。イクラのソースにウニと毛蟹をぶっ込むなんて荒っぽく見えるんですが、すっごく美味しいんですよね・・・。穴キュウとか、奈良漬入りのあん肝とか、いちいちひと手間かけてくるんですよね。しかもそれが間違いなく美味しい。赤ムツの火入れも絶妙で美味しい。握りは写真を見返しても美しくて、美味しいこと間違いないですよね。トロは出なくて、なんといちいちトロを剥き身して太巻きに!これもすごく美味しい!鮨で人を殺せるって本当ですね。
ここは月に一回通いたい・・・。
3位
1回
2018/04訪問 2018/05/22
広尾駅からだと、ひらまつの奥にあるスーパーの隣。民家の1Fを改装したお店。全体的に黒っぽいし、店名もシェフの名前そのままなので、何のお店かよくわかりません。実はこのお店、北海道でミシュランに載ったイタリアンのシェフが東京で新しく開いたお店。北海道で流行って1年程度で東京でお店を出すと聞いたので、期間限定なのかと思っていました。北海道のお店は引き払ってしまったようで、東京でお店を続けていく様子です。一応イタリアンっぽい皿が多いですが、レッジョナーレ推しではないので、あまり先入観を持たない方がおすすめです。アロマフレスカよりもプリミティブな感じ。店内はカウンターと個室があります。個室は、正面の入り口を通らずに入ることもできるようになっていました。
コースは15kで行く様子。オープンしたばかりで価格がしっかり決まっていないようですが、北海道時代と同じ価格設定とのこと。ドリンクはペアリング10kとのことです。流行りの全皿に1杯ずつ当てていくスタイルなので、下戸泣かせのスタイルにするようです。食材の扱いと火入れは以前より良くなっている感じでした。こんな皿は他のお店では食べられないので、今のところ、文字通りオンリーワンのお店だと思います。キンメの火入れと松笠焼きのクリスプ感と香ばしさが素晴らしい。牡蠣は北海道でさんざん食べたので個人的には感動薄めですが、1ピースにシェフのテクニックが凝縮されている感じです。3皿目のパスタは百合根の甘さと筍の香りが良かったです。豚の脂はとんかつ屋の脂とは全然別物で。豚臭さが全然ない、食べ疲れないさらっとした脂。大ぶりの海老はそのままでも旨味がしっかりしていて美味しかったです。シャトーブリアンは焼き上がりふわっふわで、赤い肉汁がこぼれることなく、きれいに美味しく食べられました。アスパラは素材推しな感じですが、国産でも味も香りもしっかりしていて美味しかったです。デザートは北海道とは違ってパティシエを入れているようで、このパティシエのデザートも良かったです。エテの庄司さん系か、バカールの石井さん系か、エルブジの再構築系か、どれかかなと思っていたら、再構築系でした(笑)。手間が多そうなところとか、素材の良さを乗算しきれていないところとか、チューニングの余地はありそうでしたが、十分美味しかったです。糖度の高いオロロソをペアリングしてもらいましたが、ちょうどこれが黒蜜のような香りで、デザートとよく合っていました。
パンのサーブがなかったり、ワインの個性が強すぎて料理が霞んでしまうところとか(しかも全部フランスワイン)、いろいろもったいないなあという感じで。こんな感じなら、いっそ北海道のお店と同じ感じにしておけばよかったのになあ、という感じです。ただシェフのテクニックは以前以上に冴えわたっているので、そこだけでも評判が良くなるといいのにな、と思ったりしました。
4位
1回
2018/08訪問 2018/09/18
調布に行ったついでに、行けると思ったんですよ・・・。まさかこんな辺鄙なところだとは。恐るべし西東京。JR中央線と京王線のちょうど真ん中なので、バスを使わないと行きにくい場所です。バス停が店の目の前なのが唯一の救いかも笑。お店の裏手には畑というより菜園があって。お店に行ったときに案内してもらって、周りに明かりがないせいか星空がきれいだったのが印象的でした。この畑で自給自足しているそうです。あまりこだわらないでほしいとは思いますが、おもしろい試みだと思います。お店自体はできたばかりで、すごくきれい。テーブル席とカウンター、カウンターの目の前には薪火が。これが席に座った瞬間見た目以上に暑い笑。スタッフはもっと大変でしょうけど。女性は避けておいた方が良さそうな感じです。
