ぺろぺろキャンディさんが投稿したピアッティ カステリーナ(東京/神楽坂)の口コミ詳細

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ぺろぺろキャンディのレストランガイド

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ピアッティ カステリーナ神楽坂、江戸川橋、牛込神楽坂/イタリアン、パスタ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2011/12 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

大原氏の料理人としてのセンスと技量の高さだけでなく、素敵な人柄が反映されたお店!

2011年、最後の外食は、こちら「ピアッティ カステリーナ」へ。
西麻布の人気イタリアン「リストランテ カステリーナ」のオーナーシェフ大原易裕氏が、9月に神楽坂にオープンさせた2号店です。

結論から言って、とても素晴らしいお店でした。
これ程、顧客サイドに立った運営をしているお店も、そう多くはないのでは?

ともすると、そのCPの高さばかりに目が奪われがちですが、食事をする事の楽しさ、食を通して人々に幸せを提供するプロの料理人、そして経営者として、「お客が求めている店の形とは?」について、自らに問いかけ、それに応えようと努力した大原氏のホスピタリティの結晶が、こちらのお店なのではないかと思ってしまいました。

供給者サイドの論理ではなく、顧客満足度の視点に立って、料理(素材、構成、ボリューム、他)は? ワインは? 店内の雰囲気は? サービスは? 価格は? 等々を考え抜き、それを採算ラインぎりぎりのところで纏め上げたら、今の形になったのでは・・・?

料理は北イタリアを軸に据えているようですが、それに固執する事なく、他の地域の良いものも柔軟に取り入れているようです。
そして、タイプは、所謂、素朴で骨太の直球型イタリア郷土料理ではなく、緻密に計算された繊細で洗練されたフレンチに近いタイプの料理です。
パスタが無ければ、フレンチとどこが違うのだろう?と思ったり・・・。

しかも、一皿一皿の完成度が高いだけでなく、コースの流れにメリハリがあり、最初のアミューズから最後のドルチェまで、全く、中だるみするところがなく、最後まで高いテンションが保て、高い満足感と共に食事を終える事が出来ました。

ワンプライスのお任せ多皿料理で、メインの後にポモドーロ食べ放題が組み込まれていたり、各皿毎にワインを合わせるシステム等、サローネグループ、価格帯的には、渋谷の「バカリ ダ ポルタ ポルテーゼ(200812訪問)」に似ているスタイルですが、バカリの多皿料理は、一皿毎に想定されたワインとの組合わせによって完結するように考えられた料理であるのに対し、カステリーナの場合は、ワインを飲まない人でも満足感が得られる料理構成であり、その分、より幅広い層に受け入れられ易い気がしました。

得点のマイナス0.5は、ワインの説明をもう少し丁寧にして欲しかった点とエスプレッソの温度が少しぬるかった点。
後は満足。

場所は、地下鉄の神楽坂駅と江戸川橋駅のちょうど中間あたり、どちらからも5分程のところ。
大きな通り沿いで、分かりやすい場所にあるので、地図も用意せずに向かったところ、全然、店が見つからず、何度も往復してしまいました。
それくらい、入り口は目立たず、隠れ家っぽい作り。

店はビルの1階にあるのですが、目印になるような看板もなく、ガラス窓はブラインドで覆い隠されているので、外から見ても、ただの真っ暗なビルで、中でレストランが営業しているようには見えません。

ビルの壁に小さな表札が張り付けられているのですが、開店前は灯りを灯していないので、神楽坂方面から歩いてくると、死角にあり、気付きにくいです。

中に入ると、店内は、やや落とし気味の照明で、コンクリート打ちっぱなし、縦長で天井が高く、白を基調としたモダンでスタイリッシュな佇まい。
イタリアンと言うよりフレンチレストランのような雰囲気です。

夜のMENUは、基本、お任せの8皿コース(5,250円)一本。
但し、苦手な食材を確認して戴け、MENUを変更して戴けます。
コースの内容は、アミューズ、前菜3、パスタ、メイン、お腹調整のパスタ、ドルチェ、ドリンク、プティフール。
メインとドルチェのみ、各々3種類の選択肢からチョイス出来ます。

テーブルクロス&ナプキンはリネンを使用。 
そしてリストランテと遜色ないサービスが提供されますが、サービスチャージはなく、コペルト500円のみ。

ワインは、ボトル、グラスの他に、料理のコースに合わせてソムリエが選んでくれるグラス5杯のセット(2,500円)とグラス7杯のセット(3,500円)が用意されています。
セットのワインは、通常のグラスワインの半分程の量。
グラス7杯のセットをお願いしました。

相方はグラスワイン(トスカーナのカベルネ・フラン)、ヲイラはビール(プレミアム・モルツ)で乾杯です。

コースの内容はこんな感じ。
MENUを手渡されなかったので、料理名はヲイラの勝手な命名ですので、不適切な個所が多々あると思います。

■アミューズ

・・・自家製のグリッシーニ&魚のリエット。 リエットの下にはトレビスが敷かれていました。

■自家製全粒粉の丸パン&白い小さなバゲット

■前菜①・・北海道産のホタテのグリエ、鴨の生ハム、ながしま農園の野菜のミルフィーユ

・・・表面を軽く炙った北海道産のホタテを最上段に据え、その下に鴨の生ハム、その下に再びホタテ、その下に横須賀のなまがしま農園の野菜(レンコン、ディル、グリルしたラディッシュ、他)を敷き詰めて、ミルフィーユ状に仕立てた一皿。

