フランチェスカさんが投稿した山猫軒(愛知/駅前)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

フラニーのお散歩記録

メッセージを送る

この口コミは、フランチェスカさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

移転山猫軒駅前、駅前大通、豊橋/創作料理、すっぽん

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2012/06 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

新幹線に飛び乗りたい!

2012年06月再訪↓

今日で3回目になる訪問。お店は混んでて、伊藤さんとっても忙しそう。
LANSONをグラスで~。これ飲むと、いつも香港のCXのラウンジ思い出すな。
つまみにピスタチオオイルとパンを出してもらったので、のんびり待つわ。

●赤いか
とろっとろなの。8枚に削いだものは厚みがあるけど、ふわっと柔らかい。
3種類のカットでいただくと、違いが歴然としてるわ。大葉の香りもよし。

●赤いかの耳の炙り
あああ、こんなにちょっぴり(涙)画用紙くらい食べたいよお。
やわやわな身、醤油をきかせて、香ばしく焼いてある。
ここでシャンパーニュおかわりしました。

●イカの軟骨部分
●げそ
と続き、フランス産白ワインにいっちゃう。

●モッツアレラ4種
●ほたて串 その1
 身が本当に甘い!伊藤さん特製のたれの味好きだ。

●ホタテ串 その2
 ローズマリーとオリーブオイル味でいただく。
 白い身と、枝豆のコントラストが美しいわ。
 ローズマリーって肉と合わせるものだと勘違いしてた。
 魚貝でもロースト系には最高に相性がいいのね。 
 ヤーデン(イスラエルの白ワイン)に移行。

●手羽先(ダンナ専用)
 脂はのっているんだけど、塩加減や火の通し具合がちょうどよいのでしつこくない。醤油を隠し味に。

●魚串(私専用)
 鯛でした。普段自分が想像する鯛とは違う野生味を感じました。最も美味しいひれのとこを。

次はピノノワールを使った白。でもきれいな薔薇色だわ。でもロゼじゃないんですって。
ニュージーランドの完全なオーガニックワイン。

●せせり(ダンナ専用)
 名古屋こーちん。塩だけなので、肉の味がストレート。

●魚串(私専用)
 ううん、シンプルに焼いたやつよりも、タレの方が好き。

更にシャブリを。

●せせり(ダンナ専用)
 たれ風味。肉が最高にうまいそう。塩とは甲乙付けがたしって。

●串シリーズ ヒメサザエ。肝の苦みがいいわねえ。

今日はワイン三昧だな。ブルゴーニュ白をいただきます。これ、かなり好きだ。

●串シリーズ つぶ貝
 
●名古屋こーちんの湯引き(ダンナ専用)を醤油タレで。

●銀鮭(私専用)
 ポン酢でいただきます。ほのかな桜色がうふふ~な鮭。

●鳥の炊き込みご飯
 
●鳥のスープ
 塩と醤油だけ???
 うそって言いたくなるほどに、濃厚で芳醇なお味 
 何の臭みもなく、純粋な旨身のみのスープですわ。エクセレント!

浦霞の焼酎で、「2012復興元年 希望の夜明け」。
清酒のかすで作った焼酎ですって。震災のさなかに、タンクで醸造中だったもろみから
作った二度とできないお酒だそう。異例の措置として許可をもらったんだそうです。

●串シリーズ 鱧の焼いたのに、たれ。

●鱧の骨の出汁のお吸い物。

この時点で23時過ぎだけど、店内にいる人は誰も!誰も帰りませんよ。
割と早い時間におひらきしてる印象があったけど、こういう時もあるのね。

福正宗純米濁り酒しろき
カルピスみたいにまっ白だーーーー。
甘酒みたいに甘くないけど、かなり濁り系ドライ。
濁り酒にありがちな麹くささがなくて、かつ旨身たっぷり。

