この口コミは、冬目漱石さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.2
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 4.2
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|サービス 4.2
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|雰囲気 4.2
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.2
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| サービス4.2
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| 雰囲気4.2
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク- ]
蕎麦も人も素晴らしい名店
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10割蕎麦と小野菜天盛り
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冷かけ静岡海苔【注】箸で表面を触った後です。最初はきれいな盛りでした
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店主おすすめ蕎麦の食べ方
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メニュー① 昼・夜の限定メニュー
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メニュー② 冷たい蕎麦
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メニュー③ 温かい蕎麦とごはんもの
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店舗入口
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常磐公園の河津桜
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河津桜プレート
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2024/02/19 更新
2022年の蕎麦の100名店。
静岡駅から徒歩10分あまり、繁華街からは適度に離れ、趣のある飲食店が点在する地区。
そのシンボル的存在の常磐公園のすぐ近くにあります。外観は和の趣きがあり、店内は暗めの照明で、こだわりの内外装の小さなお店。
一度はと思い、平日のランチタイムに行ってみました。
入店時の女性の接客が丁寧で安心しました。
さらに店主の対応は素晴らしいものでした。
さりげない気配りと美味しいものを提供したいという思いが伝わります。
また、こだわりを上から目線で語ることもなく、明るく誠実な印象です。
安心して食事できるということはいいなぁと改めて感じました。また、名店とはこういうものだと再認識しました。
本日のオーダーは
昼のみ 店長おすすめ 限定食
小野菜天ぷら 小10割もり蕎麦、
本日のおすすめ蕎麦 (2,000円)
私の好きな冷たい蕎麦に温かいつけ汁はメニューにありません。
ここは、おすすめをいただきます。
天ぷらにもり蕎麦とは自分には池波正太郎のイメージ。男の作法?に則りいただきましょう。
ちなみに、天ぷらで苦手な食材はないかも聞いてくれました。
蕎麦が提供される前に店主が、私の目の前のカウンターに手を伸ばしメニューを開いて、おすすめとしてこんな食べ方があります、もし良かったら試してみてください。と説明していただきました。たぶん、一見さんのおひとりさまで手持ち無沙汰にしていると感じ対応してくれたのだと思っています。
その内容は
1.蕎麦の産地を聞く
2.蕎麦の香りを嗅ぐ
3.時間を置かずに、まずはそのまま食す
4.箸の先に塩を付けて食す
なお、塩は天ぷら用と蕎麦用が別皿で提供されます。ランチのセットでここまでしてくれること自体が素晴らしいですね。
最初に天ぷらが提供されます。
蕎麦の香りを感じる前に油で口を満たしたくないと思い、ぐっと我慢。
そんなことを考えていたところ、店主が自分のカウンターの前に現れ、調理しています。
そこで10割蕎麦を作り、出来立てを手渡しで提供してくれました。
これぞカウンターの良さです。
通みたいに産地を聞くのは少しためらいましたが、店主の案内に応えるという思いもあり、聞いてみたところ、長野県の黒姫産とのこと。
産地の特長などは分かりませんが、黒姫産蕎麦粉の10割蕎麦を食したことを記憶にインプットできました。レビューを書いたことにより、記憶がより確かになりました。
また、日本国内のさまざまな土地の蕎麦粉を季節により厳選している思いを強く感じました。
この10割蕎麦はやや太め、短くなく、つややかです。10割蕎麦はボソボソして短く切れやすいイメージですが、製粉してから時を経ずに作られたのでしょう。
案内通り、次は香りを嗅いでみます。
ほのかに豆のような香りを感じます。
その次は塩を少しつけてみると甘味も感じます。
その後に、蕎麦つゆをつけていただきます。
つゆの塩梅も辛過ぎず甘すぎ、いい塩梅。
自分には自然に感じる安心する濃度です。
少しだけ付けていただきます。
つゆと蕎麦が出逢って、塩とは異なる味わいを感じます。
蕎麦つゆを付ける量を加減して心地よい食べ方を探りながらいただいていると、もうなくなりそうです。
ここで天ぷら。まずは塩で。天ぷらもいいなぁ。
次は蕎麦つゆを付けて。
油が少し出たつゆに蕎麦を浸して。
これもいい。
最後の一口は、またそのまま蕎麦を食してみると、最初とはまた異なる味わい。
ほのかな味の変化がまた楽しい。
10割蕎麦の余韻に浸っている間に、絶妙なタイミングで今度は冷たいかけの海苔蕎麦が提供されました。ざる蕎麦の海苔とは異なる大ぶりの海苔が乗っている、かけ蕎麦の冷たいものです。
蕎麦粉は福井県の大野在来。
他のお店でも聞いた在来種です。
このかけ蕎麦つゆの温度と濃度がまた絶妙。
何の違和感もないことがすばらしい。
海苔の香りが素晴らしく、畑と海の出逢いがここにあるという感じです。
蕎麦だけ、海苔だけ、合わせてそれぞれの香りがたまりません。
この海苔の大きさも工夫されたんだろうな。
また提供する時に海苔の香りを最大に感じるよう思索し試行した成果がここに提供されているだと思えます。
蕎麦もつゆもなくなる前に、蕎麦湯が提供され、思い留まり、つゆは残して蕎麦湯と。
この濃度を合わせるのがまた楽しみ。
まずは少し蕎麦湯を足して一口。
蕎麦湯を入れると、不思議と、つゆのだしの香りがふわっと口から鼻に漂う。
また少し残った海苔の香りも、蕎麦湯の温かさからか、よみがえる。
もり蕎麦のつゆは、かけとは少し異なる節の香り。より濃度が高い鰹節の香りが広がります。
また醤油の濃度が変わり、またいい。
蕎麦を味わう時とは異なる楽しみを見つけてしまいました。
蕎麦湯でつゆをすべて飲んでしまいました。
最後は蕎麦湯のみで口直し。
おお!
今度は蕎麦の香り。
ええっ?
蕎麦湯がこんなにすいすいと飲める理由は、蕎麦粉の香りがあるからなんだと気付きました。
打ち粉の味しかしない蕎麦湯とはまったく異なるこの香り。この温度が口から鼻に上がり香りを漂わせているんでしょうね。
かなり暖まりました。
少し汗ばむくらい。
2月も中盤に差し掛かり、今日はよく晴れ常磐公園の河津桜が咲いてきました。
この陽気だから、店主は、おすすめ蕎麦を、海苔の冷かけしたんだと思いを感じました。
お勘定は席で、席を立つ時はお店の方3人が揃って挨拶していただきました。
こちらこそ今日はありがとうございます。
という気分でした。
また、来たいと思わずにはいられない経験をさせてもらいました。