レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
2回
2018/06訪問 2018/07/07
門前仲町交差点から永代橋方向に少し行くと、サーファーショップ見たいな外観の居酒屋があります。
ドアを開けて中にはいると右手が厨房とカウンター、左手はスタンディングテーブルが2つあり、壁側にはベンチになっているので着席してゆっくり呑むこともできる。
奥の方にガラスケースの冷蔵庫があり、右半分は世界のビールのボトル、左半分は地酒が一合瓶でずらりと並んでいて日本中の銘柄が揃っている。
ベトナムビールで喉を潤してから、日本酒に移って盛岡のあさ開きを江戸切子のグラスでちびちびと呑む。
摘みは鯵のなめろうと山芋焼き。
鯵は鮮度が良く味噌と合わせて細かく叩いてある。
山芋焼きは半月切りにした山芋を網焼きして山葵醤油で頂くだけの極めてシンプルな摘みでしたが、東北の素朴な地酒にはぴったりでした。
カウンターにずらりと並んでいる日めくりカレンダーは何かとたずねると、鳶の親方が年末挨拶に配ってまわるもので常連の親方からいただいたんだそうです。
この親方は山王祭りの幹部との事で、お祭りの話題で盛り上がって楽しい一夜を過ごしました。
久しぶりに門前仲町にやってきたので、ご主人にご挨拶に顔出しました。
お通しは駿河湾の生桜海老、新鮮で臭みもなく春の香りがします。
少しお腹が空いていたので串焼きを注文。
こちらは焼き台が無いので電気の無煙ロースターで焼くのですが、表面はパリッとしていて中はジューシーな焼物が焼けています。
特にレバーなんてのは絶妙な火加減で下手な炭火焼よりはずっと美味しい。
2009年10月
門前仲町交差点から永代通りを永代橋に向かって少し行ったところに、新しい立ち飲み屋がオープンしたという情報をマイレビュアーさんから聞いてやってきました。
外見はブルーのネオンサインとシックな木の扉で、どうみてもちょっとイカレタ感じのスタンドBarにしか見えませんから通り越してしまいましたが、道路に積み上げた赤いビールケースでどうやら立ち飲み屋らしいと気付いて引き返しました。
扉を開けて店内を見ると右手がカウンター左手の壁際にはベンチがあって、2人づつ2組までは座って飲む事ができます。
一番奥には冷蔵ケースが有って左手は日本全国の地酒の小さなボトルがずらりと並んでいます。
右側には世界中の瓶ビールが色々取り揃えてあるのでちょっとびっくりさせられます。
よく、こんな小さな店でこれだけのお酒の種類を揃えたものだと感心します。
おつまみは刺身が4,5種類、煮物や焼き物も有って、このキャパのお店でこんなに材料をそろえた大丈夫か心配になるほどです。
さて、刺身はまずはスタンダードに〆鯖から、薄っすらとピンク色の肌に鮮やかな血合いの赤が艶かしい鯖です。
黒板メニューを見たら「八角」刺身なんてのが書いてあって、連れと「あれな何だろう? 八角って中華のスパイスにする木の実を乾燥したやつだよね。」と言いながら気になって仕方が無いので、ご主人に無理を言ってどんな魚か見せて貰いました。
それが写真の魚でまるで龍のミニチュアみたいな顔や鎧みたいな固い鱗のグロテスクな魚でした。
刺身にすると白い身が脂っぽい感じのねっとりした食感の刺身でした。
酔いどれ小父さんに聞いたら、北海道では寿司ネタにするらしいですね。
こんな珍しい刺身を出されたら日本酒で無いと収まりませんから、全国の地酒を次々と飲み干してしまいました。(笑)
このお酒を一通り制覇するまでは頻繁に通わないといけないみたいですね。
3位
1回
2015/07訪問 2015/07/14
【再訪】東京5大煮込みついに完全制覇達成。やっぱりここが一番だな。
2年ぶりに再訪しましたが、開店時間の30分前でも楽勝でした。
モツ煮込みのボリュームが多く感じたのは、歳をとった所為だろうか。安定の美味さは変わらない。
ぬたは、今回初めて注文したが、ネギ、 ウド、鳥貝、タコ、マグロと色んな具が楽しめて、これ一品で冷酒一本呑めました。
2013年2月
東京三大煮込みといえば、北千住の大はし、森下の山利喜、そして月島の岸田屋。これに立石の宇ち多゛と、門前仲町の大坂屋を加えると5大煮込みと呼ばれていることは居酒屋好きなら皆さんご存知でしょうが、この中で唯一食べてなかったのが岸田屋の煮込みです。