●串シリーズ ヨークシャー豚三枚肉とタマネギ
 茨城で作ってらっしゃる方がまだおいでで。 
 今は「モチ豚」という名前で出荷しているそう。
 これって、私の加入してる生協で買ったことあるかも。
 タコとタマネギ タマネギの甘さといったら格別です。
 
●台湾産アップルマンゴーとメロンに生ハム
 ぎゃー、肥育をしていない豚の生ハム。サシがないんですよ~。
 私も赤身だけいただいたけど、これむっちゃうまいの。
 ずーーーっと噛んでても臭くならないのが特徴。
 
まだまだ赤ワイン ジンファンデルとシラーズのミックス

●ライチとマンゴー
 東南アジアにこれだけ足を運んでいて、現地の果物食べる機会も多いのに
 こんなライチはじめて。この皮、独特だなあ。冷凍のもののそれとは天と地
 ほど違うの。

ダンナは更にシングルモルト スコットランドのアバディーンの飲み比べを。
左はじが現在のボトル。ほかの2本はいずれも1990年代のものですって。

●チーズ盛り合わせ いちじくとともに
 チーズは見ただけで、よだれがだーーーって出るような
 それはそれは食べごろのもの。蜂蜜をたっぷり、大振りな
 いちじくとあわせて食べると、言葉にならないわ。 

●アナゴ
 醤油ベースの味付けで、ルッコラがあうなんて。
 ここのルッコラとトマトは、毎回本当に感心しちゃう。

●ホラ貝(私用)
 さ、これがでた時点でもう12時10分ですが、お客さん誰も帰りませんわ(笑)
 ホラ貝って、身はそんなにやわくないけど、噛めば噛むほど味がでる貝ね。
 オリーブオイルでソテーして、小さいパンも添えて。

まだまだ赤ワイン 

●子羊(ダンナ用) 私はもうギブですが、まだ追加オーダーしてるダンナ。

くるみのリキュールでノチェロというもの。30年寝かしたものと、今のを両方味あわせてもらう。
スペインで一番の老舗のシェリー酒などを更に飲み、へべれけ。
今回もよく食べて、よく飲んだわーーー。
泊まりが豊橋だったので、終電気にせず楽しめました。
実はこのあと、伊藤さんおすすめのバーボンの専門店にも寄ってしまったんだった。


2012年01月再訪↓

去年の9月の感激が忘れられず、ダンナの実家訪問を理由に予約を入れました。
でも実はここに行くのが一番の目的だったりして。お店は、改装されて、少しきれいになってました。
今回もひとり1万円(料理)を予算にお願いし、飲物は+アルファでおまかせで。

最初にいただいたスプマンテは、3年寝かせてあるコクのあるスパークリングです。
1泊10万越えと噂の、あのヴィラ・デステが作らせてるもの。

●エピのような形の中に、由比ヶ浜の新鮮な桜エビをみっちりと詰めたパンが。
 桜エビとパンの組み合わせって、どんなか想像つきます?私は直球ど真ん中来ました。
 これはどんなパン屋さんでもまねが出来ないと思うわ、その独創性も、コストの面でも。
 同じく自家製でくるみといちじくが贅沢に入ったパン、あとは前回も素晴らしく感動した
 ピスタチオオイルにつけるシンプルなパンの3種類です。

●兵庫の殻付き生牡蠣
 つるっと飲めて、まことフレッシュな香り。

●海の幸のサラダ 
 トリ貝、生牡蠣、海老が盛られたお皿に、味の濃いことこの上ないルッコラとトマトを
 あしらって。

カリフォルニアのシャルドネ

●カレイのカルパッチョ
 むちむちして味のあるカレイだなあ。ヒラメに勝るとも劣らず。
 フランスの何かの種(失念)から作ったオイルとお醤油だけというシンプルさなのが
 信じられないほど。アーティチョークと詰め物したオリーブが添えてあります。

