Natalieさんが投稿したラ・ベ(大阪/西梅田)の口コミ詳細

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Natalie隊長のパトロール報告書 part3

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Natalie (大阪府) 認証済

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ラ・ベ西梅田、北新地、福島(阪神)/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 3.4
      • |酒・ドリンク 3.6
1回目

2012/11 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.2
    • | CP3.4
    • | 酒・ドリンク3.6
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

あなたは誰と行くのでしょう~。。☆

非日常の空間であり、現実逃避の最たる時間

特別な日に行く。
特別な人と行く。
特別な日に特別な人と行く。
そんなレストランだね、やっぱり。
この日も、記念日のお祝いらしきテーブルがいくつかあった。

遠路はるばる来阪するという連絡を受ける。
宿泊先がリッツだという。
どうせなら・・・ということで、店へ予約電話を入れたのが3日前。
しかし満席ということで予約不可だった。
帰宅後、「食べログ」予約を利用してみると、あぁ~~ら不思議。。
簡単に予約できちゃった!

食事中ソムリエに聞いてみると、
「食べログ、ぐるなび用の予約枠が常にございます」とのこと。。
ラ・ベといえども、時代の趨勢には勝てないようだ。
宿泊者よりも食べログが勝つのだから。

◇メニュー
コース料理は、¥18000、¥28500、¥44500の基本3種類。
アレンジで増減もできる。
ア・ラ・カルトは、
前菜:¥3200のカボスヒラメのマリネ~¥13500のカスピ海産
オシェトラキャビアまで5種類。
スープ:¥3200の百合根のヴルーテと¥3400のラングスティーヌのコンソメ。
甲殻類&魚料理:¥4600の北海道産キンキと車海老のパピヨット~
¥13900のオマールブルーの海藻バタートティまで7種類。
肉料理:¥4800のピジョンの胸肉~¥9800の国産牛フィレ肉のローストまで
3種類。

ざっとこんな感じ。

ドリンクは、¥2200のシャンパン~¥5000程度の
ワイン(グラス)がボリュームゾーン。
我々は¥18000のコースでスタートするも、メインの肉料理が
苦手なジビエ(小鳩のロースト)だったこともあり、追加料金を払い
国産和牛・フィレステーキに変更してもらった。

◇料理
シャンパン用にサービスとして3種類のカナッペがサーブされた。
(カボチャ、ビールとケシの実、海苔のチップ)
それぞれの風味をせんべいのようにバリッといただくって寸法。

○アミューズ(食前のお愉しみ)
 レモン風味のアーティチョークのムース
 カキノキ茸とマッシュルームのマリネ
 アマダイのベニエ(衣揚げ)。
 アルザスの甘口白ワイン。
ハチミツと梨のフレイバーを放つフルーティーなワインを合わせるんだね。

○フォアグラとセップ茸のテリーヌ
 カカオ風味の赤ワインレデュクション 梨とセップコンフィーのサラダ
 一見、チョコムースの様に見えるがフォアグラなのだ。
 かなりの低温のため少々刺激的。
 梨のサラダは味わいというより、あしらいだったかな。

○百合根のヴルーテ
 秋トリュフのムース サザエのポシェットとその肝のペースト 
 これは個性的。エンタテインメント性の高いスープだった。
 ほんのり香るシェリーヴィネガーがポイント。
 メレンゲのようにフワフワに見えるのがトリュフのムース。
 皿の淵に座っているのがサザエ。最後にムースの周囲にスープが注がれる。
 演出も味のうち。
 それが次の料理にも表れる。

○北海道産キンキと車海老のパピヨット
 セロファンの袋に入れられた料理が皿に乗る。
 おもむろにハサミで袋を開けるギャルソン。。(キャッ♪)
 「香りをお楽しみください」の言葉とともに。。。

