まこぷんさんのマイ★ベストレストラン 2009

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まこぷん (東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

今年は春にちょっとした記念日があり、その際に訪問したフランス料理店が素晴らしく、
それ以降はフランス料理店に通う日々となりました。

多くのお店に通い、素晴らしいお店もあれば、
苦い思いをする所もありましたが、いずれも良い思い出です。
まだまだ沢山訪問してみたいお店がありますので、
もうしばらくの間は、この状況が続くと思います。

食べログに投稿を始めたのは、今年の夏からです。
外食する時のお店選びの際に、いつも食べログにお世話になっていたので、
そのお礼にと思い、投稿するようになりました。
沢山の方にレビューを読んで頂き、とても嬉しく思います。心よりお礼申し上げます。

マイベストレストランに選択したものは、今年訪問したフランス料理店の中から、
「私自身がもう一度行きたい順番」に並べたものです。

マイ★ベストレストラン

1位

オーグードゥジュール ヌーヴェルエール (東京、二重橋前、大手町 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2009/12訪問 2009/12/31

東京駅前。感慨深い思いを胸に抱いて頂く、しとやかなフレンチ。

前回の訪問が大変印象深かったため、この年、最後のディナーに再訪してみました。

場所はJR東京駅のすぐ目の前。丸の内の、新丸ビル5階です。
私の場合は、東京メトロの大手町駅から地下道を通り、
新丸ビルの地階から、エスカレータで5階まで上ります。
外観は薄茶色のレンガ(?)の壁に、鉄(?)とガラス(?)で作られた重厚感のある扉。
店頭には、小さくメニューが掲げられています。

早速店内に入り、お店の方に案内されて着席すると、
大きくとられた東側の窓からは、JR東京駅が眼下に大きく見えています。
東京駅がライトアップされて光り輝いていた時期もあったのですが、この日は真っ暗。
現在の東京駅は、昭和の戦災で失った元の姿に生まれ変わるべく、数年がかりの大工事中。
歴史ある東京駅の赤レンガは見えませんが、周辺の近代的なビルの青い光が美しく輝いています。

店内は若干狭いのですが、他のお客さんをあまり気にしなくても良いように、
テーブルと椅子がうまく配置されています。
狭いお店が非常に苦手な私ですが、この圧迫感の無い配置と開放的な窓のお陰で、
こちらのお店の狭さは、逆に居心地がよく感じられます。
この日の客層は20代から30代。ナイフとフォークはChambly Trioです。

頂いたのは「Menu de prelude」。9000円のコースです。

【飲み物】
  「Jus de raisin(微炭酸ブドウジュース)」 ※700円です。

  メニューの表記によると、フランス産ワイン用葡萄の、ストレート果汁を使用したジュースのようです。

【アミューズ】 ※メニューには記載されていません。
  「粒マスタードのフィナンシェ(正式名称は不明)」

  メニューを手渡される前に出てきます。表面に粒マスタードの粒が見えています。
  マスタードとチーズの香りが爽やかな一品です。

【アミューズ】
  「鳴門金時(サツマイモ)のクレームブリュレ(正式名称は不明)」

  四角く白い小さな器には、少量のクレームブリュレ。
  その上には、帆船の帆のような飾り付けがされています。

  表面の砂糖部分をパリッと割って頂くと、滑らかなクリームの舌触りに、サツマイモの甘い風味。
  焦げた砂糖の僅かな苦味と香ばしさに、何かスパイシーな刺激も相まって、食欲が増してきます。
  帆の部分は特に味は無いのですが、パリパリの食感で、こちらもスパイシーな風味がします。

【パン】
  温められた2種類のパンに、バターが付いてきます。
  ツヤありのものは具なし。ツヤなしのものは表面に白ゴマが付いています。

【前菜(本日のシェフお勧めの一品)】
  「ペドロヒメネスビネガーのジュレに包まれたホウボウ(正式名称は不明)」

  透明なガラスの器に盛り付けられた、こちらの一品。
  透明なゼリー状のものや、ミョウガやベビーリーフで飾られて、見た目はとても爽やかです。

  まずは、白いスープの部分から頂くと、フルーツ(?)のような甘い酸味のあるスープ。
  ジュレはぷるんぷるんの食感に、スープとはまた別の味わいの酸味が広がります。
  中にはホウボウを刻んだもの。
  生の白身の魚には、やはり酸味のあるスープとジュレが良く合います。

  器の底には真っ赤なビーツが置いてあり、混ぜると白いスープは程よく赤く染まります。
  渋みの強いビーツやミョウガも、スープの酸味で美味しく頂けます。

【前菜】
  「ガトーフォアグラ イチジクの香る滑らかな北海道産クリームチーズ」

  ショートケーキのような形状で、一見するとフォアグラとは思えません。
  そこに黄色い三角形のチップが、高々と誇らしげに飾り付けられています。

  ケーキ部分は3層構造。
  表面の部分はイチジクのソース。赤ワインのように深い赤色で、艶がとても綺麗です。
  その下の白い部分はクリームチーズ。土台のベージュ色の部分がフォアグラです。
  黒いお皿の表面に、糸のように引かれているのは、レモンビネガーのソース。

  ナイフを入れると、フォアグラはしっとりねっとりとした舌触り。
  舌の上でしばらく味わうと、時間が経過するにつれ、徐々に溶け出します。
  やはり独特の癖があるのですが、クリームチーズのまろやかさと、
  レモンビネガーのやや強めの酸味を加えると、爽やかに頂けます。

  付け合せの丸いオレンジ色のものは、金柑(キンカン)のマリネ。
  金柑を食べるのは初めてですが、柿の皮ような弾力のやや硬い皮と共に頂くと、
  皮の渋みに、柑橘系の実の甘みと酸味。濃厚なフォアグラを頂いた後のお口直しに最適です。

【魚料理】
  「ラングスティーヌ、豚足、安納芋によるクルスティアン、ラヴィゴットのピュレと共に」

  続いて目の前に現れた料理も、魚料理とは思えないほど可愛らしい一品。
  クルスティアンとは、カリカリの歯ごたえに仕上げる事の意味(?)のようです。。
  切干し大根状の衣に包まれたコロッケ風のものが、器の右上に配置されており、
  カイワレの葉(?)のようなものが、頂点に飾られています。

  ナイフを入れると、中にはラングスティーヌ(手長海老)や豚足を刻んだものが入っています。
  口に含むと、カリカリとした衣の歯応えが良く、豚肉の味に海老の魚介の風味が混ざり合い、
  なかなか奥深さのある味わいです。安納芋(あんのういも)の味はちょっとわかりませんでした。

  ソースは、たぶん緑色のものがラヴィゴットのピュレ。僅かにピクルスの酸味を感じます。
  ピンク色の泡は○○(失念)のビネガー。泡だと思って油断して味見をすると、酸味が強くて驚きます。
  お皿の羽の部分は、海老を磨り潰した粉と唐辛子の粉で、可憐に飾られています。

【肉料理】
  「北海道で仕留めた”エゾ鹿”フィレの低温調理、<シヴェ>ソースで・・・(お二人様より)」

  最近、鹿肉にハマっているので、こちらでももちろん鹿肉を注文しました。
  黒い器の上には鹿のフィレ肉が2切れ。切り目は真っ赤で、しっとりと輝いています。
  表面には、何か黒い粒々の入ったものが塗られています。
  ソースは鹿の血を使ったもの。赤茶色の艶がとても綺麗です。

  ナイフを入れると肉はとても柔らかく、旨みのジュースが滴ります。
  口に含むとふわふわな食感に適度な塩分。
  火の通り具合がちょうど良く、噛み締める度に鹿肉の味わいが広がります。
  さらにソースを付けると、その味わいはますます深く濃いものに変化します。
  黒い粒々は何かのキノコ。時々ふわっと森の香りを感じます。

  緑色のものはたぶんホウレン草。その下の紫色は、たぶんサツマイモ(?)。
  2つの丸くて白いものは、たぶんカブ(?)にチーズを乗せて香ばしく焼いたもの。
  チーズの焦げ目が香り高く、パリパリとしたカブ(?)の甘さも楽しめます。

【デザート】
  「コンベルサション 洋ナシの香り 現代風に・・」

  私は結構、デザート運が良い方なのですが、今回も「当たり」のデザートです。
  目の前に現れたのは、不思議な盛り付けの一品。
  格子模様の入ったパイ風のもので肝心な部分が見えなかったので、
  お皿を90度ほど回転すると、そこには雪だるまのような可愛らしい物体が。
  上の白い部分は何かのアイス。下はタルト風の生地。
  真ん中のやや透明感のあるピンクの部分は、洋ナシのコンポート(?)です。

  まずはパイ風の部分を頂くと、甘さを抑えた素朴な風味。
  粉砂糖の甘みが素朴さを引き立てます。アイスは何の味かわかりませんでした。
  洋ナシはかなりの大きさ。ジュワッと梨のジュースが口いっぱいに広がります。
  タルト生地もまた素朴。僅かな甘みに小麦粉の軽さを感じます。
  赤いソースは少々酸味のあるフルーツのソース。
  味もサイズもなかなかのもので、食べ応えは十分です。

  「クランブル”サレ”仕立てのリンゴのキャラメリゼ 塩キャラメルとそのシブースト」

  こちらは連れが頼んだもの。私は頂いていないので、お味の方は不明です。

【食後の飲み物】
  紅茶です。レモンかミルクが付いてきます。RAYNAUDの器です。

【小菓子】
  「クレームダンジュ マンゴーソース(正式名称は不明)」

  RAYNAUDの器です。
  白い部分はクレームダンジュ。爽やかなミルクの風味に僅かな酸味。
  そこにオレンジ色のマンゴーのソースが濃厚な旨みと深みを追加します。
  上のベージュ色のものはメレンゲで、サクッとした食感で、儚く溶けて行きます。