●モッツアレラチーズ
 配合飼料を一切使わない、牧草だけで育てた水牛の乳から作ってるそう。
 それも素晴らしく美味しいのですが、このお皿の主役はケッパー。
 ケッパーがお花のつぼみを塩漬けにしたものだってことすら、私は知りませんでした。
 何かの実かと思ってましたもの。シチリアのそのまた先のパンテッレリア島で採れる
 ケッパーは、世界一の最高品質だそう。ケッパーのすっぱみは自然のもので
 酢漬けにした酸味ではないってことも初耳。
 ああ、いつもは脇役のケッパーの一粒一粒が輝いて見えます。

徳島は剣山の超軟水で醸された純米酒、三芳菊を2種類。
ダンナにいろいろ飲まされてきましたが、こんなお酒は初めて。この甘さはなになに~。
甘いのい全然しつこくないの。日本各地に酒の湧く泉の伝説はあるけれど、そんな泉が
本当にあるのなら、まさにこのお酒がそうだろう。ああ、極上の甘露なり。寿命が延びそうだわあ。

●干し数の子とスッポンの煮こごり
 これも初めて食べるわ。数の子って乾物になるんですね。今は塩漬けや冷凍が
 主な保存方法ですが、こういう手法もあるのね。戻すのに2週間かかり、1日1回水を換え
 根気よく戻していくそうです。今まで知ってたどんな数の子とも違う歯ごたえ。ポリッポリッと
 小気味よい。スッポンは旨みだけが凝縮されたもの。黄ニラのくせのある風味がアクセントにちょうどよし。

●巨大なサザエの肝炒め
 イタリアン風にソテーしてあります。大きいと大味になるのかと思いきや、実は柔らかくて。
 肝を使っていても、苦みは一切ないのが不思議。

ポルトガルのマディラワイン。これも伊藤さんらしく10年物の。これって干し葡萄の味がする!
甘くて口当たりがいいけど、あとで腰が抜けそう(笑)。

●ハム類盛り合わせ
 バルサミコに1週間漬けてみたとおっしゃるウンブリアのハム、バスクのサラミ、パルマのハムなど。
 私の分として、生ハムの脂身をカットして出して下さり、お心遣いを嬉しく思いました。
 手間暇かけて丁寧に熟成された高級品のハムは、芳醇としかいいようがない。

●ワタリガニのソテー
 活のワタリガニをその場で炒めちゃう。ニンニクを効かせたアーリオオーリオ風です。
 豪快に手づかみでいただきます。手も口の周りも油まみれでくわんくわんですが、熱々のうちに
 むさぼるこれは、本当に気に入りました。ワタリガニって、毛蟹やズワイに比べればお値段的には
 安いけど、実に身の美味しい蟹だよなって、再確認。

20年物の紹興酒が登場。あああ、私の大好物。それと40年物のイモ焼酎をダンナに。
厨房にトンデモナイお酒が秘蔵されているのは、こないだの訪問でわかってはいますが
伊藤さんの人脈と選ぶ目の確かさにはひれふすばかりです。。。

●パスタ
 ワタリガニのミソを使った、もちもち太めのパスタです。生のエビカニにはアレルギーがあって
 韓国のカンジャンケジャンは食べられない私ですが、このパスタと紹興酒を一緒に飲むと
 ちょっと疑似体験かも。

私は紹興酒のおかわり。ダンナはシェリーをもらいつつ。

●パスタ
 2つ目のパスタ。今度は生の白子が大胆に乗ったものです。おお、少しも生臭くなく
 旨みと新鮮な香りだけが口いっぱいに広がるわ。これは白子NGのひとでもいけてしまうだろう。
 甘いプチトマトで口直しをしたのち、素早くパスタをすするのがお作法です(笑)
 男前な一品と伊藤さんおっしゃっていましたが、ナルホド。