 確かにゆずの香りが立ち上がり、食欲がわきあがってくる。
 セロリのモワローとミニポワローの歯ごたえと風味も楽しい。

 ロワール産の辛口ロゼが、すっきりとさせてくれ一層味わいが鮮烈に。
 個人的に、キンキは大好きな魚である。
 焼いてよし、煮てよし。。
 プリプリの歯ごたえと滋味深い味がほっこりする。
(キンキなのに、近畿じゃなく北海道産なんだって~~~^^)

○国産牛フィレ肉のロースト
 当日の肉料理は、「フランスカラン産ピジョンの胸肉」だったため、
 ジビエの苦手な我々は、オーダー変更してもらった。
 (予約確認時にもその旨伝えていたのだが)

 エシャロットフュメ 森のキノコのフリカッセ ガーリッククリーム
 岡山ごぼうのブレゼ 秋トリュフの香り

 ボルドーはサン・テミリオン2004赤でいただくのであるが、
 フィレとしては、脂ギッシュだった。
 私は繊細な味覚を持っているわけではないが、それでもきつかった。
 限りなくレアに近いミディアムレア。
 無理せず、いつものように「良く焼きで~~!」と言う勇気を持てばよかった。
 中央に鎮座するガーリックのムースは面白い味わいだった。
 ごぼうの土臭さも、こういう料理の一員に加われば「馬子にも衣装」となる。

○キャラメル風味のソルベ(口休め)
 グラスの中、宙に浮いているフォルムが楽しい。
 石垣の塩と黒糖パウダーのアクセント、これまた面白い。

○柔らかなクリスピーチョコレート(デセール) 
 これは素晴らしい。
 オレンジ風味の水あめを中心にハート形に配置したチョコレートは
 ジャスミンの香り。
 オレンジのソルベのさわやかな酸味が口中をリフレッシュ。
 炭酸ガスを入れているという生姜を効かせたオレンジソーダのヴェリーヌは鮮烈。 

○ラ・ベ特製フレイバーティー
 ジャスミンと白ブドウの風味豊かなティーはすこぶる美味しかった。
 お代わりしたほど。。

○プティ・フール
 多くの中から私はチョコレートを2種セレクト。
 オレンジピールとトリュフ系。

◇価格
 コース料理  18,000×2=38,000
肉料理チェンジ 1,575×2=3,150
 モエ・エシャンドン 2,200
 ペリエ 1,050
 ワインセット(3種) 7,500
 サービスチャージ 6,773
 合計 \58,873

この価格でこの内容について、高いとか安いとか一概には言えない。
その時の価値観と優先順位をはかりにかけ、本人が納得すればよいと思う。

この日の食事に勝手ながら「自分なりの適正価格」を付けるとするならば、
ワインセット含めて¥20000と言ったところか。
コース料理の一部を変更するのは、やはり組み立てを一部変えるというリスクにつながり
よほど上手くコーディネイトしないと白けてしまう。
この日のフィレ肉のように。
また、シェフのオススメではなく、ハッキリと自分の好みを伝えること
の大切さも実感した。

コースはコースで、
ア・ラ・カルトはアラカルトで、

成り行きに任せるのがこういう一流店の正しい利用方法のようだ。

◇雰囲気&接客
 思っていたより小箱の店内は、耳障りではないボリュームのクラシックのBGM。
 ソムリエ含むギャルソンが無駄なく立ち居ふるまう。
 王道のフレンチならではの連携のとれたフォーメーション。
 「全体的に早めのサーブでお願いします」という我々の要望にも応えてくれた。

 中高年の客が多いというイメージは、私の思い込みだったようだ。
 記念日や勝負をかけていると思しきカップル、そして女子会まで幅広い。
 
 「イチゲン客とリピーターとでは、どちらが多いですか?」

 『7:3の割合で初めてのお客様が多いように思います』と、ソムリエ氏。
 そういうものなのね。
 日常ではない特別の場所と目的。
 
 予約時にリクエストしたのは、「ジビエ嫌い」と「落ち着いた隅っこの席」

 一番素晴らしい席を用意してくれたことに感謝したい。
 そのおかげで、カメラを取り出し撮影するのがはばかられる雰囲気を感じながらも、
 パートナーやスタッフの皆さんの広い心により、いつものように敢行できた。