元々食べログマガジンというWeb記事がきっかけだったので詳しいことはそちらを見てもらった方が良いですが、海外帰りのシェフは神戸のカセントでも仕事をしたことがあるとのこと。言われてみるとスナックは確かにカセントっぽい。いまだに東京にカセントっぽいお店はないので、こちらのお店はそういう意味でも貴重かもしれません。一口サイズが残念なくらい、どれも変化があって美味しい。野菜も、味が濃くてすごく美味しいです。枝豆は食べきらずに置いておいて、鮨屋のカラスミのように料理のつなぎに使うのがおすすめです。塩がしっかり目で、冷えても美味しい。ビーツは好みが分かれるかもしれませんが、しっかりごちそう感が出ていて美味しい。生ハムが出てくると、ワインを急かされるような感じになりますが・・・笑。逆に、お酒を飲めない方は、このお店で食事しても良さが伝わらないかもしれません。発酵バターの酸味が白wineにいい感じで負けて、これも美味しい。肉が2皿出るようなので「?」と思っていましたが、一皿目がメインでした。薪火でここまで繊細な火入れができるのはすごいですが、他が凄すぎて薪火の良さが印象に残りませんでした笑。イカソーメンは、付け合わせのディップで味変させる創作系。イカソーメンらしく寝かせ過ぎず、歯ごたえもちょうどよかったです。肉の2皿目はマリネしてあって、あっさり風味。お店の方が解体した鹿肉だそうです。米はおじや。これもカセントっぽい。全部食べたいところですが、ここまで結構なボリュームなので、1杯で終わり。チーズケーキも、なかなかどうして贅沢な感じで。こんなにいい出来のチーズケーキが食べられるカフェって、そんなにないんじゃないかなと思います。ハーブティーはもちろんフレッシュ。レストランにはなかなか置いてないんですが、フレッシュの方が好きなんですよね。
シェフのセンスもいいし、ソムリエのセレクトもいいし。少し辺鄙なところにありますが、わざわざ来るだけの価値はあるんじゃないのかなと思います。最近行った広尾の稔も、火入れにこだわっているところが似てるようで別ベクトルなのが面白かったです。でも、いちばん印象的だったのは、美人スタッフの張り切りオーラに気圧されて、それだけで胸いっぱいになっちゃったってことですかね・・・笑。
5位
1回
2018/06訪問 2018/06/17
自分内鮨ブームっぽくなっているところに、食べログでさいとうプロデュースというお店を見つけて、さっそく予約。さいとうって印象が良かったので、いろいろ行った後の今、行ってみたかったんですよね。お店は中目黒から結構遠い。ドンキの二本手前の道を入って、さらに歩く。ここまで遠いと少し悩ましい感じ。いっそ渋谷からタクってもいいのかもしれません。予約は基本的に18:00~と20:30~の二回転。予約が少なければ応相談と言っていましたが、予約できなくなりそうな感じなので、あまり参考にならないかもしれません。
お店は広めのカウンターのみ。つまみの質はさすがに良いものを使っていますが、それ以上でもそれ以下でもなく。期待通り、以上!な感じ。強いておススメするなら、太刀魚なんかは脂が乗ってて美味しかったです。ちびちび飲むなら蟹味噌と和えた毛蟹もよくお酒に合うと思います。そしてやはりさいとう系の真骨頂はシャリの出来かなと。こちらも期待通り。次郎やよしたけに比べると中庸になるのですが、米の旨味がしっかり出ています。おかげで、白身にも大トロにも、脂の乗ったイワシにもよく合います。イカの熟成もちょうど良かったし、海老の仕事も素晴らしかったです。プリンのような玉子が出てきてこんなだったかなーと思いつつ食べましたが、これもやっぱり美味しかったです。
今となっては、さいとうが予約できないので、こちらが予約しやすいといいんですが。こちらもさいとうと同じ系統で美味しいので、すぐに人気が出ちゃうのかな。ウニでドヤっているお店は電話もつながらないので、どうでもいいですけど(笑)。
6位
2回
2019/05訪問 2021/05/03