訪問したことは何度かあるんですが、ちょっと遅い時間に行くといつも売り切れで、煮込み以外の摘みで呑んでいました。
この日はたまたま勝どきの客先での打ち合わせが早く終わり、直帰予定だったので開店前に着けるかもとタクシーで駆けつけると既に行列は店の前から横の狭い通路にまで延びていて、1回転目に入れないかもというありさま。
ついに開店時間となり行列がゆっくりと前に進んでいきますが自分の直前が出張帰りらしき4人組の背広姿のサラリーマンで、ここで満席になってしまったようですが、それでも諦めずに暖簾をめくって店内を見回すと、壁に面したカウンターの端っこにちょっとしたスペースが空いていたので、女将さんに「あの隅っこでいいから座らせてよ。」とお願いすると「狭いけど、それでも良ければ」ということで潜り込ませて頂きました。
先に入ったお客さんから順番に注文取りが始まり、当然一番最後に回ってきたので、お目当ての煮込みと肉豆腐を注文。
しばらく待って出てきた煮込みは大きな切身が積み重なっていてシロ・ナンコツ・フワ・レバーなど色んな部位が入ってました。
煮汁は濃い目の味噌味で適度な甘さですが、モツから出る濃厚でコクがある旨味のためか実に美味い。
この煮汁でじっくりと煮込まれたモツは、口に入れた途端にとろけるほど柔らかいが、それでいて弾力のある食感があり、噛んだ途端に口中に溶け出す旨みと、山盛りのシャキッとした刻み葱との相性も良く、今までに食べた煮込みの中では最高です。
自分にとっての5大煮込みのランキングは
1.岸田屋
2.宇ち多゛
3.山利喜
4.大坂屋
5.大はし
というところでしょうか。
とにかく早い時間に行かないとすぐに売り切れてしまうという難点以外は文句のつけようがない煮込みでした。
食べ終えて店を出ると、まだまだ行列が続いていましたが、通りかかったもんじゃ焼き目当ての若者たちが不思議そうに眺めていたのが印象的でした。
2009年
月島の岸田屋といえば居酒屋好きには知らない人が居ないほどの有名店ですが、今まで何度行っても長蛇の列に恐れをなして入れたことがありませんでした。
連休前の気安さと、行列に付き合ってくれる連れが出来たのではじめて並んでみることにしました。
ちょっと出遅れて到着したのは19時前でしたが、幸運にも並んでいるのは5,6人だけだったので20分ほど待っただけで入れました。
待っている間に店から出てきて「すみません、煮込みは売り切れてしまいました。」と並んでいるお客さんに頭を下げてくれる粋なオネエサンにちょっと嬉しくなりました。
どこぞの勘違い居酒屋みたいに偉そうに客を叱るような店では無いと分かったからです。
カウンターに陣取ってみると、その予感は間違っていないことが良く分かります。
ゆったりとしたなごやかな空気が流れていて、お客さんの表情が皆さん幸せそうです。
名物の煮込みが売り切れたので色々と摘んでみました。
肉豆腐は大きな豆腐の上に分厚いバラ肉がたっぷりと載っていて、ねぎもたっぷりです。
肉はよく煮込まれていますが、葱はシャキッとした歯ごたえが残っているのます。
注文してから少し時間がかかったので、肉と一緒に煮込んだものではなくて注文してから葱を入れて火を通したものと思われます。
すき焼きみたいな味付けでビールによく合います。
穴子の白焼きは、焼きたての湯気が上がっているところをわさびを載せていただくと幸せな気分になります。こうなると燗酒にぴったりです。
ハリ子というのは秋刀魚の子供らしいですが、いわし程度の大きさでカリっと焼けているので頭からかじってもぜんぜん骨っぽくなくて秋刀魚の旨味だけが残る絶品でした。
ホタルの煮付けは蛍烏賊を甘辛く煮付けたもので佃煮みたいな感じで、針生姜のぴりっとした香りと一緒に味わうと冷酒がほしくなってきます。
女将さんに冷酒をお願いすると、新しい一升瓶を口切してコップになみなみと注いでくれて、コップの下のお皿からも溢れるほどでした。
こういうサービスは意地汚い飲兵衛にはたまりませんね。
4位
1回
2009/02訪問 2009/03/01
立石・北千住食べ歩きの2軒目です
平日に休みが取れたので、かねてより念願の立石で昼間っから飲むぞ!
