3回
2019/11 訪問
醤油ラーメンの完成形
久しぶりにこちらへ参りました。
前回訪問からは随分と月日が流れております。
今日は平日なのでポールゲットを狙い開店1時間前に到着してみましたが、ウェイティングボードには既に3組様の名が。
まあ、でも一時期に比べればそれでも空いているようにも思えますが。
暫く来ないうちに駐車場は広く整備され、奥の方には店外トイレまで新設されるという充実ぶり。
さすがはお客様サービスを心掛けておられるご店主の姿勢がうかがわれます。
さて、10:55分に店内への案内が始まります。
お店の中は以前と変わっていないようですね。
オーダーは「手打中華そば」。
しかし、これには白河ラーメンの特徴であるスモークされた3種のチャーシュー、メンマ、そしてあの手作りのほうれん草など、一通りの具材が入っており、個人的にはこれで大満足なのであります。
さて、まずはスープ。
素晴らしい透明感、そして琥珀のような色艶。
混じりっ気のない鶏ガラの出汁は、こちらでしか頂けない味に感じられ、正に醤油ラーメンの完成形と言っても過言ではないと思います。
そして白河ラーメンと言えばこれ、手打麺。
丁寧に打ち上げられたそれは、非の打ちどころがない出来栄え。
手打ちならではの小さな突起が琥珀色のスープをくみ上げ、一体となって一口頬張れば正に極楽気分が味わえます。
「美味い」とは、まさにこのラーメンのためにあるような形容詞ではないでしょうか。
こちらには何度か訪問していますが、この味は変わらないですねぇ。
確かに、その日の気候や提供開始からの時間経過で若干のブレは出てくることもありましたが、それでも私は醤油に関してはこちら以上のお店に出会ったことはありません。
ごちそうさまでした。(2019.11.21)
2024/01/28 更新
2013/01 訪問
素晴らしい包容力、そして「華」がありますね
こちらに訪問するのは3度目。しかし、前回訪問から数年を経ているため味の
記憶は殆ど有りません。
しかしながら場所はしっかり記憶してますので、ウソだろ!って感じの農道を
ためらうことなく侵入して10:30に到着。
開店30分前というのに待ち人1名発見。噂に違わぬ超人気店ですね。
車の中で待ちを決め込もうかとも思いましたが、程良い温かさなのでその方の
隣で陽だまりの中、ベンチに腰掛けて何となくお話しているうちに、今日は休日
なのに普段の来客の5分の1程度で恐ろしく空いてるというお話を伺います。
通常であれば9:50頃から並び始め、11時に到着したのでは待ち時間1.5h
は普通だそうですので、休日にこちらに来られる方はご参考までに。
その言葉を裏付けるかのようにベンチに腰掛けていると県外ナンバーが沢山。
11時の開店時には店内に収まりきれないほどの行列がそこに在りました。
これで、通常休日の5分の1!?。
さて、11時にはTVでおなじみのご店主がのれんを持って登場です。実物の
方が数段御若く見えます。店内はカウンター席も含めゆったりとしたレイアウト。
事前学習してきましたのでメニューは見るまでもなくオーダー。待つ事10分程
で、あのラーメンが登場。
「焼豚ワンタン麺」 ⇒ でかい丼で登場したそれは一面が焼豚に覆われ、わず
かに残されたスペースからワンタンが垣間見えますが麺は見えません。
スープを頂くと、これはシンプルな鶏出汁なんでしょうが醤油の色と香りこそ
前面に出てるんですが味は鶏が前に来ます。
そしてそのボリューム感と安定感は味の分析を試みようとする私をあざ笑うの
ではなく優しく包み込み「なんも考えないでゆっくり味わいなさい・・坊や」と
まるで、あやされてるような包容力。うまいです。なんも言えねぇ~!。