ランチもやってる酒肴晴。サラリーマン向けの街、新橋らしいというか。図らずもオープン1周年でした。すごくいいお店なので人気が出ているかなと思っていたのですが、割とそうでもないようで。
穴子生姜ご飯¥1000。ごはん大盛りかデザート一皿を選べます。健康診断前なので、ご飯を控えてデザートを足すことにしました。それほど時間のかかる皿はないので、オーダーすると程なく出てきます。時間のないサラリーマンには、地味に嬉しいサービスです。一汁三菜という、これまた和食の王道を行くスタイル。刺身はちゃんと熟成させているので、切って出しの刺身定食とは違って手が込んでます。穴子ご飯も、旨味が出ていて美味しい。ボリュームはご覧の通りやや少なめ。夜営業のお試し版、という意味合いが強そうな印象でした。なので、お腹いっぱい食べたい方は、少し物足りないかもしれません。ランチに量よりもクオリティを重視な方におすすめです。
久々にフードスタジアムを見ていて見つけたお店。次のドラマでクラフトビアバーがアツいらしいよ?→フースタでクラフトビアバーの新店紹介してる→トップ特集で分とく山で修行してた人が新橋に居酒屋を出したらしい、というところまでがワンセット。早速(予約なしで)行ってみることに。早い時間の一人利用だったのでなんとかなると思っていたら、他は予約で満席でびっくり。見た目は他のお店と変わらないのに、こんなお店をよく見つけるなあと感心しきり。
予約なしなので適当にアラカルトで。全然わからないので無難なお造り三点盛りとかナスとか頼んでみると、どれも美味しい。特にお造りの味が濃くてびっくり。大将はテキトーそうな人でしたけど、かなり真面目に修行してたんだろうなあ。ナスも味が濃いめで、つまみにぴったり。ただ味が単調なので、他のものも一緒にオーダーしたほうがお酒も楽しめると思います。イワシがなくてサンマの梅煮でしたが、定番のせいか味の決め方がバッチリ決まっています。生臭さとかは無縁で、すごく美味しいです。ここまで来てこれより味の濃いのと言ったら・・・すき焼き?肉は大ぶりの肉が2枚だけですが、何と言っても割り下が凄く上品な感じで美味しい。甘さも塩気もマッチでないのがいいと思うんですよね。そしてメニューに銀シャリがオンリストしているので、すき焼きの残り汁に飯ぶっこみ。これもすごく美味しい。お酒が飲めます。
最近新橋もアツくなってきていますが、こちらのお店が文句なしのナンバーワンだと思います。白飯に合いそうなつまみも多いので、某グルメドラマに出る日も近いかもしれません。
7位
2回
2018/08訪問 2018/11/11
久々にいい鮨が食べたくて。このとき、まだ所有株が落ち込んでカツカツだったので、新規開拓でなく亀有のなかやへ。一人客なのになぜかテーブル席笑。常連の方が多い日だったようです。
味をさらに重ねるようになっていて、仕事がさらに細かくなっている気がしました。タコ刺しに柚子の香りがついていたりとか。西京焼きは無難に美味しいし、フグしんじょも旨味がしっかり出ていて美味しかったです。イセエビの半身が出てきたときは豪華すぎて驚きましたが、それほど高いコースでないはずなのに、羽振りの良さは以前より良くなっている気がします。試してみたくて、鰆の幽庵焼きをアラカルトでオーダーしました。ちょっとしょっぱかったのですが、酒のつまみにはちょうど良いです。
都心の鮨屋のようなスマートさはないかもしれませんが、サービス精神が全面に表れているこの感じは結構好きです。
美味しい鮨屋に行きたいと思っていて。でも、東京って、鮨屋多いじゃん?で、高いじゃん?どこがいいのかなと思っていて。高くて美味しいのは当たり前というか、美味しさが中途半端なお店とかありますよね。これくらい中の中レベルじゃないの?みたいな。予約が難しい店とか。すごく美味しいのかと思ったら、予想の範囲内だったり。予約の労力を考えると、わざわざそんなお店に行っても別に、ねえ。亀有に松竹の映画館があって、時間待ちのために予約しました。でもこれが意外に美味しかった。お店は亀有駅から結構歩きます。10分弱。商店街を抜けた先にお店があるので、それほど迷わないと思います。亀有に似つかわしくないモダンなファサードなので、すぐわかります。お店はできたばかりのようで、少し都心から離れた亀有らしくスペースに余裕のある作りになっています。個室もいっぱい。ただ、男性トイレが妙な位置にあるので、少しわかりにくいです。
