りりたさんが投稿した銀座 ハプスブルク・ファイルヒェン(東京/銀座)の口コミ詳細

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銀座 ハプスブルク・ファイルヒェン銀座、東銀座、新橋/ヨーロッパ料理

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2016/07 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

スープとワインの素晴らしい関係「銀座ハプスブルク・ファイルヒェン」

ランチコースはメインがひとつ(5,500円)か二つ(7,700円)の二種類の選択。
メインをひとつにして、名物のウィーナーバインシンケンとウィーナーシュニッツェルをアラカルトで追加しました。
ワインセット(5種3,000円~)は60mmとちょっと少ないため、皿ごとに通常のグラスワインでお願いしました。
(結果6,500円/@外税)。

食前酒
リースリング・ブリュット・ゼクト2013/シュタイニンガー

(ワインセットとは別1,500円/@外税)


キッチンからのご挨拶
セリのサラダの上に軽く火入れされた白魚、オーストリアの貴腐ワインビネガーのジュレがかかっています。
セリの香り、さっぱりしてて、とても夏らしい逸品です。


ウィーナーバインシンケン(half:1,480円)
梅山豚(メイシャントン)を民間で唯一飼育している信州の塚原牧場産。白州の燻製マスターのもと、漬け込みと燻製で一か月かけて作られており、一本で百人前取れる、とのこと。マスタードソースはホースラディッシュ、茹で卵、メープルシロップで作られているそうです。(うろ覚えです)
キレイなピンク色、肉の繊維が非常に美しいです。柔らかくもっちりと、そして赤身に加え脂身も美味しい。適度な塩梅でそのまま食べても美味しかったですが、ソースをつけた方がまったりと卵の風味が絡まり美味しかったです。

カイザーゼンメル
小麦粉がいいのか、味わいがとても良いです。ぱりっとしたクラストとふわっとしたクラム、共にGOOD!また、ホイップされたバターはとても滑らかでふわっとしています。チーズが含まれているような味わいでしたが発酵バターのみ、とのこと。


オーストリア伝統的なオードブル盛り合わせ
-サーモンとクリームチーズ、デイル
-鱧のフリットと賀茂ナス
-鰊のビネガー漬け、ホースラディッシュ
-豚肉のシュトュルーデル、ザワークラウトで
-新玉ねぎの冷製スープ
サーモンは、甘くまったりなめらかながらもしっかりとした食感で。手前のプチトマトは皮を剥かれており、手が入っていますね。鱧は千切りしてから揚げており、身が締まっています。賀茂なすは燻されており、鱧と共に頂くと味わいが深まり、京都のペアがいい味だしている印象です。鰊は酸味がよく、デイルがいい感じに鰊の臭みを取り除いてくれています。スープも玉ねぎそのものの味わいで、どれも美味しく感じました。

ワイン:ヴァイスブルグンダー・ユングヘルン2014/シュティフト・クロスターノイブルグ修道院
ヴァイスブルグンダーとは、ピノ・ブランとのことです。薄くグリーンがかった色合いですが、ハーブ、白い花の華やかな香りが素晴らしく香っています。フルーティながらもドライな味わいでピノブランっぽい心地よい苦みで収束していきます。北海道ワインさん、コチラの修道院からツヴァイゲルト等の苗を買って造っている、とのことです。


色々な野菜の冷製スープ フレッシュケーゼのノッケルン
トマト、きゅうり、パプリカ、セロリ等の冷製スープで、色々な香味野菜の香り・味わいが凝縮している感じです。
刻まれたレモンの皮?が入ったフレッシュチーズを混ぜると味わいが変化し、更にワインとの相乗効果(香味野菜に加えチーズ&レモンの酸味が繋いでいる)で味わいが広がっていきます。

ワイン:ファルコ2014/ワイングート・デュルンベルグ
品種はゲルバー・ムスカテラー、ウェルシュリースリング、ソーヴィニヨン・ブランの混醸。マスカットにソーヴィニョンブランを足したような香りですが、マスカットの甘さはなくドライ、夏の昼下がりっぽさを感じさせられます。ちょっとライトな味わいなのですが、野菜のスープと一緒に頂くとこれがまた、化ける!