年末から年始にかけて、夫婦2人でいまいち調子が悪かったのですが、なんか!お店に来た時
よりも調子がよくなっているわ。前回もあれだけ食べて店を後にした時、全く胃がもたれていない
ということに驚きましたが、やっぱり偶然じゃないのねえ。

●汁麺
 炭水化物3連発ですが、量が少しずつなので難なく入っていきます。
 クリスマスにお店でターキーを出したそうですが、それで出汁を取った七面鳥ラーメン!
 ああ贅沢だわ。本当は手打ちで出すけど、今日は乾麺でと。国産小麦使用したこの麺、おいし♪
 茹で加減が絶妙で、ほんのわずか芯が残るこの加減が、本当のアルデンテなんだと、しみじみ。

●フカヒレ煮
 ヨシキリ鮫の尾びれだそう。ガラとモモ肉などを使った出汁で、少しスパイシーな味付けね。
 金色に輝く繊維質は、1本1本が太くて、このくらいのものは私は香港でしか見たことないかも~。

(●お肉 ダンナ用。スモークをかけた手羽先。1本ですがおおぶりです)

次に合わせてくれたお酒はイスラエルの赤ワイン、YARDENです。

●チーズの盛り合わせ
 洞窟の中で熟成させるタレッジオに似ているけど、実は違うというチーズ(笑)。
 ナポリでチーズを作っている兄弟にオーダーしたものというから驚きデス。クローバーの蜂蜜も添えてね。

(●お肉 ダンナ用。脂の一切ない赤身だけの牛ステーキ)

●スッポンのモモの付け根の脂身!
 ダンナが一人分だけぜひスッポンを食べたいとリクエストしていたので、私もお相伴させてもらいました。
 今気が付いたけど、画像ナシ。口に含んだ瞬間じゅわーって音がして、独特の甘さと濃い味が広がる。
 ふうん、魚の脂とは全然違う味がするのねえ。

●フレッシュなフォアグラを「漬け物」にしたもので、丼を作って下さる。「漬け汁」はマディラ酒と醤油と
 蜂蜜だそうだけど、正解を教えてもらうまで全然見当がつきませんでした。丼のご飯はリゾットです。
 ここんちのルッコラは野生種みたいに味が濃くて、市販のハウスなんかで育てられている物とは全然違うの。

(●ダンナ用。一人スッポン鍋。軽く作って下さいました)

そのスープに卵を落としたもの。この落とし卵がまたべらぼうにウマイ。黄身も味わい深く、そこらの食材
ではないとすぐにわかります。

さすがにおなかが一杯。ダンナお楽しみのお酒タイムに突入。今日は豊橋泊まりではないので
私は控えてきた終電の時間を気にしつつ。。。でも飲んじゃう。
勧めて頂いたのは日本に入ってきた30本のうち、6本を伊藤さんが入手したというカスクウィスキー。
私はデザートワインをもらいましたが、これふんわりオレンジの香りがする!なんて癒し系。女性は
好きなひと多そう~。

●デザート
 普段なら、ご辞退申し上げるところですが、不思議と入ってしまう甘い物。お酒を使わずに作った
 というティラミスです。あ、これも画像がない。美味しかったという記憶のみ残っていればいっか(笑)

最後の〆に、「ビッグピート」というモルトブレンドのお酒。火を噴きそうな46度。
アイラ・モルトのみのブレンドで、貴重だという「ポートエレン1983」を含んだアードベッグ、カリラ
ボウモアの計4種類ですって。

食事するためだけに飛行機や新幹線に乗っちゃう店は、長崎の武蔵さんと、ソウルの東村、それに
ここ山猫さんっていうくらい愛してる。
もうすぐ伊藤さんが東京に公演においでになるそうで、私たちはすごく早起きして会場に並ぼうと画策中。
料理教室は1泊2日で受講できるとお聞きしたので、これも近い将来ぜひ参加させてもらわなくちゃ。
豊橋へはすでに6月の訪問を決めて、ホテルも取っちゃった。。。って、どんだけ好きなんだ。


