この口コミは、nao-sannさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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夜の点数:4.8
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 3.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 3.5
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|酒・ドリンク 5.0
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[ 料理・味4.8
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.0
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| CP3.5
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| 酒・ドリンク5.0 ]
能登の最高の魚介の美味しさの伝道師だと思います
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2016/03/04 更新
金沢郊外の野々市の超人気寿司屋さんですが、訪問日の10日ほど前にダメ元で電話してみたら20時からなら空席が有るとのことで訪問できました。
片町のビジネスホテルの前からタクシーを拾って「野々市のめくみ」というと、ドライバーさんが「はい、わかりました」と答えるくらいの有名店です。
雪道を25分くらい走っていくと、ひっそりとした住宅街の中にぽつんと1軒だけ灯りが見えてきました。タクシー代は2500円程度で思ったよりは安かったです。
扉を開けて中に入ると、ちょっとした待合があって女将さんにコートを預けて少し待ちました。
カウンター席のみ7席の小さなお店で、正面には大きなまな板と包丁が並び、ここがご主人のステージになります。
3組揃ったところでスタートしたので、まだ2人なら入れるようですから直前予約でも行けそうです。
ちなみに2か月先までの予約しか受け付けていないようです。
ご主人が姿を現してコースの始まり。コースは摘まみと握りで21,000円のお任せ一本だそうです。
料理写真は撮影お断りなので写真はありません。後で考えると握り方が軽くて崩れやすいので、すぐに食べて欲しいから写真を撮らないようにしたんだろうなと解釈しています。
摘まみは
能登島産の白子からスタート
続いて大きなボタン海老を殻を剥いて、頭、身を二つに切って尾の方を刺身にして、 平目、赤西貝、メジマグロと一緒に盛合わせ。
この大きなボタン海老も能登島の富山湾側の深い海でとれたものだそうですが、ねっとりとして甘く、プリプリの食感が素晴らしい。
鮑も能登島産で、中心部分だけを薄くスライスしてからさっと蒸して蒸しアワビに。とても柔らかくて旨味が深い。
能登でアワビというと輪島が有名ですが、輪島産のアワビは堅いので使わないそうです。
能登島の鮑を有るだけ全部仕入れてきて、一番柔らかい物をこうして出していて、残ったのは煮アワビにして柔らかくなるまでじっくりと煮れば無駄にはならないんだとか。
のどぐろは切り身を塩焼きに。じゅわっと染みだしてくる脂がたまらない。
毛蟹は一人一杯丸ごと蒸したものを剥いて甲羅に詰め込んで有ります。メス蟹なので内子と蟹味噌がたっぷり入っていて美味い。
毛蟹は鱈の網に入ってくる蟹が臭みが無くて良いのだとか。他の魚と一緒だと鱗の匂いが付くので臭くなるんだそうで、そこまでこだわる仕入れに感服しました。
最初に切り分けたボタン海老の頭を炙って香ばしく焼いて、海老味噌と身をしゃぶりつくす。
摘まみの仕上げはカラスミの炙り。軽く火を通すことで香ばしく旨味も増して酒が進む。
ここから握りがスタート。
シャリは硬めに炊いて赤酢を軽く使っているようで、あまり酸っぱくなく、お米そのものの味を味わえます。
握り加減は軽くて、口に入れた途端にほどけてシャリとネタが一体になる。
赤イカは細かく包丁が入っていて舌触りが良い。
ボタン海老の身の頭の方を軽く炙って握てあり、海老の甘味が膨らんでくる。
北海道釧路の浜中産ばふん雲丹山盛り軍艦。この雲丹は昆布の旨味をたっぷり飲み込んでいて物凄い旨味が凝縮されている。
蒸した白子の軍艦は、残念ながら火が入り過ぎていました。
鰤は今年は富山湾の寒ブリが全く獲れない不漁なので九州産を使ったそうですが、やはりイマイチな鰤でした。
メジマグロのトロ、メジマグロは本鮪の子どもですから脂はそんなに乗らないはずなんですが、これは立派にトロでしたから不思議です。
小肌、メジマグロの炙り、煮鮑と続いて、〆の玉子焼きは車海老のすり身入りなのでふんわりとして車海老の風味が漂います。
お吸い物は生海苔で〆てコースは終了。
追加の注文を聞かれましたが、おなかが一杯になっていたので御馳走様でした。
ほとんどが能登の魚介類を使っていて、ここまで良さを引き出しているのは、首都圏や関西圏からも食通がやってくる寿司屋だけに能登出身者としては嬉しくて堪りません。
2012年度の料理マスターにも選ばれたご主人には、これからも能登の魚介の美味しさを広めてもらいたいものです。