ぺろぺろキャンディさんが投稿したrestaurant origami(東京/外苑前)の口コミ詳細

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ぺろぺろキャンディのレストランガイド

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restaurant origami外苑前、青山一丁目、乃木坂/イタリアン、パスタ、野菜料理

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.6
      • |雰囲気 3.6
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2023/10 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.6
    • | 雰囲気3.6
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

定期的に通いたいと思わせるワンオペのカウンターイタリアン!

久し振りに、惚れ込んでしまったその店は、2022年6月、外苑前にオープンしたイタリアンの店。
国内の有名店やトスカーナ、シチリアのミシュランホルダー店で実績を積まれた天野智詞シェフが、1人で料理/接客をこなすワンオペのカウンターイタリアンです。


以前から伺いたいと思っていながら、ぐずぐずしているうちに、
某料理雑誌に紹介された事を知り、混まないうちにと、慌てて電話!
出来れば夜に伺いたかったのですが、土曜のランチに滑り込ませて戴きました。


カウンター8席、テーブル1卓のコンパクトな店舗ですが、厨房と客席の境界を排したフルフラットのカウンターキッチンが、狭さを感じさせないモダンで開放的な空間を演出しています。


ランチ営業は、土曜・祝日のみで、MENUはお任せコース(7品:7000円)一択。
夜は2種類のコース(10~12品:9000円、12000円)の他、アラカルトにも対応しており、その種類も豊富。
一斉スタートではなく、これをシェフ1人で全て対応しているところが凄いです。


以下が、この日のお品書きです。
オプションで、フレッシュポルチーニのソテー(+1400円)も付けて戴きました。
ドリンクはワインをお料理に合わせて、シェフにお任せの形でお願いしました。


パネッレ / 牡丹海老
※ペアリング・・・1杯目はきりっと爽やかな辛口のスプマンテ(銘柄確認出来ず)。

パネッレ、牡丹海老、リコッタチーズを挟んだ、何とも可愛いルックスのミニハンバーガー。
パネッレが、このような形で登場するとは想像だにしていませんでした。
シチリアの素朴なストリートフードもシェフの手に掛かると、こんなにお洒落な料理になるのかと。


カルパッチョ:大船渡の鰹 / 小田原のカンパチ
※ペアリング・・・ベネット州のソーヴィニョン・ブラウン

大きくカットされた、ねっとりと旨みが強い鰹とカンパチのカルパッチョは、
モチプチのコペルト小麦、シャキシャキの千切りキュウリ&冥加と一緒に・・・。


佐渡の鰆 / カルチョフィ
※ペアリング・・・ドイツのシャルドネ

脂の乗ったトロサワラのソテーは、表面は香ばしく、身はふっくらジューシー。
サワラの下には、ペースト状にしたカルチョフィとレンズ豆を合わせたソースが敷かれ、上にはソテーしたカルチョフィ。


自家製の天然酵母のパン2種

パンもシェフの手作り。
焼きたてでザクザクとした食感、風味が強く、香ばしく、とても美味しい。


キタッラ / ずわい蟹と舞茸
※ペアリング・・・サルディーニャのロゼ

イタリアンのコースの中で一番楽しみなパスタの一皿目は、キタッラ。
たっぷりの蟹の身、蟹味噌、原木舞茸にフレッシュトマトを加えたソース。
これに、弾力のある手打ちのシコシコ麺(キタッラ)を合わせた旨々過ぎる一皿。


タリアテッレ / 奥美濃古地鶏と和栗のラグー
※ワインの提供なし。シェフのうっかりミスか? はたまた、元々、パスタ2皿でワイン1杯と言う事だったのか?

2皿目のパスタは、極薄で絶妙な弾力感を持った手打ちのタリアテッレ。
パスタマシンを使わず、シェフが麺棒で生地を極限まで伸ばし、包丁で手切りしたもの。
シェフの地元である岐阜県のブランド地鶏、奥美濃古地鶏の濃厚な旨みと優しい和栗の甘さが溢れ出したソースとの絡みも良く、ずっと食べていたいと思わせる極旨のパスタ。


島豚KAZUGORO / ロースト
※付け合わせに、フレッシュポルチーニのソテーを追加
※ペアリング・・・フリウリのメルロー

島豚KAZUGOROは、絶滅の危機にある沖縄のアグー豚(島豚)の血統維持を目指して、宮城県の牧場で飼育されている貴重な品種との事。
赤身は味が濃くジューシーで、脂身は甘く、上品な味わいの豚でした。

付け合わせは、オプションのイタリア産フレッシュポルチーニのソテーとそのソース、揚げ焼きにしたインカの目覚め、レッドラディシュ、ルッコラ。
この皿の破壊力は半端ありませんでした。


モンブラン

ラム酒が効いたマロンクリームの上には、大きな栗の渋皮煮とサクサクのメレンゲ。
下には濃厚なクレームディプロマット(カスタードを加えた濃厚な生クリーム)。
そして、こっそりと、洋梨の赤ワイン煮も忍び込ませてありました。


caffe

コーヒー、紅茶、エスプレッソの選択肢から、コーヒーをお願いしました。

**************************************

料理は全皿美味しく、ワインのペアリングもバッチリ!
中でも、パスタは最高で、これを戴けただけでも、訪れた価値があったと思わせるものでした。
また、シェフのお人柄から来るものなのか、ナチュラルで柔らかな店の空気感も気に入りました。


戴いた料理は、旬の食材を中心に、そのポテンシャルを存分に引き出したものばかり。
派手さはありませんが、どの皿も隙がなく、完成度が高く、シェフのセンスと技術の高さは、まさにorigami付き?と思わせるものでした。


そして、驚いたのは、ワンオペにも拘わらず、料理はどれも1からの手作りで、細部に至るまで、手間暇掛けた拘りを感じさせるものばかりであったところ。


パスタは勿論、パンもデザートも、全て1からの手作り。
ワンオペで、これだけ多彩で手間と労力を要する料理を提供するとなると、多少の手抜きや妥協をしたくなると思うのですが、シェフは仕込みに膨大な時間を掛ける事で、それをカバーしているようです。
高級食材に頼るだけの店も少なくない中、こうした真摯な姿勢で作り出された料理は、嫌でもゲストの心に刺さります。


デザートを戴き、最後にコーヒーを飲み干し、腹はパンパンでしたが、何故か爽快。
食べ応えがあるのに、食べ疲れしない料理とは、まさにこの事かと。


まだ1回ぽっきりの訪問ですが、いつ来ても満足感を得られる店であるを事を確信。
また、この日の7品のコースを戴いて、シェフが持っている引き出しの多さは、かなりのものである事も確信。
その引き出しを端から順番に開けていきたい衝動に駆られました。


「料理でお客さんに幸せを届けたい」が信条と言う天野シェフ。
この日、間違いなく、「幸せ」を戴きしましたが、今後も定期的に「幸せ」を戴きに上がりたいなと、マジに思ってしまったレストランでした。

  • スプマンテ

  • パネッレ/牡丹海老

  • ベネットのS.B.

  • カルパッチョ

  • ドイツの Ch.

  • 鰆/カルチョフィ

  • 自家製パン

  • サルディーニャのロゼ

  • キタッラ

  • タリアテッレ

  • フリウリのメルロー

  • 島豚のロースト&ポルチーニ

  • モンブラン

  • コーヒー

2023/11/13 更新

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