2011年09月初訪↓

猫さんを里子にもらうことになり、豊橋までおでかけ。
最初は日帰りで考えていたのですが、引き取る前にランチでも。。。と検索した
豊橋の食べログを見て、考えが一変。このお店、豊橋で4.2をつけてるんですもん。
レビューを拝見すると、あの有名な方が、満点5を!
ほかのお店でランチ営業もされてるそうですが、これはひとつ夜に訪問しなくては。
速攻お店とホテルを予約し、前日から豊橋入りすることに決めました。もちろんダンナも大賛成。

あいにくの台風でしたが、新幹線は平常運行。
猛烈な風が吹く中、お店に歩きました。
前もって外見を、写真で見てはいましたが、まあ知らなければ絶対に入ろうと思わないかも。
店内も、引っ越し直後なのか?と思うほど片づいてなく、厨房に至ってはもう笑っちゃうほど。
入口すぐわき、カウンター席のベンチに腰掛けました。ここはすみっこで落ちつくわ。
あ、こちらのお料理は電話の予約時に予算を告げてのおまかせです。
ちなみに今回は一人1万円でお願いしました。
食べられないものや食べたいもの、リクエストは出来うる限りした方がいいと思います。

お肉NGということを伝えていたのですが、台風の影響でいい魚が入らなかったとのこと。
そのかわり、こんなのがね。。。って、ご主人が見せて下さったのがどうまん蟹。
湖西(浜名湖)で取れる蟹だそうで、 日本で採れるのはここだけ。
あとで調べたら、浜松のひとでも滅多にお目にかかれない幻の蟹だというじゃありませんか。
亡くなった昭和天皇の好物で、これのために別荘建てたとか建てないとか。
実物でかっ!西表でよく見るノコギリガザミみたいだねと話していましたが、アレの仲間だそう。
あとでね~って言われたけど、待ちきれないよん。

まずはすっぽんのにこごり。あわせるお酒は黒麹を使った日本酒 。
単独で飲むと濃い感じだけど、すっぽんのにこごりを食べて、これ飲むと妙にさらっと。
水みたいにいけてしまうな。
あ、お酒もね、お料理に合わせ、おまかせにしちゃいました。

かますの煮付け。使ったのは水と醤油と砂糖だけだって。ふわっと仕上がってるナア。
赤い魚を煮付ける時の甘い味付けなんだけど、意外にも合うのね。

ピスタチオのオイルにパンを添えて。これだけグリーン色が出るのは相当お値段のはるもの。
私は初めて食べましたが、ピスタチオの香りがぷんとただよい、まったりしておいし。
市価の高級品は250ミリリットル4500円もしますが、ここで出してるのは、フランスでたった一軒
が作ってる最上品。他社がまねして作るけど、味は全然追いつかないそうですよ。
こりゃ、お値段聞く勇気がありませんてば(笑)

ここで白ワイン。Val de Loire ロワール渓谷地方のTouraine トゥーレーヌ地区のものとしか
メモがない。。。作り手読めない!でも、山猫軒さんのブログを拝見したら、ちゃんと出てました。
ソービニョンブランの魔術師といわれる方の作。去年もおととしも入荷がなく やっと入ったんですって。
彩りもきれいなクロスティーニ達。人参、マッシュルーム、白インゲンとトマトなんかのピューレ。
イクラは自家製。銀鮭のいいのが入荷したので、卵にその場で塩した新鮮なもの。
ガーリックトーストとトマトのものも、とっても甘くて。