東京駅とその周辺を眺めながら、様々な思いを胸に抱いてフレンチを頂くこのひととき。
他のお店と同一の基準で採点すると、総合評価は星4.5になるのですが、
若干個人的な感情も加わって、今回も総合評価は星5つとさせて頂きました。

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2009年4月に訪問した際のレビューは、コメント欄に移動しました。
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  • ガトーフォアグラ イチジクの香る滑らかな北海道産クリームチーズ。
  • ラングスティーヌ、豚足、安納芋によるクルスティアン、ラヴィゴットのピュレと共に。
  • 北海道で仕留めた”エゾ鹿”フィレの低温調理、<シヴェ>ソースで・・・(お二人様より)。

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2位

ガストロノミー ジョエル・ロブション (恵比寿、目黒 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2009/11訪問 2009/11/25

東京フレンチの最高峰。豪華絢爛な眩い世界で堪能するロブションの美食学。

フレンチに興味を持つ者だけでなく、数多くの人に知られる存在のこちらのお店。
ちょっとした記念日がありましたので、その際に訪問させて頂きました。

予約したのは3ヶ月前の8月1日。ロブションのウェブサイトで予約しました。
ネットで予約するのは味気ないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
ネット世代の私にとっては、空席状況を簡単に確認でき、とても便利に感じます。

場所は、恵比寿ガーデンプレイスのロブション城2階。
JR恵比寿駅または東京メトロ日比谷線の恵比寿駅から徒歩10分か15分ほどです。
私の場合は東京メトロ恵比寿駅を出て、アトレ(駅ビル)のとても長いエスカレーターを上り、
アトレの中を横切って、さらに動く歩道に乗ることおよそ10分。
目の前には恵比寿ガーデンプレイスの広大な敷地が広がります。
そこからまた歩くこと2分か3分、10数年前に完成したばかりの頃よりも、
幾分風合いの増した感のあるロブション城が待っています。

実はロブション城を訪れるのはこれが2度目。
2度目と言う事もあり、気持ちに若干の余裕を感じます。

さて、建物の正面に向かって右側の入り口に向かい、
受付でコートと荷物を預かって頂くと、階段を上って2階に案内して頂きました。

店内は豪華絢爛の美しい内装。
ダイニングの中心には、まばゆい光を放つ、大型のシャンデリア。
シャンパンゴールドの美しい色の壁には、見事な模様が描かれて、
クリスタルが整然と埋め込まれています。
テーブルクロス、椅子、絨毯は黒で統一されており、
クリスタルの壁とシャンデリアの光が、より一層、強調されて美しく感じます。

ナイフ、フォーク、スプーンはいずれもクリストフル。
美しい模様が描かれた、高級感溢れるデザインです。

頂いたのはメニューB(7800円のコース)です。

【飲み物】
  「ジンジャーエール」 ※800円です。

【パン】
  最初は両端のとがったものが、お皿に置かれます。
  少量のバルサミコ酢を垂らしたオリーブオイルと、バターが付いています。

  このパンを食べ終わる頃、大きなワゴンで追加のパンがやって来ます。  
  私たちは、バジル、アンチョビ、トマト、ミルクを頂きましたが、
  他にも沢山の種類があり、どれを選択するかとても迷います。
  何れも1口か2口で頂ける小さいサイズのものですので、色々試してみるのも楽しいでしょう。

【アミューズ】
  「サツマイモのムース スパイス風味のリンゴゼリー(正式名称は不明)」

  小さなガラスの器に入ったこちらの料理。
  上の白いムースの層と、下の透明な層に分かれています。
  表面には、サツマイモをサイの目状に刻んで揚げたものと、オリーブオイルが数滴。
  旬の食材を使ったこちらの料理には、深秋らしく、真っ赤に紅葉した「もみじ」が添えられます。

  早速スプーンですくって頂くと、ムースはサツマイモの優しい甘み。
  トロッとした食感に、香ばしく揚がったサツマイモのカリカリ感が印象的です。
  ゼリーは、リンゴの風味に、ほんのりスパイスが効いており、食欲が増してきます。

【前菜またはスープ】
  5種類の前菜と2種類のスープの中から選択可能です。

  「ズワイガニ アボガドのフォンダンとトマトのジュレと共に」

  続いて登場したこちらの料理。見た目は「和」を感じさせる一品です。
  表面にはズワイガニの足の身が5つほど。
  その上には、薄くスライスしたキュウリ、クルトン、ピンクの可憐なシソの花が飾られています。
  下には透明な黄色のジュレ、さらにその下はアボガドのムースです。

  ズワイガニの甘みに、酸味のあるジュレや、アボガドが良く合っており、
  パリッとしたキュウリの食感と、カリカリのクルトンが食感に変化を与えています。
  可愛らしいシソの花を噛んだ時、甘酸っぱい爽やかな香りが口いっぱいに広がります。

【魚料理】
  2種類の魚料理から選択可能です。

  「真鯛 ポロ葱のエテュベとシトロネルの香りのクレーム」

  真鯛はサフランとオリーブオイルで煮込まれており、鮮やかな黄色に色付いています。
  その上には、エテュベ(=蒸し煮)にしたポロ葱と、トマトのコンフィ(?)、
  細長く刻んで揚げた葱、絹さやインゲン(?)が添えられています。
  泡のクリーム状のソースの中には、8粒ほどの枝豆が隠れています。

  早速、真鯛にナイフを入れてみると、黄色いのは表面のみで、中の部分は白いまま。
  ふっくらとした鯛の食感に、ソースに含まれているレモングラスの爽やかな香りが広がります。
  トマトのコンフィ(?)は甘みが凝縮されており、こちらもレモングラスとの相性は抜群です。
  ポロ葱の甘さには、揚げた葱の香ばしさが良く合い、
  同じ葱でも調理法によって、これほどの違いがあるのだと驚きます。
  時折ソースの中からひょっこり顔を出す、黄緑色の枝豆が可愛らしく感じます。

【肉料理】
  3種類の魚料理から選択可能です。

  「特選和牛ロース肉 グリエにし、旬野菜のエテュベと共に」 ※+1500円です。

  画像では解り難いですが、楕円形の白い器の上には、
  牛肉を薄切りにしたものが2枚置いてあります。
  茶色いソースの照りと艶(つや)が、とても綺麗です。
  その周りには、沢山の種類の旬の野菜。
  ゴボウ、芽キャベツ、ニンジン、クレソン、インゲン、小カブ(?)、
  アスパラ、キノコ、マイタケ、小タマネギです。

  ロース肉ですので、あまり期待せずにナイフを入れると、
  意外に柔らかな肉質で、中からは肉汁が溢れます。
  切れ目には美味しそうな脂身の層があり、予想していたものとはかなり異なります。

  口に含むと、驚きはまさに最高潮。
  パサパサで味気ないものを想像していたのですが、全く違います。
  とてもジューシーで、噛めば噛むほど、味わい深い牛肉の旨味が広がります。
  上質な脂分は、濃厚なのに後味はすっきり。
  これがロース肉なのだとすれば、これまで食べたロース肉は何だったのか、
  この店で、その他の部位の牛肉を頂いたなら、一体どんな味になるのかなどと、
  さまざまな思いが脳裏に過ぎります。

  付け合せの野菜はエテュベ(=蒸し煮)になっており、いずれもさっぱりとしています。
  僅かな塩分が野菜の甘みを引き立てておりますが、
  少々苦味や癖のある野菜には、牛肉のソースを付けると更に美味しく頂けます。

【アヴァンデセール】
  「カシスムースのパンナコッタ バニラアイス添え(正式名称は不明)」

  カシスで作った赤いムース。ブルーベリーが2粒添えられています。
  その横にはバニラのアイス。下の部分はパンナコッタ(生クリームのプリン風(?))になっています。

  赤いムースはカシスの酸味が効いており、良くあるバニラのアイスに少し刺激的な爽快感を与えます。
  柔らかな酸味のあるパンナコッタにも、カシスの強い酸味が良く合います。
  ブルーベリーは皮がプチッと弾け、中からは新鮮なツルツルの甘い実が現れます。

【デセール】
  「エキゾチック フルーツ スープ仕立てのレモングラスゼリーとバニラクリーム」

  オレンジ、パイナップル、シークワーサーと、数種類のゼリーのデザートです。
  所々に見える黒い粒は、バジルの種。水に漬けると表面がゼリー状になるのだそうです。

  フルーツはご想像通りのお味です。
  白い3つの丸いクリームは甘さを抑えてあり、空気を沢山含んで非常に滑らかな口当たり。
  クリスタルのような透明なゼリーは、
  外側が弾けたかと思うと、中からトロッとした甘い汁が出てきます。
  初めて食べるバジルの種は、ツルンツルンの舌触りの中に、カリッとした歯ごたえ。
  今まで経験した事のない、新たな触感です。

【カフェ】
  紅茶です。レモンがついてきます。

【ミニャルディーズ】
  「栗のムースとラム酒のゼリー(正式名称は不明)」

  やや肌色掛かった栗のムース。中央には可愛らしくマンゴーのソースが乗せてあります。
  底の部分には、1センチほどですが、ラム酒のゼリーが入っています。

  ムースは柔らかな栗の香りと、滑らかで心地よい口当たり。
  マンゴーソースの下には、何かわかりませんが、サクサクとしたものが入っています。
  ゼリーは、ラム酒が強烈に効いており、刺激的な味わいです。

【その他1】
  「メルシーキャンディ(正式名称は不明)」

  ミントのキャンディです。
  金太郎飴のように、どこを切っても「MERCI」と書いてあります。

【その他2】
  「お土産のパン(正式名称は不明)」

  帰宅の際、女性客にのみ、赤い紙袋が手渡されます。
  6つのブロックで構成されたこちらのパンは、
  表面には粉砂糖のようなものがまぶされています。

  翌朝、自宅で包みを開けてナイフを入れてみると、表面や中にはオレンジピール。
  パンが焼きあがった後に液体状のものをかけているようで、所々にしっとりとした部分もあります。
  甘さは控えめで、オレンジピールの香りと苦味が効いています。

