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1回
夜の点数:4.5
2013/12 訪問
夜の点数:4.5
終わりは始まり。
記事URL:http://w-shinjukulunch.seesaa.net/article/384279952.html
2014/01/24 更新
銀座の花椿通り、新橋会館脇の小路を入って中程左手「Bar HEATH」のんびりモルトを。
東京郊外、国立のバー・ヒースといえば、多摩地区にある老舗バーの中でも名店の一つ。銀座のトニーズ・バーでモルトの魅力に開眼したO氏が国立でお店を開き、多摩在住でモルト好きの私も何度かおじゃましました。数年前に念願の銀座にお店を持ったと聞いたものの、なかなか銀座は訪れる機会がなく。しかし銀座のお店を2013年の末にたたまれると聞き、営業日を数日残したある晩に最初で最後の訪問が叶いました。
狭い路地裏、おそるおそる扉を開けるとやや暗めでスノビッシュな雰囲気、カウンター4席とテーブルのみのごく小さなお店。バックバーにはモルトがずらり。それでも「めずらしいボトルは早々にあいちゃったんですよ」とマスターのOさんは穏やかにおっしゃいます。銀座のバーというとカクテル主体のお店が多いと思いますが、実際こちらのお店でも先客諸氏はカクテルを手にのんびりとされています。でもやはり私としてはモルトをいただきたいな、ということで、マスターのおまかせでいただいたのは、スコットランド現地でもおそらく一番飲まれているのでは、とおっしゃるグレンモーレンジィのオリジナル。たしかにベーシックな銘柄ですが、そういえば最近ひとひねりもふたひねりもあるものばかりいただいてたので(グレンモーレンジィもネクター・ドールとかアスターとか)、これはちょっと新鮮だったりして。そう感想を漏らすとOさんも穏やかな笑顔を浮かべられていたような気がします。
小路の奥というロケーションゆえか、お客さんのほとんどは常連さんのよう。そして飲食業の方がいらっしゃることも多いようで「こちらは××のお店の方で」なんて紹介されてたりします。そんなところから自然にお客さんどうしでもたわいのない話が始まるのが、こういう小さいバーのおもしろいところです。この日かかっていたのは、ミュージカルナンバーをしっとりと唄ったジャズ・ヴォーカル。バーの佇まいといい、扉を開けると昭和の時代に逆戻りしてるのではないか、という不思議な感覚。
常連さんが手土産を持って来られたり、マスターが相応以上のお返しを持たせたり。こういう光景を見ると、バーって、バーテンダー/オーナーの人柄によるところが大きいんだなぁ、と思ってしまいます。そして客層も。こういうお店に接するにつけ、私のように決まった止まり木を持っていない浮気症飲兵衛としては、行きつけのバーってのに憧れるんですよね。
とはいえ、こういうお店では長っ尻は野暮。次々にお客さんがいらっしゃるようですし、2杯ほどいただいて失礼することにします。マスターはしばらくは国立の本店にいらっしゃるとのこと、また国立にも足を運びましょう。そして銀座店、本当におつかれさまでした。終わりはきっと次のステージへの始まり。ごちそうさまでした。
PS 食べログのこのお店のレビューには、かつての国立本店のものが混じっているようです。食べログの事務局が銀座店を国立からの移転と扱ったようですが、それはちょっと違うと思いますが。。