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1回
夜の点数：4.0
昼の点数：4.5
2014/08 訪問
ひたむきな才能ある若者の板長
開店してから1年半、仕事がまとまってきたように思います。開店当初、個別の料理はそれなりにすばらしいのですが、全体が見えていないように思えました。それが、ゆっくり頂戴してなんとなく全体が見通せてきたように思います。もっとも、僕が成長したのだ、という面もあると思います。食べる方は出す方の工夫はほぼ見えませんが、努力の結果はニュアンスとして伝わるのもです。ニュアンスを感じないなら、別にこういう繊細な店に来なくても、もっと直接的に快楽的な店はたくさんあることでしょう。僕はこの店、大好きです。近所にあったら入り浸りでしょうね。といっても毎週くらいでしょうけど。お茶屋のお母さんの趣味で店を作っているので、雰囲気は贅を凝らした趣味のものです。白木が落ち着いた色合いに変わってきて、時とともに雰囲気が出ます。器も味わい深い。陶芸に造詣は深くありませんが、まじめに料理を食べていれば感じるものがあります。教えてもらっちゃたんですけど、お盆に天井が写るんですね。粋です。板長の目に適うものがなかなかないようで、新しい和食の良い店では器はいつも課題です。歴史が風格を形成していくことでしょう。板長、若いので緊張感が漂います。そういう料理です。悪く言えばゆとりがないのですが、徐々に幅が出ていると思っています。個別に料理を上げて説明すべきなのでしょうが、たとえばお椀が端的でしょう。基本とヴァリエーション。毎月行って、うるさく注文して、あれこれやってもらったら楽しいでしょう。ちょっとそこまで時間がないのが残念です。おなじみになれば、今度、こんな感じにやってね！なんて注文OKです。ガイドブック片手の一見で、料理を語るのは普通は難しいと僕には思えるのです。自分の舌、そんなに自信ないです。僕の記事として、個別の料理は別にして、この店の特徴を書いておきます。・お座敷で別に静かに食べることができます。京ことばのお美しい着物の御嬢さんがサービスしてくれます。たまに舞子ちゃんが来たりするかも。・カウンターは板さんと話が楽しいです。一人でもよいし、数名でも。・お安く出しておられるので、100%予約です。・純粋な京料理で、繊細です。ゆえにうまさを自分で探さないと、あるいはうまいものとは何も感じないものだ、くらいのセンスがないとがっかりするかもしれません。うまいものは、全くの違和感がないもの。甘辛いインパクトがお好きな方には微妙でしょう。・飲み物に過大な期待は難しいです。悪くない選択ですが、特別ではない。これは、本当にうまい料理を出しているところにはどこにでも共通する話です。ここでDRCを飲まれても問題ないですが、何をされたいのでしょうか？ということだけです。どうぞ、ここでは料理をお食べください。本当にうまいワインは二次会で。・それでも、ここで飲むべきワインとお酒が慎重に吟味されています。飲み物も含めて料理屋なので、まずはお店のものをお試しされてはいかがでしょうか。その銘柄を十分ご存じでも、ここの料理と一緒にある意味が分かると思います。そういう選択をされています。が、諸般の事情で、苦労の結果であるらしいことは申し添えておきたいです。・持ち込みは不可能ではありませんが、あまりお勧めしません。初回にいきなりなんて、ものすごく失礼で無粋だと僕は思います。・料理は1万円で、サービス20%、税金です。飲み物次第でそれなりの金額にはなります。・忘れてはいけないのが、ランチです。たしか5千円ほどで、昼から美食がいただけます。メインはお弁当になりますが、その前にお椀もお造りもあり、何とも贅沢な時間です。特におすすめなのは、お昼にお座敷を使うことです。ちょっと緊張感ある空間にもなるので、仕事の打ち合わせでも、まだこれから仲良くなるカップルにも、ご年配のゆっくりされたい方たちにも最適です。素晴らしいお店です。自信を持ってお勧めします。唯一懸念があるとしたら、混み過ぎて僕が予約できなくなることです。人のつながりを大切にする京都で、知り合いを締め出したりはしないと思います。が、先方がどう思っているかがよく分からないのも京都です。
2014/10/12 更新
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日本酒あり