と勢いつけてたらお昼前に到着したので、いくらなんでも早すぎるので賞賛で美味しい讃岐うどんをいただいて、駅前のコーヒーショップで読書で時間を潰して開店時間の5分前に到着。
ところが既に店の前には長蛇の列が出来ていて、中から白髪混じりの人の良さそうなおばあちゃんが出てきて、人数を数えはじめて私の3人前で「はい、1回目はここまでね」と最後通告を言い渡します。
とはいえ、ここまできて引き返すわけにも行かず並んで待つこと25分位で入れ替わりに入店出来ました。
待ってる間に店の様子が伺えたので、常連の皆さんを何を注文されているかを予習することが出来たのでそんなに退屈はしませんでした。
ようやく案内された席は入口のカウンターの端っこで出来上がったもつ焼きを一時的においておくスペースでしたので、暗号のような注文がどんなものかが分かるベストポジションでした。
持つを焼いているのがさっきのおばあちゃんと、その「娘かお嫁さんぐらいの女性だったのでちょっとびっくり。
お運びは焼き方のそれぞれの連れ合いぐらいの年齢のオジサンたちという普通とは逆の分担でした。
まずは宝焼酎の梅割りと、森コロさんお勧めの「タン生」と「レバー塩」を注文して様子を見ます。
焼酎は小さなグラスで下に敷いたガラス皿にこぼすまで注いで、梅シロップをちょっとかけてくれます。
「タン生」は軽くボイルしたタンを冷蔵庫で冷やしたものをスライスしてあります。
中心部はうっすらと赤みが残るミディアムレアぐらいの火の通り方で、臭みも無くタレも美味しい。
「レバー塩」はごく普通のもつ焼きでした。焼き加減が指定できるようなのでレアっぽい「若焼」が良かったのかもしれません。
「もつ煮込み」は常連さんが「はつもと」入れてと注文していたので真似をしてみました。
「はつもと」は錦糸町のとり喜で焼き鳥でいただいたことがありますが、モツ煮込みでは始めていただきました。
鶏の小さな血管とはちがって太いストローよりも大きなパイプのようなものでしたがコリッとした食感が面白い一品でした。
煮込みのダシは長年煮込み続けてきた風格のある深い味わいで旨いです。
仕上げはお隣の常連さんが食べていた不思議な形のモツを「それなんですか?美味しそうですね。」と話しかけて教えてもらった「シンキお酢」です。
コブクロ(といっても歌手では有りません)とテッポウ(直腸)の生(ボイル)が一本づつ付いてきて、タレにお酢をちょっとかけてもらいます。
コブクロは鳥皮のボイルみたいで弾力性のある食感が楽しい。
テッポウは今までにべたことの無い不思議な食感で例えようが無いのですが、柔らかくてすを混ぜたタレでいただくとさっぱりして美味しいです。
焼酎は3杯飲んだところで「大丈夫かい?」というチェックが入り、4杯目で「そのくらいにしておきな」というストップがかかったので素直に退散。
お運びのオジサンも忙しくてぶっきらぼうだけど、コワク無くやさしい感じで居心地が良かったです。
会計は全部180円なので焼酎4杯にもつやき4皿で180円×8の1440円でした。
また行きたくなる良いお店でした。
5位
1回
2013/02訪問 2013/02/22
【今日でお別れ】築地ねこ屋は2月22日22時22分(にゃーにゃーにゃー)をもって閉店です
移転前の聖路加近くの狭いお店から長年親しんできた築地ねこ屋は閉店して、美人女将のまりみるさんは暫くお休みして充電されるそうです。
最後は常連さんだけでしんみりお別れをするので初めてのお客さんはお断りするそうですが悪しからず。
2010年4月
久し振りに行ったら、新しい看板が出来ていたので写真を追加しました。
入り口のドアには一見「セコムしてますか?」に見えますが、よく見ると「ネコムしてますか?」のシールが貼ってありました。常連さんが作ってくれたシールだそうです。(笑)