  ホタテはこれ以上ない程の新鮮さで甘く、鴨の生ハムはジューシーで旨みが凝縮、野菜は瑞々しく力強い味と香り。
  それぞれの素材がとても美味しいのですが、全部まとめて口に入れると、更に美味しさが広がり、冷えたシチリアのカタラットとよく合います。
  シンプルな一品ですが、ホタテ、鴨、野菜各々の旨さを、爽やかなビネガーのソースで纏め上げたとても美味しい一皿でした。

■前菜②・・白子のムニエル、ういきょう、ケッパーベリーを添えて

・・・表面を香ばしく焼いたフワフワ&トロトロの白子を、煮詰めたバルサミコのソースで戴きます。
  付け合わせは、ウイキョウ、そしてケッパーベリー。
  ケッパーベリーはフライのように揚げてあり、ニンニク風味のじゃが芋のピュレの上に乗せられています。
  このケッパーベリーの酸味が白子のマイルドな味わいのアクセントになり、Good。

■前菜③・・フォアグラのフラン

・・・大原シェフのスペシャリティ。 舌触りや味わいは上品で軽やかながら、風味、旨みがしっかりのフォアグラ。
  フォアグラの上には、ドライイチジク、マルサラ酒を飴状にキャラメリゼしたチップ、そしてトウモロコシのパートフィローがトッピングされており、甘味と酸味と苦みのコントラストが効いた素晴らしい一皿。

  これをグラナバダーノチーズを練りこんだ自家製のフォカッチャに乗せて戴くと、また違った美味しさが発見されます。
  このフォカッチャが、フワフワ&モチモチで美味。
  この料理には、木イチゴのような味わいのロゼが合わされました。

■パスタ・・・トロフィエ&丹波イノシシの赤ワイン煮ソース

・・・パスタは、トロフィエと言うリグーリアのショートパスタ(勿論、自家製の手打ち麺です)。
  丹波イノシイを赤ワインで煮込んだソースで戴きます。

  トロフィエはシエナのピチのような外観(=日本のうどんみたい)で、通常は小麦粉と水のみで作られる麺だそうですが、こちらでは、麺に腰を出す為に、セモリナ粉と卵を加えているそうです。
  この料理には、キャンティが合わされました。

■メイン(相方)・・・シャラン産鴨のロースト

・・・鴨は言う事なしの美味しさ。 付け合せは、じゃがいものムースと芽キャベツのロースト。
  この芽キャベツのローストの苦みが良いアクセントとなっていました。
  ソースはバルサミコ。 ワインはキャンティ・クラシコ。

■メイン(ヲイラ)・・・蝦夷鹿のロースト

・・・蝦夷鹿は癖がなくマイルド。 ガルニは、ビーツ、ニンジン、蕪。 ソースは、赤ワインと、ビーツのピュレ。
  ワインはトスカーナのカベルネフラン。

■スパゲティ・ポモドーロ(食べ放題)

・・・ここで、個人差がある満腹係数を調整できる仕組み。 60g戴きました。

■デザート(相方)・・・暖かいフォンダンショコラ&パッションフルーツのジェラート

・・・ドルチェ2種類、チーズ1種の中からチョイス出来ます。
  相方が選んだのは、暖かいフォンダンショコラ&パッションフルーツのジェラート。
  パッションフルーツのジェラートは、まるでフルーツをそのまま食べているようなメチャ濃厚な味わい。

■チーズ盛合わせ(ヲイラ)

・・・デザートの選択肢にチーズが含まれていると言うのも、お客の立場に立った嬉しいシステムです。
  ドルチェは要らない人も少なくないと思うし、チーズを食べたい人は別料金で注文する訳ですからね。
  それが、コース料金の中で済むと言うのは、お客に優しいしシステムです。

  盛合されたチーズは、ゴルゴンゾーラ、シェーブル、エポワーズと言うなかなか癖のあるラインナップで、これまたGood。

  ここで、グラッパを1杯オーダー。
  香草の香りが付いた(ボトルの中に香草が入っている)薄い緑色の美味しいグラッパでした。

■エスプレッソ

・・・残念ながら、もう少し熱いエスプレッソが飲みたかった。

■プチフール

・・・この価格でプチフールまで付く、驚愕のコースでした。

  • グリッシーニ&魚のリエット

  • 自家製全粒粉パン

  • 帆立、鴨、野菜のミルフィーユ

  • 白子のムニエル

  • フォカッチャ

  • フォアグラのフラン

  • トロフィエ&丹波イノシイのラグー

  • シャラン鴨のロースト

  • 蝦夷鹿のロースト

  • スパゲティ・ポモドーロ

  • フォンダンショコラ&パッションフルーツのジェラート

  • エスプレッソ

  • グラッパ

  • チーズ

  • プチフール

2020/11/14 更新

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