2013年7月 ・・・・
正午頃に難波駅に到着。 ホテルにチェックインする前に直行しました。
12時の開店から15分くらい過ぎておりましたが満員です。
カウンターにすべり込んで、まずは瓶ビールをもらいます。
カ~ッ! こいつは冷えとりますな。 激暑の真昼に激冷の瓶ビールはこたえられません(涙)
さて、本日も豚足から頂きましょうかな。
いつもながら完成度の高いタレですな。 うむ 相変わらずウマい豚足です。
しかし、前回もそうでしたが、今日のお客さんの顔ぶれも強烈ですな。
右隣りのオジサンは見るからに、その道のプロという感じの方ですな。
満員だというのに、隣の席に片足を放り出して、堂々の二個利用でございます。( ̄▽ ̄;)
顔は石倉○郎みたいですが、黒シャツに純白のスラックスという、その世界では一世を風靡したスタイルであります。
圧倒的なオーラにお店の新人の女の子がビビッてしまったのでしょうか、誤って冷酒の入ったチロリを倒して、あろうことかオジサンの携帯を酒浸しにしてしまったのであります。
エライ事をしでかした! お店に一瞬緊張が走りましたが、当のオジサンは怒る風でもなく淡々としたものであります。
しかし「この次やったら、体で払ってもらうで。」という優しい一言を付け加えるのを忘れてはいませんでした。( ̄▽ ̄;)
このオジサンがたくさん注文するので、私もつられてタン、レバーなどを焼いてもらいます。
軽く流すつもりでしたが、ビールも2本目に突入であります。 隣のオジサンは相変わらず小声でボソボソと喋っております。
耳を傾けておりますと、
「あの女、豚足の鍋を掻き回し過ぎじゃあ、身が崩れてしまうがな・・・」 とか
「日本と中国は仲が悪い・・・」 とか
言っていることに間違いはありませんが、今一つ話に統一性がありません。
さて、私は茹で豚とコロロンを注文します。 豪快な料理を期待しておりましたが、えらく小じんまりした料理であります。
しかも茹で豚なのに出てきたのはタンですな。 ここでは茹で豚は茹でタンのことらしい。
そうこうしておりますと、私の左側にお坊さんらしきお客さんがお座りになりました。
ビールの小瓶を注文し、幸せそうに豚足を頬張っております。 獣肉を口にしても何の問題がないところが浄土真宗の素晴らしいところでございます。
さて、右のおじさんは、今度はカウンター越しに見える年配のお客さんに対して
「あのオジサンは眼つきが怖いからキライやあ・・」
などと言い出し始めました。
オジサンが見ている方向を見てみると
なるほど、齢は70前後でありましょうか。 眼光炯々、痩身白髪の、見るからに只者ではないオーラを纏ったお爺さんが無言で豚足を食べております。
かつてのライバルなんでしょうか?( ̄▽ ̄;)
そこには目に見えない火花がバチバチと交錯しているのでした。
いやぁ こんな楽しいお店はめったにありません。 時が立つのも忘れてクソ暑いのに熱燗を注文した私です。
最後に豚足の煮汁で作ったスープをいただいて〆ました。
濃厚で美味しいスープでございました。
合計で3900円でした。
次回はどんな素晴らしい出会いが待っているのでしょうか。( ̄▽ ̄;)