フランチェスカさんが投稿したル・ジュー・ドゥ・ラシエット (東京/代官山)の口コミ詳細

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閉店ル・ジュー・ドゥ・ラシエット 代官山、恵比寿、中目黒/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2011/10 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

全てにおいてパーフェクトなランチじゃない?

今思い出しても、だめ出しするところが見つからないほど。
お料理の完成度、お皿の見た目の美しさ、お店の雰囲気、サービス。
ううん、予約が取れないだけのことはあるわ~と、レビューを書くために
メニューを見ようと思ってHPを拝見しに。
あら!何に驚いたってその金額。
あのコースって3500円だったの?私のお会計は確か6622円。コース料金に加えて
ノンアルコールのカクテルと、赤ワインを1杯飲んでいましたが、ワインの値段は
その場で見繕っていただいたので、聞いていませんでした。
逆算していけば、そうねえドリンクメニュー見た時に、ワインは確かにちょっと
高めだったものねえ。
そうか~そうなのか~、あれだけ美味しくいただいて、なおかつ3500円なのか~と
今更ながらうなってしまうワタクシ。

今回のこの貴重な会は、お師匠様が予約を取ってくださったもの。
いつもぶらさがりで申し訳ないですが。
前菜の前のお楽しみは、4種類。真っ黒いお皿に乗って登場したそれらは
ちょっと見、食べ物には見えないところがまた面白いでしょ。
最先端のアートか、デザイナーズの文房具とかのようです。
白いポンポンは、カプチーノに乗ってくる泡みたいなものかなあって想像してましたら
もっと弾力があって、囓り取れるくらい。米のエキスとゼラチンを使った泡って
おっしゃっていたような?甘い前菜かと思いましたら、中に入っているのは真鯛を
マリネして炙ったの。泡は雪のように溶け、鯛の旨みがぎゅって飛び出す。すげー。
アオサのチップスとか、チーズ風味のスティックとかありましたが、小さなコインくらいの
ピザがまたいい。中に入っているトマトソースがとろりととろけ、その手抜きしない
お味は本物だわ。こんな小さい前菜達なのに~。一口大のワンダーランドなの。

前菜は、本来プリフィクスだそうですが、人数の関係で全員同じもの。
「マリネした秋刀魚と季節の野菜のバロティーヌ ソーヴィニヨンブランのジュレ」ですって。
マリネして、炙った秋刀魚の中身は、2色の人参、水菜、大根。
宮崎県日向市特産の平兵衛酢(へべす)が散らされてますが、酸っぱくて鮮烈。
フレンチでほとんどレアな感じの秋刀魚を出すというのも、私には新鮮でしたが
ソースのうち、茶色いのは秋刀魚の肝でできているのですって。
お皿はさざ波のよう。白ワインのジュレといういかにもフレンチなものと
刺身と肝という素材がこれほどまでに調和するとはね。

今回最も感動したのが、次のお魚料理。
素材は甘鯛。それを鱗焼きしたもの。
よくありがちな単なるソテーに終わらないのは、火の通し方が絶妙だから。
なぜこんなに皮が美味しくぱりりと焼けているのに、身はしっとりジューシーなんだろ。
嬉しいのは、ここにも遊び心があって、九条ネギづくしなこと。
きれいなグリーンは九条ネギのペースト。
九条ネギを焼いたの。
こがしバターのソースにも、たっぷりと九条ネギ。
ただでさえ美味しい甘鯛を、ネギの甘み旨み濃縮したソースと共にいただくと
言葉はいらないわねえ。満面の笑みがこぼれちゃうわ。
オータムポエムという季節はずれの菜の花も添えて、柚の風味を散らしてあります。
この一皿に完璧な世界を見た感じ。

次のお肉料理は、予約時から魚とお願いして下さっていたおかげで、私のは鰻。
先月横浜のフレンチで出された鰻の悪夢が、一瞬よぎってしまった(笑)
お皿が運ばれてくると、その瞬間「ほほ~」と溜息をつくような。
鰻を蒸して、フライパンで焼くそうな。表面カリッと中はふっくらとね。
鰻の出汁と赤ワインのソースです。鰻の上に乗っている薔薇の花びらのような
ものは、ビーツのチップス。びろうどみたいな色艶ですわ。
添えてあるのはキオッチャという種類のビーツ。紅白渦巻いてる可愛い野菜です。
四角くカットされたじゃがいもの中には、ニンニクのソースが入っているという
手の混みようです。このお料理の魅力は、食べる前からうっとりするようないい香り。
インド胡椒とおっしゃっていたけど、ほかにも何かスパイスをお使い?
蒸して焼くという手法を取ってらっしゃるのに、脂もそんなに抜けてないし、こくがあるなあ。
目でも舌でも、満足。その上合わせていただいたワインの、なんてなめらかに喉を
滑り落ちていくことか。障るところのない上等の絹みたい。
この店のお料理って、ここまで来てもはずれがないだけど。。。もしやこのまま?

いつもちょい気になるデザート。
食べられないような重いやつだったらどうしよと不安になるから。
残すのは失礼だし。タルト系が来ないよう、密かに祈ってました。
そうしたら。。。わ!モンブランだ。むしろ好きな方に入るかも。
お皿のまわりにあしらわれたのは、粉砕したカシスのパウダーですって。
シソのように酸っぱい。いいアクセントねえ。
中身はちょっと厚目のメレンゲを台にし、カシスのムース、牛乳のアイスクリーム
栗のアイスクリーム、最後に栗のクリームをトッピングしてあります。
天国行きのデザートね。断面図を撮ろうと思いましたが、モンブランの魅力に
あっさり降参デス。溶けないうちに美味しくいただきたいし~。

食後の飲物は、普通なら、まあ無難にコーヒー・紅茶・エスプレッソでしょ。
それがねえ、ドリンクメニューはリッツカールトンのアフタヌーンティーかしらっていう位。
カフェインレスを含めたコーヒー・エスプレッソが5種類。
ダージリンはセリンポン農園(完全有機栽培)のセカンドフラッシュ、ダージリンとジャスミンの
ブレンド、ウバハイランズ茶園のピーククオリティー(シーズンのピークである8~9月に摘まれる極上品)。
その他ハーブティーも6種類ですよ。しつこいようですが、3500円のコースで出す飲物と思えない。
凝ってるなあ!

まあ、当然といえば当然ですが、土日のランチはとにかく予約が取れないそう。
2ヶ月前から予約受付と聞きましたが、ここはぜひぜひ再訪したいですわ。
飛行機のアワード確保は有休取っても臨んでいましたが、それに匹敵する情熱を
つぎ込んでしまいそうな予感。

2011/11/07 更新

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