3回
2019/09 訪問
極めて上質な支那そば。
本郷台に来たので、フリーバーズさんへ。
1年ぶりですが、なんと3.7点近い高得点になってる。
以前と駐車場の場所が変わってました。
お店から歩いてすぐの住宅街の一角にあります。
シンプルでグレーの漆喰調の外観が洒落てます。
休日の午後2時過ぎで、店内空きがありました。
今回は塩系統「スペシャル塩ラーメン」(980円)。
アメリカンなパーツを随所にあしらった店内。
カウンターだがソファーのような座り心地良い椅子。
アウトローっぽいけど美意識高くまとめてある。
たぶん自分同様の年配世代に親しまれそうな内装。
そういえば店主も決して若くはない。
ご自分のやりたい事を実現して羨ましさを感じます。
5分ちょっとで登場しました。
淡い黄金色に澄むスープにキラキラと香味油が浮く。
飲んでみると、うわぁ~ 優しい味だなぁ…
美味しいなぁ…
いやこれ、すごいなぁ。
塩ダレに整った、まさに王道な支那そばの味わい。
香味野菜や乾物系、鶏出汁など複雑に絡んだうまみ。
どこか枯れてて、ほんのりとコクを感じて、
雑味なくクリアだけど、あったかい味。
上品だけど包み込まれるような素朴さがあります。
麺はウェーブの弱い極細麺です。
つややかな口当りだけど、しっとりとコシがある。
もさっとせず啜り上がり、噛むとほんのり小麦感。
優しいスープの味わいととっても良く合います。
チャーシューは2種2枚。
バラと鶏ササミ風ですが、どちらも上品な味わい。
浮いた薬味は玉ねぎと長ねぎの粗みじんミックス。
エキスの酸味をスープと共に味わう仕立て。
半身の味玉に、緑の三つ葉、柔らかい穂先メンマ。
極めて上質な支那そば。
これはすごい一杯だと思います。
等身大で親しみやすいスープながらクリアな仕上り。
優しい支那そばを美意識の高い店主が造った。
お店のそうだけど、素朴さと知性のバランスが良い。
並みいる支那そば系の中でもトップクラスかもなぁ。
ため息しか出なかった。またぜひ伺いたいです。
2019/09/21 更新
2018/07 訪問
華やかで鶏出汁の旨み深い秀逸な醤油味
風雨強まる本郷台にやって来ました。
先月オープンした新鋭フリーバーズさんを訪問。
支那そばや系らしく、気になっていたお店です。
JR本郷台駅からはかなり離れた共済病院の南側。
車だと環状4号線公田小学校入口交差点を北に入る。
駐車場は少し離れた場所に3台分あります。
店に行ってみると、グレーの落ち着いた塗り壁、
空色の扉と型押しガラスの木調出窓がおしゃれ。
午後3時間際の到着ですが、女性が優しくお出迎え。
食券販売機を見ると、基本、醤油、塩の2系統。
「スベシャル醤油ラーメン」(980円)を購入です。
いやぁ、店内とっても洒落た雰囲気です。
アメリカンヴィンテージ感で抑制のきいたデザイン。
ギターなどの小物、上を廻るシーリングファン。
L型カウンターにテーブル席がひとつ。
厨房、客席ともゆったりした空間が広がります。
店主らしき男性と奥様らしきしっかりした女性。
お互いが見事に連携して厨房作業をこなされてます。
平ざるでのパンパンという湯切りが嬉しい。
5分程度で登場。
ややすぼまった丼ぶりですが、スープ量は厚め。
鶏油が多めにキラキラと浮いてます。
攪拌してスープを頂くと、うわぁぁ~♫
こりゃ、おいしいわぁ…
酸味なくまろやかでほのかな甘みを感じる醤油味。
口中に拡がる芳醇でコク深い鶏出汁の旨み。
魚介乾物系の優しいミネラル感がそれを包み込み、
幾重にも織り成す立体感のある味わいが秀逸。
麺を引き上げるとほぼストレートの細麺。
つややかな口当りながら、しゅっとコシのある食感。
鶏油をまとって滑らかに流れ込む優しさと、
スープをまとって上品に香る小麦の味わいが見事。
うわぁ、泣けるなぁ♫
スベシャルの具はチャーシュー2種計4枚と味玉半身。
チャーシュー1種、豚バラのやや厚手のカット2枚。
ほのかな燻製臭、とろけるような脂身の旨み♫
もう1種は鶏ササミ風のもの2枚。
しっとりした食感、上品な味付けが美味。
パストラミ風に外側にまぶした胡椒にやや違和感。
味玉は黄身がとろり外にグラデーションを描く半熟。
黄身の味が濃くて半身なのに存在感のある味わい。
ほうれん草。土臭い苦みがスープに実によく合う。
長ねぎスライスも新鮮でエキス感が美味。