2009年4月 移転して 広くなっても 変わらない まりみる女将の ほんわか笑顔
2009年4月7日に京橋築地小学校の向かいのビルの地下に移転しました。
目印は猫の顔と「ねこ屋」と書かれた小さな行灯が道路際に可愛く置かれているだけで、入り口のドアには何も描かれていないので、知らずに前を通りかかっても何の店かも分からないと思います。
ドアを開けてすぐに半月型のテーブルに5席、カウンター10席だけのこじんまりとした造りで、移転前にあった風情あるお座敷は残念ながら無くなりました。
それでも、壁の色は移転前とおなじ、紅色の妖艶な塗り壁のままだったので安心しました。
カウンターは広く、隣との間もゆったりとして腰を落ち着けて呑み易くなっていました。
キッチンはオール電化になったので、焼き物・炙りものがすぐに焼けるようになったので、料理も早く出るようになったようです。
早い時間は、てんてこ舞いの忙しさでゆっくりと女将と話もできませんが、一段落したところで大きなぐい飲みでちびちびと飲み始めると、いつものほんわか笑顔が戻ってきました。
2008年8月 移転前のレビューです
築地本願寺裏から聖路加タワーに向かう裏路地の民家の2階にひっそりとした隠れ家風の和ダイニングバーです。
狭い路地を入ったところに提灯がかかっていて、外階段から2階に向かいます。
扉を開けてすぐがカウンター4席、奥の座敷は4人テーブルと2人テーブルだけの全10席の小さなお店です。
和服に割烹着姿の若い女将さんが一人で調理から接客までこなしていました。
徹底した猫好きらしく飾り物の小物から食器類まで全部に猫の模様が描かれているのがすごいです。
お摘みは500円台~とリーズナブルな料金でしたが、どれを食べても「旨いと」声が出てしまいます。
特に鱧の白焼きは小骨が残っているもののふっくら柔かく焼けていて熱々を頂くと美味しい。
また蟹と冬瓜の煮物にははしりの松茸が添えられていて松茸の香りが良い。
日本酒は日本酒のシャンパンといわれる発泡日本酒が4種類。
「れい泉」の活性にごりは蓋を一気に開けると噴出してしまうので、少し緩めてガス抜きをして落ち着いたらまた少し緩めてということを繰り返していくのも楽しいものです。
吟醸酒はメニューに8種類ですが、どれでは普通のお店には置いてないレアもののお酒ぞろいでした。
何でも独自の仕入れルートが有るそうで企業秘密ということでした。
美人女将のさらりとした接客も快い良いお店でした。
6位
1回
2012/11訪問 2012/12/02
【再訪】パリの下町風モツ煮込み居酒屋に生まれ変わったミニヨン
2012年11月
ダッチオーブン料理の名シェフの理恵さんが、miniyon sakanoueに移ってからは、そちらにばかり行っていましたが、1号店がコンセプトをワインと煮込みの居酒屋に生まれ変わったと訊いて行ってみました。
お店の造りは以前のままですがスタッフは一新していて、料理も煮込みと生野菜中心に変わっていました。
なんといってもワインはボトルで3980円均一で、それも安物ではなく美味しいワインを揃えているところにオーナーの意気を感じます。
自慢の煮込み料理は確かに旨い。
東京三代煮込みで有名な山利喜の煮込みがガーリックトーストとワインで食べるコンセプトで話題になりましたが、煮込みもワインもこちらのほうが数段レベルが高いと思います。
生野菜も鮮度にこだわった産地直送なのでシャキシャキ感が特、敢えてバーニャカウダではなくマヨネーズで食べさせるところも居酒屋らしくて良い。
相変わらず女性客が多いですが、このコンセプトならオジサンだけでも通いたくなるお店になりました。