初めて食べて美味さに驚くラーメンは出会ったこと有りますが、薬味も忘れて
最後まで飽きずに食べ続け、そして明日も食べたいと思う味は初めてです。
美味さのツボ、しっかりと把握されてるんですね。そしてこちらの味には「華」が
あると思いました。
確かに鶏系魔法の粉でターボ効かせてる感は有るのですが、本来の鶏パワー
が半端ないので、無理なく鶏の良い味が太らされてる感じですね。
焼豚もこれまた凄い。腿肉だと思うんですがこのピンクの縁取りされた焼豚、
同じようなルックスの物は白河ラーメンにはつきものですが、こちらのものはバ
ラを彷彿とさせるようなジューシーさを感じます。
枚数は数えてないですが6枚位は入ってたかなぁ。(夢中で食べちゃったから
数えてない(汗))。ワンタンも徹底されていて鶏挽肉がふんだんに使われており
ジューシーで美味い。
そして忘れてはならないのが手打ち麺。流石に奇を衒った所がなく、非の打ち
どころが無い(というか、本家ですからね)基本に忠実な手打ち麺だと思います。
食べる前はラーメンに4桁の対価はいかがなものかと思ってましたが、これな
ら¥1030はお値打ちと言っても良いと思いました。
「手打中華そば(小)」 ⇒ 小¥520の内容を確認してみたかったのでお願い
しました。ミニラーメン的なものを想像していたのですが、見事に予想を裏切られ
ました。
これは麺の量と言い、丼の大きさと言い、そして焼豚まで乗ってる普通のラー
メンですし、同様なレイウト、量でもっと高価なお店は沢山あります。
麺、スープ等の各部材は「焼豚ワンタン麺」と同じなので説明は省きますが、
この出来栄えで¥520は驚異的なCPだと思います。
同じ県内ながら福島市から来ると高速経由で約100Km。山形へ向かえば市
内に届く距離ですが、私にとってこれだけのために100Km走る価値は十分有り
ました。
ごちそうさまでした
2013/07/13 更新
白河から今宵のお宿、石川町の猫啼温泉へ向かいますが、その途中、此方のすぐ近くを通過することになります。
時刻は14時近く。
今日は既に2食頂いていますが、素通りするのも失礼かと助手席に住人のお伺いを立てれば「行くっきゃないでしょ!」と心強いお言葉。
折しも対向車が途切れたので右折してお店に到着すれば、何と待ち客は2組のみと言う信じられない光景が。
そしてお店に近寄って行けば!!!、銀行や郵便局で見掛ける番号札発行機が有ります。
恐る恐るボタンを押せば81番の紙が。
5分程待っていると番号を呼ばれましたので、入店すれば、なぁんと券売機が!。
そしてデカい中華蕎麦のボタンの下には、二食後の我々にとって救世主とも呼べる「ミニ」のボタンが有ります。
しかし、ミニ×2では面白くないので比較のためにノーマルとミニをポチリ。
お姉さんに渡して席へ。
10分程して2種の丼がやってきました。
見比べればチャーシューの部位が異なるようで、枚数も3枚か2枚かの違い。
麺量、スープの量共に然程違わない2杯。
このミニを¥680のバーゲンプライスで提供してくれるなんて、流石は客第一を考える大将。
素晴らしい!。
さて、実食。
鶏由来の、こちらでしか味わえない圧倒的なコクと甘みは、白河ラーメンをして「とら」と「とら以外」に分類してもよいのではないかと思える程に素晴らしい仕上がり。
ですが、やはりこの日最後の方のベースの悲しさか、朝一の一杯とは輝きが若干違うようです。
しかし、それでも十二分に満足。
丁寧な造りの麺、そして小松菜ではなく本物のホウレン草。
誠意の塊のような不変の一杯。
ごちそうさまでした。
店を出ようとすれば大将が出て来られましたのでご挨拶。
で、大将はそのまま暖簾を下げに外へ。
正にギリ、セーフ。
寄って良かった!。
ごちそうさまでした。