華やかで鶏出汁の旨み深い秀逸な醤油味。
とっても重層的で深い、ハイクオリティな味わい。
そうか、こういう味かぁ…
旨みに華やかさを併せ持つ点で戸塚のお店に近い。
素朴で優しい雰囲気の鶴ヶ峰とは異なる路線かな…
いずれにしても、こんな凄いお店がこんなところに。
開店1ヶ月ですが、間違いなく行列店になるでしょう。
都内で便利な場所だったらとっくに話題になってる。
森やさんやら大船周辺など、このエリアは名店揃い。
混まないうちに今度は塩を試しに伺いたいです。
2018/07/28 更新
緊急事態宣言はとっくに解け、夏至も過ぎ。
意を決し3か月ぶりにラーメンを食べに行くことに。
フリーバーズさん、いまや3.8点台の優良店に成長。
休日で、密を避けるため14時頃の到着を目指すも、
大船大渋滞で駐車場に着いたのは閉店時刻の15時。
お店に行ってみるとまだ開いてた… 良心的です。
入口扉は30センチばかり開けたままになっていて、
店内に入ると閉店間際だが、ほぼ満席。
席が比較的離れていて、店内はゆったりした空間。
左手にはアルコール消毒のボトルが置いてあります。
食券販売機で「醤油ラーメン」(840円)を購入。
手を消毒し水をコップに注いで、カウンターに着席。
カウンターには隣との間にアクリルの仕切り板。
思っていたよりもちっちゃいけど、ないよりは安心。
店舗奥の扉が開いていて、店内には風が通ってる。
食事中の会話はご遠慮との貼紙、店内は静かです。
お店の皆さんもマスク着用。とっても安心感がある。
5分経たないうちに登場です。
琥珀色のスープ、キラキラ輝く香味油。
スープをいただく。
うわぁあ。
うまいなぁ…♫
ふわあっと、口中に拡がってく枯れた醤油の香り。
鶏出汁、乾物、香味野菜から生まれる柔らかな旨味。
一切カドなく、ゆるやかに流れていくミネラル感。
まろやかなのに、後から押し寄せて来る深いコク。
そして、しゅーっと消えて口に残る微細な余韻。
なんだこれ。
めちゃくちゃうまい♫
すげーなぁ… すごいよ…
涙出て来たわ。
優しくて、温かくて、豊潤で、しっとり。
うーん、これは支那そばだわ。原点の味そのもの。
麺を引き上げると、極細麺ストレート。
めちゃ細いのに、しなやかで弾力のあるいで立ち。
口当り滑らかなのに、食べた瞬間にプツンと弾ける。
そして芯に細くコシの残った、繊細な噛み応え。
香味油をまとって口中に広がる小麦の品の良い甘さ。
いやこれ、すげー麺だなぁ♫
スープの優しさにしゅっと立つような清涼感。
見事です。
チャーシューは鶏と豚の2種。
鶏はササミらしく、ぷるっ、つるんとした食感。
スパイスが若干効いて、どことなく洋風な味わい。
豚はバラかなぁ。脂身の上品な甘みが絶品で、
奥ゆかしくほのかな味付けは肉の旨味が立ってる。
一本の長い穂先メンマはすっと切れる秀逸な食感。
柔らかい酸味と、絶妙な渋みがめちゃ上品。
緑のほうれん草は土の香ばしさがスープに合う。
ねぎスライスの土臭さがスープを豊潤に感じさせる。
具材全てが素晴らしいバランス感ですね。
包み込むような優しさの絶品支那そば。
もう、完全に"支那そば名店"の称号をあげたいです。
アメリカンな店内からは想像もつかない朴訥な一杯。
体に染み込むような、自然な味わいです。
顧客の立場に立って、出来得る限りの感染症対策、
それもスマートに、さりげなく行っている。
前から思ってたけど、素朴さの中に知性を感じます。
こうしてこれほどの高得点になられたことが嬉しい。
コロナ感染症対策でマスクと自粛生活が続いたため、
もう昔には戻れない心持ちとなっていました。
マスクなしでにぎやかな環境の中で食事をするなど、
不安どころか恐怖でしかありません。
自宅で見る食べログには美味しそうな口コミの数々。
羨望を通り越し、批判したくなってる自分がヤバい。
そんなとき、マイレビさんのフリーバーズの口コミ。
味だけじゃ無くて感染防止策も一流、へぇ………
カウンターについ立てが置いてあるのが心に響く。
がんばって、行ってみようかな、と…
コロナ対策に力を入れているお店を探してみたけど、
感じ方なのか、意外と口コミには記載が少ないです。
なので、こういう記述は本当にありがたいです。
復帰第一号に選んだお店がこちらで良かったです。
ありがとう、安心して、久しぶりに楽しめました。
ぜひ、またうかがいますね!