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2位
2回
2025/06訪問 2025/07/03
15年ぶりの「ふく田」は以前と変わらず絶品料理を食べさせてくれました
門前仲町と木場の中間くらいの牡丹町にある割烹料理の「ふく田」(ふくでん)に久しぶりに伺いました。
オフィスが木場にあった頃にはよく通ったお店で、食べログメンバーを集めてオフ会も開催した懐かしいお店です。
今回は3人で1ヶ月前から予約して行きました。
お通しは鯖寿司とあん肝。
刺身は予約時にお願いした盛り合わせで、にたり鯨、かんぱちポン酢、マグロ、真鯛、金目鯛です。
どれもネタに合わせて素晴らしい引き方です。
煮物は「牡蠣のおろし煮」。カリッと揚げたて牡蠣に大根おろしを加えた煮汁でさっと煮てあります。
毛蟹は一杯6600円と高価でしたが今が食べ頃なので思い切って注文しました。
身をほぐして甲羅にぎっしりと詰めて、脚をその上に置いてある。
見た目よりボリュームがあって3人でシェアしても十分でした。残った甲羅に熱燗を注いで蟹の出汁まで吸い尽くして満足です。
焼物は真鯛兜焼き。カマは同行者にあげて目玉と頰肉を堪能します。
スペシャリテの雲丹牛肉巻きは大きくて一口では食べ切れないボリューム感です。
揚げ物は河豚の唐揚げ。骨にくっついている身をしゃぶると旨味が堪らない。
〆はチキンのダッチオーブン。
大量の椎茸、ニンニクと煮込んだ鶏肉の出汁が出たスープが最高です。
一通り食べ終えると、鍋を下げてそのスープでつけ麺の付け汁を作ってくれました。
シコシコの麺を熱々の付け汁に浸してズズっと啜ると至福の境地になるのは15年前から少しも変わっていませんでした。
ぱんぱんにふくれたお腹をさすりながら次のbarに向かいました。
職場が「ふく田」の近くで良かったと思っていたら、オフィスが丸ごと移転することになったので、お別れ会にふく田をと空いている日を確認して行きました。
このレビューを最初に書いた頃はふらりと行っても入れたのに、最近は予約無しではまず入れません。
予約時点に頼んでおいた刺身の盛り合わせが最高に美味しい。
刺身は前もって予約しておけば河岸でいいものを見繕って仕入れてくれます。
刺身はネタさえよければ、誰が切っても同じという方には、一度この刺身を食べてみて欲しいです。
とらふぐは薄く繊細に、メジ鮪は1cm以上の厚切りでエッジをたたせる切り方は、素材の味以上の味を引き立たせてくれるのです。
生ウニをもんごう烏賊で包んだ逸品は悶絶ものでした。
更に、この店の特徴は肉料理の美味さにあります。
牛や豚のレバーやハツの焼き物に和風ソースを絡ませたものや、黒豚・鶏のダッチオーブン焼きといった他の店ではちょっと味わえないものを楽しめますから、魚ばかりでなく肉料理も織り交ぜて注文すると良いですよ。
いつも甲州鳥のダッチオーブン焼きで体を温めてから、〆はこのスープを使ったつけ麺で締めます。
お腹一杯のはずなのに、このつけ麺はいくらでも食べられるから不思議です。
最後はスープ割りにして大きな鉄鍋一杯のスープを食べつくしてしまいます。
ご馳走様でした。
2008年11月
食べ歩き仲間5人の集まりで再訪しました。
今日の刺し盛りは、なんとトラフグの薄造りが付いた豪華版でした。
お酒の進みの早いこと、あっという間に「大石」のボトルを空けちゃいました。
定番のポテトサラダは盛り方が多くなったような気がします。
毛蟹は丁寧にむしってから殻にぎゅうぎゅうづめに詰め込んでも、高さが10cmぐらいの山盛りでした。
これは毛蟹一杯分ですが、5人で食べても満足感の有るボリュームでした。
今夜の最大のヒットは、「牡蠣の揚げだし」でした。
揚げだし豆腐の豆腐を牡蠣に置き換えたような料理でしたので見た目はパッとしませんが、
この牡蠣を口に入れた瞬間の濃い目の出汁の味と、牡蠣を衣で来るんで揚げているため中に完全に閉じ込められていた牡蠣の旨味が、噛んだとたんにジュワっと出て来て合わさる瞬間の美味しさは素晴らしい。
今回は人数が多くてちょっとしか食べられなかったので、今度は一人でこれを食べに行くことにします。
2007年10月
2軒目に「ふく田」にぶらりと行って見ました。
テーブル席は予約客で一杯でしたがカウンターが空いていたので、大将が料理しているのを目の前で見ながら一杯やっていると、予約客のお任せ料理に美味しそうなステーキのようなものを焼いている。
「それは何ですか?」と聞くと、豚ハツだという。
焼いてから一口大に切って、酢味噌みたいなどろりとしたソースをかけて、万能葱をちらしてある。
このソースは黒豚のダッチオーブン焼きにつけるタレだという。
肉の切り口は、きれいなピンクで美味しそうな湯気が上がっている。
たまらず、「それ食べたい」ということで焼いてもらいました。
いやー、美味しかったですね。
豚のハツが、こんなに美味しいとは知りませんでした。でもメニューに無いので、いつでも食べられる訳では有りませんからご注意ください。
2007年3月
牡丹三丁目交差点ちかくのどこにでもありそうな一品料理屋風ですが味は抜群でした。
カウンターと4人テーブルが3つだけの鰻の寝床のような造りでTVもありいかにも大衆的な雰囲気で、壁や柱は年季の入った焦げ茶色ですが、きちんと清掃されていて清潔感が有ります。
カウンターには一人で食事されている常連さんらしい若い女性も居て、安心して食べられる店だということが判ります。
ちょっとした祝い事で4人で訪問しました。
最初のつきだしで出た大根と昆布の繊切の煮物は、一口食べただけで思わず全員が美味いといってビールが出る前に平らげてしまいました。
