2回
2012/09 訪問
ここだけ別の時間が流れているようです
この季節を待っていました。
何故かってそれは仁亭さんのカキフライを楽しみにしていたからです。
今日は平日ですが、満を持して開店30分前の到着を目指し早めに出発します。
日差しはあまり強くありませんが今日は恐ろしく空気が澄んでいるのか、郡山市に入り、あさか野バイパスに登っていくと那須連山の姿をクッキリと望めます。
まさかと思って西方に目を遣れば磐梯山の頂きも望めるではありませんか。
こりゃ、幸先が良いです。
仁亭さんに到着したのは10:55。
さすがに誰も居ません。やったぁ!一番乗りです。
御店主があわてて飛びだして来られ、ご自身の車を駐車場の隅に押し込みお出迎えして下さいました。
(ちょっと早過ぎたようです。ごめんなさい)
ところがほっとしたのもつかの間、後続のお客さまで開店前に駐車場は満車。
仁亭さんは一度に5組までしか入れませんので、開店前に到着された場合でも6着以降の方は1時間待ちが確定してしまいます。
つまり、平日の開店時刻に到着しても既に1時間待ち。
解ってはいましたが、恐ろしい程の人気店です。
さて、11:30ぴったりに御店主が車までお迎えに来て下さり「大変お待たせして恐縮に存じます」とのお言葉。
ここから仁亭時間が流れ始めます。
「お好きな席を」と言うお言葉に従いカウンターすぐ後ろのテーブル席に着きます。
メニューは例の扇子。
そして旬のメニューは別添。
「かきフライ定食」と「仁亭風焼カツ」をお願いすると、すかさず暖かいおしぼり、抹茶、ドレッシング、サラダと矢継ぎ早に用意されますので、メインの到着まで何分待ったかなんて全く意識の外!。
気が付けばメイン到着。
「かきフライ定食」 ⇒ 大振りなカキフライが5個、自家製タルタルも一緒に付いてきます。
お勧めはワサビ醤油との事なので、ふとワサビを見れば葉ワサビと西洋ワサビが調合された辛過ぎず食感の良い調味料が。
(敢えて山葵と記さなかったのはこのためです)
写真の様にカキフライにワサビをてんこ盛りにして醤油を垂らして頂きます。
美味い・・・んですが、あれっ?。
この大きさの牡蠣であればドバッと中身が溢れて熱ちちっ!となるはずなんですが、少々様子が、と思い良~く確認すると中振りの牡蠣2個が抱き合わせになって1個のフライになってます。
これは面白いですね。
アベックフライです。一個で2個分の美味さ!。
「仁亭風焼カツ」 ⇒ こちらは前回も頂いたのですが、カツの間にチーズとハムがサンドされた焼きカツになります。
揚げた後に焼き目を入れると言う事ですので余分な油が落ちてすっきり軽く頂けます。
擦りごまとソース、お好みで練りからしを混ぜたものを付け頂くスタイルですが、お好みで卓上の塩でもOKです。
個人的には脂が多いアシの方は塩が合っているように思えました。
サラダは大きな食器に十二分な量が提供されます。
ドレッシングは2種混合。
白っぽい方は生クリーム、牛乳、トマトかな?(今回は生クリームを感知しました(笑))
野菜がどんどん食べられる、不思議に美味しいドレッシングです。
ご飯の炊き加減は少々しゃっきりで私好み。
さすがに銘柄は解りませんが、お米も良いものが使われていますね。
味噌汁も冷めにくい椀でタップリの提供。
あっという間に完食!と思って時計を見るとやはり1時間が経過しています。
これ程ゆったり食事を採ったのは昨年9月17日以来です。
何の日かって? それは・・・前回こちらにおじゃました日です(笑)。
ごちそうさまでした。
-------------------<2012.09.17>----------------------------------
評判の高いこちらに伺う事が出来ました。
駐車場は満車。空くのを待ちます。
運良く10分程で空きが。
お店の外でお待ちの先客が一組いらっしゃいました。
「名前書いてこようよ」などと家内と会話してると、その先客の方が「ここはそんな必要無いんですよ。何となく流れますから・・・」。
初対面なのに、親切に教えて下さいました。
そのまま、店外のピアノ椅子に座ってぼんやりと待ちます。
いいですね。この時間。何故かなごみます。
ふと眼を遣ると視線の先にお店の看板。
レトロを通り越してますね。
なぁるほど。この看板からこちら側は別の時間が流れてるんですね。
待つこと15分程で店内の待ち席へ。
一歩入っただけで癒される空気に包まれるのが解ります。
映画に出てくる、大きな館の執事のような物腰の方が、おもむろにメニューを持ってきて下さいました。
この方、オーラを感じます。
ストイックな印象がクール。
余計な事は言わず、完璧に任務を遂行するプロの目を感じます。
これこれ、この扇。
今、我々は本当に仁亭さんに居ることを確認させていただけるこの扇。
というかメニュー。
もう、完全にこのお店の時空に取り込まれています。
「仁亭風焼きカツ」「とり仁亭風焼きカツ」をお願いし、暫し待ちます。
幸運なことに程無くして席に通されました。
入口からすぐのあの巨大木製歯車席です。
席に着くと「煎茶」と温かいおしぼりが提供されます。
そして、大量の生野菜とドレッシング2種。
この2種はミックスして使うようです。
「こちら2に対してこちら1がよろしいかと存じます」
あの、一分の隙も見せない執事さまがおっしゃいます。
取皿に適量の野菜をとり、2種のドレッシングをミックスすると粘度が生じます。
これは1種づつドレッシングのみを味わってみる必要がありますね。
ピンク ⇒ これ、牛乳ベース+ トマト?