やはりこちらは、素晴らしいお店です。
豪華絢爛な内装や、丁寧なサービスは、
大人としての気質や品格を、ひと回りもふた回りも成長させてくれます。
料理も美しい盛り付けの物ばかりで、お味の方もなかなか満足する事が出来ました。

  • サツマイモのムース スパイス風味のリンゴゼリー(正式名称は不明)。
  • ズワイガニ アボガドのフォンダンとトマトのジュレと共に。
  • 真鯛 ポロ葱のエテュベとシトロネルの香りのクレーム。

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3位

レストラン タテル ヨシノ 銀座 (東銀座、銀座、銀座一丁目 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2010/11訪問 2010/11/05

タテルヨシノのフラッグシップ。美しく可憐な料理たち。

秋晴れの休日。青く澄んだ東京の空には、雲ひとつありません。
こんな気持ちの良い日のランチには、このお店が良く似合います。

場所は銀座4丁目。
東京メトロ日比谷線の東銀座駅のすぐ目の前にある、PIAS銀座の12階です。
エレベータに乗り12階まで上ると、その先に広がるのは天井が高く開放感のある店内。
窓が大きくとられており、窓から差し込む太陽の光がとても優しく気持ち良い。
やはり今日、このお店を選んでよかったと、入店早々に感じます。

お店の方に案内されて着席すると、壁のオブジェが良く見えるテーブル席。
出迎えてくれるのは、ベルナルドの器とクリストフルのカトラリー。
久しぶりのフレンチにこころも躍ります。

頂いたのは、「Menu Confection(4800円のコース)」です。

【飲み物】
 「ジンジャーエール(1000円位)」
 「グレープフルーツジュース(1000円位)」

【アミューズ】
 「野菜のタルトとチーズのグジェール(正式名称は不明)」

 タテルヨシノの定番アミューズ。
 こちらのお店に来る前から、最初はこれを食べる事を期待してしまいます。

 グジェールは、とても軽い口当たり。ふわっとした食感でチーズの香りが良く、
 このお店にまた来る事ができたんだと、改めて感じます。

 野菜のタルトは、小さいながら見事な色使い。
 わずか3センチ程のタルトの上に、赤白緑の野菜が乗っています。
 親指と人差し指でそっと摘んで口に運ぶと、
 こんな小さなサイズなのにそれぞれの野菜の風味をしっかりと感じます。

 このわずかなサイズの2品を食べる事によって、普段使われていない五感が刺激され、
 この後に出てくる料理を味わうための、心と体の準備が整う、そんな感じがいたします。

【アミューズ】
 「鯖(正式名称は不明)」

 数枚のパイ生地に、鯖の切り身を並べて少々焼いたようなもの。
 その上には数種の香草とパルメザンチーズ。
 周囲に散りばめられた香辛料が、色合いに華やかさを加えます。

 早速ナイフを入れると、鯖の表面は軽く火が通っており、
 しっとりとした鯖の旨みと食感に、パリパリとした香ばしいパイ生地の風味が良く会います。
 鯖なので独特な風味をほのかに感じるのですが、
 香草やパルメザンチーズと合わせると、奥深い味わいに感じます。
 小骨は感じないので安心して食べられます。

【パン】
 「バゲット」
 直径3センチ位のかなり細めのバゲットです。

 「フォカッチャ」
 少々塩分濃い目。油の香ばしさとバジルの香りが楽しめます。

 「ライ麦パン」
 結構お気に入り。弾力が強く、ライ麦も香ばしく感じます。

 「バター」
 クリストフルの器に入ってきます。

【前菜】
 「仔ヤギのカルパッチョ」

 仔ヤギを食べるのは初めてです。
 メニューに記載されているのを見て、思わず注文してしまいました。
 透明なガラスの器に乗って現れた、仔ヤギのカルパッチョ。
 薄切りの仔ヤギは、直径5センチから6センチほどの円形状。
 器の上に12枚位が並べられ、その周囲に緑のペースト。
 上には数種の野菜に、スライスしたチーズとニンニクチップが乗っています。

 まずは仔ヤギから頂くと、周辺の白い部分はやや弾力があり、
 内側の赤身の部分は程よい柔らかさ。仔羊にも似た少々野性的な風味と、
 ほんのりした味付けで、チーズや野菜にも良く会います。
 仔ヤギの独特な風味を苦手に感じた方は、
 ニンニク風味の緑のペーストと一緒に食べると良いかもしれません。

【肉料理】
 「子羊のロースト クルミのペルシヤード風」

 子羊に、クルミと○○(失念)を塗って焼き上げたもの。
 外側は綺麗なキツネ色に焼かれ、内側も見事なピンク色。
 肉の繊維の色合いを見るだけで、柔らかく仕上がっていそうだなと感じます。

 早速ナイフを入れてみると、やはり見事な焼き加減。
 それほど力を入れなくとも、スッとナイフが通ります。
 まずは脂の部分から頂くと、とろけるような脂の旨みに、ほんのりと癖のある仔羊の香り。
 クルミのシャリシャリとした食感も感じます。
 脂身と比べると、赤身の部分は大人しい味わい。しっとりとした優しい味と食感です。
 荒く砕いた黒胡椒の粒を噛む度に、ビリッと刺激が沸き立って、肉の旨さを引き立てます。

 一番美味しいのは骨の部分。骨を手に持ち、かぶり付くと、
 ナイフとフォークを使って上品に食べていた時よりも、
 ますます美味しく、よりいっそう楽しく感じるから不思議です。
 付け合せは、カリフラワー、仔羊の脂の部分、不明1、カブ、不明2、ニンニクです。

 「フランス産仔鴨のロティ 旬の果実のキャラメリゼ」

 連れが注文したものです。
 鴨の肉と皮の間にフォアグラを詰めて焼いたもの。ソースの照りが見事です。
 付け合せは数種のフルーツ。

 私は頂いていませんので味はわかりませんが、
 とても美味しそうだったので、正直言って食べたかったです。

【デザート】
 「マロンのエクラゼに軽やかなメレンゲを添えて」

 ガラスの器でやってきますが、一目見ただけでは、どれがマロンなのかわかりません。
 実は、中央付近に置いてある、3つのフワフワした綿のようなものがマロンです。
 その奥に、円筒状に焼いたメレンゲとクリームで作ったもの。
 アイスとナッツも、砕いたピスタチオも添えられています。

 まずはマロンから頂くと、しっとりとなめらかな舌触り。
 よく見かけるモンブランにも糸状のマロンクリームが乗っていますが、
 それをさらに上品かつ繊細にしたような食感です。
 味わいは、もちろんほんのりとしたマロンの風味。
 メレンゲは、ナイフを入れるとサクサクと心地良い音。
 やや緩めに仕上げられたクリームとともに頂くと、
 優しい甘さを残して口の中でスッと溶け、儚く消え行きます。 

 さて、お楽しみはまだ続きます。
 デザートと一緒に提供された、小さいガラスの器に入っている
 ウイスキーボンボンをガリッと割って、デザートの上に注ぐと、
 アルコールの風味も加わって、一気に大人の味わいに変化します。
 ちなみにアイスはシナモン風味です。

【小菓子】
 「キャラメルのマカロン」
 しっとりしたメレンゲに、とろけるようなクリーム。
 やはりキャラメル味のマカロンは美味しいです。

 「リュバーブのマカロン」
 こちらもしっとりしたメレンゲに、とろけるようなクリーム。
 ほんのりと、リュバーブの酸味を感じます。

 「オレンジリキュール?風味のチョコレート」
 口に含んだ瞬間にフワッと感じる、爽やかな柑橘系の風味です。

 「ナッツ入りのチョコレート2つ」
 味は普通です。

 いずれも甘さは控えめです。

【食後の飲み物】
 「紅茶」

やはりこちらは良いレストランです。
今回も期待を裏切る事なく、楽しませて頂きました。
もちろん、また訪問してみようと思います。

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以下は、2009年8月に訪問した際のレビューです。
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2009年8月のある日、銀座でランチでもと言う事になり、
以前から気になっていたこちらのお店に行く事にしました。

吉野氏のお店に伺うのはこれが始めてです。芝、汐留も訪れた事はありません。

場所は銀座駅から徒歩2分。東銀座駅からなら徒歩1分。
昨年完成したばかりのPIAS GINZAの12階です。
客層は30代から50代の女性が多く、銀座だけに品のある方ばかりです。

テーブルの間隔は広く、連れとの会話も安心して楽しめます。
内装はモダンで、興味を引く装飾品が多く、見ていて飽きません。
天井が高く、とても開放感があります。
窓側の席なら、空が良く見え、晴海通りを見下ろす事ができます。

たとえ奥まった席に案内されたとしても、壁に吊るされた大型のオブジェや、
らせん状(?)で不思議な形状の照明が良く見え、視界に飽きる事はなさそうです。
ただし、これは意見が分かれる所かも知れません。

総じて居心地の良い店内。この後の料理に期待が高まります。
メニューを決めると、サービスの方からメニューのコピーを頂きました。

頂いたのは4800円のコースです。

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★2009/11/16

過去の画像を整理していた所、未投稿の画像が見つかりましたので、投稿する事にしました。
今回新たに投稿したのは、下記の3点です。

  「3種類のパン(追加分)」 画像1枚
  「本日のスペシャリテ(ウズラとフォアグラのパイ包み(正式名称は不明))」 画像2枚

また、この3点の画像についてのレビューも追記しました。

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【パン】 ★2009/11/16追記
 両端の尖った細長いパンと、バターです。