次にカンパチの握り寿司、芽キャベツと小玉葱を冷たい出汁で漬け込んだ前菜も出汁が実に美味しい。
刺身の盛り合わせは、ブリ、やりイカ、帆立、〆鯖、鰹、赤貝に鯨と盛り沢山です。
特に鯨とやりイカは絶品でした。
箸休めに食べたポテトサラダには驚きました。
見た目は普通のポテトサラダですが、味は今まで食べたことの無い深い味わいで、下に敷いた水菜までしっかり味がついています。
定番の牛スジ煮込みは小さな土鍋にぐつぐつと煮えたまま出てきましたが、予想に反して透明な出汁に牛蒡、人参、蒟蒻などと一緒に煮込んだ上品な味でした。これも出汁まで全部飲み尽します。
稚鮎の天麩羅は塩でいただきましたが、ほんのりとした苦味が香ばしく爽やかな仕上がり。
黒豚のダッチオーブン焼きは小さなフライパンくらいの鉄鍋に大根、しめじ、青菜と共に黒豚の角煮ぐらいの切り身が入っていて蒸し焼きになっていて酢味噌のようなたれで頂きますが、豚の脂身も全く脂を感じないさっぱりとした上品な味、中でも大根が旨味を含んで実に美味しくなっていました。
これだけ食べてお酒も5杯づつ飲んでも一人5000円ぐらいとリーズナブルなお値段でした。
大きな体のご主人と、優しい感じの奥さんの二人で切盛りしていて、とても良い気分で帰ることが出来ました。
ご馳走様でした。
3位
1回
2008/10訪問 2015/05/28
言わずと知れた金沢の寿司の名店ですが、場所がAPAホテルの中ということで今まで行ったことが有りませんでしたが、レビュアーのloropianaさんから「店の入口は回転寿司みたいだけど寿司はお勧めです」と言われていたので、金沢に行った機会に電話してみましたが、今はお昼しか営業しておらずそれも2時からなら何とか入れますとのことで行って見ました。
2時丁度に行くと席は空いていましたが団体の前客が立ち上がったままで話し込んでいて、なかなか外に出てくれません。ようやく従業員の女性に予約名を告げるとホテルのロビーで少し待っていてくださいとのこと。
ロビーのソファに座るとすぐにお茶を持ってきて「すぐに片付けますので暫くお待ち下さい」というが、この団体客は割り勘の精算やら、酔っ払って帰りの飛行機のチケットがどこかに行っちゃったとかで中々腰を上げてくれずに結局10分以上も待たされてしまいました。
こういうときにホテルのロビーで待てるというのは助かりますね。
ようやく中に案内されカウンターの端に座ることが出来ました。
おつまみを少しというと、お造りの盛合せを出してくれました。
平目の昆布締め、甘海老、バイ貝を少しづつでした。
バイ貝は今までも何度も食べていますが、今回のが一番身が締まって美味しかった。
お腹が空いていたのですぐに握りに移りました。
赤烏賊は元々薄い身を3枚に薄く剥いでから細く切って糸作りに。
それをふうわりと柔かく握ったシャリに載せて塩と胡麻をかけて皿に載せて供されました。
口に入れるとシャリも烏賊もほろりと崩れて烏賊の切り身の細さは丁度米粒と同じくらいなので、
口の中で一体になります。
薄く剥いでいるためか、噛まなくても烏賊の旨味が口全体に広がり幸せな気分になります。
甘海老の握りはぷりぷりの甘海老、少し緑色の卵が付いたままのを、ふうわりとしたシャリに乗せてお皿の上に。
ところが写真を撮っている間にシャリが崩れてきて甘海老が一匹落ちそうになってきました。
いかに柔かく握っているか良く分かります。
炙りトロには酢橘を搾ってあるのでそのまま。これは美味しい。
後から入ってきたインテリおばさんが、こちらに聞こえるように「この前知り合いが写真撮ってたら怒られたと恐縮してましたよ」と嫌味を言うと、弥助さんが「わては怒りなんかしまへんよ。遠いとこからわざわざ食べに来られて、おうちに帰って奥さんにこんな美味しい物食べてきたんだよって教えてあげはるんでしょ。ええやないですか。」と助け舟を出してくれました。
これで、ますます良い気持ちになってきました。
お決まりに追加で蒸し鮑と鯵、ネギトロを追加して仕上げました。
お酒を飲まずに食べるだけでしたらお決まりに追加3貫で8000円で済みました。
おつまみを頼んで呑まれている方の料理を見てていても、寿司ネタと同じ材料を切っているだけなので、
最初から握りで食べてからバーでも行くほうがCPが良いかと思います。
サービス面では、お運びの女性は予約名を覚えていて、「○○さま、お待たせしました」「○○さま、お茶をお持ちしましょうか」というふうに一見さんでも名前で呼んでくれるので、常連さんになった気分にさせてくれます。これもリピーターが多い理由のひとつでしょうね。
4位
1回
2008/11訪問 2008/11/16
2008年11月15日
ご主人より「やっと今年の秋新が乾燥調製を無事終えて入荷します。」とのお知らせを受けて、新浦安まで足を運びました。
裏磐梯の山で契約栽培した蕎麦を自然に立ち枯れするまで完熟させると、こんな時期になっちゃうそうです。
これから熟成させていくと丁度年末ぐらいが食べ頃になるそうですが、まだ若い新蕎麦も良いものでした。
十割の田舎蕎麦でも色が薄くて見た目も上品な感じがします。
香りはそれほど強くなく適度な弾力も有り、エッジの立った良い蕎麦でした。
田舎蕎麦にしては細く仕上げているせいか喉越しも田舎蕎麦特有のちょっと喉にひっかるような感じも無く、
するするっと喉を通っていきます。
そして、食べログレビュアーさんたちからの要望を入れて改良した蕎麦つゆも完成していました。
甘さを抑えたすっきりとした仕上がりですが、それでいて醤油辛いところは微塵も無くて、
上品なダシがきいています。
少しでも美味しくしようと改良を続けていく姿勢が良いですね。
この蕎麦つゆを、ねっとりとした蕎麦湯で薄めて飲んでみると一層このつゆの素晴らしさが引き出されて、