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ソファー席
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開店してから1年半、仕事がまとまってきたように思います。
開店当初、個別の料理はそれなりにすばらしいのですが、全体が見えていないように思えました。それが、ゆっくり頂戴してなんとなく全体が見通せてきたように思います。もっとも、僕が成長したのだ、という面もあると思います。
食べる方は出す方の工夫はほぼ見えませんが、努力の結果はニュアンスとして伝わるのもです。ニュアンスを感じないなら、別にこういう繊細な店に来なくても、もっと直接的に快楽的な店はたくさんあることでしょう。
僕はこの店、大好きです。近所にあったら入り浸りでしょうね。といっても毎週くらいでしょうけど。
お茶屋のお母さんの趣味で店を作っているので、雰囲気は贅を凝らした趣味のものです。白木が落ち着いた色合いに変わってきて、時とともに雰囲気が出ます。器も味わい深い。陶芸に造詣は深くありませんが、まじめに料理を食べていれば感じるものがあります。教えてもらっちゃたんですけど、お盆に天井が写るんですね。粋です。板長の目に適うものがなかなかないようで、新しい和食の良い店では器はいつも課題です。歴史が風格を形成していくことでしょう。
板長、若いので緊張感が漂います。そういう料理です。悪く言えばゆとりがないのですが、徐々に幅が出ていると思っています。個別に料理を上げて説明すべきなのでしょうが、たとえばお椀が端的でしょう。基本とヴァリエーション。毎月行って、うるさく注文して、あれこれやってもらったら楽しいでしょう。ちょっとそこまで時間がないのが残念です。おなじみになれば、今度、こんな感じにやってね！なんて注文OKです。ガイドブック片手の一見で、料理を語るのは普通は難しいと僕には思えるのです。自分の舌、そんなに自信ないです。
僕の記事として、個別の料理は別にして、この店の特徴を書いておきます。
・お座敷で別に静かに食べることができます。京ことばのお美しい着物の御嬢さんがサービスしてくれます。たまに舞子ちゃんが来たりするかも。
・カウンターは板さんと話が楽しいです。一人でもよいし、数名でも。
・お安く出しておられるので、100%予約です。
・純粋な京料理で、繊細です。ゆえにうまさを自分で探さないと、あるいはうまいものとは何も感じないものだ、くらいのセンスがないとがっかりするかもしれません。うまいものは、全くの違和感がないもの。甘辛いインパクトがお好きな方には微妙でしょう。
・飲み物に過大な期待は難しいです。悪くない選択ですが、特別ではない。これは、本当にうまい料理を出しているところにはどこにでも共通する話です。ここでDRCを飲まれても問題ないですが、何をされたいのでしょうか？ということだけです。どうぞ、ここでは料理をお食べください。本当にうまいワインは二次会で。
・それでも、ここで飲むべきワインとお酒が慎重に吟味されています。飲み物も含めて料理屋なので、まずはお店のものをお試しされてはいかがでしょうか。その銘柄を十分ご存じでも、ここの料理と一緒にある意味が分かると思います。そういう選択をされています。が、諸般の事情で、苦労の結果であるらしいことは申し添えておきたいです。
・持ち込みは不可能ではありませんが、あまりお勧めしません。初回にいきなりなんて、ものすごく失礼で無粋だと僕は思います。
・料理は1万円で、サービス20%、税金です。飲み物次第でそれなりの金額にはなります。
・忘れてはいけないのが、ランチです。たしか5千円ほどで、昼から美食がいただけます。メインはお弁当になりますが、その前にお椀もお造りもあり、何とも贅沢な時間です。特におすすめなのは、お昼にお座敷を使うことです。ちょっと緊張感ある空間にもなるので、仕事の打ち合わせでも、まだこれから仲良くなるカップルにも、ご年配のゆっくりされたい方たちにも最適です。
素晴らしいお店です。自信を持ってお勧めします。
唯一懸念があるとしたら、混み過ぎて僕が予約できなくなることです。人のつながりを大切にする京都で、知り合いを締め出したりはしないと思います。が、先方がどう思っているかがよく分からないのも京都です。