Natalieさんが投稿した天麩羅 吉祥(大阪/中崎町)の口コミ詳細

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Natalie (大阪府) 認証済

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天麩羅 吉祥中崎町、大阪梅田(阪急)、天神橋筋六丁目/天ぷら

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2015/05 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

家並みに佇む隠れ家、【完全予約制】珠玉の天ぷら料理店☆

大正時代の町屋を改築しオープンした、まさに隠れ家

かつて、和食のTVチャンピオンの称号を得た熊谷達也氏が満を持してオープン。
大衆炭火やきとん ぶった お初天神店天満食肉センターbird
そしてチポーラなどの運営とともに、熊谷氏が代表を務める企業の運営店舗でもある。

今まで展開してきた店舗とは一線を画す。
高品位でまさに接待ユースの店。

カウンター7席。
予約が有れば、たとえ一組のゲストでも店を開ける気概が有るオーナー。
利益より自分自身の研磨と経験値、そして高いレベルのおもてなしを実践する店。

2015年5月19日開店。

今宵はオープン翌日に友人と訪問。

\12,000のおまかせコースのみで完全予約制の店。

客室の奥には蓮の葉を浮かべた池を作り、真っ赤な金魚を泳がせている。
喫煙所と厠は2階に設置。
なんとも贅を尽くした空間ではないか。

植物油で一番高価なごま油を隠し味に使用しているという、3種の油をブレンドした油が
素晴らしく食材を高みに押し上げている。
あまりにもサッパリした油。
これは食べてみれば、すぐにわかる。

この日食べた料理をダイジェストで紹介しよう。

まずはビールで乾杯♪

プハッ

このグラス、富士山と名が付く。
ご覧いただければお分かりのように、ビールの泡が雪を冠した富士山を髣髴させる。
少々飲みにくいのが難点かな。

■付きだし
ユキノシタの下には、トリ貝の炙りと加賀野菜のキンジソウ。
香ばしいトリ貝の甘みが溢れ口中に広がる。
少々ぬめりのあるキンジソウとの相性もいい。
和食のスタートには、ピッタリの一品。

■車海老
フランス産岩塩、レモン、スダチ、これはお好みで♪

上質な油で揚げた海老って、こんなにも美味しいモノなのか。素直な感想。 
頭までさっくりといける美味さ。

う~ん、至福♪

■天使の海老
粋な計らい。
先ほどの車海老との食べ比べである。
「天国に一番近い島」と呼ばれるニューカレドニアで獲れた海老。
過去何度も食べたことがあるが、天ぷらで食するのは初めて。

こ、これは、、、車海老よりもうまい!
旨みと甘みが際立つ海老。
う~~ん、、参ったなこりゃ~。。。

みなさん、本日のレビューは久しぶりに長くなります。時間と気力のある方のみ
最後までお付き合いくださいますように


■もみじがき
葉の形状が「もみじ」に似ているところから名付けられた山菜である。
この年になって初めて知った野菜であり、当然食すのも初体験。
適度な苦みが持ち味か。

■お造り
鰹と穴子。
穴子は軽く炙ってあるのだ。当然香ばしく、活性化された身は旨み溢れる。
赤い生七味、これがピリッと味わいを締めてくれる。

いやぁ~~、酒が進んで仕方ないなぁ~♪

■鱧天と雲丹
おぉ~~、何をするんだ!
鱧の天ぷらの上に雲丹が乗っかっている。。
このビジュアルだけでテンションがアップである。

別々に食べたいという欲求を抑え、思い切って一緒に食べる!

It's a...so~~パラダイス!!

熱々のハモの天ぷらと生うにがケンカせず、口の中でハーモニー。

いかん、いかん、、
これは酒が進みすぎる。

■コシアブラ
これも山菜だ。
オーナーは相当山菜に詳しく、こだわりも深いようだ。
若干の苦みはあるが食べごたえのある野菜だった。

タンパク質とのバランスを取るため、野菜を時折挟むのは嬉しいね。

■ふぐの白子
出た!小さな鶏卵大の天ぷらである。
醤油焼きにしても美味しいが、こうして天麩羅にすると本来の味わいがよくわかる。
クリーミーでふくよかな味わい。まさに生命の源。

次の酒、ちょ~だ~~い!