2009年8月
ダッチオーブンといえばキャンプなどでワイルドに楽しむ野外の料理だと思っていたら、渋谷に色々なダッチオーブン料理を出すビストロが在ると言う話を聞いて出掛けてみました。
場所は渋谷といっても明治通りから代官山に向かう交差点の角なので、駅からは大分離れた静かな一角にひっそりとしたエントランスのビストロというよりはワインバーのようなたたずまいの小さな店がありました。
1Fはカウンターとちょっとした立ち飲みスペースで、2Fにはテーブル席もあるようです。
カウンターの中は厨房になっていて女性シェフが一人でほとんどの調理をやっているようです。
まずは生ビールと冷奴、パテで乾杯。
冷奴といってもコーヒーカップに入れて固めた豆腐にコンソメのジュレとキャビアにワサビをトッピングしたカプチーノ仕立という凝った料理です。
豆腐自体もホイップしてから固めているのでふわっとした食感になっていて、コンソメとよく合います。
見た目の斬新さといい、キャビアのツブツブ感と塩辛さがアクセントになっていいるので、いきなり良いジャブを喰らった感じでした。
メインのダッチオーブン料理を何種類か作ってもらいました。
まずは小さな丸いダッチオーブンに野菜をメインに海老を加えてオーブンで焼きます。
焼きあがった黒い分厚い鉄の蓋を開けると、とても良い香りが立ってきました。
野菜がほっこり、海老がぷりぷりでスープには野菜と海老のエキスが出ていて美味しい。
続いて浅蜊と砂肝を焼いてもらいます。
浅蜊のワイン蒸しに砂肝が加わった感じなんですが、砂肝が柔らかく変身していて、まるでマグロの頬肉のような柔らかい食感になっていました。
惜しいことに、こいつはちょっと塩がきつすぎたのでスープはあまり飲めませんでした。
肉系が食べたくなってソーセージのシュークルートを注文したら「シュー(キャベツ)が品切れなので替わりに獅子唐でもいいですか?」とのことで、それで結構とお願いします。
今度は長円形の少し大きなダッチオーブンにソーセージとズッキーニに巨大な獅子唐を入れて焼き上げます。
生野菜も食べてみようとアボガドと枝豆のサラダを作って貰いました。
本来は海老のカクテルにするものらしいですが、海老がかぶってしまったので換わりにチーズを入れてくれました。
こういう融通の利かせ方と、瞬間的にレシピを考えるセンスが素晴らしい。
トマトをガスの直火で焼いて水で冷やして皮をむくと、湯剥きにするのと違って水っぽくならないのだそうです。
枝豆もゆでたのではなくダッチオーブンで焼いたもので香ばしさが際立っています。
見た目も可愛く仕上がって美味しそうでしょう。
トマトも小さく切って一緒に食べると美味しかったです。
ワインも手軽な値段ながらも色々面白いワインを取り揃えているので、気軽なワインバーとしても十分な感じです。
煮込みやなりたみたいなお店になって欲しいけど、予約の取れない店になっても困るので他人に教えたくないような複雑な気分です。
7位
1回
2009/06訪問 2009/06/01
食べログでも評価が大きく分かれているこのトラットリアの真相を探りにはるばるやってきました。
開店10分前に到着してミュージカルで活躍中のひげの上条恒彦似のマスターに空席を確認したところ、
「ちょっと待って」とぶっきらぼうな物言いながらも調整をしてくれたので何とか入れてくれました。
こじんまりとした店内には家族や友達同士のポラロイド写真が沢山飾られていて、無口なマスターが地元のお客さんに親しまれている店だということが良くわかります。
こういう店に都内の有名店のようなサービスは期待するだけ無駄で、こちらも格好をつけずにとにかく美味そうにむさぼり食い続けていれば向こうからざっくばらんに話しかけてくれるようになるでしょう。