夜のコースは5k、7k、10kの刻みで、少し安めが良かったので7kで。これが酒飲みにとっては本当に良かったです。品数も十分だし、何と言っても魚の質がすごく良くて、出し惜しみのない感じが気に入りました。お店の高級感や雰囲気も、鮨を良く引き立てている感じがするし。握りは7カン。シャリは主張はそれほど強くない感じ。というかネタの旨味が強いので、シャリが目立たない系です。酒飲み半分で食べてたので適当ですけど、シャリの硬さは良い感じに仕上がっていたように思います。突き詰めるようなハード系でなく、ほどほど硬い感じ。これで結構なボリュームなので、物足りないということはなく。満足感はあるものの、好きなだけ飲んで10kちょいという払いの良さは何物にも代えがたいものがあります。もちろんアラカルト対応もできるし、何よりメニューがあるのでわかりやすいです。値段は書いてないけど。でもこの内容の食事で7kなら、それほど高くはならないかなと思います。たちぽんだけ食べたかったのですが、時間の都合であきらめました。
東京で美味しい寿司が食べたいと思っていたら、なんやかんやで下町の鮨屋がなかなか美味しかったのが、結構意外でした。ちなみに両隣はどちらもカップルだったのですが、どちらも女性はアラサー(の美女)、男性の方はアラフィフ?ってな感じでアラフィフすげえ!な亀有の夜になりました。
8位
2回
2018/07訪問 2018/10/28
半年ぶりにサルデスカ。予約が取りにくくなっていてびっくり。現地に行っても満席でびっくりでした。
それほど高そうに見えない食材を使って、ビシッと味を決めているのはサスガ。「コスパが・・・」なんてコメントも、軽く吹き飛ばしてくれそうなくらいの素晴らしい出来でした。仕事っぷりが変わっていないのに混んできたということは、お店の良さが知れ渡ってきたということなのかしら。誠実な仕事っぷりのシェフなので、これからもこの人気が続くといいなと思います。
今年一番と思えるお店に巡り合いました!
食べログで鶯谷にスペイン料理のお店があると知って、はや数か月。スペイン料理は好きなのですが、なかなか鶯谷なんて行かないし。そもそもそんな変わった場所にあるお店が、美味しいのかどうかもよくわからないし。…ということで行くまでの足が重かったのですが、上野での用事が済んだところで中途半端な時間だったので、ダメ元で当日予約。食べログには営業時間が18:00ごろ~とあったのですが、来店時間は18:30を指定されました。場所は上野の入谷口より鶯谷の方がやや近いかな。日比谷線入谷駅も悪くないですが、せっかくならJR駅から鶯谷の雰囲気を味わうのが、個人的には好きです。駅前の繁華街を抜けて住宅地に入ると明かりが減ってしまうので、お店なんかあるのかなと思いますが、小奇麗にしているお店が見つかれば、きっとそれがこちらのお店です。
お店はカウンターがメインで、テーブル席もあります。往年のバカールを彷彿させる雰囲気です。店内は改装してはいるようですが、オープンして1年程度ということもあり、すごくきれいです。シェフはあまり自慢するようなことはありませんが、内装にこだわって作っているようなので、話が途切れたときにシェフに話を振るといろいろ話してくれると思います。ところどころに暖房器具が置いてあって、ホスピタリティに気を配っているところも感心しました。
お任せコース¥5,500があったのでこれをお願いしましたが、元々アラカルトしかなかったところに新しく作ったようです。たまたま常連客の方とタイミングが揃ったので、気兼ねなく食事させてもらいました。バルっぽい単品メニューもあり、レストラン料理のような皿もあり、コストパフォーマンスの素晴らしい内容でした。しかもどれも美味しくて、ワインにもバッチリ合っています。イワシと洋ナシの皿にヴィオニエを合わせたのですが、ヴィオニエのリッチ感と洋ナシの品のある香りがよく合って感激してしまいました。他にも濃いめの赤に氷見のブリが全然負けていなかったり、クセのあるテンプラリーニョがクセのない蝦夷鹿に合わせるとテンプラリーニョのクセを良く味わえたりと、どれもワインを楽しめてとても満足できました。デセールも変化球にしてみましたが、これは普通だったかな…。