湯桶にたっぷり入った蕎麦湯を飲み干してしまって、お替りまで持ってきて貰ったほどです。
柚子きりは爽やかな柚子の香りが素晴らしく、薬味を何もつけずにツユを少しだけつけていただくと
とても美味しかったです。
その前に蕎麦前の前菜3点盛り合わせに大吟醸を2杯頂きましたので、4,000円超えてしまいましたが、お替り蕎麦は400円でしたから、蕎麦だけなら2種類いただいても1200円ぐらいでCPも良いし、おなかも一杯になると思います。
2008年10月
契約栽培の裏磐梯の新そばが入荷したということで、大人数の宴会で利用しました。
蕎麦前のお摘まみを散々飲み食いした後でいただいたにもかかわらず、
新そばの香りが鼻の奥を心地良く刺激してくれ、歯触り、喉越しともに申し分の無い蕎麦でした。
二八そば、田舎蕎麦に抹茶蕎麦を少しづつ食べ比べてみましたが、
呑んだ後の〆には十割の田舎蕎麦が一番香りが強いせいか美味しく感じました。
お酒も凄く充実していて日本酒も各種置いてあって、お勧めを3種類をグラスで飲み比べることが出来ます。
また蕎麦焼酎の蕎麦湯割りは蕎麦湯自体が美味しいので優しい舌触りで喉を通るときのそばの香りが鮮烈に感じられます。
更に蕎麦前のお摘まみの域を超えた料理も数々有って、大人数で一人前づつお願いして一口づつ分け合ってもそれだけでお腹一杯になってしまうので、メインのお蕎麦が入るだけ胃袋を空けて置く事をお忘れなく。
ご主人が神戸のご出身とあって関西から取り寄せた材料はどれも美味しかったです。
神戸牛のサイコロステーキは熟成した霜降りで一口食べただけで満足するほど美味しいし、
湯葉も生湯葉のきのこあんかけの湯葉がクリーミーであんかけ出しに溶け込んでしまうのですが、
湯葉が溶けた後の出汁が旨かった。
また蕎麦屋のおつまみの定番の板わさの蒲鉾が実に旨い。山口から取り寄せているとのことでした。
〆の水茄子糠漬けは大阪泉州から取り寄せただけあって、しょっぱすぎず薄すぎず実に良い味で
口の中がさっぱりとしました。
酒良し、摘まみ良し、勿論お蕎麦は文句なしと三拍子揃った名店だと思います。
5位
1回
2008/03訪問 2008/03/30
食べ歩きの友人に1ヶ月前に予約を取ってもらったおかげで、ようやく「なりたさん」に初詣がかないました。
代々木駅東口の狭い路地裏に、透明なビニールシートで囲われていて看板が「煮込み」だから、ここがフレンチの美味しいワインバーだとは思えません。
知らずに前を通ったらどうみても常連オヤジのたまり場にしか見えないしょうね。
「煮こみや」とあって、シチューやポトフが専門かと思いきや、黒板の手書きメニューはバラエティに富んでいて何から食べようか悩みます。
「カスレ」は大きな豚の脂身、骨付きの羊肉と白インゲンを煮込んだ南仏の田舎料理らしいですが、肉は勿論ですが豆がこんなに美味しいとは思いませんでした。
写真で見るとおまり大きく見えませんがボリューム的には4,5人で食べても大丈夫なくらい有りました。
「マトンのハンバーグ」は中心部がレアのままですが大丈夫ですかと確認されましたが問題なしなのでお願いすると、油の中に大量のフレンチポテトを投入してジャーっと凄い音をさせています。大きなハンバーグを手で捏ねて焼きあがると、大量のフレンチポテトの上にどーんと載せて更にローズマリーに火をつけて燃え上がったままで運ばれてくると言う演出でした。
男の握りこぶし2つ分ぐらいの大きさが有って4人でシェアして丁度いい位のボリュームでした。
1人前の量が多いので、がっつり食べる人が一人は居た方が良いです。
それにワインは1人半本がノルマですから、下戸の方は1本呑めるかたとご一緒にどうぞ。
6位
2回
2018/04訪問 2018/05/17
【再訪多数】洲崎の奇跡のつけ麺でしたが今回は何故か感動が薄い
このお店に最初に来たのは2006年に食べログを始めて間もないころでしたから12年も前のことになります。
若くて初々しいご夫婦が懸命に麺を打ち、厳格に温度管理したスープを合わせ、奥さんが真剣な顔で甲斐甲斐しくサービスをしていて出来上がったラーメン、つけ麺の美味しさに感動したものでした。
お隣のフレンチのラポルトルージュとイタリアンのクレメンティアと合わせて「洲崎の奇跡」と自分で勝手に名付けて悦に入っていたものです。
それ以来何度となく訪問していますが、久しぶりに木場に行く機会があったので5年ぶりに訪問しました。
お店についたのは開店直後の11:30を少し過ぎたところで、待ちは8人だったので椅子に座って待つことができました。
以前はなかった券売機が外側に向けて設置してあったので味玉つけ麺の食券を購入して待つこと15分で入店できました。
相変わらずピカピカの厨房に温度計付きの寸胴が懐かしい。
待っている間に食券を奥さんに渡してあるので着席してから3分で着丼。
艶やかでエッジの立った自家製麺はもっちりとしながらも滑らかな食感で昔と変わりない。
つけ汁には細切りチャーシュー、メンマ、海苔、刻み葱が沈み味玉が浮いている。
スープは粘度があってとんこつ・魚介の合わせで旨味たっぷりなのは変わらないが、なぜか温度が低くてぬるく感じます。
あれっ、こんなんだったっけ?と昔の記憶をたどると確かに他店に比べると温度は低くすることで臭みを抑えていたが、それにしてもぬる過ぎる。
麺が冷たく締めてあるので最後の方にはすっかりスープが冷え切ってしまった。
スープ割で熱いスープを入れてもらって温かくして完食。
思い描いていた感動は薄れたものの、美味しいつけ麺であることには変わりありません。
今度はラーメンにしてみようかと思います。
2013年5月
美味しいラーメンが食べたくなって4年ぶりに再訪しました。