ということで、ランチメニューのフルコース(といっても3990円)にピザも食べたかったので今が旬の生シラスのピザをオーダーして待つことしばし。
前菜は鯵のマリネで、いかにも新鮮な鯵が野菜の下に隠れていますが、ちゃんと一尾分の切り身が入っていました。ドレッシングはバルサミコのような風味でサラダとしても秀逸です。
パスタはぺペロンかトマトソースということでしたので、浅蜊と水菜のぺペロンチーノにしました。
細いスパゲッティーニと水菜の食感がほぼ同じ柔らかさで茹で上がっているので、ばらばらにならず一体となっているところがスゴイ。
魚料理は鱸のポアレということですが、煮込んだ野菜もたっぷり入ってサフランの香りの黄色いスープを見ると、まるでブイヤベースみたいです。
このスープが美味しくて、浅蜊の殻をスプーンにして飲み尽くしてしまいました。
肉料理は自家製ソーセージですが、太くてしっかりした弾力のある歯応えは「肉食った」という感じがする。
アラカルトのシラスとアンチョビのピッツアは、パリッとした生地のサクサク感に生シラスとチーズが良く合います。時々アンチョビが入るのでこの大きさでも飽きずに最後まで食べられました。
デザートのパンプディングとキャラメルジェラートも美味しかったです。
どの料理も食べ終えるた瞬間に皿が目の前からパッと消えてしまうので驚きました。
マスターの接客はぶっきらぼうのように見えて、実はよく食事の進み具合をよく見ていて皿が空いた瞬間に下げて行きますが、ここで一言も無く無言で下げていくのでまるでお皿が消えたように見えるのです。
このあたりが、サービスの評価が低くなっている要素なんでしょうが、私は気になりませんでした。
8位
1回
2012/05訪問 2012/05/28
職場の宴会で再訪して写真を追加しました。
飲み放題付きで5000円程度の“九州地魚満足コース”
お通しは地魚ゴマまみれ、いわゆる琉球というやつですが、鯵の細切りに胡麻をまぶして濃厚な味わいに仕上がっています。
旬の刺盛五点は、鯖、目鯛、鯵、鮪、いさきだろうと思いますが、説明がなかったので確証はありませんが、鮮度は申し分ありません。
ここで名物塩つくねで肉系にスイッチして、ふわっとやらかくて肉汁がじゅわっと出てくるほどです。塩加減もちょうどいいです。
本日のメインは九州鯖と地魚&たっぷり旬野菜のしゃぶしゃぶ、新鮮な鯖をさっと湯に通して余分な脂を落としてポン酢でさっぱりと味わいます。
再び肉系で大分とり天ゆず胡椒添えとえびせんで、鶏肉の唐揚げみたいにカラッと上がった鳥天は初めていただきましたが、なかなか旨いものですね。
〆の一品目はシャブシャブのスープにさっぱり五島うどんを茹でてツルツルっと喉越しを楽しみます
〆の2品目は鯖の重ね寿司、押し寿司が二段重ねになっていて、白昆布で覆われた鯖が昆布の旨みがしみていて絶品でした。
とにかく満腹になって若者たちも大満足でした。
今回は飲み放題付きコースだったので、日本酒は選べなかったのが残念でしたが、この料金でこれだけの料理が出れば文句は言えません。
2009年7月
神田駅から中央通を日本橋方向に少し行った今川橋交差点を渡ったところの郵便局の地下に有る居酒屋さんです。
カウンター10席程度に半個室の大テーブルや普通のテーブル席で会わせて45席と、大人数でも大丈夫な広さでゆったりとした造りになっていて、居酒屋にしては静かで落ち着いた雰囲気でした。
料理は九州から直送の地魚と炭火焼が売り物ですが、それ以外にも阿蘇の馬刺しややきとんなどメニューの種類は驚くほど豊富なので、好き嫌いの激しい方でも大丈夫でしょう。
まずはお刺身からということで、他の店では見たことも無い珍しい刺身をいただきました。
