1605上諏訪駅着
此処で途中下車するのは決めていた。決めていたのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。もしあったとすれば、子供の頃に入って足が着かなかった片倉館に行きたかったからである。
急ぎ諏訪湖へ向かう。
子供の頃の記憶ではこんなに立派な建屋だった記憶はない。
覚えているのは背伸びしても届かないほどの深さでお湯につかるというより溺れそうになったこと。
今はどうなんだろうと確かめたかったのだ。
あれから30年以上経ち、余裕で足がついたのでほっと胸をなでおろしたwww( *´艸`)
湯船の底には玉砂利が敷いてあった。
浴場内の大理石にも心奪われた。
改めて見ると立派で素敵な建物で外壁の石だけでなく内部の造りも優雅であった。
二階の休憩所の食堂はもう閉店していたので蓄音機などを眺めて火照った身体が冷めるまでのんびりした。
すっきりして、駅へ戻る。
駅社屋に併設した當店でリンゴじゅすを買った。
冷ケースで冷やされていたので再び熱くなった身体にぴったりだ。
濃縮果汁還元ではなくストレートのリンゴじゅすなので
甘みと少しの酸味がダイレクトに感じられる。
ぶどうや桃もあったけど、この日のこの時はリンゴじゅすがぴったりだった。
駅のホムへ入るとそこには足湯があった。
足湯という手もあったかと思ったが
片倉館に行けてよかったとおもった。
つぎつぎとやってくるあずさが走り去るのを眺め1722の大月行きに乗り込んだ。
つづく。