東京ベストラーメン2009、2010で2位に輝いて超行列店になった吉左右も落ち着いて食べられるようになり、開店10分前で1ラウンドの最後にもぐりこめたので、到着から15分後には食べ始められました。
ご主人も奥様もあのころの張り詰めた様な緊張感はなくなり、すっかりと落ち着かれていました。
円熟感が深まったスープは心に染み入るように美味しい。
2009年7月
前日にとってもシンプルな「ねぎラーメン」を食べてしまったので、口直しに美味しいラーメンが食べたくなって、フライングして向かって11時5分に着いたら9人目でぎりぎり1巡目に間に合いました。
久々につけ麺をいただきましたがスープの味がまろやかになってより優しい感じになりましたね。
ちょっとぬる過ぎるというご意見も多いようですが、温度計と湯煎でコントロールしたこの温度が最適なんだと思います。
自家製麺の麺のコシは固すぎず柔らかすぎず相変わらず絶妙です。
奥さんの若々しくきびきびした動きは変わりないですが、ご主人は余裕が出来たのか、
かなり丸くなられたように感じました。
益々進化し続けているようですね。
2008年10月
今日は仕事が忙しくてお昼を食べ損ねて漸く落ちいたのは14時過ぎでした。
この時間なら吉左右の閉店前に滑り込めそうです。
スープが売り切れていないことを祈りながら、たどり着いたのは14時半ごろでした。
店前の10個の椅子は半分埋まった状態で、あと1クールで順番が回ってくるポジションなので、椅子にかけて待っていると奥さんが出て来て注文を聞いてくれました。
やった!スープはまだ残っていた。
結局、15分ちょっとの待ち時間で入れました。
今日はつけ麺ではなく、味玉ラーメンを注文。
温度計で一定温度に保たれた豚骨スープと、湯煎で保温された魚介スープを合わせたぬるめのどろりとしたスープは相変わらず深い味わいでした。
麺のコシは以前よりもしっかりした感じで噛んでも歯が跳ね返されるほどの弾力が有りますが、
固いわけではない絶妙のコシの強さに進化していました。
味玉は黄身がとろりと良い味ですが、少し冷たすぎました。出来れば味玉は半分に切ってディスプレイ的に黄身を見せるのと温める効果を狙って欲しいところです。
スープまで完食してご馳走様でした。
さすがに閉店間際には若い店主さんも疲れた様子でしたが、奥様ともどもにこやかに「有難うございましたと」声を揃えて送り出してくれました。
14時55分でも待ち行列が5,6人残っていましたが、スープも多めに作るようになったらしく全員食べられるようですので、行列に1時間以上並ぶのが無理な方は閉店間際狙いもいいですね。
2007年9月
久々に再訪。
今日はまだ注文したことの無いチャーシューつけ麺を注文。
つけ麺は相変わらず美味しい。
今日は麺の水切りもしっかりしていて、以前のように丼の底に水が残ることも無くすっきり完食できました。
トッピングのチャーシューは別皿に3枚乗ってきましたので、スープに全部入れて暖めながら戴きました。
箸で挟むと崩れれそうになるほど柔らかく、脂身の部分も油っぽくなくてさっぱりしていて、今までラーメン屋さんで食べたチャーシューの中でも出色でした。
2007年7月
最近の長蛇の列に恐れをなして暫く足が遠のいていましたが、たまたま午前中の仕事が11時前に片付いたのでチャンスとばかり、急ぎ足で吉左右に向かいます。
小雨がぱらつく中、早5、6人並んでいます。
反対側から明らかに並ぼうと向かってくる人物を発見し、更にスピードを上げるが相手の方が一歩早く列に並ばれてしまった。それでも9人目以内だったので、1回目のサイクルには入れました。
丸椅子にかけて気長に待つこと20分で開店。
麺を茹でる釜のキャパから先頭5人のみ待って居る間に注文を聞かれるが、次の4人は中に入ってからの注文になります。
今日は、味玉つけ麺を注文して待つことしばし。
ご主人が茹で上がった麺を冷水で締めている間に、奥さんが次のグループの麺を茹で始めて、大きな箸で麺をほぐす。
ご主人が締めた麺の水を切って盛り付けている間に、奥さんがスープのトッピングを盛り付けるという効率の良い仕事なので、スピーディに出てきます。
スープは見た目はどろりとしてたっぷり入っているのでトッピングのチャーシューやメンマも中に沈み込んで見た目はあまり美味しそうに見えませんが、一口食べてみると濃厚で複雑なダシの味が口中一杯に広がってくる。
一年前に比べると、一段と複雑にかつ濃厚で旨くなって来ていることが明らかです。
これだけ、有名店になっても研究を続けて日々進化していく姿勢は素晴らしいと思います。
ただ、中年オジサンには少し濃厚過ぎる感じがしました。
スープ割した後のスープをつけ汁としても良い位の感じです。
あと、麺の容器が丼なので、どうしても水が底に溜まって最後は水っぽくなってしまうので、底にざる蕎麦のざるの様な水切りをつけるともっと良くなると思います。
300gのボリュームもあっという間に完食してしまいました。
2006年10月
隣の居酒屋さんには何回か行ったことは有りましたが、隣に新しく出来たラーメン屋は地味なエントランスで大したことは無いだろうと高をくくっていたことを後悔しました。
開店3分前にはすでに15人待ちでしたが、表に椅子が10個置いてあり、座って待てるので足が疲れることはありません。ラーメンにありつくまでに30分待ちましたが、それだけの価値は有りました。麺は自家製麺のストレートの太麺で、隣客のつけ麺は光っていました。大盛ラーメンに味玉トッピングを注文。大きな丼には大量の麺が入っていて食べきれるかと不安になるほど。普通盛りでも十分な量があるようでした。
