フランチェスカさんが投稿した草喰 なかひがし(京都/出町柳)の口コミ詳細

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草喰 なかひがし元田中、茶山・京都芸術大学、出町柳/日本料理

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2011/08 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

奇跡の一発予約

大阪のお友達に打診してみたら、都合がよかったので、急遽京都行きを決めました。
航空券をぽちっとし、お宿はいつものウエスティンにして、さてご飯はどこで食べよ?
「ここはどう?」って出してくれた候補の中から、まずは到着日のランチを決めました。
お仕事終わって、駅まで歩く間に携帯から電話してみます。
まだまだ3週間ほどあるから大丈夫だろうと思っていましたら、「2階のお座敷なら大丈夫です」
とのお返事いただき、さっくりと予約完了。
お友達には「取れたよ~」とメールし、自宅に帰って鼻歌交じりに、なかひがしさんの
レビューを読んでみましたら、あらびっくり。
こちら、半年前から予約待ちのお店だったんですか~?ミシュラン2つ星なんですか?
思わず違う店に電話してしまったんじゃないかと、携帯の履歴を確かめてしまいましたけど。
これで今年の運は使い終わりで終了だったら、どうしよ(笑)


銀閣寺の駐車場に車をとめて、てくてく歩きます。
お盆真っ最中だけあって、京都市内どこも混んでいるわねえ。
渋滞で、途中10分ほど遅れますと電話を入れた時も、大層丁寧な対応でした。
さて、こちらのランチ、6300円と8400円の2種類があります。
炎天下の外とはうってかわって、座敷はひんやり涼しくて。
これだけで生き返ったような心持ちだわあ。
お茶とおしぼりを運んできて下さった奥様が「初めてですか?電話つながりましたか?」と
言ってらして、内心(予約しようにも電話すらつながらない状態なのね)と、あらためて自分の
幸運をほめてあげたい(笑)あ~、でもこれはもしかして一緒したお友達のひきのよさかもしれないわ。
3週間前に初めてお電話して、予約が取れたことをお話しすると、「ご縁がありましたのねえ」と
にっこりされる。本当に。

各自の前に置かれた朱塗りのお盆は桐だそうで、とっても軽いんです。
まずは八寸。黒い瓢箪型の器に、美味しいもの満載。
・ほおずきの中にはお茄子に枝豆入り。細かい細工だわ。
・オクラに醍醐(!実物を食べる日が来るとは思いませんでした)
・大根にはさんだのは鯖のへしこ(旨みがすごっ)
・京野菜ですね、田中とうがらし。丈が短いんですって
・すりながしには大徳寺納豆がアクセント、とうもろこしの甘みそのまんま
・マス寿司はきゅうりのかつらむきが乗ってます、上にはささげも散らして
・器の中身は百合根やあかざ、お盆に供える干し鱈など

次は太めのきゅうりを炊いた上に、胡麻豆腐、そしてきゅうりのムースを乗ったけた一品。
冷たい、口当たりのいいお料理が嬉しいな。加熱したきゅうりのお料理っていうと
中華でしか思いつかないけど、やわやわとした口当たりは癒されるナア。
胡麻豆腐も今まで食べたことない美味しさ。市販で売ってるのは胡麻豆腐という名の
別物だと改めて認識しました。

そばがきはまことに上品。白っぽいお色ですね。
モロヘイヤやオクラや長芋などのトロトロ系とあわせ、するりと入ってしまいます。
食欲なくても、これならいいわねえ。うちでもまねしてみよ。

鮎のひらきです。干しているからただでさえ旨みが増すのでしょうが
これにうるかを塗って焼いてありますわ。骨から頭から残さず食べられます。
添えた万願寺には、トマトのピューレ。完熟トマトを煮詰めたものだそう。
調味料をつかってらっしゃるのかな?トマトだけの甘みと旨みなのかな?
うるかとはどうかしらんと思うけど、万願寺にはすばらしく合うなあ。

お刺身は鯉。これは相当インパクトありました。
お醤油につけて食べるものではないのね。キンキンに冷えたお皿には赤ジソのジュレ
完熟梅を煮たもの、にこごりと皮、はすいもの茎、オクラの花びら、ひべりひゆにマイクロトマト
とそれはもうにぎやか。そこに薬味としてシソ、生姜、みょうがが加わります。
これをね、まぜてね、戴くのですが、完成度の高さに驚き。
余計なものもなく、足りないものもない、完全に計算されてるんだわねえ。

次は賀茂茄子の炊きあわせ。
蒸した賀茂茄子、カボチャやお豆さんを味噌のスープで炊いてあります。
赤くなる万願寺などを散らしてあって、彩りも華やかですわ。
茄子の皮を油で揚げたのが、風味があっておいしいの。味噌味ととっても合う!

私には差し替えで鮎が出ましたが、ホントのメインは鴨。
和食で肉が出るとは思わなかった私がウッカリしてましたが、鴨は大いに可能性
ありましたよね。前もって言っておけば、鮎がかぶったりしなかっただろうなあと
ちょっと残念です。同行した主人によれば、「ジューシーでめちゃうま」だそうです。

ご飯の前の箸休め。
ちらしてあるのは独活の花。可愛いわ、視覚でも楽しめる。
糸瓜とモロッコインゲンでさっぱりとあえものに。

おまちかねのごはん。土鍋で運ばれてきます。
実はお料理の途中で、蒸らす前の、「アルデンテのお米」を試食に持ってきてくださいました。
こんなの初めて~。
ごはんのお供は、めざし、香の物、じゃこと万願寺を炊いたん、モロッコインゲンの胡麻和えでした。
ご飯粒がなくても生きていける私を公言しておりますが、美味しいものはやっぱり美味しい!
ここんちのごはんは、人生における「The best of ごはん」決定です。
日本人にはたまならい炊きたてご飯の香り、輝くばかりの色艶、口に含んだ時の甘み。
すべてが申し分ないですわ。


堪能したところで、デザートは下のカウンターで召し上がりませんかとお誘いが。
お言葉に甘え、席を移しました。
1階には朱色のおくどさん(かまど)があり、存在感はなってます。
カウンターから見える範囲は、隙なく磨き上げられ、さすがですね。
スイカや、ウリ、豆3種に寒天を使い、夏らしい涼やかなデザートでした。

こうしてレビューを書きながら、写真を見て思い出しても、溜息出ちゃう。
一切手を抜くところのない、堂々としたお料理の数々、まことにお見事でした。
あますところなく堪能させていただきましたわ。

コース     8400円 
日本酒1合  1050円。

  • 2階お座敷

2011/08/25 更新

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