ウィーンのコンソメスープ エプセンショーベルを浮かべて
浮かんでる、エプセンショーベルはスポンジ生地にグリーンピースを加えて香ばしく焼き上げたもの。とのこと。
コンソメは味に凝縮した厚みと共に複雑味もありつつも雑味が無い、というかとても澄んでいます。丁寧な仕事の賜物だと思います。

ワイン:グリューナー・フェルトリーナー・ロイザーベルグ・カンプタール2014/ユルチッチ・ソンホフ
トロピカルな風味と共にイーストの様な香ばしい香りもします。コンソメスープとのマリアージュも素晴らしい。
ワインとスープって水分と水分で、あまりマリアージュって考えた事なかったですが、この二品共ものすごく、良いです。


鱸のソテー、パンプキンシードオイルにルッコラとバジルの香りを添えたペーストとヌーデルン
お魚をソテーした香ばしい香りが辺りを支配します。
鱸の火入れはベスト、皮目はパリッと、身はほくほくとして張りもしっかり、ジューシーです。
鱸の下は、自家製平打パスタ、ヌーデルンはヌードルですね。ソースは松の実のペーストにパンプキンシードの香り、重すぎないバターとクリームののソースです。コチラもまた風味が豊かなのですが、全くしつこくありません。

ワイン:リースリング シュタインテラッセン フェーダーシュピール2013/ヒルツベルガー
すっきりしたワインだな、と思いましたが時を経るごとに力強さが増してきました。ハーブの青さとバターソースのオイリーな部分、そしてキレイな酸が料理をも含めて引き締めてくれました。


梅山豚肩肉の赤ワイン煮込み、サビエッテンクヌーデルを添えて
お肉はヴァインシンケンと同じ幻の梅山豚。フォークだけでも繊維に沿ってきれい裂くことができる程トロトロに煮込まれていますが、
しっかりと弾力も持ってます。赤ワイン煮込みなのですが、ベースはやはりしっかり取ったコンソメスープでしょうか、
コクと複雑味は流石です。サビエッテンクヌーデルはジャガイモと小麦のキッシュで、食感といえばかなり滑らかにしたポレンタが近いのかな。
鱸と梅山豚、もう僅かに甘さが控えめだと完璧だと思いました。

ワイン:ツヴァイゲルト“フラウエンフェルド”2012/ヨハネスホフ・ライニッシュ
ベリー系の豊かな香り、しっかりした果実味で重厚感もあり、樽香にも負けていません。赤ワインソースのコクに相応しいしっかりとしたワインでした。


ニワトコとレモンのシャーベット
ニワトコの杖といえば、伝説の死の秘宝ですね。すみません、あまり分かりませんでした。


仔牛ロース肉の“ウィーナーシュニッツェル”ウィーナーサラートと共に
(half×2:4,850円外税)
二人で一つのウィーナーシュニッツェル追加をしていただいたのですが、ちゃんと個別に揚げてくれます。シュニッツェルの黄金にトマトの赤、お芋さんの黄色とキュウリの緑。すっきりとシンプルかつ美しいお皿ですね。
先ずはそのまま頂きます。ぱんぱんに膨れた大変細かい小麦粉のフリット衣に、と~っても薄いお肉、超均等で素晴らしい!もちろん臭みは全く無くお肉の旨みと衣の香ばしさのスパイラルで、軽やかな宮廷ダンスを思わせる様な美味しさです。そして「野菜をソース代わりに」の言葉通り甘酸っぱく味付けされた野菜達と共に頂くと、これまた旨みのコンチェルトが奏でられます。美味いわ~♪

ウィーナーシュニッツェルはお肉の料理ですが、白ワインがベストマッチ!
という事で違ったタイプの二種類の白を合わせていただきました。

ワイン1:グリューナー・フェルトリーナー・リード・ラム・カンプタールDAC・レゼルヴ2012
/ワイングート・ブリュンデルマイヤー

普段はボトルのみで提供しているとのこと。今までのグリューナー・フェルトリーナーの飲みやすさ、手軽さを覆された逸品。
パワフル、重厚で樽香バッチリの王道的な美味しさです。これは単体でも反則級の旨さです。