■ハマグリのお吸い物
おぉ~~っ!これは美味い! 
結構詰め込んだ胃袋に染み入るような滋味深い味わい。
ハマグリの上に乗ったすり身が、これまた美味なのだ。

■すすだけ(煤竹)
小さいタケノコなのだが、これ結構希少品種。調べてみるとびっくり!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%85%A4%E7%AB%B9

■ゴマ豆腐とふぐ

重厚な石の器の中には緑色の和風出汁餡。
その中にゴマ豆腐とふぐの天ぷらが使っている。
トッピングは宮古ぜんまいという、沖縄の宮古島でしか採れない山菜。
これまた贅沢な一品だ。。。

しかし、この出汁美味い♪

天ぷらもこうして出汁で食べると、塩や天つゆとは違った料理となる。
奥が深いぞ、深すぎる。

■キスおろし大根ジュレ
これまた独創的な一品。
キスの天ぷらにジュレ状にした大根おろし。
誰もが好きな味わい。。。

美味いとしか言いようがないよ。

■インゲン
交互に積み上げた積み木のようなインゲンのタワー。
長い人生の中でも初めて食べるインゲンの天ぷらは、すこぶる美味。
サクッと、じゅわ~~っとインゲン本来の味を噛みしめる。

美味しい野菜だったのね、インゲンって^^:。

■タコとオクラの酢の物
口直しの一品。
さっぱりと口の中を洗い流し、ラストスパートに備える。

■ひげ付きヤングコーン
画像でお分かりのように、細いひげが沢山ついたコーンを揚げたもの。
パリパリとした食感が面白い。
味わいは確かにコーン。
料理は味だけでなく見た目のサプライズも重要。

■水茄子とヨモギ
これまたおろし大根ジュレとともに。
茄子は大好きな野菜だが、天ぷらは普段食べることが少ない。
しかもこうして水茄子となると、希少な経験をさせてもらった。
体に良いヨモギは、小さい頃よりヨモギ餅として食べていたので馴染みがある。

■カニ天ぷらジュレ
このまたサプライズなビジュアルでテンションが衰えない。
マジですか?カニですか?
初夏に食べるカニがこんなに美味しいのは何故なんだろう。
しかし、ジュレって結構な使い勝手があるんだね。
家庭でもできそうだからやってみようかな、などと思ったり。(でも無理ムリ~)

■わかめ蕎麦
〆の食事である。
昆布とかつおと鯛の骨で取った贅沢な和風出汁。
これを使えば何でも美味しいと思うのだが、深緑のワカメを練りこんだ蕎麦は
弾力が有って風味も豊か。
その美味さに拍車がかかる。
zuzuzuzuzu、、、箸が止まりませんなぁ。。。

■黒糖餅
パッと見はわらび餅のように見えるが、これは黒糖餅なのである。
わらび餅以上に柔らかくプルンプルンなのだ。
いやぁ~~、これ美味しいわぁ~~♪

付きだしから黒糖餅まで全19品。
充実のコース料理と呼ぶにはあまりに言葉足らず。

これで¥12000は逆に安いのではないか?と思えて仕方ない。。。

最高級の油を使用した天ぷらは、ここまで負担が少なく飽きずに食べることができるんだね。
仕入れにより、日々移ろうおまかせコースは飽きることが無いのではないかと思わせる満足度の高さ。

・生ビール¥600
・ウィスキー¥750~¥4000
・梅酒¥600
・ウーロン茶¥500
・焼酎(芋・麦)¥600
・日本酒¥800~¥2000


そしてシャンパーニュ。
これが豊富で贅沢なラインナップ。
グラスはローラン・ペリエの¥1800のみ。
ボトルは¥10000~¥150000まで16種類。

(画像参照してね)
ドリンクは決して安くは無い。

店の天ぷらに合わないとのオーナーの判断により、ワインは白・赤ともに置いていない。
個人的には、辛口でミネラル豊かな白ワインくらいは置いてほしいのだが。

この日感じたことは、天ぷらには日本酒がよく合う!