コシのある麺はシコシコした食感で最後まで伸びない。スープは濃厚な豚骨スープに魚介類のダシが効いた深みの有る味。スープは比較的低温で保温しているようだが、私には少しぬるすぎたのが惜しい。
チャーシューも味玉も十分に美味しく、若い奥さんの接客も初々しく丁寧で好感が持てる。
深川にはこうかいぼうや美学屋のように気持ちの良いご夫婦がやっている美味しいラーメン屋さんが多いが、また一軒増えましたね。
7位
1回
2008/09訪問 2008/11/16
丼という字の真ん中の’、’が’う’になると、’うどん’と読むのですね
東京のうどんランキング一位のすみたと、ここ一将の食べ比べに挑戦するため、電車を乗り継いではるばるやってきました。
かなり早く出たけど清瀬の駅に着いたのは丁度12時頃だったので、これは並ばないとダメかなと思い急いで志木街道を目指して歩くこと10分弱、目の前に「丼」の看板が見えてきました。
うな丼かカツ丼の店だろうと思って通り過ぎようとしたら、「丼」の真ん中の点が「う」になっていたので、
もしかしたらこれは「うどん」のことかと思って上を見上げると、大きな板看板にかすれた文字で「一将」の文字がやっと読み取れました。
これに気付かなかったら通り過ぎてしまうところでした。
扉を開けて入ると店内はカウンター4席にそこそこ広いスペースに4人テーブル2つ、2人テーブル1つだけのゆったりした造りで、カウンターのコーナーはなにやら土で作った「かまくら」みたいなものが有ります。
これはどうやら「へっつい」で饂飩を茹でる釜に火を入れるためのもののようです。
場所が不便なところでからでしょうか、幸い先客は2組だけで、すんなり座れました。
メニューは「もりうどん(ざる)」、それに大根おろしをつけた「みぞれ」と肉が入った温かいつけ汁でいただく「肉もり」、更に大根おろしを加えた「肉もりねぎみぞれ」と季節物の「サラダうどん」でした。
「肉もりねぎみぞれ」を注文すると「饂飩を茹でますので少しお時間をちょうだいします」との店主の言葉。とても丁寧な物言いで、ほっと安心させられます。
茹で上がった饂飩は念入りに水洗いを繰り返して豪快に大ざるで水切りをすると、透明感のある艶やかな饂飩になります。
ざるに綺麗に揃えて盛って、レタスと人参の繊切りをトッピング。
まずは何もつけずにそのままで食べてみます。
コシが強く1本が太くて長いので一口に一本づつ食べると丁度良いくらいで、
2本一度に食べるととちゅうで噛み切らないといけません。
つるつるっと何の抵抗も無く飲み込める滑らかさと喉越しが素晴らしい。
今までに食べた饂飩の中では一番です。
つけ汁には、豚バラ肉がたっぷり入っていて、葱、大根おろしも惜しげもなくたっぷりと入っていて、
出汁の味も辛すぎず薄すぎずで丁度良い感じでした。
ボリュームは十分で普通盛りで十分にお腹一杯になりました。
値段的にはちょっと高めの印象でしたが、食べ終えたときの満足感は味・量ともに十分で、
CPも十分ですね。
8位
1回
2008/06訪問 2008/06/09
友人から中目黒に美味しいジビエを食べさせる店が有るからと教えて貰って、
メンバーを募ってシェフお任せのコース料理を頂きました。
中目黒駅前の目黒銀座商店街のはずれでジビエというから、なんとなく古びた暗い感じの店かと勝手に想像していたら、とてもきれいで雰囲気の良いレストランでびっくりしました。
壁に並んだワインの空き瓶のディスプレイも斬新で楽しい。
カウンターに置かれた、大きな豚の生ハムは「幻霜豚」という広島の豚の足を青森で熟成させた全部で5本しかないという逸品だそうです。
ということで、前菜はこの生ハムと鹿肉のテリーヌ、白レバーのテリーヌです。
豚肉で霜降りという幻の豚だから「幻霜豚」だそうで、ねっとりとした食管とふくよかな味わいはイベリコとは一味違う美味しさでした。
お肉ばかりではなく魚も良い材料を使っていて、銚子産の背黒鰯の自家製アンチョビはかなりしょっぱいが少しずつをオニオンスライスと一緒に食べるとワインにぴったりです。
バーニャカウダの野菜も良い素材で、特にフルーツトマトは暖かいソースをつけずにそのまま食べた方が美味しかったです。
といっても、このソースもただのアンチョビとニンニクだけではないミルクのような独特の味わいで美味しいです。
次はまた魚に戻り、日本海の真鯛のカルパッチョに、とても細いホワイトアスパラがトッピングされていて食欲をそそられます。
皮付きの鯛を松笠造りの様に表面を湯通ししてあって、これをアスパラに巻いて一緒に食べると実に美味しい。
さて、本日のメインディッシュはキジバトです。
深皿にたっぷりのソースと一緒に入っているので煮込み料理かと思ったら、
カリッと焼いたグリルのようです。
ほとんど肉は無いんじゃないかと思ったら以外に大きな切り身が有って、しっかりした歯ごたえだけど固くはない、鴨ロース肉に近い味わいでした。
骨までしゃぶりつくしてご馳走様でした。
マネージャーさんの説明によると、北海道のトウモロコシを食べて育った鳩だから甘みがあって美味しいのだそうです。
銃ではなく網で獲っているので肉も痛まずに美味しいのだとか。
これから鳩を見かけたら「おいしそう」と呟いてしまいそうでコワイです。
9位
3回
2020/06訪問 2020/07/17
片町の河原町一で寿司を堪能した後で向かったのは、竪町商店街から少し入った路地裏にひっそりと佇むバー漱流です。
コロナ自粛が明けたばかりなので、先客は無く貸切状態です。
カウンターの上には消毒スプレーやマスクも常備してあり、マスクのないお客さんが来たら差し上げているとの事です。
一杯目は恒例のフルーツカクテルです。季節の味覚の桃をカクテルにして貰いました。
皮を剥いた桃を小さく刻んでペストルで押し潰して漉してカクテルに仕立てます。