「穴子のたたき」は焼穴子みたいなものかと思ったら、生の穴子の表面をさっと炙って刺身にしたもので意外にも淡白な味でこりこりした食感も良いものでした。
「アゴの胡麻まみれ」は飛魚のお刺身を胡麻和えにしたもので、胡麻自体の持つ自然な甘みと香りが飛魚の魚臭さを上手く包み込んで、新鮮な魚の身のぷりっとした食感が楽しい。
炭火焼も一手間かけた独特の素材が面白い。
「アミレバー」はレバーを網脂でくるんで焼いたもので、普通のレバー焼だと表面が硬くなって美味しくないのだが、網脂を巻いて焼くことで表面もふっくらと柔らかく、脂身の旨味も染みて美味い。
「つくね」は豚耳(ミミガー)を入れてコリコリした食感を楽しめました。
煮込みも普通の煮込みと辛い煮込みとあって、辛い物好きなので辛いほうを食べてみましたが、びりっとした辛味が食欲をそそります。
お酒は九州の焼酎、全国の地酒は勿論、ワインも揃っているので色々楽しめます。
今回は日本酒で通してみましたが、この次はお勧めのワインも試してみたいです。
そうそう、この店の特色は〆のご飯ものや麺類が色々あることと、それが実に美味いということで、
以前頂いた長崎ちゃんぽんは本場で食べたちゃんぽんよりも美味しかったし、鯖の重ね寿司は新鮮な鯖をしめ鯖にして酢飯を挟み込んだ豪華な一品でした。
今回は2人だけで行ったので、ポーションの大きなお摘まみだけでお腹一杯になってしまって、
〆ものまで行き着けなかったのが残念でなりません。
お腹を空かせて行くことをお勧めします。
これだけ食べて呑んでも一人5000円を切るCPの良さにもオドロキですね。
9位
1回
2009/06訪問 2009/07/01
錦糸町駅南口の駅ビルTERMINA WEST館裏の駅ビル通りに在る炉端焼きのお店です。
お店はかなり年期の入った造りで、古民家の梁や柱を使った落ち着いた感じがします。
店内は大カウンターに座敷席、テーブル席が10席程度で全部で50席くらいはあるでしょうか。
カウンターはお魚や野菜を並べたステンレスの台を囲む形で、まるで魚屋さんの店頭みたいな雰囲気です。
中央には焼き台が有って、魚や貝がじゅうじゅう煙を上げておいしそうな匂いを漂わせているという、昔ながらの正統派の炉辺焼きスタイルを守っています。
焼きあがった魚はボートのオールみたいな巨大なしゃもじに載せて、はいどうぞと目の前に差し出してくれるので楽しさ倍増です。
日本酒の品揃えも充実していて、利き酒セットは3種類を自由に選んで1200円とお得です。
一番高い磯自慢の吟醸を入れても値段は変わらないという嬉しいシステムでした。
魚を焼いたり料理を作っている板前さんと、知的なメガネの御姐さんの無駄の無い動きには感心させられました。
料理の出てくるタイミングもぴったりで、フロア係の若い従業員も教育が行き届いていて追加注文もすんなり通るし、日本酒の勉強もしているようで銘柄の間違いも無くチェイサーの水もちゃんと出してくれました。
料金はチェーンの居酒屋よりは若干高めの設定ですが、魚もいいものを出してくれるので仕方ないかなという感じでした。
10位
1回
2009/04訪問 2009/05/04
東西線飯田橋のA2出口を出たあたりは、小さな飲み屋街になっていますが、その中にひときわ目立つ「うどんの中のうどん」という大きい提灯が目に留まりました。
ノレンをくぐってみると、大きなカウンターにオープンキッチンで壁側には大きなテーブルが並んでいて、うどん屋というよりはダイニングBARみたいな雰囲気で、スタッフはみんな若いので、「しまった、これは見かけだけの店かもしれないな」と思ってメニューをめくってみます。
