2回
2022/09 訪問
徳島旅を一日長めに取りたくなる山奥の極上古民家フレンチ
今夜は主人の故郷、美波町でゴエミヨを獲得したフレンチがあると聞き、汽車で山河内まで。
阿南から汽車で約40分ほど、この駅に汽車が本当に留まるのかな?と思うような無人駅で、お店はどこ?と探していたら、近所の方が教えてくれました。ほんと駅の目の前でした。
山奥の古民家を改装したレストランは、隣に家を貸してくれているという大家さんの趣味で作ったという天文台があり、周りに駅の街灯くらいしかないので、星がとてもキレイに見えました。
虫の声が鳴り響く外から、クラッシックな雰囲気の店内へ通されると、和室に2テーブル席が置かれた、とても豪華な雰囲気の卓。卓上にはナイフやフォークなどがズラッと並び、これから出てくるお料理を期待させてくれます。
コースは8,000円と一万円の2コースあり、違いは食材というので、一万円をチョイス。
味わうフルコースは、アワビ、フォアグラ、天然の鰻、佐賀牛など高級食材を使った、一品ごとに驚きに満ちた内容。都内だと倍以上するんじゃないかな。
提供される料理全てが味の掛け算×食材の組み合わせが驚きで、提供されるたびに感動が高まりました。鮑の肝をつけてパンを食べるなんて、そんな贅沢なことを自分ができるとは思わなかった。
料理のイメージに合わせて器は地元の窯に作ってもらい、水代わりに徳島特産の晩茶が提供されたり、お米は自家製米など、全てにこだわりぬいているのを感じられました。
ワインは、グラスではなくボトルで注文するというので、二人で飲めるかなあと思ったけれど、お店の方が「2本白赤頼んで置いておいて、料理に合わせて好きなほうを飲んだら?」と提案してくれたのでそうすることに。
ボトルは都内だとこれの何倍もするようなものが、とてもリーズナブルに飲めました。そして、料理は一品、一品が驚きの連続でしたが、最後の極め付きはデザートが3種類出てくること!こういうコース料理は初めて食べたと思います。
そしてこのレストランならではの贅沢なお部屋の使い方が、一時間に一本しかない汽車に合わせてゆっくりと過ごせること。この日も食事のだいたいを食べ終わった頃は30分くらい時間が余るなあと思ってたら、店員さん。
ワインでも飲みながら、ゆっくり部屋で汽車を待っていてください、とのこと。安心して、ゆっくりと自然にあふれた贅沢な古民家で、ワインを楽しめました。
不自由が逆に贅沢な時間を生むことがあるんだなあと、感動した夜。ここに来るために徳島を訪れる日は、一日多めにしてもよいかな。次も徳島へ来るときは寄りたいお店です。
2022/10/03 更新
徳島へ行くと、予約がとれた時は寄っている美波町のフレンチ、ラトリエあべへ。
山奥にぽつんとある一軒家フレンチで、昼、夜共に、二組しかとらず、広いテーブル席&庭を眺めながら美味しい料理をゆっくりと満喫できます。
前菜のフォアグラからワインがすすむ料理が続き、地元の食材を中心に、鮑、阿波牛、鱧などなど、デザートだけで三品という圧巻のフルコース。
各料理ごとに、スタッフの方がとても丁寧に説明してくれるのですが、これがほんと美味しさを倍増するすすめかたをしてくれるんですよね^^
ペアリングは、rococoというラグジュアリービール、ワインはロブションの赤・白をボトルで1本ずつ。前回は夫婦2人だと呑みすぎ、という感じでしたが、今回は飲む人が3人だったのでちょうどよい量でした。
家族の実家、徳島への帰省のタイミングで訪れることが多いので、どうしても阿波踊りのある夏になりがちですが、季節を通じて旬の食材を楽しみたく、時期を変えてもおとずれてみたい。
ここのフルコースを食べに一日スケジュールを組んでもいいと思える、定期的に通いたいレストランです。