 食べ終わると、追加のパンを頂く事ができ、下記の3種類のパンが選択可能です。
  ・両端の尖った細長いパン(最初に頂いた物と同じ)
  ・丸みを帯びたパン
  ・長方形のパン

【アミューズ1】
 チーズのシューと野菜のタルト状のもの(正式名称は不明)。
 画像はチーズのシューを1つ頂いた後のものです。
 チーズのシューを頂くと、チーズの香りがとても良いです。

【アミューズ2】
 鰯(?)とナスのミルフィーユ状のもの(正式名称は不明)。
 サイズは小さいですが、侮れない味です。
 まだアミューズにもかかわらず、この時点でかなりの満足感です。

【前菜】
 「人参をまとったフォワグラのフォンダン トリュフ風味」
 たぶんフォアグラの合間の黒い3本線が、薄くスライスした黒トリュフです。
  ※違っていたらご指摘下さい。

 イチジクのジャムのような物が添えられています。
 また、赤ワインのソースが器の左から上にかけてに塗られており、
 香草の花びらがいくつも散りばめられています。見た目がとても美しい一品です。

 フォアグラのみで食べたり、ジャムやソースに付けて食べたりと、いくつもの味を楽しめます。
 もちろん、花びらと合わせ、香草の香りを感じながら食べても面白いです。

【メイン】
 「仔鴨のロティ エピス風味」

 鴨は、なかなかの大きさです。
 画像ではわかりにくいですが、鴨の皮と身の間に、フォアグラが詰め込まれています。
 付け合せは、桃、茸、香草などです。

 程よい鴨肉の弾力に甘めのソースが良く合い、噛み締めるたびに鴨の旨味が広がります。
 好みにより塩・胡椒を追加し、味を変えてみても美味いです。

 「本日のスペシャリテ(ウズラとフォアグラのパイ包み(正式名称は不明))」 ★2009/11/16追記

 連れが頼んだものです。

 メニューを決める際に、お店の方から本日のスペシャリテを紹介され、
 「フォアグラ好き、かつ、パイ包み好き」の連れの者は、迷わずこれを選択していました。

 テーブルにこちらの料理が置かれると、まず、その形状に驚きます。
 円柱状のその姿は、直径およそ6センチ、高さおよそ8センチ。
 180ccのコップ位のサイズで、何か圧倒的なものを感じます。
 外側はパイで包まれ、中には鶉の肉がぎっしりと詰まっています。
 さらにその中に、フォアグラまでもが詰まっています。
 ソースは葡萄のソースだったような気がします。

 さすがにこの量は多すぎなのでは思ったのですが、
 とても美味しかったようで、残さず全て平らげていました。

 ウズラとフォアグラをこころ行くまで堪能した連れの者は、
 以降、すっかりウズラのファンになってしまいました。

【デザート】
 「アプリコットのタタンにラベンダーの香りを添えて」
 画像の茶色いジャム状のもの2つが、アプリコットのタタン。
 2種類のアイスが添えられています。

 手前のソースはカラメル(?)です。
 器の奥側に、ピスタチオ(?)の刻んだ物と、ラベンダーのつぼみ(?)が散りばめられています。
 木の枝の用な細長い物はバニラ(?)です。

【紅茶と小菓子】
 画像は二人分のもので、マカロン、チョコレート、ウイスキーボンボン状のものです。
 洋菓子でありながら、日本庭園を彷彿させる美しい盛り付けです。
 漆黒の器に映りこむ空の色は、季節や時刻によってさまざまな色に変わるでしょう。
 偶然の賜物か、緻密に計算された物なのか。いずれにしても、食べてしまうのが惜しいです。

 黄色のマカロンは、中にレモン(?)のクリームとジャムのようなものが挟んであります。
 口に含むと、メレンゲの生地と共に三位一体となりふわっと溶け、レモンの爽やかな香りが広がります。
 これまで、マカロンを食べて美味しいと思った事がありませんでしたが、
 こちらのお店のレモン(?)のマカロンは相当美味しかったです。

最初の料理から最後の小菓子まで、全て美味しく頂く事ができました。
銀座駅から程近く、この味と雰囲気を4800円で楽しめるのなら満足度は高いです。

今回は星4.5としますが、鴨と飲み物がもう少し良い物であったら、星5つにしたい所です。

  • 2010/11 フランス産仔鴨のロティ 旬の果実のキャラメリゼ。
  • 2010/11 野菜のタルトとチーズのグジェール(正式名称は不明)。
  • 2010/11 野菜のタルトとチーズのグジェール(正式名称は不明)。

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4位

銀座 シェ・トモ (銀座一丁目、京橋、宝町 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2010/11訪問 2010/11/24

銀座の新星。白亜の塔で頂く爽やかなフレンチ。

青空の気持ちの良い休日に、3度目の訪問です。
ランチタイムに訪問するのは初めてです。11階のカウンター席に案内されました。
この日の客層は、見える範囲内ではほぼ女性。男性は僅かに2人か3人です。

頂いたのは、「Menu de Confiance(2890円のコース)」です。

【パン】
 パンとバターです。
 料理の味は、過去のレビューをご参考下さい。

【アミューズ】
 「生ウニの貴婦人風(+980円)」

 ウニの殻ではなく、ガラスの器に入っていました。
 殻に入っていた方が雰囲気が出るのにな・・・と思いますが、色々事情があるのでしょう。
 料理の味は、過去のレビューをご参考下さい。

【前菜】
 「フランス産 ウズラの冷製バロティーヌ
  二層になった栗のムースとフォワグラのピューレ添え」

 横長の四角い器でやってきます。その上に2つの器。

 左の器はウズラのバロティーヌ。円筒状に包まれた後、スライスされたものが3つです。
 手前は何かのジュレで、粒状の綺麗な色合い。奥は数種の香草です。 

 まずはウズラをそのまま頂くと、生ハムのようにしっとりとした食感。
 柔らかくて食べやすく、口の中で味わっていると、
 肉が温まるにつれて、旨みが徐々に湧き出します。
 ジュレ、ムース、ピューレを付けなくとも、このままで十分美味しいです。

 右の器は栗のムースとフォワグラのピューレ。
 ウズラと共に頂くと、ウズラの肉に甘みが加わってなかなか良い味。
 どちらかと言うとウズラに付けて食べるより、パンに付けて食べる方がお気に入りです。

【前菜】
 「山梨県産 無農薬野菜達 28-30種の盛り合わせ」

 器の上に並んでいた野菜は、下記のもの(画像と同じ順。多少失念および不明)です。
 キュウリ+インゲン豆、レンコン、豆風、ジャガイモ風、不明、カボチャ風、豆風、ベーコンのピューレ、
 不明、豆風、シイタケ、グリーンアスパラ、カリフラワー、紫キャベツ、
 ゴボウ、ズッキーニ、パプリカ、カブ風、ブロッコリー、不明、山芋、
 カボチャ風、春菊、里芋、不明、ニンジン、紫イモ風、トマト。

 料理の味は、過去のレビューをご参考下さい。

【メイン】
 「スコットランド産 野生山鳩のロースト
  フォワグラと血でリエしたサルミソース(1/2羽+1600円)」

 4種類か5種類の部位に、キノコを刻んだパイが付いています。
 たぶん、胸肉、ササミ、モモ肉などではないかと思いますが、
 鳩を食べるのはこれが2度目なので、イマイチどこの部位なのか良くわかりません。
 なので、部位の名称は間違っているかもしれません。

 胸肉は、器の上で一番大きな肉。
 やや赤茶色の血が滴りそうな色合いで、しっかりとした食感。
 口に含んだ瞬間は、それほど味はしないのですが、
 咀嚼を続けていると徐々に湧き出す鳩の旨み。癖は無いので安心です。
 フォワグラと血が入ったコクのある濃厚なソースが、肉の旨さを引き立てます。

 ササミは薄くて細長く、赤茶色の綺麗な色合い。
 優しい食感でしっとりとしており、食べやすい感じです。

 モモ肉は、足先の骨まで付いていて、生きていた時を想像させる生々しさ。
 皿の上方に飾り付けられている鳩の羽も見ていると、
 食べ物(特に肉類)は、大切に食べなければいけないと考えさせられます。
 こちらの部位も柔らかい食感で食べやすく、肉の味は胸肉とササミの中間ほど。
 お手拭も準備して頂けるので、骨を持ってかぶり付きましょう。

 皿の手前側に置いてある小さめの2個の肉は、もはやどこの部位なのかも想像できません。
 とりあえず手に持って口に含むと、かなりの硬さ。
 小さくて持ちにくく、骨から肉を外すのも大変で、味わいもそれ程ではありませんが、
 こんな部分まで楽しませてくれる鳩さんに感謝しつつ、大切に頂きました。

 付け合せにはキノコのパイ。さっくりとした食感の香ばしいパイ生地が、
 キノコの旨みをたっぷり吸っており、こちらもなかなか良い味です。

【デザート】
 「ヴァローナ社のチョコレートを使ったアイスとケーキ(正式名称は不明)」

 3種のデザートから選択可能です。

 器の手前側にはチョコのケーキ。表面はしっとりとした輝きを放ち、見た目にも綺麗です。
 中央の、白と黒の波形の模様を挟んでその向こうには、チョコのアイス。
 頂点部分にm字を模したチョコが刺さっています。

 ケーキはスッとフォークが入るほどの柔らかさ。
 口に含むと優しく溶け、心地良い苦味と風味、ほのかな甘さが広がります。
 アイスはケーキよりもさらに爽やかなチョコの風味。
 ナッツのカリカリとした食感が、良いアクセントになっています。

【食後の飲み物】
 紅茶です。

今回も、やっぱり満足できました。いつ来ても雰囲気が良く、料理は特に鳩が良かったです。
ちなみに初回の訪問時からこっそりと懸念していたサービスは、かなり向上したような気がします。