ワイン2:ゲミシュター・サッツ・ヌスベルグ・グランド・レゼルブ2012/ツァーヘル
ウィーン近郊の最高の畑ヌスベルグにてなんと13種類の品種が均等に”品種の特性を消すために”使われているワインとのこと。
ライチやマンゴスチン等のパッションフルーツありのピート香、燻し香が同居している面白いワイン。


ヨーグルトのシュニッテ 爽やかなレモンの香り
ケーゼトルテとリンツァートルテ(2種のケーキ盛)

メロンのスープに浮かんだフレッシュなメロンと白ワインのジュレ。熟したフルーツの甘味に加え、
爽やかな酸味がとても良い感じでワインの甘複雑さを盛り立てます。
ケーキセットはケーゼトルテとリンツァートルテです。ケーゼトルテはとても濃厚なチーズの香り、
卵のふくよかな味わいとレアチーズのような滑らかな食感、心地よい酸味が一体となっています、美味し。
リンツァートルテはもう少ししっかりと具が入っている方が好みです。

ワイン:トロッケン・ベーレン・アウスレーゼNV/クラッハー
ノンヴィンテージのトロッケンベーレンアウスレーゼです。品種はショイレーベ、ヴェルシュ・リースリング、シャルドネ等。
しみじみ美味しい極甘口貴腐ワインです。


カフェとプティフール
普通のコーヒーとウィナー・メランジェ(写真撮り忘れ)を注文。普通に美味しかったです。


欲張ってオプションを二つも頼み、お腹が一杯いっぱいになってしまいましたが、コースに対する満足感は素晴らしかったです。
また、一つひとつのお皿にワインをつけたので、ランチとしては高額になってしまいましたが、そのマリアージュたるや素晴らしく十分に価値のあるものでした。サービスの方も料理だけでなくワインの説明やトンデモ質問にもとても丁寧に答えて頂き、勉強になりました。


また訪れたいと思いました。


■■■■■以下、カフェ利用(別の日)

ランチが早く引けて席が空いた日、また、たまたまランチ予約が少なかった場合は、カフェとしての利用が可能です。
ある土曜の昼、ラッキーにもカフェ利用として訪れることができました。


ケーキ3種盛
今回はザッハトルテ、キルシュクーヘン、ケーゼトルテ。
まず、ウィーンのお菓子としては外せないでしょう!とザッハトルテ。濃厚なタイプではなくどちらかというとあっさり目。ウィーンの方の日常的なザッハトルテはこのような毎日頂けるようなタイプなのでしょうか。好みからいえばピエールマルコリーニの様な濃厚なのが好きですが、モーツァルト・カフェには合います。キルシュ・クーヘンはそのままサクランボ。バター香る生地との相性は良かったです。ケーゼトルテは二回目。


マリア・テレジア
オーストリーの有名な女帝マリア・テレジア(「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」で有名なマリー・アントワネットのお母さん)はオレンジリキュールが好きでした。
とのことで、底に生クリームが入ったマグに珈琲を注ぎ、さらに添えられているオレンジリキュールとオレンジピールを好みで入れると、マリア・テレジアの出来上がりです。珈琲のコクと苦みと生クリームの甘さと柔らかさに、柑橘系の酸にピールの心地よい苦みなど、色々な要素が丁度良いベクトルで収束しています。美味しいです。

モーツァルト・カフェ
こちらはオレンジリキュールではなく、ご存知モーツァルトクリームリキュールが別添え。
こちらはリキュールを入れすぎて少しアルコールが強すぎたかな、自省。


カイザーシュマーレン
シュマーレンっていうのは「こすったものや引き裂いたもの」の意との事でパンケーキがバラバラに分解されている様は、いかにも皇帝のわがままの顛末のように思えるビジュアルです。キャラメリゼが強くもなく良い感じに効いてます。また甘すぎない、絶妙の味加減が素晴らしく、前菜の一つとして供しても良い。