分離してる方 ⇒ バルサミコ酢 + 醤油 + エキストラバージン?
で、牛乳とバルサミコ酢が反応して粘度を生じている?
真実は闇の中です。聞くだけ野暮というものでしょう。
メインディッシュ
「仁亭風焼きカツ」 ⇒ 焼きカツというともっと薄いイメージがありましたが見事に払拭。
チーズと大葉のアクセントが素晴らしい。
執事さまの忠告どおり擦りゴマ+ソースで頂きますが、ソースに若干の酸味を感じます。
これ、べっとりつけちゃだめですね。
塩で頂きます。・・・・ ファンタスティック まるでチーズトースト。
このパン粉、唯もんじゃないですね。特に長い脚の部分に旨みが・・・
「とり仁亭風焼きカツ」 ⇒ 胸肉とは思えません。
このあっさりしながら深い味わい。深みを出すために、チーズ、ハムがサンドされています。
こちらも塩、お勧めしておきます。
みそ汁も、しっかりと手作りの赤だしなめこ汁。お漬物も自家製でしょう。
まったりと時間が流れていきます。
他の店であれば待っているお客様が気になり落ち着かなくなるところですが、こちらのお店は目の前のウェイティングスペースでお待ちのお客様とも別の空間に居るようで気になりません。
落ち着いてしまうと、あっという間に1時間くらい経ってしまいます。
こんなに時間を掛けて食事を採った事、久しく無かったなぁ。
そして、食べ終わった頃合いを見計らったように「冷たいおしぼり」「ほうじ茶」が供されます。
至福
仁亭風カツ、メインディッシュの味は基より、一連のコースとして提供されるこの流れ・・・。
そして、この雰囲気、福島県ナンバー1の評価は納得できます。
そして、¥1600はCP抜群と感じました。
ごちそうさまでした。
この感動、満足を提供してくれたお店に感謝の気持ちで一杯です。
<'13/01/21> 仁亭風焼カツ
<'13/01/21> 仁亭風焼カツのUP
<'13/01/21> かきフライ
<'13/01/21> かきフライ+ワサビ+醤油
<'13/01/21> かきフライ(中振りなカキが2個抱き合わせ)
<'13/01/21> 今が旬です
<'13/01/21> サラダ
<'13/01/21> ドレッシング(左2:右1がお勧めだそうです)
<'13/01/21> かきフライにはこのコンビがお勧めだそうです
<'13/01/21> テーブルセット(紙ナプキンにjinteiロゴが)
<'13/01/21> ご飯
<'13/01/21> 味噌汁
<2012.09.17>仁亭風焼きカツ
<2012.09.17>とり仁亭風焼きカツ
<2012.09.17>サラダ
<2012.09.17>
<2012.09.17>
<2012.09.17>配膳口とカウンター
<2012.09.17>洗面所に立派なカサブランカが・・・
<2012.09.17>開店前
<2012.09.17>
<2012.09.17>
2024/10/20 更新
最近、大昔に訪問したお店へ再訪したい想いがチラホラ。
そんな訳で、12年前に大層な感銘を受けたこちらへ再訪。
今日は平日ですが、満を持して到着は30分前・・・の筈が、いざ到着してみれば開店は11時半。
しかし、先客1名様。
今更他店へ出向くのも億劫なので、じっくり腰を据えて仁亭時間に身を任せますか。
さすれば、あっという間に30分経過。
既にお待ちの車は4台に。
この時点で、お店の方が車のナンバーを確認に来ます。
そして10分前には満車となり、その後は諦めてお帰りになる方も数台。
さて、いよいよ入店。
あの懐かしい空間が出迎えてくれます。
あの時のまま。
ここは時の流れが停まっているようです。
2番手でたった2名ですが、勧められるままに5人卓へ。
「うちは相席はしないので、1名様でも先着順にお好きな席へご案内しています」と。
さて、懐かしい扇子メニューが登場。
そして季節のお勧め、牡蛎メニューも一緒に。
こうなればオーダーは自ずと決まります。
仁亭風焼きカツ、牡蛎フライ5個。
まずは熱いおしぼりと緑茶。
そして大きなサラダと2種のドレッシング。
この辺りは昔のまま。
そしていよいよ料理が登場。
まずは牡蛎フライ・・・!?!?。
これ、色からして明らかに揚げ過ぎ。
頂いてみれば、衣はサクッではなくガリッ。
中の2個1の蛎蛎はとて美味しかったのですが、口の中を擦りむきそうに硬い衣はガッカリ。
そして焼きカツですが、ハムとチーズ、そして薄い豚を挟んだ仕上がりは昔のままですが、こちらも「肉」が感じ難く今一つに思えてしまいます。
あの頃は甚く感動したものですが、変わったのは我々?。
大人気が料理が変っていない事を裏付けてくれていると考えれば、きっとそうなのでしょう。
雰囲気、接客、空気感には懐かしさを覚え十分満足できましたが、一寸残念な結果となってしまいました。
しかし、☆は現時点の感性で修正しておきます。
ごちそうさまでした。