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以下は、2009年11月に訪問した際のレビューです。
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前回(2009年10月)、訪問した際に、カウンター席の景色とメニューを見せて頂き、
とてもよさそうでしたので、この日のディナータイムに再訪してみました。
カウンターは角の席が一番景色が良さそうでしたが、
この日はやや奥まった端の席に案内されましたので、景色はまずまずと言った所です。

カウンター席でもダイニングと同じコースメニューを頂けるようです。
私達は先日の訪問の際にコースメニューを頂きましたので、
この日は、カウンターにおいてある黒板のメニューから選択しました。

 ※テーブルチャージが500円×人数分必要です。
 ※サービス料は不要です。

【飲み物】
  「ジンジャーエール」 ※700円です。
  「ジンジャー アンド レモングラス」 ※700円です。

【パン】
  「バゲット(リエット・タプナード・バター付き)」 ※600円×2人分です。

  こちらは人数分注文しなければなりません。
  リエット・タプナード・バターが一人につき1つずつ頂けるので、沢山楽しめます。
  リエットは豚肉(?)、タプナードはオリーブの風味です。
  バターにはお店のマークが付いています。
  バゲットは、無くなると追加のものを頂けます。

【アミューズ】
  「オリーブと○○○(名前がわかりません)」 ※無料です。

  オリーブはニンニクと唐辛子が効いており、なかなか美味しいです。
  オリーブを食べて美味しいと思った事があまりないのですが、
  こちらのお店のものはとても良い味付けでした。

  ○○○(名前がわかりません)は、見た目は四角い何かの生地風。
  やや弾力があり、味はチーズ、香りはバジル。こちらもなかなか良い味です。

【前菜】
  「有機野菜のグリーンサラダ」 ※980円です。

  大きなガラスの透明な器に、沢山の野菜が入っています。
  たぶん、塩(?)、チーズ、オイルの味付けです。
  サラダだけに、お味は普通です。

【前菜】
  「プラチナ豚 大腸・直腸・胃の白ワイン煮 カーン風」 ※1200円です。

  ル・クルーゼ(と言うメーカー)の、色鮮やかで可愛らしい器に入っています。
    http://www.lecreuset.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=1_9&products_id=123
  ホルモン煮込みバジル風味と言うと、想像しやすいかと思います。
  ホルモンが柔らかくなるまで煮込まれており、タマネギとニンジンも入っています。
  器もスープも熱々で、ホルモンの風味がスープに良く出ています。
  これはなかなか美味しいです!

  これから寒くなる季節。ホルモン煮込みがお好きな方に、オススメです。

【メイン】
  「北海道産 野生鹿ロース肉のロースト ポワグラードソース」 ※4800円です。

  メニューに鹿肉があったので、思わず注文してしまいました。

  大きめの白い器の上には、鹿肉のさまざまな部位(下記)が置いてあります。
    ロース (器中央。スライスしてあるもの)
    フィレ (ロースの右側)
    挽き肉 (ハンバーグ状のもの。ロースの上)
    脂身  (挽き肉の上。クレソンの左下)
    骨   (器左側)

  秋らしく栗(クレソンの右側)も付いており、その下にはソースが敷かれています。

  ロースは、切り目からも想像が付くように、しっとりした焼き具合。
  赤身で、脂身も癖も全く無く、さっぱりとした味わいです。

  フィレは、ナイフを入れようとすると、お餅のようにフワフワで、あまりの柔らかさに驚きます。
  こんなに柔らかな肉は、見た事がありません。食感も、とにかく柔らかです。

  挽き肉は、何か木の実が練り込んであります。
  脂身は、少し癖があり、野生の肉を食べてるぞ!と言う気分になります。
  骨は、良く焼けた脂と赤身が楽しめます。手に持って、ワイルドにかじりつきましょう。

  栗は3つほどついており、ポクポクの食感。
  ソースはシナモンが効いた栗(?)のピューレのようなものです。

景色は少々残念でしたが、ホルモンと鹿肉がとても良かったです。
ダイニングのコースでも鹿肉を頂けるようですので、
また訪問してみようかと思います。

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2009年10月に、12階に訪問した際のレビューは、コメント欄に移動しました。
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最後に参考情報をお知らせします。階数を選択する際に、参考にして頂ければ幸いです。

12階(ダイニング)
  豪華な内装とシャンデリアがあります。
  贅沢な気分を味わいたいのであれば、こちらをお勧めします。
  テーブル数はおよそ10卓、20人程度が座れそうです。別の場所に個室もありそうです。
  窓からは夜景が見えますが、薄いカーテンが引いてあるため、はっきりは見えません。
  照明がかなり赤みを帯びているため、デジカメの画像も相当赤く写ります。
  私はこれ程の赤みの照明の中での撮影は初めてでしたので、
  残念な画像(ぼやけている+画像が赤い+画像を修正しても今ひとつ)になってしまいました。
  11階を見下ろす事ができるので、若干の優越感を感じます。
  真ん中の列のテーブルの間隔は広くはありませんが、
  窓際の席は隣の席がありませんので安心です。

11階(ダイニング、バーカウンター)
  帰宅前に、少しだけ11階の様子を見せて頂きました。
  白金の店舗(行った事はありませんが)と同じような、白を基調とした内装です。
  赤みを帯びた照明ではなさそうでしたので、
  デジカメで鮮明な画像を写したいのであれば、こちらの階の方が良さそうです。
  中央通り側はバーカウンターになっており、
  shez tomo系列のお店、ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル(下記)の料理が頂けるそうです。
    http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13018826/
  このバーカウンターからは中央通りの眺めが良く見えます。

  • 2010/11 生ウニの貴婦人風(+980円)。
  • 2010/11 フランス産 ウズラの冷製バロティーヌ 二層になった栗のムースとフォワグラのピューレ添え。
  • 2010/11 フランス産 ウズラの冷製バロティーヌ 二層になった栗のムースとフォワグラのピューレ添え。

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5位

ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー (広尾、恵比寿 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2009/11訪問 2009/11/12

驚くべきコスパを誇る広尾のフレンチ。満を持して登場した期待の星。

こちらのお店の事を知ったのは、10月の初め頃です。
いつものようにネットで様々なページを見ていると、
あの有名なお二人のお店がついに開店するとの情報を発見し、とても興味を持ちました。
しかし、ここは慎重派の私。ネットでしばらく様子を見させて頂く事にしました。

食べログで他の方のレビューを拝見させて頂くと、
なかなか興味深いメニューと料理のようでしたので、
この日、ランチタイムに訪問させて頂く事にしてみました。

場所は、東京メトロ日比谷線の広尾駅から徒歩5分。
完成したばかりと思われる、SR広尾ビルの1階です。
お店はシックでモダンな外観で、白と黒、そして銀色が使用されており、
落ち着きと格好良さを合わせ持った、大人の雰囲気です。
通りからも、アルミ製(?)の銀色の看板が大きく見えています。

店頭には、開店を祝う方々から送られてきた胡蝶蘭(こちょうらん)が、沢山並べられています。

店内も、白と黒を基調とした内装。
テーブルは通常のものよりも1.5倍ほどの横幅があると共に、
テーブルの間隔も広くとられており、非常にゆったりとしています。
天井は高く開放感があり、白い壁には抽象的な絵画が飾られています。

白いテーブルクロスの上には、お店のロゴマーク入りの白い器。
右上にいくつもの穴が開いており、印象的な形状です。
ナイフとフォークは「燕-enn」製のもの。
私自身は初めて知ったメーカーのものですが、シンプルでありながら、お洒落なデザインです。
  http://www.enn-tsubame.jp/
この日の客層は、若い女性が多かったようです。

頂いたのは、Menu de luxe(ムニュー ドゥ ルクス)、3500円のコース。
メニューを決めると、お店の方からメニューのコピーを頂きました。

【飲み物】
  「グラビオン」 ※別料金で1000円です。

  雑誌のモデルの女性のような、細く長く美しい足のグラスに注がれています。
  そっと丁寧に扱わなければ、あっと言う間に粉々に砕けてしまいそうな繊細さです。

  グラスの中には、透き通る赤い色の飲み物。
  お店の方の説明とメニューの表記によると、
  南フランス産の葡萄を使った、炭酸入りのジュースのようです。

【パン】
  パンは温められており、無塩バターと、上に岩塩が乗せてあるバターが付いてきます。
  バターの器はガラス製で、器の中には、3D映像のようなお店のロゴマークが見えています。

【前菜】
  5種類の中から選択可能です。

  「山口県萩産 鰆の炙りマリネ 季節の野菜を添えて」

  透明なガラスの器いっぱいに、沢山の野菜と鰆(サワラ)が置かれています。
  鰆はカツオのたたきのように表面が炙られ、その後にスライスされています。
  野菜は、赤紫蘇、芋、カボチャ、ズッキーニ、カリフラワーなどです。
  緑色の野菜は、名前がわかりません。
  その他、画像では非常に解り辛いですが、コショウの香りの透明なジュレがかけられています。

  鰆は、それだけで食べるとやや焦げた香りがきついように感じます。
  ところが、付け合せの野菜や、赤紫蘇、コショウのジュレなどと共に頂くと、
  鰆の焦げた香りは他の香りと混ざり合い、実に程よい爽やかな香りとなります。
  味は塩分、油分共に控えめで、さっぱりと頂けます。

  「本日のオードブル」

  連れが頼んだ物です。
  カニとホタテと野菜の生ハムジュレ添えのようです。

【本日のお魚料理】
  「山口県萩産の白身魚 オマール海老のソース(正式名称は不明)」

  見るからに美味しそうな焼き色です。
  魚の皮は既に剥されて、身の部分だけになっており、
  その下には、何か野菜が敷かれています。
  オマールのソースは鮮やかなオレンジ色で、濃厚な味わいを想像させてくれます。