ワイン:ウィーナー・ゲミシュター・サッツ・ニュスベルク・アルテレーベン2013/ヴィーニンガー
ゲミシュター・サッツとは混植が基本の混醸ワインで、ホイリゲ(オーストリィ名物のワイン生産者経営の居酒屋)でよく使われている日常用ワインとの事です。が、全然ワインの骨格と言いミネラルの豊かさといい、果実味の厚さにおいて全然別物ですね。ドライな辛口ワインもドルチェにあうんだなぁとびっくり。カイザーシュマーレンがあまりドルチェ・ドルチェしておらず、前菜的な味わいに仕上がっているから、かも。


またまた、ワインを頼んでしまったのでそれなりの価格でしたが・・・、
とても素晴らしいオーストリィのドルチェを、
雰囲気のある素晴らしい空間で、
美味しいこだわりの珈琲で、又はワインとのマリアージュでまったりと昼下がりに頂く。

これ以上の喜びはあるのでしょうかね~。


  • キッチンからのご挨拶

  • カイザー・センメル

  • ウィーナーバインシンケン全景

  • ウィーナーバインシンケンアップ

  • ハーフポーション

  • リースリング・ブリュット・ゼクト2013/シュタイニンガー

  • オーストリア伝統的なオードブル盛り合わせ

  • サーモンとクリームチーズ、デイル(左)と鱧のフリットと賀茂ナス(右)

  • 豚肉のシュトュルーデル、ザワークラウトで(右)

  • ヴァイスブルグンダー・ユングヘルン2014/シュティフト・クロスターノイブルグ修道院

  • 色々な野菜の冷製スープ フレッシュケーゼのノッケルン

  • ファルコ2014/ワイングート・デュルンベルグ

  • ウィーンのコンソメスープ エプセンショーベルを浮かべて

  • ウィーンのコンソメスープ エプセンショーベルを浮かべてのちょっとアップ

  • グリューナー・フェルトリーナー・ロイザーベルグ・カンプタール2014/ユルチッチ・ソンホフ

  • 鱸のソテー、パンプキンシードオイルにルッコラとバジルの香りを添えたペーストとヌーデルン

  • ヌーデルンです

  • リースリング シュタインテラッセン フェーダーシュピール2013/ヒルツベルガー

  • 梅山豚肩肉の赤ワイン煮込み、サビエッテンクヌーデルを添えて

  • 柔らかく裂ける肉質

  • ツヴァイゲルト“フラウエンフェルド”2012/ヨハネスホフ・ライニッシュ

  • ニワトコとレモンのシャーベット

  • ウィーナーシュニッツェル(ハーフ)

  • サラダのソースを添えて

  • 中身は牛肩ロースです。

  • こんがりととても良い揚げ色

  • グリューナー・フェルトリーナー・リード・ラム・カンプタールDAC・レゼルヴ 2012/ワイングート・ブリュンデルマイヤー

  • ゲミシュター・サッツ・ヌスベルグ・グランド・レゼルブ2012/ツァーヘル

  • ヨーグルトのシュニッテ 爽やかなレモンの香り

  • ケーゼトルテ(手前)とリンツァートルテの2種盛

  • トロッケン・ベーレン・アウスレーゼNV/クラッハー

  • カフェ/ウィナー・メランジェ

  • プティフール

  • こちら以降は、カフェ利用です。

  • ケーゼトルテ(3種盛のひとつ)

  • キルシュクーヘン(3種盛)

  • ザッハトルテ(3種盛)

  • まず、生クリームあり

  • そして珈琲が注がれる

  • オレンジリキュールを適量、オレンジピールを入れて、マリア・テレジアの出来上がり

  • カイザーシュマーレン(2人前から)

  • ウィーナー・ゲミシュター・サッツ・ニュスベルク・アルテレーベン2013/ヴィーニンガー

2016/08/03 更新

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