ネクターのような濃くまったりとした甘みがあって、お酒のような感じがしないので、ゴクゴクと飲んでしまいました。
二杯目はスモーキーなシングルモルトをお願いすると、強烈ヤツを出してくれました。
バカラのロックグラスに氷を浮かべて舐めるように味わっていると、地元の旦那衆がやってきたので席を譲ってご馳走様でした。
金沢駅前のフォーラスでイケてない「のど黒おひつご飯」を食べさせられたので、一人で向かうは行きつけのBAR漱流さんです。
まだ早い時間だったので先客は無く貸し切り状態で、一杯目はさっぱりしたかったのでモヒートをオーダー。
「モヒートのオーダーは初めてじゃないですか?」と、今までに飲んだカクテルを覚えていてくれるのも嬉しい。
ここではモヒートは8月前半の2週間しか出していないとのことです。
理由はその時期のミントがすごく美味しいが、お盆を過ぎると育ちすぎて美味しくないからというこだわりがあります。
そこまで言うだけあって実に爽やかで甘過ぎないのでごくごく飲める。
2杯目はウイスキーに切り替えて、飲んだことのないスコッチ・シングルモルトをとオーダーすると、マスターが選んでくれたのはグレンドロナック12年でした。
ウイスキーは、いつもはストレートで楽しむのですが、この日はあまりに蒸し暑かったのでロックでお願いしました。
少し赤みがかった琥珀色の美しい色がロックグラスの丸氷に映える。
一口含むとチョコレートのような苦味とフルーツ系の甘みを感じる美味しいウイスキーでした。
このころからお客さんが徐々に増えてきたので、席を空けてあげることにして、お休みなさいです。
2016年8月
長町武家屋敷のタワラでフレンチ懐石を堪能した後は、行きつけのBARで仕上げの一杯です。
蒸し暑い日だったので、良く冷えた西瓜のカクテルから。
それほど甘過ぎないスッキリとした味わいで、ぐいぐい呑めてしまいました。
2杯目はマティーニをタンカレーで。小豆島産の大きなオリーブが入っていて、オリーブだけでもお腹がふくれそう。
2015年10月
秋のフルーツカクテルは栗のカクテル。どんな味なのと訊くと、マスターが言うには「呑むモンブランですよ」。
ラム酒をベースに、蒸した栗を裏濾しして和三盆、ミルクを加えてシェークした味は、確かにモンブランそっくりの味わいですね。
下ごしらえが大変なので数量限定で、黒板メニューには書いてありませんとのことなので、私のレビューを見ましたと言って註文してみてください。
残っていればラッキーです。
2015年6月
金沢百万石まつりの前夜、恒例の漱流で寝酒の一杯をいただきに、そぼ降る雨の中をタテマチ商店街を歩いて行く。
ひっそりとした路地にぽつりと灯る灯りを見つけるとホッとしますね。
今日は走りのメロンを使ったフルーツカクテルで始め、アイラウイスキーのアードベッグのストレートで〆て良い気持ちでホテルに戻ります。
2014年6月
金沢の夜の締めくくりは東京でも味わえないような、すっきりとしたフルーツカクテルで
締めるのがすっかり定番になりました。
6月になったばかりというのに30度近くの暑さに見舞われた夜は、走りの西瓜のカクテルで。
たまたま隣り合わせた若者と意気投合して楽しい酒になりました。
2008年8月
今日は葡萄のカクテル。
葡萄を丸々木の棒で静かに潰してからシェークするとルビーのような綺麗なカクテルになります。
今夜はこの一杯だけで、おやすみなさいでした。
2008年8月
MD-COKEさん、loropianaさんのレビューを見てさそっく訪ねてきました。
確かに分かりにくい場所な上に落ち着いたエントランスで目立たないので、一度通りすぎてしまいました。
良いBARはドアを開けた瞬間にゆったりとしたやすらぎにつつまれるものですが、ここもそうでした。
一見のお客さんに対しても常連さん同様ににこやかに対応してくれるヒゲの若いバーテンダーさんの、
所作が全てゆったりとして丁寧で、まるで茶道のお点前をみているように美しいのでおどろきました。
今日のフルーツが小さな黒板に書き出してあるので、ゴールデンキーウイのカクテルを注文。
まずはグラスとシェーカーを氷水で冷やすところからですが、氷の扱いが優しくて音をほとんど立てない。
キーウイ丸まる1個の皮をむいて小さくカットしてから大きなグラスに入れてすりこ木のような木の棒で丁寧に潰していきます。
ラム酒のバカルディを注いで、そのグラスをそのままシェーカーにセットしてシェークすると完成。
グラスの氷水を捨てて良く水気を拭き取ってカクテルをあけると完成です。
キーウイの種の粒粒が浮かんでいますが、粗くつぶしてだけなのでミキサーでジュースにしたときのどろりとした細かな繊維は全く無くすっきりと飲めます。
何よりもグアーという機械音がしないので静かな雰囲気が壊されずに済みます。
もう一杯フルーツトマトのカクテルを頂きましたが、これもすっきりとして美味しい。
一日の最後を締めくくるには最高の一杯でした。
10位
1回
2008/07訪問 2008/11/16
偶然焼きあがったばかりのブルーベリーデニッシュ食パンに出会う
明日から泊りがけのお客さんが来るので朝食用のパンを買いに再訪しました。
予約無しなのでプレーンでもいいやと思っていきましたが、駄目元でプレーン以外に何か有りませんかと尋ねてみたら、「お使い物じゃなければシナモンとブルーベリーが一本づつ形のの悪いのがありますよ。」というので迷わずお買い上げです。
確かにわずかに平行四辺形に傾いているので、「予約のお客さんには出せないけど、どうせスライスして食べるんだから自宅で食べるなら味は同じだからね。」ということで一本700円+消費税で分けてくれました。
シナモンも絶品でしたよ。
2008年6月