  まずは魚から頂くと、表面はパリッと、中はふっくらと仕上がっており、
  表面についている僅かな塩分が、白身魚の美味しさを引き立てています。
  オマールのソースはスプーンですくって一口頂くと、
  一度に沢山の海老を頬張って食べたような、見事な香りを楽しめます。
  実に濃厚で、海老の殻の風味が非常に良く出ています。

【お肉料理】
  5種類の中から選択可能です。

  「マダムビュルゴーのシャラン鴨もも肉のソテー 白と赤のソース」

  テーブルの上に器が置かれた時、とても驚きました。
  器自体が大きいので画像では解り難いですが、
  フレンチのコースに出てくるものにしては、かなりの大きさです。
  他のお店のコースで食べたものの、1.5倍くらいはあるのではないでしょうか。

  厚めにカットされた鴨は、皮の部分がカリカリに焼かれ、身はしっとりとした綺麗なピンク色。
  所々に赤い部分が残り、文句なしの素晴らしい焼き加減です。

  肉用の大き目のナイフで一口大にカットして、早速頂くと、
  カリカリの皮は香ばしく、皮と身の間の脂はトロッとした甘み。
  身の部分は程よい弾力と噛み応えで、噛めば噛むほど鴨の脂が染み出てきます。
  鴨の表面に僅かに感じる塩分と、コショウの香りや辛味が、
  脂の乗った鴨の美味しさを一段と引き立てています。
  脂の乗りが非常に良い鴨なのか、鴨を切れば切るほどナイフに脂が付着しては滴ります。
  サイズもかなりの物なので、鴨好きの方に、ぜひお勧めしたい一品です。

  付け合せには、薄くスライスしたビーツが数枚。
  赤いソースは、たぶんワインのソースです。
  白いソースは何で作ってあるのか解りませんでしたが、
  薄い味付けで、シャリシャリとした食感でした。

  「イベリコベジョータのカルビ じゃが芋のソース」

  連れが選択したものです。

  一見するととても豚肉には見えません。
  霜降り肉のようなその切り目は、豚肉と言うよりも牛肉のよう。
  お味も通常の豚肉とはかなりの違いのようで、
  「豚肉を超越し、今まで食べた肉とは異なる、
   全く別の種類の肉の味に感じた。もちろん味は非常に美味しい。」と、
  興奮気味に話しておりました。どうやら大変満足したようです。

【デザート】
  「クレームダンジュのパルフェ 巨峰のソース」

  白い半円形のものがクレームダンジュ。
  クレームダンジュの周りには巨峰のソース、
  ミントの葉の下には、巨峰が2つ添えてあります。
  茶色の網状のものは飴細工のようです。

  クレームダンジュはアイスのように冷たく固まっています。
  そのまま食べると、僅かにチーズのような酸味と香り。
  葡萄のソースは意外とサラッとしており、こちらを付けて食べても美味しいです。
  しばらくするとクレームダンジュが溶け出して、
  チーズの風味が豊かなトロトロの味わいに変化します。

  飴細工は砂糖の香ばしい香りの中に、
  ナッツ系のシャリシャリとした食感が楽しめます。

  「林檎のタタン バニラアイス添え」

  連れが選択したものです。
  普段良く見かけるタルトタタンのようなものを想像していたのですが、
  全く違った形状で現れました。
  器の中心に置かれたタタンは3層構造になっており、
  上部はタルトの生地を砕いたようなもの、
  中部はクリーム上のもの、下部は林檎のクリームになっています。
  甘みが抑えられており、やや苦味も感じる大人の味のデザートだったようです。

【食後のお飲み物】
  「ウバ」 ※紅茶です。
  「名称失念」 ※連れの者が頼んだハーブティです。

あのお二人のお店と言う事で、期待して訪問したのですが、やはり素晴らしいお店でした。
お洒落な街に新たにオープンした、お洒落なお店。
程よく気品があり、それでいて適度にカジュアルでもあります。
料理はもちろん素晴らしく、いずれも美味しく頂く事ができました。
さらに加えてお値段も非常にリーズナブル。最強のコスパを誇る超優良店です。

  • マダムビュルゴーのシャラン鴨もも肉のソテー 白と赤のソース。
  • イベリコベジョータのカルビ じゃが芋のソース。
  • 林檎のタタン バニラアイス添え。

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6位

コジト (六本木、乃木坂、麻布十番 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2009/11訪問 2009/11/08

西麻布の癒し空間。大自然をこよなく愛する山田氏のフレンチ。

11月の秋晴れの日。空は雲ひとつ無く、風も穏やかです。
日差しを心地よく感じる中、ある目的を果たすべく、西麻布へとやってまいりました。

向かう先はこちらのお店。お店のブログによると、
北海道で鹿肉が取れたようですので、早速伺う事にした次第です。

実はこちらのお店を訪問するのは、これが二度目。
前回の訪問でいい情報を教えて頂き、
その後もお店のブログにて情報を確認し続けており、今回の訪問となりました。

場所は、東京メトロ日比谷線の六本木駅から徒歩10分。六本木ヒルズのすぐそばです。
六本木駅を出て、六本木ヒルズ周辺の道路を通り、
森タワーやグランドハイアット東京を横目に見ながら、お店までたどり着きました。

お店の外観は、フランスの地方(行った事はありませんが)にありそうな一軒家。
落ち着いた色合いが印象的です。
木製の二枚の扉を開けて店内に入店し、座席に案内して頂きました。

店内は木を多く使った内装で、温もりのある、とても落ち着いた雰囲気です。
天井の一部はガラス張りになっており、外の景色を見る事ができます。
私たちが着席した席からは、店内を壁から天井へとつたう「ぶどう」の木が見えます。
この季節、ぶどうの木は徐々に葉の色が変化して行きますので、
緑の葉と、枯れて茶色く色づいた葉の、綺麗なコントラストを見る事ができます。
西麻布と言う大都会にありながら、静かにゆったりとした雰囲気の中で食事を楽しめます。

客層は30代から40代くらいで、二人組みの方が多かったと思います。
この地域は海外の方も多いので、異国の言葉も聞えてきました。

頂いたのは、Menu B(3800円のコース)です。

【パン】
  バターが付いてきますが、冷たいままです。
  バターナイフはラギオールのものです。

【前菜】
  「テリーヌ・ド・カンパーニュ(豚肉と鴨、フォアグラのお肉のテリーヌ)」

  テリーヌは白い脂(?)のようなもので周辺を囲まれており、
  内側に肉が包み込まれています。緑の粒はピスタチオです。
  その上に乗っているジュレは、鹿から作ったものだそうです。

  付け合せには、ベビーリーフなどの各種野菜、
  画像では見えにくいですが、野菜の上にはスライスしたマッシュルーム(?)、
  トマト、ピクルス、粒マスタードが添えられています。

  テリーヌだけを食べてみると、肉の風味が程良く出ており、
  鼻腔で感じる独特の香りが心地よく感じます。
  ジュレと合わせて食べてみると、トロッとした食感が加わり、また違う味わいに変化します。
  テリーヌ独特の味と香りが苦手な方は、粒マスタードをつけると爽やかな味で頂けます。

  ピクルスは通常の酸味の他に、何か香草の香りがしており、丁度良いお口直しになっています。

【スープ】
  「あたたかいキノコのスープ」

  キノコの姿はありませんが、キノコと乳製品の味と香りが良く出ています。
  これからの、暖かいものが欲しくなる季節にピッタリです。

  「冷たいさつまいもと玉ねぎのスープ」
    ※メニューの表記が微妙に間違えているようです。

  連れが頼んだものです。こちらも美味しかったようです。

【メイン】
  「北海道産 ムッシュ山田が仕留めたエゾ鹿のポアレ
      赤ワインソース トリュフの香り(+3000円)」

  鹿肉は、大自然をこよなく愛するオーナーシェフ(?)の山田氏が、
  マダムやお店の方々と共に、自ら北海道に赴き、仕留めたもの。
  その様子はブログにて見る事ができます。
    http://blogs.yahoo.co.jp/cogito3796/8853015.html
   ※この日頂いたのは、画像とは異なる鹿のもののようです。

  器の上には鹿肉の塊が3つ。
  付け合せには、リンゴのペースト(手前)、長ネギ(?)(真ん中の横長のもの)、
  ホウレンソウ(奥の左側)、黒ラッパ茸(奥の真ん中)、マッシュポテト(奥の右側)、
  秋トリュフのスライスが3枚です。

  これを食べるためにここに来ました。ラギオールのナイフで早速頂きます。

  鹿肉は臭みも無くさっぱりとしており、僅かな野生の風味が心地よく感じます。
  赤ワインソースのとろみと甘み、さらにはトリュフの香りも楽しめます。
  やはり、肉料理にはこのソースが良く合います。

  長ネギ(?)は時間を掛けてゆっくり焼いた(?)ようで、甘くトロトロに仕上がっています。
  ホウレンソウ(?)と黒ラッパ茸は、それぞれに独特の渋みがあり、
  こちらも赤ワインソースをたっぷり付けて、美味しく頂きました。

【デザート】
  5種類の中から選択する事が可能です。

  「ブランマンジェ(正式名称は失念)」

  下の白い部分は、乳製品(?)で作られたゼリー状のものと、ココナッツの香りのスープ。
  その上には、フランボワーズ(キイチゴ)(?)のアイス、
  キイチゴ、キウイ、ブルーベリー、イチジク、柿、ミントの葉が添えられています。

【食後の飲み物】
  紅茶です。

食後にはお店の方から、ブログには載せ難い狩猟の様子の写真を見せて下さると共に、
狩猟の様子を色々と楽しく教えて頂きました。
美味しく楽しく食事をする事ができましたので、しばらくしたら、また訪問してみようと思います。

こちらのお店は、夏ごろ発売された「Hanako(都内の街を紹介する雑誌)」の
六本木・西麻布・麻布十番特集の表紙にもなっており、
今後ますます人気のお店になるのではないかと思います。