 「一口どうぞ~」が、これほど似合わ無い店もないだろう。
 でも、私は我が道を行くのだ。 
 
 この日は、年に一度会えるかどうかという私の中での超V・I・Pがパートナー。
 新しい世界へゼロからチャレンジしようとする前向きな姿を見ると
 私も頑張らねば~と闘志と勇気が湧いてくる。

 ささくれかけていたハートがフル充電できた夜。

 11月初旬のリッツのロビーには、暖炉に灯がともり
 館内全体が訪れる人々を温かく迎えてくれるホスピタリティーを感じる。
 併設するレストランやブティック全てがハイレベルのおもてなしをしてくれる。
 大阪で一番好きなホテル。

 このホテルにこのレストランあり。

 2回目は誰と行くんだろう。。。


 ごちそうサマンサ~~♪♪♪


※注釈
アーティチョーク:キク科の多年草、苦みと鮮烈な緑が特徴
ポッシェ:少量の水で蒸すように煮込む調理法
ヴルーテ:ビロードのような滑らかな(柔らかな)料理
パピヨット:包み焼き
ポワロー:西洋ネギ
フリカッセ:白い煮込み料理
ブレーゼ:蒸し煮
ヴェリーヌ:グラスデザートの呼び名

  • ◆本日の一枚◆ フォアグラとセップ茸のテリーヌだよ

  • 落ち着いた雰囲気の入口だ

  • いただきます!

  • 暖炉が落ち着いた雰囲気に拍車をかける

  • キャンドルライトが時を刻んでいく

  • モエ・エ・シャンドンで心の準備を。。。

  • カナッペはカボチャ・ビールとケシの実、海苔のチップだ。

  • ビールと黒ゴマのカナッペだ

  • アミューズは、レモン風味のアーティチョークのムース、甘鯛のベニエだ。

  • アンティチョークのムース、どうぞ~

  • アマダイの衣揚げどうぞ~

  • バターロールと硬めのパン

  • 左が無塩バター、右は海藻入り有塩バター、岩塩2種と。

  • 海藻有塩バターでどうぞ~

  • 百合根のグルーテは、まずトリュフのムースとサザエのポッシュがサーブされる

  • スープを注ぐのだ

  • 百合根のグルーテ、 スープの完成だ

  • トリュフムース、どうですか?

  • きのこの形が可愛いよね~

  • 魚料理にはロワールのロゼを。。

  • キンキと車海老のパピヨット、香りを閉じ込めているよ。

  • 上部をカットするのだ

  • 柚子とソースの香りが立ち上がる

  • 一口どうぞ~

  • 肉料理には2004サン・テミリオングランクリュ

  • タンニンが強くシャープなワインだった

  • 国産牛フィレ肉のロースト 中央はガーリックのクリーム

  • ガーリッククリームどうぞ~。。

  • 一口どうぞ~~

  • 口休めはキャラメル風味のソルベだ、塩と黒糖パウダーがアクセント

  • 横から見るとこんな感じ~

  • デセールは柔らかなクリスピーチョコレート、オレンジソルベ、生姜を効かせたオレンジソーダのヴェリーヌだ

  • 一口どうぞ~~~

  • オレンジの水あめ、どうぞ~

  • オレンジのソルベどうぞ~

  • 生姜を効かせたオレンジソーダのヴェリーヌだよ。

  • 綿棒じゃないよ。。。念のため。

  • プティ・フールはたくさんあるのだ

  • プティ・フールはこの二つ

  • チュッパチャプスじゃありませ~ん

  • 非現実の空間に多くの方が酔いしれる

  • respect&thanks♪

  • 2時間半の役目を果たしたね、ありがとう。。

2012/11/29 更新

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