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夜の点数:4.3
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 4.4
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|サービス 4.1
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.3
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.4
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| サービス4.1
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| 雰囲気4.0
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| CP4.3
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| 酒・ドリンク- ]
松崎の常食屋を見つけてしまったのか・・?
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ネタいっぱいの地魚丼。あら汁も旨い!
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地魚の握り。
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2014/08/31 更新
西伊豆の夜は早い。
漁師町でもあり、土肥・堂ヶ島とホテル旅館が立ち並ぶ中、夜遅くまでの食べ物処はそんなに求められないかもしれない、と勝手に思ってしまう。
そんな松崎で秀でて見つけたのが、こちらの味正さん。
しっかりとした民調の建物をした食事処で、店前には駐車場もある。
立派すぎて逆に、チェーン店か、と思ってしまったくらいである(失礼・・)。
入口入ると、左側が板場が見えるカウンターとテーブル席、右席が座敷になる。
座敷は結構な大人数でも対応できそうである。
大将と女将さん、その他店員さん(いや、家族の方かも)数人で切り盛りされている。
会計処に潮鰹という聞き慣れない土産物が置いてあり、何か、と聞くと西伊豆の保存食だという。
ほぅ、それは知らなかった。かつお節とは違うのかな、と思い、機会あれば食べてみようと思った。
座敷に通され、お茶を飲みながら品書きに目を通す。
伊豆といえば海産物、と思ったのだが、定番の刺身や煮付けのみならず、「とろかつ」や「魚の皮がカリッカリのシーザーサラダ」「伊豆牛ステーキ」といった変わり種や肉もある。
純和風なのか、創作系なのか、それとも努力の結果産み出されたものなのか、初訪問の我らにはわからなかったが、品名に興味をそそられたのは確か。
しかし、ここは伊豆、まずはまっとうな海産だろう、と連れと相談、「地魚丼」と「地魚にぎり」を注文する。
待つ間、店内を目で物色。うん、よく手入れされて綺麗で心地よい。
座敷から首を出せば、板場で大将が刺身を切り分けるのが見える。丁寧な仕業だ。
久しぶりに座敷の心地よさというのを味わった。
ずずっと再度お茶を飲み、どんなネタが出てくるのだろう・・と思い描き、食べる前というのに思わずニンマリしてしまう。
少し時間を払ったように思ったが、料理がやってきた。
地魚丼。おおっと思った。
市中によくある、かんぴょうや玉子で幅をとるような、ちらしのようなものではなく、文字通り魚で埋め尽くされている。
マグロ、海老といったネタがピンピンに光を放っている。見慣れない色の刺身があるので聞くと「金目鯛」だという。なんと。
「生で出す店はそんなにないと思いますよ」という店員さん。そうだろう、大体の人は煮つけのイメージが強いだろう。
汁は「あら汁」だ。魚をきちんと捌いている証拠だ。
腹も空いている。
さっそく軽く山葵を溶かした醤油をまぶし、丼を持ち上げかきこむ。
っ!
うまいっ!!
驚いた。口の中に飯を残した状態で固まってしまった。
臭みは全くない。いや、というか、ネタが甘い・・。
海鮮の丼は多少生臭さが舌に残るものだが、それ以上にネタの甘さ、旨さが広がる。
素材は生の魚、というだけなのに。。
しかも、飯には青粉がふられ、かんぴょうも混ぜている。
あはは、こりゃあ至れり尽くせり丼だな・・と思わず笑みが膨れてしまう。
次にほおばるネタが楽しみとなり、行儀悪いが(どれにするか)と迷い箸・・ときたもんだ。
口直しに汁をすする。これもうまいっ!
出汁と魚の旨みが絶妙に効いている。これを主菜として定食を作っても良いくらいだ。
にぎりを注文した連れも「美味い」と顔をほころばせている。
そう、うまい飯は交わす話も楽しくなるのだ。
うん、松崎ではこの店だ、と個人的には思う良い店を見つけた。
変わり種の料理もきっと旨いに違いない。今度は是非頼んでみよう。
思いもかけず、仕業をしている店に出会った、そんな夜である。
ごちそうさまでした♪
~私のふつうは☆2つです~