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以下は、2009年6月中旬に訪問した際のレビューです。

お店のブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/cogito3796)を見て、
ここのヒメマスを食べたくなり、ランチに行ってきました。

木をふんだんに使った内装と、店内のぶどうの木が、
とても落ち着いた雰囲気にしてくれます。
また、テラス席に差し込む太陽の光が、心地よかったです。

店内には、カップル数組、ご夫婦、年配の女性グループがいました。
西麻布(または六本木)らしく、大人っぽい方たちばかりです。

頂いたのは3800円のコース(Menu B)です。

【北海道屈斜路湖産 燻製したヒメマスのマリネ 地鶏の半熟卵添え】
 ブログ(下記)とお店の方の話によると、お店の方が北海道で釣ったヒメマスとの事です。
  http://blogs.yahoo.co.jp/cogito3796/folder/333648.html
 料理ができるまでの経緯を教えて頂いたので、さらに美味しく感じました。

【とうもろこしの冷たいスープ】
 とうもろこしの香りが良く出ています。
 少し暑い日だったので、冷たいスープが心地良かったです。

【軽く燻製した子羊背肉のロースト 温野菜添え】
 骨付きの子羊が2枚(画像では一枚しか見えませんが、裏にもう一枚隠れています)。
 羊の香りが少しだけ程よく残っており、マスタードのソースがよく合います。

【デザート】
 ブランマンジェ(?)のようなものに、フルーツとアイスが乗っていました。

【紅茶】
 普通
 
食事の合い間、サービスの方にいい事を教えてもらい、再訪が楽しみになりました。

  • 北海道産 ムッシュ山田が仕留めたエゾ鹿のポアレ 赤ワインソース トリュフの香り(+3000円)。
  • テリーヌ・ド・カンパーニュ(豚肉と鴨、フォアグラのお肉のテリーヌ)。
  • あたたかいキノコのスープ。

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7位

ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション (恵比寿、目黒 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2009/08訪問 2009/08/05

恵比寿のロブション城1階。ロブションの味と雰囲気を気軽に楽しめます。

真夏にしては涼しい8月の土曜の夜に、行ってきました。

入り口でフランス人(?)のドアマンに扉を開けてもらい、
クロークの女性に荷物を預けると、いよいよ憧れのダイニングルームに案内してもらえます。

賛否両論(?)の内装は、とても上品なものに感じました。
客層は30代から40代くらいで、騒がしい客もおらず、
テーブルの間隔は広く、優雅で快適な時間を楽しめました。

頂いたのは9600円のコースで、料金は下記のとおりです。
  9600円(コース)+840円(肉料理追加料金)+900円(ソフトドリンク)+10%(サービス料)

【アミューズ】
 少しスパイシーな香りが、食欲を増進させてくれます。

【ソーモンタルタル アヴォカドのフォンダンきゅうりのサラダ仕立て、わさび風味のエスプーマと共に】
 ライスペーパー(茶色い部分)で巻いてある中に、きゅうりの極細切りと、
 サイコロ状のサーモンが入っています。
 上に乗っているクリーム状のものは、ほんのりわさびの香りがしました。
 ちょっと変わった一品ですが、夏らしい、爽やかな味わいでした。

【フランス産フォワグラのロティ 黄桃のコンポートをレモン風味にしてショウガのコンフィを添えて】
 この日一番のお気に入り。やや濃い目の味付けがフォアグラによく合います。
 フォアグラ自体も美味で、口に入れると、程よく溶けたフォアグラの油が、口いっぱいに広がります。

【活スズキのポワレ 香草のパートをまとい、旬の野菜のブランシャ焼きを添えて】
 フォアグラの余韻を引きずりつつ食べたため、あまり覚えていないかもしれません。
 ソースと付け合せのタケノコが、とても合っていたのは覚えています。

【ラカン産仔鳩のロティ 軽いベシャメルで和えたホウレン草のソテーと季節の茸添え】
 この日二番のお気に入り。
 手前の鳩と、左奥の鳩で、二種類の味が楽しめます。
 初めて鳩を食べたので詳しくわかりませんが、違う部位なのかもしれません。
 手前はさっぱり系で、例えるならハツみたいな味と食感。
 左奥は脂がのっている。どちらも噛み締めるたびに美味しい。
 付け合せに、ニンニクの素揚げと、ホースラディッシュ(?)がついていました。
 ニンニクは食べませんでしたが、
 鳩にホースラディッシュ(?)をつけてるとさっぱりとした味わいになります。

【アヴァンデセール(画像なし)】
 カラメル風味でした。中にバナナ(?)を小さく刻んだものが入っていたと思います。

【ココナッツのジュレ、マンゴーパッションのソルベとパパイヤを添えて】
 味は、ご想像通りです。
 しかし、器の形が気になったので、ハシタナイと思いながら裏返してみると、「NAGAE 瀬戸製」の文字が。
 ネットによると、東京ミッドタウンに店舗があるそうなので、機会があれば行ってみたいと思います。
  http://www.nagae-seto.jp/
  http://www.tokyotoshi.com/blog/archives/91

【紅茶とプティフール】
 普通

やはりここは二つ星だけあって、さすがだなと感じました。
二階のランチも、近いうちに行ってみます。

  • フランス産フォワグラのロティ 黄桃のコンポートをレモン風味にしてショウガのコンフィを添えて
  • ラカン産仔鳩のロティ 軽いベシャメルで和えたホウレン草のソテーと季節の茸添え
  • ココナッツのジュレ、マンゴーパッションのソルベとパパイヤを添えて

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8位

ル・ジュー・ドゥ・ラシエット (代官山、恵比寿、中目黒 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2009/06訪問 2009/08/05

人気があるのも納得。オーグー・ドゥ・ジュール系列の最優秀店舗。

※訪れたのは2009年6月下旬です。メニューはもう変わっているかもしれません。

他の皆さんの口コミを見て、ここの鴨を食べたくなり、
初夏の日差しが心地よい6月下旬の土曜日に、ランチに行ってきました。

窓際の席に案内して頂いたので、外の景色を眺めながら、ゆったりした時間を過ごす事ができました。
店内を見渡すと、若い女性グループ、プチマダム、年配の女性グループ、
カップル数組と、8割位が女性でした。

頂いたのは3500円のコース(Menu actuel)で、合計金額は下記のとおりです。
 コース(3500円)+ソフトドリンク(735円)+サービス(10%)

【アミューズ(画像なし)】
 他の方の口コミにも登場している、白くて丸いフワフワのものが出てきました。
 味はあまりしませんが、触感が面白いです。

【帆立貝のカルパッチョ 柑橘類とスパイスの香り ヨーグルトソース】
 見た目も味も夏らしいホタテちゃんでした。

【真鯛(だったと思います)】
 ソースは、ベーコンの香り(香りだけ)を移した泡のソースでした。
 付け合せは、ナスとカブ(?)でした。

【マダムビュルゴーのシャラン産 鴨もも肉ロースト 八角風味の赤ワインソース】
 焼き加減、塩加減、ソースと、いずれも好みでした。文句無しにおいしかったです。
 いくつかのお店で鴨を頂きましたが、ここの鴨もとても良かったです。
 この店に来て良かったと思いました。

【デザート】
 マンゴーのプリン状になったものの上に、サクサクしたクッキーを崩したようなものが乗っています。
 薄くて細長いチョコレートと、一口大の焼き菓子もついています。
 連れが頼んだデザートと比べると、明らかにこちらのほうがお徳感がありました。

【紅茶】
 たくさんの種類から選ぶ事ができます。

サービスの方がとても丁寧でよかったです。
帰りはシェフとサービスの方に、見送って頂きました。

この雰囲気と値段で、これだけ楽しめるのであれば、人気があるのも納得です。

  • 帆立貝のカルパッチョ 柑橘類とスパイスの香り ヨーグルトソース
  • 真鯛(だったと思います)
  • マダムビュルゴーのシャラン産 鴨もも肉ロースト 八角風味の赤ワインソース

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9位

レストラン タテル ヨシノ 汐留 (汐留、新橋、築地市場 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2009/10訪問 2014/12/01

繊細で印象的な盛り付け。安心して楽しめる味。

以前訪問した銀座店がなかなか良かったので、
吉野氏の他のお店にも行ってみたいと思っておりました。

 銀座店のレビューはこちら
  http://u.tabelog.com/000155880/r/rvwdtl/1117482/

ちょうど連れの者からリクエストがあったので、こちらのお店を訪問してみる事にしました。

場所は、JR/東京メトロ/都営地下鉄の新橋駅から徒歩10分弱。
日テレビルの隣にある、パークホテル東京の25階です。

新橋駅から地下通路で汐留まで行き、日テレを通ってパークホテルの2階からエレベータに乗りました。
25階にたどり着くと、エレベーターホールの窓からは、西側の綺麗な夜景が見えます。
森ビルや東京タワーも光り輝いておりました。
大きな吹抜けがあるホテルのロビーラウンジの向こう側に、こちらのお店があります。

店内は以外に狭く、25人分程の座席がありそうです。
入店時間が早かったせいか、他の客は2人だけでしたが、この後、半分ほどの席が埋りました。
内装は白を基調としたもので清潔感があり、絵画や器などが飾られています。
窓からは、ビルとビルの合間にほんの少し夜景が見えますが、
隣のビルで働く大勢のビジネスマンが見えたりもします。
外の景色はあまり見ない方がよさそうです。

客層は30代から40代くらい。
ホテルの中のお店だけあって、みな上品な雰囲気の方たちです。

テーブルの上に目線を移すと、ナイフとフォークはクリストフル。
波打つ形が美しく感じます。形状の割に、使い心地が悪いと感じる事はなく、普通に使えます。
緑と白のストライプの食器と、飲み物の白いカップはベルナルド。
画像はありませんが、お店の方が紅茶を注ぐ時に使っていたポットも、緑と白のベルナルドです。