鱧湯引きは2種類。メモし忘れたけど、何かの種のオイルをかけたもの。
それに自家製紅生姜をのせたもの。大好物の鱧が、今年まだ食べられるなんて嬉し。
そして、お吸い物。鱧の骨を掃除して、天日干しに。水から煮て、煮立てないようにすると、いい出汁が
出るんですって。味付けは醤油(調味料も選りすぐりをお使いの山猫軒さんでは、三ツ星醤油使用)。
このお椀をいただくには少々お作法があるのですが、まず鱧にはさわらず、スープを一口二口。
それからおもむろに鱧の身を食し。全部混ぜてから飲み干すと、これまた鱧の饗宴ですねえ。
千利休が秀吉に出したと言われるお椀だそうですよ。

それから、ほかのテーブルの方が召し上がっていた渡り蟹のパスタに、いい匂いだな~と
鼻をすんすんいわせてましたら、こちらにも少しずつ取り分けて下さった。
トマトソースがピリ辛。蟹自体が新鮮なので、臭み一切なしです。蟹の身も甘いし。

そして今日のメインイベント!あえてイベントと言います。
お店に入った時に見せてもらったどうまん蟹が、食べやすいように割られて登場です。
思わずロッキーのテーマソングが流れましたよ、脳内にですけどね。
無理やり仕入れて下さった貴重な一匹。この仰天するような大きさ。
これ、よそで食べたら一体いくらするのやら。2人で2万の予算で出すようなサイズではないことは
素人の私にもわかります。この蟹、滅法甘いし、旨味が独特ですね。うん、口福口福。
蟹にあわせて出してもらったのは、菊姫山廃純米。このお酒は寝かせてあるので、黄色味あり。
蟹の後味を、すっきりと洗い流します。

さらには海老の焼きリゾット。
身はないですが、出汁を海老でとっているので、旨みすごっ!
添えてあるルッコラが 香ばしいわ。

ナポリより空輸したモッツアレラ。熟したのとフレッシュなの、両方を食べ比べてみてって。
これも、多分ほかの食材と一緒で、通常のルートでは入手不可能なものでしょう。
直接現地まで行かれたのか、作り手さんをご存じで。なかなか品質が安定しないんだよねって
話してらした。安定したのが欲しければ、大手のを買えば?って言われたそう。
ガンコな職人さんなのでしょう。バジルは厨房に置いてある一葉が、カウンターのこちら側にも
香ってくるくらい。 素晴らしい味わいのチーズでしたよ。
お酒は、個人が作ってるスペインのシェリー酒。ロックでね♪

またまたパスタ。さっきからリゾットやらパスタやら、めっちゃ食べてるのに
臨界点に達しないのよ。普通なら、とっくにパンクしてる。
丹波黒豆、利尻か礼文の生ウニをたっぷり使ったもの。オリーブ油とにんにくのソースですが
火を通さないで、パスタにあえただけ。うん、火を通したら、ウニとニンニクを使ったオイル系パスタは
無理かもしれない。ひたすらなめらかですわ。

モッツァレラにアンチョビ乗せて焼いたのは、生で食べるのとはまた違って。
加熱して食べるモッツァレラは、ゴージャスで、妖艶な感じね。

私はそろそろギブですが、ダンナは絶対に肉が食べたいと!
そんなワガママにも快く、ラムチョップを焼く準備をしてくださる。
七輪で焼き、仕上げに桜のチップで燻製をかけるんですって。
涙にむせながら、むさぼり食うダンナ。

いちじくとゴルゴンゾーラの蜂蜜(クローバーと決まっているそう)がけを添えて。
コンポートじゃないいちじく、久しぶりに食べたけど、とろりとしていて美味しい果物なのねえ。
あわせるのは赤ワイン。

私のために、白身をカットして出して下さったイベリコ豚生ハム。
(生ハムの赤いところなら、少しだけ食べられるんです。)
メロンを食べ終わってからも、かみ続けると、ハムの旨味だけを味わえるって。
せっかくのイベリコ豚が、アメリカや日本など海外向けに畜養すると配合資料を食べさせることになり
身の脂がくさくなってしまうそうですよ。これはドングリのみを食べた豚ですし
塩っ気も強いですが、熟成させた分旨みも強烈スマッシュです。

