しぐれさんが投稿した津ねや(秋田/秋田)の口コミ詳細

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しぐれの気まぐれ味街道

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津ねや秋田/郷土料理、すき焼き、うなぎ

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2012/09 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.7
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

「きりたんぽ鍋」でしっとりと話をしよう

秋田で思いつく名物といえば、やはり「きりたんぽ」である。
米の「きりたんぽ」に今は超外した季節というのはわかっている。
しかし、季節ハズレだからだろうと、秋田に来たからには、矢が降ろうがナマハゲ100人に説教されようが「食・べ・た・い」。

店を選べば「きりたんぽ」はピンからキリまで選べる料理だと思う。そう、それは牛肉のランクのように・・(例え合ってるか?)
ちと格調高い店に行けば、この上なくこだわりの「きりたんぽ」が食べれるだろう。
しかし、今宵の我が「きりたんぽ」道は、建前なく鍋を食べ、酒をクピっと、そうクピっと(大事なので2回言い・・)飲んでハァ・・と息をつける気さくな雰囲気を求めていた。
そうしてマイアンテナにヒットしたのが、「津ねや」さんである。

大町の歓楽街にあり、思わず違う趣旨の店に転げおちそうになりながら店にたどり着く。
もっと詳しく言えば、誘惑をかける黒服に付いていきそうになる×数回振り払い店にたどり着く(別にここは大事ではない)。
店はほぅ、と落ち着いた雰囲気の外観、そして店内に入ると正直少し寂しい雰囲気を感じたのが第一印象。
しかし、この雰囲気がこれから気を抜いて飲む雰囲気には最高でしたよ、おまいさん。

品書きは、もちろん「きりたんぽ鍋」もあるが、秋田の珍味も用意してある。
一目品書きを見たときには、書かれている料理の数に(む、足りるか・・?)とも思ったのだが、この店の売りである「すきやき」「うなぎ」「きりたんぽ(=郷土料理)」をメインに据えれば十分な品数であろう。
もっとも、それらを外したものを食べると「何しにいったんじゃい、おまえさんは」と情報くれた方々に槍で思いきり突かれ・・。

そんなわけで、注文は「きりたんぽ鍋」である。
こちらの「きりたんぽ鍋」は、仲居さんが全て作ってくれる。
仲居さん・・と言えば、過去に仲居さんのペースで作られてしまい、あっという間に終わってしまった某所の悔しいすき焼きのイメージがあるが、こちらは客の食べるペース、話のペースに合わせて作ってくれた。つかず離れずといった姿勢でありがたい。
同伴と酒を酌み交わしながら世間話をする。店内が控えめ、静かめなのもあるのか、自然と会話も奥深いものに・・いや、奥深いネタもたかが知れてますけどね。。

そうしたこんなでクピクピ・・と飲っていると奥の板場からやってきましたよ。
鶏肉、レバー、せりなどが盛られた皿にひときわ大きな「きりたんぽ」。うわ~、ぶっといわぁ。
これを約2回に分けて鍋に入れて煮込んでいただき食べる。
鍋に入れられれば基本放置である。話の続きを同伴と再開する、するんだけど・・横でくつくつと煮える音・・ああ、もぅ気になるわぁ。
まだか、まだかと煮込まれるのを待ち、「そろそろですね」という天からのお声。待ってましたぁ!で器に取り分けもらう。

※取り器に盛られた光景をうっとりと・・なんて出来るかぁ
なんといっても「きりたんぽ」なのだ。冷ましてどうする、べらんめぃ!
ふぅふぅ粋を噴きかけ適度に冷まし、口でがぶっと噛み切る。
おおぅ、もちもち、つぶつぶとした「あの」歯ごたえとボリュームを感じる。
口の中は夏なのにホクホク状態である。
そして・・そしてきました!じゅわぁ~・・っとにじみ出る出汁。これは参りましたよ、おまえさん。

濃い目ながら甘さがあり、かつ野菜の甘さも加わった出汁、いやね、なんかそこらへんの甘辛いのとは違うんですよ。
もう具はいいから、これだけで飲んでイケる感じですわい。
いや、実際は具も美味しいので無いと困るんですが。
鶏肉はほど良い弾力で甘く、レバーは・・なんだコレ、クセがありませんわいな。
口の中を鍋の味にして、そこへ地酒をキュっと・・あ、死ぬ(かもしれないほど至福)。。
腹も空かせていたせいか、出汁を1滴たりとも残さぬ。さぁ2回戦だ(※に戻る)

で、思ったわけですよ。何がって?
いや、その・・ね、せっかくだし別の名物もイケるんじゃないか・・と。
どうする、どうする?で悩むこと5秒、いっちゃいましたぁ「鰻の蒲焼」!
もちろん、注文してから焼いてもらうので時間かかるわけですが、そこは美味しいお酒と一品ででクピクピと、いやん幸せ♪

またもやそんなわけで、時間かっとばして、さぁ「鰻の蒲焼」様の登場です!
うやうやしく朱色の特製重箱に入り姿を見せぬ蒲焼、料理相手にドキドキしながら蓋を開ける!

お・・お・・おぉ~、すごい!肉厚!飴色!そして匂いで天国!
いや、写真からだとわからないかもしれませんが、貧相なものも覚悟していたんですが・・ああ、これは余計なお世話でした。

前置きともかく箸でとり分け食べる!・・やヴぁい・・美味すぎ・・言葉でなくて笑っちゃうわ。
いや、今年のキングオブウナギです。
身はふっくら、タレ身もしつこくなく、何より・・日本酒に合っちゃうんだな!
本当に言葉でないわ。とりあえず笑っとこう、ハハハハ(笑)

〆は雑炊で、はぁ~幸せです。
賑やか雰囲気をお望みなら物足りなく感じるお店かもしれませんが、しっとりじっくり飲み食べたい人におすすめ。
隣の地元の方々も「きりたんぽ」鍋でやはり深い話をされていましたよ。そんな感じ。

次は是非シーズンに!

ごちそうさまでした♪

~私のふつうは☆2つです~

  • 肉厚のきりたんぽ!

  • 鶏肉もうまぁーい!

  • 肉厚ふっくらの鰻蒲焼!

  • 〆は雑炊。鶏や野菜の旨みがたっぷり!

2013/04/30 更新

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