メニュの表紙には「挑戦状」と書かれていて酒肴も豊富に揃っていますので、挑戦を受けてみることにしましょう。
まずは芋焼酎「千刻蔵」の炭酸割と「静岡黒はんぺん」で喉を潤すことにします。
黒はんぺんはおでんのように煮てありますが、骨ごとすり身にしているので独特の歯応えと旨味があります。
煮汁はおでん出汁かと思ったら、うどんつゆの味でした。
添えられた芥子もつんとくる爽やかな芥子で手抜きが無いことがわかりました。
これは生ものも試さないといけないと思い、宮城の地酒「乾坤一」に「桜海老の刺身」を合わせてみました。
「乾坤一」はすっきりとした辛口で、ぬる燗にしても旨そうなお酒です。
「桜海老の刺身」は獲れたての桜海老をそのまま山葵醤油か塩でいただきます。
とても淡白な味とほのかな香りがすばらしいので、山葵醤油よりも塩を軽く振って食べるほうが合っていました。
良い気持ちになってきたところで、〆のうどんはシンプルに「せいろうどん」にしてみました。
一人だけ作務衣姿の店長さん?が木箱から長い生麺をひとつかみ掴んで釜に入れて茹で始めます。
うどんがかなり太いので茹で時間は5分以上はかかっていました。
水洗いして冷水で締めたうどんをお皿に敷いた笹の葉の上に丁寧に折り畳んで、きれいに盛り付けたら完成。
この姿は東京うどん一将のうどんに似た印象を受けました。
ほんのりとしたクリーム色のエッジの立ったうどんはつやつやして、いかにも旨そうです。
弾力があってコシが強いが、硬いわけではないという絶妙な歯応えが素晴らしい。
つけ汁の出汁は甘みのないきりっとした味で、お酒の後の〆の一杯にはちょうど良い。
久々に美味しいうどんに出会えて満足でした。
東西線の木場駅と東陽町の間は吉左右、美学屋を始めとするラーメンの美味しい店がひしめいていますが、その中にパスタとピザをメインとしたイタリアンがオープンしました。
場所はフレンチのLa Porte Rouge、ラーメン・つけ麺の吉左右、和食の水心と良店が並ぶマンションビルのお隣の小さなビルです。
エントランスはシックな木製扉に控えめなサインなので、ちょっと見には営業しているのかしていないのか良く分からないほど落ち着いていますが、店内は白い漆喰壁にタイルや飾り皿が埋め込まれたスペイン風のインテリアでおしゃれで可愛い雰囲気になっています。
カウンターがゆったり5席と4人テーブルが4つ、ガラスに仕切られた奥がキッチンになっています。
30代後半の若いシェフと、20台の若い男性と女性の2名がサーブしているので、オープンしたばかりにしてはサービスは行届いていました。
ランチメニュは日替わりの3種類のスパゲッティにパン一切れ、サラダ、コーヒー・紅茶がついて890円というリーズナブルな設定になってしました。大盛は200円増しです。
今日のスパゲッティは、マグロと春菊とフレッシュトマト、牛スライスのラグートマトソース、ベーコンと半熟玉子のカルボナーラでしたが、初回なので味の想像がつかないマグロと春菊とフレッシュトマトをセレクトしました。
パスタは細いタイプなのでアルデンテでも芯が残る感じはしませんでした。
ソースはニンニク・唐辛子のぺペロンチーノベースでマグロの角切りの表面だけを火を通したレアなサイコロステーキみたいな感じ、春菊は全く青臭さも苦味も無いので純粋に美味しいパスタでした。
マグロにしろ春菊にしろ本当に良い食材を吟味しているのだろうと思います。
食後のコーヒーはエスプレッソにしましたが、これが驚くほど美味しかったです。
高級イタリアンの店のエスプレッソよりも美味しいと思いました。
ランチにはピザがありませんので、早いうちにメニューに入れて欲しいものですが、
これからどんどんメニューも充実していくでしょうから将来が楽しみなお店です