nao-sannさんが投稿した産直屋 たか(東京/渋谷)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

直さんのレストランガイド

メッセージを送る

この口コミは、nao-sannさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

産直屋 たか神泉、渋谷、駒場東大前/居酒屋、海鮮

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2016/05 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

極上の素材と日本酒のマリアージュで最高のコストパフォーマンス

渋谷の神泉駅にほど近いホテル街の真っただ中に、料理が美味しくて日本酒も飲みたいだけ呑んでも一万円を切る居酒屋があるから行きましょうという呑み友のお誘いに載って行ってきました。
店名に産直屋とつけるだけあって、魚介類を中心としたコース仕立てのお任せ料理で、極上の素材をあまり手間をかけずにストレートに味わうお店で、しかも、日本酒の料金はコース料金に含まれているという呑兵衛にはたまらないシステムなんだそうです。

料金は8,500円から、1,000円刻みの設定とのことで、友人は9500円のコースで予約してくれていました。
店内は入口近くがカウンター席で奥が小上がりの座敷とのことですが、今回はカウンター席で店主の調理を眺められるベストポジションでした。
店のコンセプトから勝手に気難しい店主なんだろうと思い込んでいましたら、会ってみたら拍子抜けするほど腰が低くてフレンドリーな方です。
女将さんも更に愛想が良くて、常にニコニコしながらてきぱきとサービスしてくれました。

総評としては、玄界灘の黒鮑やフグの白子といった極上の素材をそのまま生かした酒の肴と、それに合う日本酒を合わせてくれて1万円でおつりがくるという素晴らしいコストパフォーマンスに驚きました。

詳しい内容はこんな感じでした。

まずは小さなビールで喉を潤しながら、先付けの鰹節の出汁で炊いた大根の自家製柚子胡椒添え。おでんの大根を上品にしたような出汁が十分に染みた大根に柚子胡椒の爽やかさが会います。

日本酒の1杯目は裏鍋島、合わせる料理は別府産蛤の貝焼き
ここの名物料理の一つとのことですが、活きている蛤を剥き身にして、大きな帆立の貝殻に出汁と一緒に入れて固形燃料で焼いて行きます。軽く火が通った頃にガスバーナーで蛤の両面を炙って軽く焼き色をつけると香ばしい香りが漂って来て食欲をそそります。
弾力のある蛤の身をゆっくりと噛み締めると得も言われぬ旨味が、裏鍋島の芳醇な旨味とぴったり合いました。
食べ終えたところで女将さんがハマグリの出汁を小鉢に空けてくれたので、蛤の旨味を余すところなく味わい尽くしました。

次の日本酒は貴 特別純米 攻めブレンド。合わせる料理はいくらと黒鮑と蛍烏賊のバクダン
鮮やかなオレンジ色の自家製いくらの下には、玄海灘の黒鮑が丸ごと一枚、その下には大粒でぷっくりとした蛍烏賊が5尾、一番下にはめかぶが敷き詰めてあるので、全体を混ぜ合わせていただくと、鮑が予想外に柔らかくて蛍烏賊と同じくらいの噛み具合で喉を通っていくのに驚きです。
反則技の旨味にはのすっきりとしたフルーティーな喉越しが合っていました。

続いての日本酒は秀鳳 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 限定直汲み
合わせるつまみはバフン海胆。活きているウニを剥いて、そのまま小鉢に入れただけの素材そのもので、新鮮でミョウバンなんか使ってないから臭みがなくて旨味だけを感じる。塩分は海水そのものの塩分だけで口の中で蕩けます。

次は陸奥八仙 ブルーラベル 夏吟醸。すっきり爽やかな夏酒なので、あわせる摘まみはシンプルにゆでしらすに軽く炙った小エビと、能登の岩のりと茎わさび、能登の岩のりは外浦の岩礁に荒波が打ち付けた後に貼りついた小さな海苔を漁師の女将さんが一つ一つ手で摘んで集めた貴重な海苔。磯の香りとしこしこした歯ごたえに茎わさびが合います。

続いては、ゆきの美人 純米吟醸 雄町。フルーティな軽い酒には[b:愛媛産のより海老。焦げない程度に軽く炙ってあって、殻が柔らかいので頭から尻尾まで余すところなく食べつくしました。


カウンターにずらりと並んでいた而今の中から、而今 純米吟醸 山田錦火入れを選んでくれました。山田錦らしいどっしりとした吟醸酒には、鍋に入った大きな鮟鱇の肝。火が通ったところを、能登の糸もずく入りのポン酢につけて、鮟肝にもずくを絡ませていただくという贅沢な食べ方です。
沖縄のモズクとは違い、能登の内浦のモズクは絹糸のように細くて柔らかいので、柔らかい鮟肝の食感を損なわずおいしい。
鮟肝を食べ終えたところに、関のいさきの切り身が出てきたので刺身かと思ったら、鮟肝を煮た出汁でしゃぶしゃぶにして食べてくださいとのこと。
玄界灘の潮流で肉質が締まった一本釣りのイサキをさっとしゃぶしゃぶしてポン酢で食べると至福の境地です。

ワインのようなボトルで出てきたのは明鏡止水のLa vie en Rose(ラヴィアンローズ)。華やかなお酒にはなんと河豚の白子焼き
おにぎりくらいの大きな白子の、ぱりっと焼けた皮を食い破るととろっとした白子が口の中いっぱいにとろけだす。
こんなすごい白子が今頃食べられるとは驚きました。

デザートワイン代りは、furousen(ふろうせん) 純米吟醸 活性にごり原酒
発酵を止めない活性にごりは、ほぼ最後の方だったので少ししか残っていませんでしたが、その分底にたまった滓までいただいて酵母の旨味を味わい尽くすことができました。

これで税込み9,500円は信じられないコストパフォーマンスです。
予約を取るのは大変なんだそうですが、それも納得です。
季節ごとに訪れたいお店でした。

  • 鰹節の出汁で炊いた大根の自家製柚子胡椒添え

  • 裏鍋島

  • 別府産蛤の貝焼き

  • 貴 特別純米 攻めブレンド

  • いくらと黒鮑と蛍烏賊のバクダン

  • 黒鮑は丸ごと一枚

  • 秀鳳 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 限定直汲み

  • ばふんうには向き立ての新鮮さで臭みが無い

  • 陸奥八仙 ブルーラベル 夏吟醸

  • ゆでしらすと軽く炙った小エビ

  • ゆきの美人 純米吟醸 雄町

  • 能登の岩のりと茎わさび

  • 軽く炙った愛媛のより海老

  • 而今 純米吟醸 山田錦火入れ

  • 鍋用のつけ出汁は、能登のp糸モズク入り

  • 鍋の中身はあん肝でした

  • 明鏡止水 『La vie en Rose(ラヴィアンローズ)』純米

  • 関いさきのしゃぶしゃぶ

  • furousen(ふろうせん) 純米吟醸 活性にごり原酒

  • 河豚の白子焼き

  • 目印はこれだけ

  • 階段を降りるとこんな感じ

2016/06/05 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