4回
2017/08 訪問
King of 支那そば @たんたん亭
晩夏の浜田山。ふと風が涼しい。
京王線地下改札から北側地上に出て右手すぐ。
たんたん亭さんです。
午後2時半なのにほぼ満席。
並ばない程度に次々とお客さんが訪れます。
今回はシンプルに「支那そば」(770円)。
大鍋で麺を泳がせる茹で方が気持ち良い。
平ざるでパンと湯切り、麺線を揃えての投入。
スープを飲んで、うわぁ♫
じわっと染み込んでくる、柔らかな味わい。
香る魚介系、包み込むような動物系出汁。
織り成す絹のような淡いグラデーション、
深く心にすら染み込む優しい味わい。
あっさりした飲み口に隠れた旨みの重層感。
どうしてこんなスープが創れるのだろう。
麺は加水率やや低め、細麺ほぼストレート。
啜り心地よく、ほのかに芯が残る食感の良さ。
微妙な酸味に小麦の味の良さが感じられる。
ふわりと丸いスープにしっとりと融合。
美味しすぎます♫
モモ肉風ながらしっとりと柔らで食感優しく、
ほのかにスモーキーな香りのチャーシュー。
少ししか入ってませんが、ため息の出る旨さ♫
ビターで食感の良いメンマ、味の濃い海苔。
でも、具材は脇役であることを思い知ります。
それほどまでに完成されたスープと麺。
King of 支那そば。
シンプルな支那そばは気品すら漂う一杯。
あっさり優しく毎日食べても飽きそうもない。
この一杯に人の切なさや想いが全て詰まってる。
そんな深みを感じてしまう一杯です。
ワンタンは美味ですが、シンプルもいいなぁ…
だって、これが770円って、改めて驚きます。
しかも並ばずに食べられるなんて…
また、定期的に伺いたいです。
2017/08/13 更新
2017/04 訪問
King of 支那そば @たんたん亭
どこも桜満開の春本番、井の頭線に乗ってます。
お昼どき、久我山の甲斐さんが頭をよぎるが、
何だか無性にたんたん亭さんで食べたくなり、
浜田山で無理やり途中下車。
駅北側に出てすぐ。ほぼ4年ぶりの訪問です。
お昼ドンピシャだが、すんなり座れる。
高額なためか、著名店なのに並ばないですね。
もう記憶も飛んでる、シックで落ち着いた内装。
デフォの支那そば以外は1,000円超の高価格。
悩むが「肉ワンタンメン」(1,070円)を注文。
L字カウンターは、境が低くてシズル感満点。
厨房は3人体制だが、うちお二人が忙しく動き、
お一人はご主人なのか、ほとんど見守るだけ。
平ざるでの湯切りがとっても丁寧です。
10分経たないうちに登場。
綺麗に丸まった麺にどさりと載ったワンタン。
スープを一口飲むと、うわあぁ~!
思わず小さく声が出ちゃった…(恥)
やや濁ったスープからは想像もつかない上品さ。
あっさりした飲み口なのに、驚くほど深い旨み。
ふわりと香る魚介系、まあるいコクは動物系。
さらに複雑な出汁が、幾重にも織り重なる。
醤油は、角も酸味もなく柔らかに味をまとめる。
なんて美味しいスープなんだろう…(涙)
どうしたらこんなに優しくもふくよかな味に?
さすがはたんたん亭さんですね… 驚きました。
スープばっかり飲んじゃって、麺に。
細麺ほぼストレートで、やや低加水風だが、
啜りこごち滑らかで、コシのある絶妙の食感。
鶏油が絡んでスープと見事なコンビネーション。
ずずっと食べると小麦の香りとスープの旨みが
口中に溢れ出して、もう何とも言えません♫
いやー ヤバイわ… 美味すぎだわ。
肉ワンタンは、大ぶりなものが6個。
餡は結構大きめで、肉がぎっしり。
肉々しいのかと思いきや、かなりあっさり味。
肉の旨みが上品で、スパイス系は控えめ。
皮はつるり厚手だが、みるみるとろける口当り。
餡と皮とスープのバランスを考えた仕立て。
トッピングではなく、麺と両主役なんですね。
すごく美味しい♫ 何個食べても飽きません。
デフォ+300円ですが、その価値十分です。
チャーシューは、周りが赤いロースト中華風。
しっとりした食感、あっさりとした味付け。
これもなかなかの美味しさ♫
メンマはビターでコリッとした食感。
あと、海苔1枚。薬味ネギは少なめ。
King of 支那そば。
随分前の初訪時の口コミに付けたタイトル。
一瞬陳腐に見えたものの、やはりこれしかない。
数ある支那そば系の中でもここは頭抜けてます。
まさにスタンダードとなる一杯。
久々に来てその思いを新たにしました。
幸せな一杯、ごちそうさまでした。
また初心を忘れそうな時に伺いますね。
2017/04/07 更新
2013/07 訪問
King of 支那そば @たんたん亭
京王井の頭線、浜田山。
かねがね行きたいと思っていた、たんたん亭さんへ。
八雲、かづ屋さんを慕っている身としては、
ここが本家、支那そばの伊勢神宮。一度は行かなきゃ…
浜田山駅を出て右手すぐの立地。
店内入ると、午後1時を回っていたので、お客さんはまばら。
L字カウンターだけの店内は、こじんまりしているが、
整然と落ち着いていて、とてもきれいにしてある。
カウンターと厨房の仕切りが低いので、一体感がある。
食券販売機はなく、直接注文のスタイル。
メニューを見ると、デフォルトの支那そばは750円だが、
ワンタンメンはすべて1,000円超のラーメン王価格。
すごく悩んだが、やはりワンタンを試したいので、
「ミックスワンタンメン」(1,150円)を注文。
高いなぁ…1,150円って。
店内は、男性2名で切り盛り。
若い方とやや年配の方…
麺茹では若い方だけど、どちらが店主なんだろう…
5分程度で登場です。
ひゃ~ これこれ、美しいビジュアル。
麺が毛糸のようにきれいに巻かれてる。
いただきます!