●みぞれ酒【生貯蔵酒】¥800
●大阪屋長兵衛¥800
●辛丹波¥800


いずれも日本を代表する酒造メーカーである兵庫・西宮の大関酒造の酒を飲んだのだが、
本当に美味しかった。

日本に生まれて良かった。
この店の存在を知ることができ良かった。

素直にそう思った。
交友関係の広い友人に感謝したのは言うまでもない。

10数店舗を展開するオーナーが、初心に戻り「和食」を極めるため完全予約制にて
日々限られたゲストに対峙する真剣勝負の店。

気軽に行ける店ではないが、季節ごとに訪れたい店である。
近い将来、赤い本に載るかもしれないね。
それくらいのレベルの店だと思う。

私はこの日、身も心も骨抜きになった。

そうそう。

この夜は、私がこの店へ連れて行きたい大切な人を思い浮かべながら帰途に就いた。

仕事や恋で、勝負をかけようとする際には間違いなくお勧めだ。
健闘を祈る。

完全予約制とはいえ、敷居はそんなに高くは無い。

私でよければ、いつでも紹介します。

久しぶりに、程よい緊張感の中で酔っぱらった。
参りました。。。

ごちそうさま♪♪

  • 高台に乗ったお猪口、昔は身分の高い人はこうして飲んでいたようだ。

  • 気を付けないと民家と間違えて通り過ぎてしまう。

  • 細い路地の並びに在る店である

  • シャンパーニュのラインナップはこちら。

  • 日本酒と焼酎のラインナップ

  • 窓の向こうには金魚が泳ぐ池を配した庭がある

  • 「富士山」のグラスでビールを飲む

  • さあ、いただきましょうか♪

  • 付きだしはトリ貝の炙りとキンジソウ。上に乗っているのはユキノシタ。

  • 檸檬と酢橘はお好みで使用してほしい

  • 炙ったトリ貝は香りが強く美味しい~

  • 岩塩はフランス産。

  • まずは車海老だ~

  • 檸檬と塩で食べたのだ

  • 続いて「天使の海老」。海老の食べ比べとなった。

  • もみじの形に似ている「もみじがき」という山菜だ。

  • 大関酒造の生貯蔵酒は凍結。これ、爽やかで飲みやすく美味しい酒だった。

  • いくらでも飲めるほどに美味しい酒だ

  • かつおと穴子の炙りは、わさびと生七味で。

  • かつおに生七味を乗せて~

  • 炙った穴子には山葵を乗せて~

  • 鱧の天ぷらに雲丹を乗せるという贅沢な一品♪

  • こしあぶらという山菜、初めて食べた。

  • ふぐの白子の天ぷら、ある意味共食いよね~

  • 大阪屋長兵衛、こちらも大関酒造の美味しい酒だった。

  • お猪口はお好きなものをセレクト。。。

  • 大将が注いでくれた、、、

  • ハマグリのお吸い物、滋味あふれる味わい。。。

  • はまぐりのシンジョウ乗せよね

  • 煤竹の天ぷら、これも珍味である

  • ゴマ豆腐とふぐの天ぷら、上に乗っているのは宮古ぜんまいという山菜だ。

  • ふぐ、どうぞ~~♪

  • キスのおろし大根ジュレ、創作天ぷらと言えようか。

  • 美味しいとしか言えない。。

  • インゲンの天ぷらは珍しいね。

  • 歯ごたえを楽しむ一品。

  • タコとオクラの酢の物で箸休め。

  • ひげ付きヤングコーン。。

  • 水茄子とヨモギの天ぷらも珍しいでしょう。

  • 水茄子はホクホク。

  • トイレは2階に在るのだ。

  • カニのジュレ乗せ。

  • 辛丹波が美味しい~♪

  • この浮世絵は、三代目豊国の本物なのだ。

  • 民家を買い取り相応の費用をかけて改築した素敵な店。

  • 〆の食事はわかめ蕎麦、出汁は昆布とかつおと鯛の骨。

  • 深緑の麺が美味しかった~

  • デザートは黒糖餅。プルンプルンで美味しい~♪

  • おひとつどうぞ~

  • 7席のみの小さいながらも快適な空間だ。

  • 熊谷オーナー(右)とスタッフの森さん。

  • トイレにも三代目豊国の浮世絵を展示。

2015/05/29 更新

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