7回
2015/01 訪問
文化街〆ラーメンの人気店『久留米屋』
昭和48年(1973)久留米屋 ~文化街〆ラーメンの人気店~
明治通りの屋台で創業。文化街の飲み帰りの〆に食べる久留米のラーメンとしては、一番有名な「源流系」ラーメン。営業は屋台時代から夜のみ。現在は店舗営業だが、屋台当時はスープの出が気に入らないと店を出さない頑固一徹さから、まぼろしの屋台とも呼ばれた。コクがあるのに脂っぽさのない「久留米ラーメン」の王道ともいえる。
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親父が好きだったラーメン『久留米屋』
久しぶりの「久留米屋」。不景気の文化街の中にあっても、この店だけは、いつ行っても大繁盛だ。数年前から病気療養中の大将に代わって後を継がれている息子さんとおばちゃんの息もぴったりで、お客さんを待たせることがない。
そういえば・・・
以前、久留米屋に行ったとき、おばちゃんが私に、「あんたのお父さんも、よー来てくれよったとよ」と、ニコニコしながら話してくれたことがあった。おばちゃんから、その話しを初めて聞いた時、既に父は他界していたが、わたしは「へぇ・・・親父も、ここに来てたんだぁ・・・」と、なんだか感慨深かったのを、今ふっと思い出した。
酒好きだった父は晩年、大病を患い酒も食事も制限されていたが、こっそり、ここのラーメンを食べに来ていたんだろうなぁ・・・親父と同じ店が好きなことがわかって、なんだか少しうれしかった。やはり、わたしの食の嗜好は確かに父の遺伝子を受け継いでいるのだろう。
親父、ありがとう。
(2010.02.13)
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久留米の文化街にある久留米屋に行った。場所は、文化街入り口にあるファミリーマートの2軒先にある焼肉屋大昌園文化街店から路地を左に入って15mくらいのところにある屋台感覚のラーメンだ。文化街にあるので営業は夜のみ(20:00~)日曜・月曜・祭日は店休日。久留米でここを知らない人はいないというぐらい有名な店だ。
ここのとんこつラーメンは、久留米ラーメンの中でもスタンダードな味で食べ安い。だから、遠方から来たお客さんにも大人気だ。スープ濃度は高いが臭みもないし脂もくどくない。麺は中細麺、具は、海苔、チャーシュー、ねぎ、キクラゲと、いたってオーソドックス。酒を飲んだ後にでも胃袋にもたれないから、久留米の繁華街である文化街という立地も手伝って行列が出来る繁盛店なのだろう。
店はカウンターのみ。十数席しかないので、すぐ満席になるが、飲んだあとの〆のお客さんが多いので回転率が早く待ち時間は短い。もし久留米に来る機会があれば、一度は行ってみる価値はある店だと思う。
そいいえば2年ほど前、俳優の坂口憲二がお忍びで来ていたのを目撃したことがあるが、彼は帽子を目深に被っていたので、他に誰も気付いていなかった。ご存知、坂口憲二は、久留米出身のプロレスラー坂口征二の息子。憲二のおばあちゃんが住む久留米には、昔からよく来ていたらしいし、朝青龍も来たことがあると、久留米屋のおばちゃんから聞いたことがある。有名店ってことだ。
わたしは「久留米屋」が屋台だった時代から通っていて、もうかれこれ28年以上にはなる。そのころの久留米屋は、大将がスープの味の出来が気に入らない時は、屋台を休む事でも有名だったことから「まぼろしの屋台」とも呼ばれていた。その後、店舗になってから味が安定したのか、いつしか定休日以外は店を休むこともなくなった。
数年前から、大将は長年に渡る勤続疲労で体調を崩されていて店には出られなくなったが、自宅でスープ作りとかはやられていると聞く。それで、今は店の営業の方をおばちゃん(大将の奥さん)と息子さんの二人で頑張っておられる。どうか末永く頑張って欲しいものだ。
因みに、久留米屋の大将と、今は無いが、むかし文化街近辺出ていた屋台のラーメン大学は兄弟である。
余談だが・・・
以前、久留米屋のおばちゃんに清陽軒が復活したという話しをしたら、
おばちゃんが「昔は、大将と二人で、よく清陽軒食べに行ったってよ~、ここら辺じゃ一番有名で美味しかったもんね~」と仰っていた。
わたしは前から思っていたのだが、この「久留米屋」と「清陽軒」のラーメンはどこか味が似ていると思う。
久留米屋の大将のラーメン作りは独学だと聞いたが、もしかすると、久留米屋の大将は清陽軒をリスペクトされていたのかもしれない。
(2009.10.24)
親父が好きだったラーメン
ラーメン
ラーメン
ラーメン
ラーメン
店内
作業中
作業中
作業中
すばらしい連携
すばらしい連携
メニュー【掲載承諾済】
外観
暖簾
外観【掲載承諾済】
外観【掲載承諾済】
ラーメン【掲載承諾済】
ラーメン【掲載承諾済】
ラーメン【掲載承諾済】
店内【掲載承諾済】
店内【掲載承諾済】
店内【掲載承諾済】
店内【掲載承諾済】
行列【掲載承諾済】
2021/08/07 更新
昭和48年(1973)久留米屋 ~文化街〆ラーメンの人気店~
明治通りの屋台で創業。文化街の飲み帰りの〆に食べる久留米のラーメンとしては、一番有名な「源流系」ラーメン。営業は屋台時代から夜のみ。現在は店舗営業だが、屋台当時はスープの出が気に入らないと店を出さない頑固一徹さから、まぼろしの屋台とも呼ばれた。コクがあるのに脂っぽさのない「久留米ラーメン」の王道ともいえる。