3回
2018/03 訪問
朴とつな味わいの中華そば
散り行く善福寺川緑地の満開の桜。
お昼は2年ぶりの高円寺甲斐さんへ足を運ぶ。
南阿佐ヶ谷と新高円寺のちょうど間あたりです。
午後1時前なのに店内は先客4名と空いてます。
食券販売機、前にないトッピングワンタンがある。
「中華そば」(650円)と「ワンタン」(200円)、
カウンターについて、お店の女性に手渡します。
静かに流れるのはラジオ。
ご主人は相変わらず実直そうな立ち振る舞い。
お店はきれいだけど活気がないのが気になります。
まあ、久我山も山梨もおんなじ感じですけど…
麺はデポから平ざるでの湯切りは止めたみたい。
5分程度で登場です。
ワンタンが覆った茶色い朴とつな眺め。
横っちょからスープを飲むと、うわぁ、うまい♫
カドがなくて丸くて素朴で優しくてうまみ濃い味。
魚介、動物系、他にいろんなものが混じった出汁。
醤油タレは酸味なくコクだけが澱のように沈む。
ゆらぎと雑味の中で遠くに風景が見えるような味。
このスープ、やっぱり好きです。
麺はウェーブの強い中太麺。
やや低加水気味のねっとりした食感が特徴的。
どことなくやんちゃな味が付いたジャンク感。
少々茹でた感が弱くライブ感が足りない印象だが、
スープをよく引き上げて、実に味わい深い麺です。
チャーシューは小ぶり1枚。
見事なスモーキーフレーバーの実に個性的な味。
燻製の見事な香り、ホントに大好きです♫
こんなチャーシュー、他で食べたことない。
ビールのおつまみに買いたいくらいです。
で、トッピングワンタン。ほんのり黄色い皮。
餡は小ぶりでニンニクの効いた餃子風の味。
皮はややコシがあるけど、てろんと口どけます。
くっつき気味で、餡もたまにこぼれるご愛敬。
ここで山梨のおかめさんのワンタンを思い出した。
そうだ、おんなじ感じじゃないか… 懐かしい。
ただ+200円としては若干クオリティ低めかなぁ…
朴とつな味わいの中華そば。
やっぱり、甲斐さんの中華そば、美味しいです。
キレもなく、カッコよくもなく、正直ダサい。
でも、食べた瞬間の、包まれる温かさ。
実直で、朴とつで、嘘のない、身内の料理。
そんな一杯です。
今回のワンタン、山梨おかめ風。
考えてみれば、揚げねぎそばって系統があるけど、
おかめさんの動物系スープラインと同じですね。
こんなに美味しいのに、空いてるのが不思議。
駅から遠いというのもあるけど、
もしかしてお店がきれいすぎるからかも(笑)
明るい内装に合わせて活気を出したらいいかも。
ぜひ頑張って欲しいお店です。
2018/04/01 更新
2016/04 訪問
様々な素材が織りなす優しいスープ
桜咲き花冷えの新高円寺。
久我山の名店甲斐さんの2号店へ向かいます。
東京メトロの新高円寺駅を降り地上に出て、
青梅街道を西に結構歩いたところにあります。
建物の1階、少々奥まって白地の暖簾。
ガラス張りで明るい雰囲気です。
入ると奥に細長いL字カウンターの店内。
左手に小さな食券販売機がある。
醤油、塩、つけ麺の本店同様の3系統に、
ここのオリジナルらしき揚げネギ系がある。
今回は「チャーシュー麺」(850円)を購入。
このお店の店主なのか、年配の静かな男性。
それとかなり美人の女性お二人が厨房に。
本店の店主とどういうご関係なのかしら…
午後1時過ぎで先客2名と閑散とした店内。
白基調だが素っ気ない内装です。
デポから平ザルに移し替えて湯切り。
5分程度で出て来ました。
薄い茶色でやや濁ったスープ、鶏油が浮く。
