2回
2020/01 訪問
人良し!雰囲気良し!味良し!そして酒飲みの気持ちがわかってもらえるお店
京都の割烹の栄枯盛衰が激しい。歴史ある割烹は長年の地元の支持を受け安定した運営を続ける店がある一方、若手の新規参入組は自らのセンスで腕一本でミシュラン星付きまで登り詰める店も。新規参入組は歴史に勝てない部分で味で勝負し顧客の支持を勝ち取る。
ここ祇園 にしさんはまさに後者。歴史はないが若手で新規開業で一気にミシュラン星付きまで登り詰めた。
その輝かしい成功の秘訣は店の雰囲気はもちろん、料理の味もセンスが光り、そして器に関してもよくここまで揃えたなと思うような立派な器を取り揃え、器にもセンスが光り、あとは大将と女将のお人柄。
本日の料理
甘鯛蕪蒸し
甘鯛は加熱しても甘みがあり美味しい。甘鯛の甘味と蕪のフレッシュな鮮烈感が融合し、出汁がそのコントラストをまとめてくれます。
お雑煮腕
京都の白味噌のお雑煮。白味噌の京雑煮は私の好みの味。餅は揚げ餅にしてあり食感が◉
お造り
鮪大トロ あおりいか 穴子焼き霜
鮪は天然で脂も上品。あおりいかの飾り包丁も素晴らしい。穴子は魚体1.5kgの脂乗り十二分食感も新鮮。
河豚のブツとてっぴ、白子和え
河豚は鉄板の美味さ。白子はクリーミーでブツとてっぴとポン酢ジュレとの相性は◉
雲丹と松葉蟹と蟹味噌のキャビア乗せ
雲丹と兵庫津山産松葉蟹と蟹味噌にキャビアを乗せ酢飯が少し入ったもの。聞くだけで美味そうですが、やはり美味い。
熊肉の煮物
熊肉というのは非常に美味しい。熊肉ほど美味しい肉はないと思っていますが、やはり美味い。脂身の甘味は筆舌尽くしがたい。九条葱と甘めの出汁との相性良好。
鯛と筍の炊き込みご飯
鯛だけでも美味しいですが筍の食感も相まってウマー!3杯もいただいちゃいました。
苺のムース
生の苺の香りがフレッシュで美味しい。
この内容でこのお値段はなかなかできないと思います。オススメですよ。
2020/01/18 更新
京都祇園に超新星の如く現れ一気にミシュラン星付きを獲得されたお店。
大将のお人柄と女将の凛とした雰囲気。このサイズのお店。居心地抜群である。
今回頼んだのは夜の懐石コース(15000円)
蟹のあんかけ仕立て 蟹の甘みとお出汁があんかけ仕立てに。美味。
海老芋と白味噌雑煮仕立て 白味噌の雑煮は京都の定番だが、そこに海老芋揚げを入れることでトロトロ感マシマシ。
大トロと平目 雲丹ジュレがけ 贅沢にも大トロと平目に雲丹ジュレがふんだんにかけられる。昇天!
河豚白子ポン酢ジュレがけ 最近は京都の定番だが、酒呑みには堪らない一品。
八寸 自家製カラスミ トラフグ焼き白子 銀鱈西京漬 ローストビーフ このわた くわい揚げ
カラスミはねっとりしており非常に上質。トラフグの焼き白子がアツアツのトロットロ!!!昇天!にしさんの銀鱈西京漬は一味違う。小さめの銀鱈だが身質が繊細。
熊肉 にしさんの定番。熊肉の脂が美味しい。
スッポンとフカヒレの春巻き すっぽんとフカヒレという贅沢な組み合わせの春巻き。まずいわけがない。カリッカリ熱々の春巻き!
ご飯が複数頼めるのもにしさんの嬉しいところ。
蟹炊き込みご飯 イクラがけ
蟹炊き込みご飯に贅沢にいくらが惜しげもなくかけられます。お代わり可能!
熊肉出汁の煮麺 先程の熊肉の出汁を煮麺と合わせる。
すっぽんカレー すっぽんの肉はふんだんに入ったすっぽんカレー。ガッツリ系には最後カレーを食べると腹がおさまります。
いちごのムース いちごの風味が鮮烈。非常に美味しい。
結論:酒呑みの気持ちがこれでもかとわかってくれる。それでいて高級食材を惜しげもなく使い最後は締めでも酒が飲めちゃう。最高の店ですよ!オススメです!!