スープを一口。
うわぁぁ… (驚嘆)
おいしいなぁ! もう!
さすが本家。めっちゃうまいよぉ…(泣)
極めて塩分感の低い、超健康スープ。
なのに濃厚にすら感じるミネラル成分は何モノ?
爽やかで控えめな酸味の醤油味。
材料を主張しない非常にスムーズな出汁のスープ。
口当たりをマイルドにする適度に浮いた油は、
臭みもしつこさも全くない、上質なオイル感。
もう、返す言葉もないぐらい、自然な味。
麺は細麺ストレート。やや硬めで、歯でぷっつり切れるコシの良さ。
しかし、決してボソボソでなく、芯はしっとりとした旨みがあり、
時間が経ってもスープに全く負けない究極の麺。
このストレート麺とあっさりスープが、なぜかよくマッチする。
おそらく浮いている油がうまく双方をマッチングさせてるのでは。
庶民的な支那そばをここまでハイクオリティで品の良い味に仕上げるなんて…
ワンタンはエビ3個、肉3個のハーフ。
エビワンタンは、エビの食感がプリプリで、味も濃厚。
やや厚めの皮だが、しっとり、粉っぽくなく、おいしい!
いゃー、これは絶品。
肉ワンタンは、肉のくどさがなくさっぱりとした味付けで、
エビに比べて意外にも爽やかな味の仕上がり。
このワンタン、やはり他店ではお目にかかれない質感の高さ。
このワンタン6個でプラス400円だけど、やはりはずせないなぁ…
チャーシューは脂身感の低い、さっぱり味のチャーシューだが、
しっとり柔らかく、スープにも良くあって、とてもおいしい。
しかし、食べ進むごとに歓喜がほとばしる。
すんごくおいしい支那そばだなぁ。
うまいなぁ…
何でこんなにあっさりしてるのに、ふくよかな旨みを出せるのかな。
かづ屋さん、八雲さん、大好きだが、やはりこのスープ、
一歩抜け出てる気がする。
これは間違いなく、King of 支那そば、ですね。
スープ最後の一滴まで完食です。
さすがは本家、たんたん亭さん。
幸せな昼食をありがとうございました。
リターン・トゥ・ベーシック。
機会を見て、またうかがいます。
2013/08/01 更新
【4度目の訪問】
京王井の頭線、浜田山。
たんたん亭さんは午後2時で4人待ち。
店内ウェイティングで3人、店頭で1人待ち。
冬柔らかな日差しの商店街を人が行き交う。
初めて待ったなぁ… 15分程度で着席。
「ミックスワンタンメン」(1,170円)を注文。
ちょっと高いけど、ワンタンを食べたくて奮発。
厨房は3名の男性で小気味よくオペーレーション。
静かに流れるジャズと共に浜田山らしい上質感。
5分程度で登場。
スープを飲んだ瞬間にもれるため息。
わー やばいなぁ…♫
ふわり香る魚介系、優しい動物系のコク深い出汁。
しっとりと体に染み込む自然な旨み。
何だか、こう、舌にじわじわ染み込む美味しさ。
まるい、やわらかい、じわっと来るスープ。
いやぁ、美味しいなぁ、こんなすごいスープ…
どうしてくれる、涙出て来たわ♫
麺は低加水気味のハリのある細麺ストレート。
きれいに折りたたまれ、重くない持ち上がり。
表面が滑らかなんですよね。だから絡まない。
かなり硬めの食感です。ぎりぎりライブ感。
スープの柔らかさとある意味対極。
そのバランス感が、たんたん亭さんらしさ。
で、ワンタン。
やはりこいつが主役か?
エビワンタン、これ、ヤバいでしょ…
餡のプリプリした海老ぶつ切りがたまらん♫
香ばしくて旨み満点、海老よりエビらしい。
皮は厚手ながらとろけるほど柔らか。
肉ワンタンの餡もソーセージのようで美味♫
餡にスパイスが織り交ざり肉の旨み凝縮。
このワンタンたち、ほぼ芸術品です。
King of 支那そば @たんたん亭。
全くケチのつけようもありません。
どうしてこんなに旨みの深いスープが創れるの?
あまりの美味しさにため息の連続。
で、ここのワンタン、もう、素晴らしい。
価格は高いけど、食べたら納得しちゃう。
完成度の高い一杯です。
価格に見合う仕上がり、裏切りません。
また定期的にうかがいます。