東陽町から江東区役所方面に歩いて行くと深川高校の所を左折してもう一本裏の小路に出ると甘いバターの香りが漂ってきました。
黄色いプラスチックのケースが積み上げられている町工場が噂の24時間年中無休でパンを焼き続けているモンシェールの東陽町工場です。
別にお店になっているわけじゃないので、知らなければ通り過ぎてしまうところですが、ここで勇気を出して「スミマセン~ン」と中に向かって向かって声をかけると、前掛けにスカースをしたおばさんが仕事の手を休めて出てきました。
入口のところに予約無しで変えるパンが書き出してあるのですが、今日は「プレーン」だけのようでしたが、駄目元で「今日はプレーンだけなんですか?」と訊くと、「そうです・・・。ちょっとまってください、さっき焼きあがったブルーベリーが一本だけ残ってたような・・・。」と奥に入って探してくれました。
という訳で貴重なブルーベリー味のデニッシュ食パンをゲットしました。
手渡された袋にはずっしりと重い。パンで重さを感じたのはこれが初めてです。
自宅に帰ってさっそく一切れ食べてみます。
さすがに冷えてしまっているので、軽く10秒ほど電子レンジで温めると部屋中に甘いバターとブルーベリーの香りが広がってきました。
これはパンではなくスイーツとして、そこらのケーキ屋さんのケーキよりずっと美味しいと思いました。
パンとしては安くないですがスイーツと考えると格安だと思います。
その分、朝食用にしては甘すぎて向きませんのでご注意くださいね。
自分と店主の誕生日が1日違いなので、双方の誕生日パーティーじゃないけど、店主セレクトのスペシャルな日本酒を7種類も出してもらいました。
最初は全国新酒鑑評会で金賞に輝いた大吟醸南
続いて残草蓬莱しぼりたてにごり酒
3杯目は作の伊勢志摩サミット乾杯酒
4杯目は辻善兵衛一番斗瓶瓶燗火入れ
5杯目は松の寿雄町kouju special
6杯目は川中島幻舞光壽original special
7杯目は十六代九郎右衛門光壽original spec
一杯60mlなので、トータルで2合ちょっとと適量でした。
料理はお決まりの前菜盛り合わせと吸い物からスタート。
刺身盛り合わせと、オリジナルのクリームコロッケに〆は大鯵干物でお腹いっぱいです。
日本酒好みの方には絶対にお勧めのお店です。
斗瓶取りというのは、日本酒の搾り方の事で、酒袋という大きな布袋に出来立てのどろどろの醪(もろみ)を入れて、10升入る大きなガラス瓶(斗瓶)にぽたぽたと自然に落ちる雫だけを取った酒の事で、斗瓶囲いとか袋搾りという酒蔵もあります。
市販される日本酒は、圧力をかけたり遠心分離機で搾るので雑味が出ますが、斗瓶取りだと香りが華やかで一切雑味がないのですっきりしていて、不純物が入ってないので悪酔いする事がありません。
稀少な酒なので普通だと手に入らないのですが、光壽さんには酒蔵さんの方から斗瓶取りを真っ先に持ってきたり、光壽専用ラベルを作ってくれる。
それは店主さんの目利きによる各地の酒蔵開拓の成果であり、昔から冷蔵ケースを充実していて完璧な寝かせ方で最適な状態で提供してくれるという信頼の証だと思います。
そんな日本酒の聖地の光壽発祥のしんばし光壽が閉店したというので、社長に会いに久しぶりに伺いましたが、なんと一年ぶりでした。
コロナ禍の為とはいえ、これじゃ申し訳なかったと反省です。
いつものように日本酒は小さなグラスで、社長にお任せで摘みに合う日本酒を選んでもらいました。
おつまみの料理と日本酒は写真のコメントをご覧ください。
来週も同じメンバーで伺う予定です。
今回は若手のレビューアーさん達と4人でミニオフ会です。
料理はアラカルトで食べたい物をどんどん注文してもらい、お酒はご主人にお任せで選んでいただき、200mlの片口でぐい呑みでシェアしました。
1500円のお通しはお吸い物も入れて9品もあるので、これだけで3種類も呑むことが出来ました。
1.松の寿kohju special 雄町
2.辻善兵衛 斗瓶 瓶燗火入れ
3.十六代九郎右衛門 光壽限定別誂
ここで刺身の盛合わせが出来上がりました。
ミンク鯨、カンパチ、鮪赤身、真鯛、鰹、帆立が人数に合わせて4貫ずつ引いてくれました。
4.作 かんだ光壽専用特別限定品
5.宝劔 大吟醸湧水仕込
6.光壽original spec 黒松仙醸
7.2006松の司 大吟醸純米しずく斗瓶囲い
なんと15年も冷蔵庫で寝かせて置いた逸品で〆て最高の気分です。
その間に若者たちがたのんだ摘まみは、
・秋刀魚の燻製
・鯛クリームコロッケ
・ズッキーニ漬物
・鱈子の味噌漬け
と、呑兵衛の心を鷲掴みにするものばかり。
姉妹店の「しんばし光壽」が休業中という事で、しんばしのスタッフもかんだで腕を振るっているので、レスポンスが早くて素晴らしい接客でした。
早く、フルに営業できるようになってもらいたいものです。
日本酒好きなら大抵の人が憧れる「かんだ光壽」の店主がSNSで金賞受賞酒の写真をUPしていたので、早速予約して日本酒好きの友人を誘って伺いました。
店内はコロナ対策もしっかり取っていて安心できます。
久しぶりにお会いする店主もマスク姿ですが元気そうで安心しました。
カウンター席の一番奥に陣取って、一杯目は生ビールで乾杯。
名物のお通しは8品目に蓴菜のお吸い物。
これだけで日本酒が四合くらい呑めそうです。
日本酒は店主にお任せで選んでもらう事にします。
色々飲みたいので、75mlのグラスでいただきます。
1杯目は「利他」東村山の豊島酒造が神田の居酒屋限定の無濾過生原酒でフレッシュな口当たりで1杯目にぴったりです。
2杯目は「風の森 雄町407真中採り」。真中採りは搾りをかけず滴り落ちる部分だけを集めたお酒です。
