nao-sannさんが投稿した料亭 金城樓 本店(石川/北鉄金沢)の口コミ詳細

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料亭 金城樓 本店北鉄金沢、金沢、七ツ屋/料理旅館、日本料理、郷土料理

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  • 夜の点数:4.5

      • 料理・味 4.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 3.5
  • 昼の点数:4.5

      • 料理・味 4.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2012/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク3.5
  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク3.5

金沢の老舗料亭の宿泊プランで至高のくつろぎを

金沢では100年以上の歴史のある老舗は沢山ありますが、金城楼はその中でも比較的新しい方の創業120年の大料亭で、最近ブームになっているひがし茶屋街にも近く、宿泊もできますが客室はわずか3室のみというプラチナシートなので、とても一見さんなんか入れないだろうと思っていました。
ところが某ホテル予約サイトを見ていたら、なんと一泊二日で加賀料理の会席と朝食付で3万円というプランを見つけて、すぐに申し込んでみました。

タクシーで到着すると、涼やかな着物を召した若い仲居さんが三つ指ついてお出迎えです。
畳敷きの広い廊下を歩いて別棟のの宿泊棟に案内されついたお部屋は花の間というお部屋です。
仲居さんが「ご出発までの間、お客様のお世話をさせていただく○○と申します。」とご挨拶。
すぐにお茶とお菓子を運んでくれます。
この和菓子は吉はしというひがし茶屋街の和菓子屋さんのお菓子ですが、注文生産なので一般に市販されておらず、料亭と一部の甘味屋さんしか食べられないものだそうですが、流石に上品な甘さで評判になるだけのことはあります。

客室内の大きな檜風呂でゆったりと旅の汗を流した後は浴衣に着替えると、仲居さんがお迎えに来てくれて夕食に向かいます。
夕食の会場はつぼみの間という離れ風の座敷で、天井板は縄文杉の節目を活かした素晴らしいものです。

先ずは一献と朱塗りの盃に菊の花びらを浮かべた菊酒で乾杯。
先付けこのわたの山かけ、えびす(俗称べろべろ)、茗荷のにぎり寿司、ごりとくるみの佃煮、五郎島金時芋、枝豆と能登・加賀の名産を集めた八寸。

椀物は丸いつみれを満月に見立てた月見椀に菊の花を散らして秋の風情。

向付けは河原で紅葉狩りの風情に盛りつけた的鯛昆布締めと赤烏賊、サザエ、甘海老と今が旬のものばかり。

そしてメインは加賀料理の定番の
鴨の治部煮、輪島塗りのお椀の蓋を取ると大きく分厚い鴨の切り身がドーンと入っている。
鴨肉には小麦粉をまぶして煮てあるので旨味が逃げ出さずに閉じ込められるという和食らしくない料理です。
合鴨ではないホンモノの真鴨なので歯応えが半端じゃなく、噛みしめるとジビエ特有の香りが鼻腔に抜けるが、山葵の爽やかさが獣臭さをうまくカバーしている。
付け合せのすだれ麩と椎茸には出汁がしみていて美味い。

焼物は太刀魚の貝焼き、酢の者はバイ貝とずいきのポン酢ジュレがけ、揚げ物は胡麻豆腐の揚げ出しと続いたところで、〆は加賀野菜の雑炊です。
加賀野菜の五郎島金時芋、打木赤皮甘栗南瓜、小坂蓮根を細かく刻んであるので野菜の旨味が凝縮されています。
デザートは蓋付きのガラス鉢に入ったフルーツ盛合せと青竹に入ったマンゴーシャーベット。

翌朝は一転して10人以上はかけられそうな大きなテーブルに掘り炬燵式の座敷の松の間に案内されました。
こちらから眺める朝のお庭の風情がなんとも言えず、小鳥のさえずりが街中の料亭とは思えません。

黒塗りのお盆の上には金粉を散らした笹の葉が敷かれて、その上に牛肉のシャブシャブ風の冷菜、ズワイ蟹の酢味噌和え烏賊と赤西貝の酢の物が載っています。
少し離れてガラスの小鉢には緑色の丸い饅頭、中には海老が入っています。緑のものは冬瓜だろうと思いますがさっぱりとして爽やかです。

続いて焼きたての柳カレイの一夜干しと玉子焼き、熱々の加賀太胡瓜の蒸しもの、野菜の煮物と続いてご飯はは朝粥にしてもらいました。

朝からこれだけしっかり料理を頂くと動く気がしなくなりますが、80歳を過ぎていると思われる大女将がご挨拶に来られて楽しいお話を伺いました。

出発の際には女将、若社長、若女将が揃ってお見送りという、おもてなしに恐縮しながらタクシーに乗り込みましたが、ほぼ丸一日の間の充実したホスピタリティの高さから考えると料金以上のものが有ると思います。

  • 玄関の式台がお出迎え

  • 客室は3室だけの中から「花の間」をセレクト

  • お茶菓子は料亭専門の吉はしの上生菓子

  • 夕食の座敷は紅い壁の「つぼみの間」

  • 離れになっているので2方向からお庭を眺められます

  • まず一献は菊酒でスタート(夕食)

  • 先付け(夕食)

  • 椀物(夕食)は丸いつみれを満月に見立てた月見椀に菊の花を散らしている

  • 向付け(夕食)の刺身は河原で紅葉狩りの風情

  • 的鯛昆布締めと赤烏賊(夕食)

  • サザエ刺身と金針菜(夕食)

  • 甘海老(夕食)

  • 刺身の薬味は鬼灯の皮の中(夕食)

  • 強肴は鴨の治部煮(夕食)

  • 鉢肴は太刀魚の貝焼き(夕食)

  • 酢肴はバイ貝とずいき(夕食)

  • 揚げ物は胡麻豆腐の揚げ出し(夕食)

  • 食事は加賀野菜の雑炊(夕食)

  • デザート(夕食)

  • マンゴーシャーベット(夕食)

  • フルーツ(夕食)

  • 膝掛けにどうぞと出された袴

  • 膝掛けを裏返すと手拭いだと分かります

  • 「つぼみの間」の天井は屋久杉だそうです

  • 朝食は「松の間」でゆったりと

  • 朝食の先付けは笹の葉に金粉を散らして盛り付けてあります

  • 牛肉のシャブシャブ風(朝食)

  • ずわい蟹酢味噌和え(朝食)

  • 烏賊と赤西貝の酢の物

  • 冬瓜と海老の饅頭(朝食)

  • 柳鰈一夜干しと玉子焼き(朝食)

  • 蒸物(朝食)

  • 煮物(朝食)

  • 香の物(朝食)

  • 朝粥

  • デザート(朝食)

  • 朝食の座敷から眺める庭

  • 客室の総檜風呂は檜の香りで癒される

2012/09/07 更新

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