この日は少し疲れていたので、
少量のコース(ムニュ テロワ。税込み7875円)にしてみました。

【飲み物】
  「ジンジャーエール」 800円×2

【アミューズ】
  「チーズのシュー(正式名称は不明)」 ※メニューには記載されていません。

  グリュイエールチーズを練りこんだ生地で作ったもの、との事です。
  銀座店で頂いたものと同じもののようです。
  同時にフィンガーボールも出てきます。
  顔に近づけるとチーズの香りが良く、口に含むとふわふわで温かい。
  アロマオイルの香りを嗅いだ時のように、リラックスした気分になります。
  このお店も楽しめそうだ、と感じました。

【アミューズ】
  「カワハギと二度揚げして膨らんだポテト 柚子の香り(正式名称は不明)」

  一度揚げたポテトをもう一度揚げると、ポンッと膨らむのだそうです。
  それに生のカワハギの実をのせ、小さな花とカイワレの葉で飾り、
  柚子をかけた物のようです。少し唐辛子の辛味があります。

  このような小さな花や、極僅かな大きさの食材を使って、盛り付けの細部にまでこだわる所が、
  タテルヨシノの料理の素晴らしさではないかと思います。

【パン】
  細長いもの、楕円形のもの、四角いものの3種類があるようです。
  バターが付いてきます。

  細長いものは、小さいフランスパンのよう。温められています。
  楕円形のものは、中がやや灰色で弾力があり、
  粉の香りも他のものとは違い、少し香ばしい感じがします。
  四角いものは頂いておりません。

【前菜】
  4種類の中から選択できます。

  「フォアグラのポワレ クレーム ド セップ(+800円)」

  なかなかの大きさのフォアグラです。
  上には何かわかりませんが、茶色い物(クッキーを砕いたような食感)が置いてあります。
  付け合せのセップ茸は香りが良く、噛めば噛むほど茸の香りが沸いてきます。
  マツタケや、物凄い美味しいシイタケを食べた時の香りを想像して頂くと良いかと思います。

  ソースは泡立てており、乳製品の香りがします。
  やや塩分が濃い目のソースで、ブリオッシュにつけて食べると美味しいです。

  ちなみにブリオッシュは、バターと卵を多く使ったパンで、
  見た目はかなり黄色っぽく、普通のパンよりかなりサクサクのフワフワです。

  「手長海老と蕪のラヴィオル見立て」

  連れが頼んだものです。
  半ナマの手長海老を、上の蕪(カブラ)、下の緑のゼリーで挟んであります。
  オレンジ/イエロー/グリーンのソース、香草などで、タテルヨシノらしく可憐に盛り付けられています。

【魚料理または肉料理】
  2種類の魚料理と4種類の肉料理の中から選択できます。

  「フランス産 鴨のロティ 無花果のキャラメリゼを添えて」

  皮は香ばしくパリパリの食感、身はほんの少し野性的な風味の鴨肉です。
  野性的と言っても、硬くて美味しくないと言う意味ではなく、ワイルドで良い味だと言う意味です。
  肉は程よい弾力で、噛む度に鴨の良い味が楽しめます。

  左上に無花果(イチジク)の実、
  その右側にクロラッパタケ(?)(お店の方よりラッパの形のキノコと紹介されたので)のソース、
  カブ(?)で飾り付けされています。

【アヴァン デセール】
  「バナナとアボカドのムース オリーブオイルのアイスを添えて(正式名称は不明)」

  こちらもタテルヨシノらしい盛り付けです。
  グラスの底には、バナナとアボカドで作ったムース(画像では見えません)、
  その上にオレンジの実と、オリーブオイルで作ったアイス。
  さらに香草と、僅かな大きさに刻んだオリーブの実が添えられています。

【グラン デセール】
  4種類の中から選択できます。

  「赤いフルーツのマリネとベトラーブのジュレに軽いバニラのクリーム」

  キイチゴ(赤のものと黒のものの2種類)、ブドウ(巨峰?)、
  ピンクグレープフルーツ(?)などのフルーツです。

  イチゴの香りの泡のソース、イチゴの味の赤くて薄平べったい飴、
  ベトラーブ(ビーツ)のゼリー、甘みを抑えたバニラのクリームが添えられています。

  フルーツは酸味が良く、泡のソースや、バニラクリームにも良く合います。
  ベトラーブ(ビーツ)のゼリーは渋みがあり、このままで食べるのは少々厳しく感じます。
  しかし、フルーツ、ソース、クリームなどとあわせて食べると、
  それぞれの味がマイルドになり、酸味と甘みと渋みが楽しめる大人のデザートになります。

【食後の飲み物】
  紅茶です。レモンが付きます。たぶんミルクも選択可能です。

【小菓子】
  さまざまな小菓子です。
  ワゴンで運ばれて来るので、好きなものを好きなだけ頂けます。
  同時にフィンガーボールも出てきます。

  まずは白い器のものからご紹介します。

  「マカロン(シトロン)」

  レモン味のマカロンです。
  これを食べるためにここに来たようなものです。
  銀座店でも頂きましたが、他のお店のシトロンのマカロンとは違い、
  中にはレモン味のクリームと、蜂蜜のようなトロトロのレモンソースが入っています。
  他のいくつかのお店でシトロンのマカロンを買ってみましたが、
  タテルヨシノのものより美味しいものには、出会った事がありません。

  次は緑と白の器のものです。
  tyの文字がプリントされているものから時計回り(右回り)に、ご紹介します。

  「tyの文字のもの」 チョコレートです。中はとろけるタイプのチョコです。
  「白生地に緑と茶色の粒のもの」 ヌガー(?)にナッツとピスタチオが入っています。
  「黄色いもの」 砂糖菓子です。
  「赤いもの」  砂糖菓子です。
  「白いもの」  砂糖菓子です。
  「黒く細長いもの」 チョコレートです。たぶん中にオレンジの皮(?)が入っています。
  「黄色いもの」 外側はジンジャーで作ってあるらしいです。中はキャラメルです。
  「焼き菓子」 マドレーヌです。

  他にも、選択しませんでしたが下記のようなものがありました。
  「白い粉が付いたチョコレート」
  「茶色い粉が付いたチョコレート」

やはりタテルヨシノは素晴らしいお店です。
繊細な飾り付けが印象的で、料理の味も安定感があり、いずれも美味しく頂く事ができました。
一番楽しみにしていたマカロンも、とても美味しかったです。

サービスも雰囲気も良く、食事の中盤に差し掛かった頃には、
ホテルのロビーラウンジからジャズの生演奏が聞こえてきました。

少量で比較的低価格のコースもありますので、
フランス料理を少しだけ楽しみたい方や、私のような初心者の方にもお勧めです。

  • 紅茶と小菓子。
  • カワハギと二度揚げして膨らんだポテト 柚子の香り(正式名称は不明)。
  • 手長海老と蕪のラヴィオル見立て。

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10位

オーグードゥジュール メルヴェイユ (日本橋、京橋、宝町 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2009/05訪問 2009/08/09

日本橋の優良店。どの料理も美味しく頂けます。

※訪れたのは、2009年5月です。

前月に伺ったオーグードゥジュール・ヌーヴェルエールがとても良かったので、
同じグループのオーグードゥジュール・メルヴェイユにも行ってみました。

こちらのお店は、日本橋高島屋のすぐ近くにあります。
外観は日本橋らしい、落ち着いて洒落た雰囲気です。

テーブルの間隔はやや狭いのですが、端の席に案内して頂いたので、それほど気にせずに済みました。
客層は女性のグループとカップルばかりで、20代から30代の女性が多かったです。
服装はみなカジュアルで、かなりラフな人もいたらしい。

頂いたのは12500円のシェフのスペシャリテコース(Menu Special)です。

【アミューズ】
 サーモンのムース(だったような)にイクラがのっています。

【オードブルⅠ 「春 海の幸」をテーマにしたオードブル】
 海のように半透明な器に、エビやカニ(オマールやズワイガニだったような)や、
 コンソメジュレのようなもの、メロン(だったような)などが盛り付けられています。
 やや濃い目の塩分が味を引き立たせており、これは本当に美味しいです。
 予期せず美味しい物に出会えたので、満足度が急上昇しました。

【オードブルⅡ フォアグラをさまざまな表現で・・・ブリュレ、テリーヌ、ポワレ】
 これを食べにここに来ました。
 画像の左下がポワレ、真ん中がブリュレ、右がテリーヌです。
 ポワレが一番のお気に入りです。

【魚料理】
 魚の種類は忘れてしまいました。
 身はふっくら、ウロコはパリパリに仕上げられています。

【お口直し】
 メニューには記載されていませんでしたが、お口直しが出てきました。

【肉料理】
 鴨の赤ワインソースです。
 皮はパリパリ、身は柔らかく焼かれています。
 皮と身を同時に口に含むと、二つの味と食感が同時に楽しめます。

【小さなデザート 塩アイスとシチリア産オリーヴオイルと共に】
 画像無し。
 わずかに塩分を感じる程度の白いアイスに、オリーブオイルがかけられています。
 アイスにオリーブオイルと言うのは初めての経験でしたが、
 オリーブの香りがよく、美味しく頂けました。

【デザート 本日のデザート】
 イチゴと黒ビールのデザートです。
 たぶん茶色のクリーム状の部分に、黒ビールを使っていると思います。
 イチゴの風味に、わずかに香る黒ビールが心地よかったです。

【紅茶と小菓子】
 マシュマロ、マカロン、フィナンシェ、キャラメルです。

さすがに評判の店だけあって、どの料理も美味しかったです。
ただし、全体的に塩分が多めでした。

次回行く時も、騒がしいグループの隣の席になりませんように。

  • 肉料理(鴨の赤ワインソース)
  • アミューズ
  • 「春 海の幸」をテーマにしたオードブル

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