3杯目は「環山黒牛大吟醸斗瓶取り」。和歌山の名酒黒牛の中でも最高級のお酒を斗瓶取りした特別なお酒です。
4杯目は「松の寿 光寿スペシャル 雄町」栃木の松井酒造さんが光壽の為に仕込んだ袋吊り瓶囲いです。雄町らしいどっしりとした味わいです。
5杯目は「磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル 常田」は、兵庫県東条の秋津地区常田で収穫された米を田んぼ毎に別々のタンクで醸したレア物です。ボトルの底に残ったものを味見させていただきました。
6杯目は「辻善兵衛二番斗瓶生原酒 雄町」。栃木県真岡市の酒蔵で旨味と微かな酸味がポイントです。
7杯目は「十六代九郎右衛門 純米吟醸愛山光寿スペシャル」。木曽の湯川酒造が光壽の為に仕込んだ上槽雫取りを手詰めした逸品です。
8杯目の締めの一杯は「櫻川 大吟醸斗瓶囲い 金賞受賞酒」櫻川は辻善兵衛の別ブランドで鑑評会に向けて特別に仕込んだ大吟醸です。金賞受賞酒だけあって、まったりとした豊潤な旨味が仕上げの一杯にふさわしい。
次々に極上の日本酒を出していただき、料理も馬刺し、白海老天ぷら、生本鮪刺身、金目鯛一夜干しも追加して、1人8000円ちょっととリーズナブルな会計でご馳走様でした。
最近は日本酒バーや料理店でも様々な日本酒を出す店が増えてきていて喜ばしい限りです。
同じ銘柄でも「斗瓶取り」とか「袋吊り」といったラベルを貼った特別な日本酒があります。
日本酒は、米を酵母によって発酵させて醪(もろみ)と呼ぶどろどろの状態になったものを搾って瓶詰するわけですが、この搾り方の違いを表しています。
「斗瓶取り」も「袋吊り」も、酒袋という大きな布袋に醪をいれ、それを吊るして醪そのものの重みによって自然と滴り落ちるお酒を斗瓶という大きなガラス瓶に集めるやり方です。
この方法だと、余分な成分が押し出されることないので華やかな香りがあり繊細な味わいになりますが、取れる量が少ないので一般的に出回ることは少ないのですが、ここ「かんだ光壽」は、酒蔵さんとの長年の信頼関係があるので普通に飲むことが出来ます。
今回いただいたのは高知の「南 純米吟醸斗瓶取り」、和歌山の「黒牛 環山斗瓶取り」、長野の「亀の海袋つり直汲み生」、三重の「作(ざく)かんだ光壽完全限定滴取り」。
お値段は60mlのグラスなら看板酒の作だけは830円ですが、それ以外は480円~530円なので安心です。
今回は3人で行ったので180mlの片口で頂いてお猪口で差しつ差されつ飲みました。
料理はお通しの前菜セット1280円がお吸い物を含めて9品目もあるので、それだけでも結構満足感があります。
人数が居るので、定番の馬刺し、たらこの味噌漬けに季節メニューの鮎の塩焼きをいただいて、おなかもいっぱいになりました。
最近はオーナーの大野さんがいらっしゃる「光壽おおやま」の方に通っていましたが、ひさしぶりに「かんだ光壽」を訪れて若いスタッフたちが頑張っている姿を見ると頼もしく感じました。
大山ばかりでなく神田にも通わないといけないですね。
2015年10月
10月1日は日本酒の日ということで、あちこちで日本酒イベントがありましたが、かんだ光壽では、栃木の銘酒大那の蔵元さんを招いての大那を愉しむ会が開催されました。
コース料理は前菜の厚岸産焼き牡蠣から定番のお通し、お造り盛り合わせ、ポタージュスープ、ローストポークにお茶漬け、デザートのコースに大那の呑み放題がついて5,000円という格安料金でした。
全国新種鑑評会金賞受賞の斗瓶囲い大吟醸をはじめとする、大那のラインナップを堪能しました。
2014年12月
ミシュラン東京2015のビブグルマンに選ばれたので、一言お祝いに遅い時間にお邪魔しましたが、残念ながら、ご主人は仕込だけで店に出なくなったとのこと。
とはいえ、定番のお通しの充実ぶりは変わっていませんし、日本酒の品揃えも最高です。
以前の口コミ
誰かに美味しい日本酒が飲みたいとリクエストされれば、迷わずこの店に連れて行きます。
とは言え早い時間はフリではまず入れないので必ず予約してから行くことが必要です。
選び抜かれた今日のお勧め日本酒は、どれを呑んでもそれぞれが個性的で、どれが美味しいですかなんて聞かれても困っちゃいます。
行かれた時にその時期にしか呑めないような日本酒を60CCのショットグラスで少しづつ呑み比べるのが一番です。
そうすれば3種類呑んでも一合ですから、色々呑んでもそんなに悪酔いはしないですね。
今までにも何度かお邪魔していましたが、いつもは2軒目、3軒目でお腹一杯なので料理をまともに食べたことは有りませんでした。
今回は初めて料理もしっかり食べて、改めて日本酒に合う料理をセレクトしているなあと感心しました。
まずはお通しです。
飲兵衛の琴線をくすぐるおつまみの数々に、一品ごとに一杯づつ呑みたくなってきますが、他の料理も食べたいのでぐっとこらえて早いペースで片付けます。
どれも美味しかったですが特にアン肝のねっとりとした旨味が堪りませんでした。
馬刺しは今まで焼酎でしか食べたことが無かったのですが、吟醸酒に実に良く合うということを初めて知りました。
馬肉自体がとても柔かく臭みも無く美味しいのですが、薬味に卸しニンニクを載せても吟醸香は少しも負けないんですね。
野菜天麩羅の盛り合わせはふきのとうやタラの芽など季節感溢れる春の素材で爽やかでした。
お刺身は鮮度よりも熟成させて味を豊かにさせて食べさせてくれる江戸前鮨のような味わいでした。
接客に関しても若いスタッフの誰にお酒のことや料理のことを質問しても答えてくれるので、本人たちの勉強もさることながらご主人の教育も素晴らしいなと感心します。
皆さんが書かれているように何時までも飲み続けていたくなるお店です。