北海道2日目の夜は、帯広。
札幌から特急で2時間半の長旅。
雪原に目を凝らすと、動物の足跡が点々と続いている。
ここも20年ぶりくらいの訪問か。
駅舎や駅前はおおきなホテルが林立し、昔のローカルな面影はほとんどない。
夕方7時過ぎ、地元の方に、いまや全国的に有名な「北の屋台」(屋台村)に
案内してもらう。
http://www.kitanoyatai.com/yatai4ki/kitanoyatai4.htm駅近くのビルの谷間に、20軒の屋台が並んでいる。さすが厳寒期(この時は、
マイナス11度)なので、各店舗とも発泡ビニールシートなどで防寒策はしてある。
(酒を飲みだせば多少の隙間風は気にならなくなる)
「屋台」というと赤ちょうちん、おでん、日本酒というイメージがあるが、こちらは
それに加えて、イタリアン、バー、コリアンなどかなり多様な店舗から構成され、
おしゃれな屋台も少なくない。
透明なシート越しに店内の様子がわかるのですが、若くて美人のママがいたりして
(複数の店に、です!)、そんな店は、きまって満席だ。
我々が入った店は、若いお兄さんとおねえちゃんが切りもりするバーであったが、
酒、料理とも、いまいちでした。
それでも10時頃になると、地元のファッショナブルな若者が入店してきたりして
ま、それなりに人気あるようだ。
地元の方に伺えば、ここは新規出店のためのインキュベータでそうで、3年契約が
原則だとか。軌道に乗れば、外に巣立っていく仕組みだ。
まわりの古い繁華ビルはさびれていて、今風の屋台村が栄える、という奇妙なことに
なっている。
「北の屋台」のノウハウはオープンになっていて、いまや類似の屋台村が全国に増殖中である。
被災地の「復興屋台村」は同一には論じられないが、基本コンセプトは共通している。