2回
2013/03 訪問
アゴは薬味的な働きも兼ねているようです
そろそろ月山道路の雪も消える頃なので、満を持して酒田へ向かう事にしました。
日曜なので店の混雑が予想されるため開店少し前を目指して出発。
到着は10:55。
駐車場は店から西方向へ1軒隔たってますが続々と車が流れ込んで行くのですぐに解りました。
店は・・既に暖簾が掛かって続々とお客様を吸いこんでいきます。
やばい!っと思いましたが予定通りカウンター中央席をGET!。
頭上のでっかいメニューを写真に収めます。
事前学習の際、マイレビュアーのcrsさまが「塩」を推薦されていましたのでオーダーは「塩ワンタンメン」と「ワンタンメン」をお願いしました。
しかし、他のお客様から「塩」コールは殆ど無く通常のワンタンメンやスタミナ系をオーダーされてますね。
11:10頃には既に満席。
しかしこちらのスタッフ、無駄のない手際でどんどん回転させていますますので、お客様もどんどん捌けます。
何か店中に活気が漲っている感じがしてとても爽やかで居心地が良いです。
さて・・・。
「ワンタンメン」 → 予定通りアゴパンチ(笑)を食らいますが、どうしてどうして(笑)しっかりした魚介ベースの厚みの上にアゴが効いてますので、それだけ浮き上がる事無く素晴らしいバランスです。
あっさり感、爽快感?まで感じる独特なスープ。
アゴは薬味的な働きも兼ねていると感じました。
ワンタンは専門の茹で職人が付きっきりで仕上げてます。
出来栄えは私の知る他店とは一線を画す仕上がりで最高!。
皮は口の中でとろけ、でっかい餡(挽肉)が残り、これまた素晴らしい食感のため2度楽しめる芸術品です。
麺は細麺ですがデフォでやや硬目の仕上がりが程良く、ワンタンを楽しんでいてもデレッとしてしまうことはありません。
チャーシューは薄いですがしっかりとアゴに合った下味が効いてますので美味しく頂けます。
「塩ワンタンメン」 → 醤油比べると確かにアゴパンチは弱めに感じる一方、私には塩味がけっこうきつく感じられ、何かアゴと塩がケンカしてしまっているような印象を受けました。
さすがにスープのすっきり感は塩の方が勝る感じもしますが、トータルな味のバランスは・・・私には醤油の方がいいかなぁ。
crsさま、ごめんなさい。
こちらの客層は老若男女様々で家族連れの姿も目立ちます。
同様に食ベログ上位の花鳥風月さんを訪問した際は、県内外の若者がひしめいてたのとは対照的です。
そこから導かれる結論。年配者にも軽い感じであっさり頂けるのが支持されているようにも感じました。
更に食ベログの☆は大差無し。
個人的にもこちらの方が好みです。
福島から200km走ってきた甲斐は有りました。
次回、月山を越えてくる機会に恵まれた際は三日月系を頂いてみたいです。
ごちそうさまでした。
2023/08/30 更新
こちら、10年振りの再訪。
酒田で「月」の付く店をいくつか歩きましたが、改めて思い起こすにこちらが一番印象に残っていましたので、10年の時を越えて再訪してみる事に。
到着は11時半頃。
平日と言う事も有って、駐車場はまだまだ余裕。
入店すれば待つことなくテーブル席に案内されます。
店の活気と隅々まで気配りが行き届いた店内は昔のまま。
さて、オーダーは基本のワンタンメンを「小」で。
そして「限定」の二文字に滅法弱いので「冷やし塩ワンタンメン」を。
5分も待たずにワンタンメンが。
素晴らしオペレーションですね。
早速スープ。
うん、これこれ!。
この地ならではのアゴパンチ。
それもしっかり効いてきますが、その他の出汁に支えられて一人歩きしないところが流石。
単なるアゴの強調に留まらず、他の出汁と協調して迫力すら感じられる美味さです。
そして麺。
このスープにさりげなく低加水麺を合わせてくるところなど、凄い事とを平然とやってのけ、更に嫌味にならず、それが普通に感じられてしまう技に改めて脱帽です。
冷やし塩の方は、一番気になっていたのは冷やしたワンタンの食感なのですが、スープに若干の粘性を持たせることで不自然さを感じ難くしているところがポイントかと。
勿論、きっちり氷で絞められた麺の食感は言うこと無し。
10年の時を経て、酒田ラーメンを語るには無くてはならない名店であることが再確認できました。
きっとまた来ます。
ごちそうさまでした。