実はミシュランにも掲載されているようですが、まだそれほど人気が集中しておらず、お店ものんびりムードでした。なかなか使いやすそうだし、行動範囲の中なので、またお店を利用できたらと思います。
9位
1回
2018/03訪問 2018/04/08
金沢3軒目。ちなみに昼は立ち飲みの金沢おでんでハズレを引いて、ぐったり。ちゃんとした店へ行けばよかった。金沢はランチ営業が多いし。天ぷらジャンキーとしては、金沢の天ぷらを試してみたいところ。
場所は金沢の繁華街である香林坊の奥の方。お隣が人気フレンチだったのにはびっくり。予約の時間から少し遅れたのですが、カウンター8席の入りが30分くらいブレていたので、それほど細かく考えてはいない様子。確か元々鮨屋の居抜きだったようで、和の雰囲気はあるものの、少し天ぷら屋っぽくないカウンターでした。でも、言われなかったらわからないと思います。
コース最初は先付、お造り、椀と定番コースですが、これがどれも日本料理店並みの仕上がりでびっくり。すごく美味しかったです。潮汁とか、すごく美味しかったな。天ぷらは、アタックも余韻も軽やか。油の重さが後を引くようなことはありません。油は一斗缶で継ぎ足していたので、ブレンドはしていないようです。油の切り方も自然な感じで振ってるだけだったので、この口当たりには少し感心しました。塩は少し結晶化していましたが、ミネラルの旨味がしっかり出ていて、天ぷらによく合っていました。自分で足せるように、カウンターに塩が置いてあるのも良かったです。キスの代わりにハタハタを入れているようで。ハタハタは少し脂が乗りすぎているので、やはり天ぷらにはキスが正解なのかと思ったり。でも金沢らしさが出ていて悪くないと思います。それを差し引いても美味しいし。天茶の茶はやっぱり加賀棒茶なんですかね。ダシ茶漬けを期待してたので、少し残念でした。ネタ数が少ない割にお会計は高めなのが難点かなと思います。もう2~3品、野菜があると嬉しいんですけど。五郎島金時で丸十とかさ!追加オーダーできたのかもしれませんが、周りに合わせて〆てしまいました。甘味のイチゴと和三盆にも感動しました。和三盆って、ホントにひんやりするんですね。イチゴに砂糖かけただけなんですけどね、もうね、びっくり。
口コミ数が少ないのも、点数が低いのも不思議なくらい、良いお店だと思います。
10位
1回
2018/03訪問 2018/04/08
金沢5軒目。金沢と言ったらやっぱり鮨でしょ、ということで最終日に。実は泊まったホテルのすぐ裏手、尾山神社の麓なので、中日に行った方が便利だったかも。30代くらいの大将で、ホテル勤務の経験もあるとのことです。その経験が良い意味でお店のホスピタリティにつながっているようで、良い雰囲気のお店でした。客あしらいも慣れているようで、新幹線の時間を伝えておけば、ぴったりその時間に出れるように計算してくれているようです。若干巻いてると思ってタクシーの迎車をキャンセルしたのですが、結局終わったのは最初に伝えた時間でした。少し野暮なことしちゃったかな。
ネタはどれも美味しくて、バリエーションも多くて、初めて来る客としては大満足でした。中でも美味しかったのは、他の方も絶賛しているノドグロと、インスタ映えする美しい中トロが抜群に美味しかったです。でも、基本的に何でも美味しい。イカゲソでさえすごく美味しい。シャリも美味しかったです。酢がきつめでなくて、まろやかな甘みがあるというか。雪国の甘みのある日本酒によく合って美味しかったです。
金沢は人気の鮨屋がたくさんありますが、なんかもう、旅行客としたらここを知ってればいいかなって感じ。ネタはもちろんですが、大将の仕事ぶりにたっぷりと脂が乗っている感じです(笑)。
今年は有名なお店から独立した方のところへ行ったり、金沢に旅行したりと、色々楽しめました。旅行っていいですね。