食べ続け、飲み続け、意識ももうろうとして参りました。
(実は最後の方のメモは、もはや解読不能)
同席していたお客さんも、とっくに引き上げ、お店は貸し切り状態ですわ。
ここからあとは、私はお酒は遠慮しました。
①オズボーン社のレアシェリー酒。
 同社のレアシェリーは市販されてますが、これは買えるものではありません。
 古びたラベルとこのシリアルナンバー。
 280年前のシェリー酒が発見されたとき、新しいシェリー酒を3分の1樽ブレンドしたそう。
 日本に入ってきたのはそのうち12本のみ。特別なルートで6本を入手されたとか。
②日本最古のトウモロコシの焼酎。
  ジャックダニエル社所有の古い樽で作らせたミニ樽に入ったのを、一口味見させてもらい。
 すごい遊び心ですが、ハンパないですね。大体どんなコネがあると、古い樽なんて
 譲ってもらえるんだろ。 
③40年もののインバーハウス
 ラッピングしたまま棚に飾ってあったボトルを見せてもらってました。
 ダンナが初めて都会に出てきた時に、買ったのがインバーハウスだったんで
 感慨深いですよ~なんて、そんな想い出話をしていたら、ご主人がおもむろに
 これをあけてしまい。。。悲鳴をあげる私におかまいなく。
 う、う、うちなんて、ただの一見さんなのに!常連の方は「いつ開けるの?」って
 楽しみに待ってるそうなのに、すみません。あけちゃったのはうちです(汗)。
※今日山猫軒さんのブログを拝見したら、これについての記載あり。
  オークションに出そうかと思ってらしたそう。これは50年位前のラベルかも?
④養老の酒造所(日本酒のメーカー)が作ってたピークウィスキー。
 倉庫に寝ていた25年物だそうですよ、溜息。。。
 「これはもう二度と飲めないね」と、ご主人にこやかにおっしゃる。

ここまででも相当にすごいお酒を飲んでますが、更なる2本が並んだところで
さすがにアルコールストップかけました。
この調子でいくと、店中の貴重な在庫を全部あけてしまいかねないもん!
値段のつけようのないこれらのお酒をこんなに飲ませていただき、一体いくらだったと
思いますか?お料理とあわせ、夫婦2人で飲んだ分もお忘れなくですよ。
お料理2人で2万円のほか、なんとなんとの7000円ですって。
私はもう雷に打たれたような気持ち。
お酒で儲ける気はありませんから、とは言われていましたが、まさか趣味でお店を
なさっている訳じゃないでしょうし。本当にありがたい話です。
予約の電話をする前は、偏屈がんこおじさんがやってるのかなと、ちょいびびっていたのに
ご主人、すごく優しくて、いい方。わからないことも気持ちよく教えて下さるの。

これだけの食材を使ってることを考えると、お値段安すぎでしょ。
仕入れの関係で、ものすごくいい時も、逆に普通の時もあったりするのでしょうが。
そしてこれだけの量を詰め込んだら、普通は歩くのも苦しい気がするけど、お店をあとにした時
まだ入っていきそうに体が軽いの。不思議に胃にもたれないお料理なんですよね。
平日に料理教室も開催しているそうで、ああ私も通いたいよ~。

お皿がチープだろうが、洗面所の鍵が壊れていようが、店内がカオスになっていようが
どれも些末なことがらですよ。少なくとも私にとっては。
お酒を愛してやまないひとなら、夢のようなお店だと思いますよ~。ごちそうさまでした! 

  • 2012年06月

  • 2012年06月

  • 2012年06月

  • 2012年06月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • 2012年01月

  • すっぽんの煮こごり

  • かますの煮付け

  • 鱧その①

  • 鱧その②

  • 鱧その③

  • 渡り蟹のパスタ

  • どうまん蟹

  • このハサミの大きさ!

2013/08/08 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