飲んでみると、おー、うまい♫
魚介系と動物系をブレンドした複雑な味で、
塩分低めだが、旨みもちょっと弱いかなぁ。
デフォで黒胡椒がピリッと来てびっくり。
量は多くないが、本店ではなかったと思う。
しかし、様々な素材が織りなす優しい味わい。
知らず知らずどんどん飲んじゃいます。
麺はウェーブの強い中太麺。
つややかな口当たりだがヤワでなく、
芯によく練られたしっとり小麦感。
スープをよく引き上げ、食べ応えがあり、
味わい深い、とっても美味しい麺です。
そしてチャーシュー。4枚載ってます。
こいつがやはり絶品♫
上質なスモーキーフレーバー。
しっとりした食感、あっさりした味付け。
脂身にもクドさ全くなく、肉の旨み引き立つ。
肉々しいのは苦手だか、これならいくらでも。
他にメンマと三角海苔。メンマも旨い。
優しく味わい深い中華そば。
本店に最近行ってないので忘れかけてるけど、
若干仕立てが違う気がします。
それでも、何度でも食べたくなる味。
場所が悪いのか、出る頃には自分だけに…
ふらりとは来にくい場所だけど、
丸ノ内線に乗った時はまた伺いますね。
がんばって下さい。
2016/04/01 更新
【3度目の訪問】
花冷えの善福寺川、桜は七分咲き。
1年前も同様に桜を見た後に訪れた高円寺甲斐さん。
お昼ドンピシャに到着、入るとまさかのノーゲス。
食券販売機で「チャーシュー麺」(850円)を購入。
店内に静かに流れてるのは小噺、落語かなぁ…
あっさりシンプルな店内はきれいだけど簡素な感じ。
朴とつな年配男性が調理。奥から別の年配男性。
どっちが店主なのかしら。久我山との関係はいかに?
活気少なめは久我山も山梨もそうだが、何だか心配…
5分程度で登場しました。
丼ぶりを置くそばからふんわり煮干しの香り。
黄土色に深く濁った色合いのスープ。
一口飲んだ瞬間、うわぁぁ、うまい♫
まあるくて、カドなく、優しく流れ込む。
魚介系と動物系の重層的ながら温かな深い旨み。
醤油タレはスープと一体になり判別不能。
ずんずんと深まっていく旨みに心奪われます。
これ、尖ったところが皆無です。
どこまでも朴とつで、包まれるような美味しさ。
いやぁ、すごいよぉ♫ このスープはすごい♫
麺はウェーブの強い中太麺です。
ねっとりと芯が残る食感の麺は存在感豊か。
そう、麺も朴とつです。
小麦がほろほろこぼれ出るような質感。
口の中でぐにゃりスープと混じる噛み心地。
麺量は結構たくさんある。
汁を飛ばしながら啜り上げる嬉しさ。
チャーシューです。4枚。
噛んだ瞬間溢れ出るスモーキーフレーバー。
うめー! マジ、美味い♫
肉質はしっとりさっくり、脂身は少なめ。
極めて上質に薫る枯れた味わいが秀逸。
味付けは控えめながら、香りで食べる感じ。
何枚でも食べられる大人の味わいです。
個人的にはこのチャーシュー、今まででNo.1♫
スモーキーフレーバーの絶品チャーシュー麺。
本当にうまいチャーシューです。
深い旨みと素朴さが溢れる究極の中華そば。
いやぁ、マジ、ホントに驚きます♫
食べながら、こんなに有難く思う一杯も、希少。
しゅーっと心が閉じて行くような内なる優しさ。
久我山本店とも全く遜色のない仕上り。
食べログ3.58点のお店がガラガラって、何だろ?
この中華そば、デフォは650円と驚きの価格。
こんなに美味しいお店なのに、やっぱ立地かなぁ…
地元の方、ぜひ応援してあげて下さい!
本店と同様に★0.5アップさせて頂きます。
がんばって下さいね♫