3回
2017/07 訪問
どこまでも優しい完成された昭和のラーメン
【8度目はまた辛味そば】
にぎやかな町田。仲見世に入り、七面さん。
午後1時半、ほぼ満席です。
今回は看板の「辛味そば」(900円)を再注文。
挽肉、玉ねぎ、しなちくの粗みじん切り。
麻婆豆腐風の具材、軽く片栗で止めた餡。
いつもながら上質なのに懐かしい薄醤油味、
混然一体となってガシガシ食べるスープ感。
ヤバいなぁ… うま過ぎでしょ♫
ウェーブ強め中細麺もどことなくやんちゃな味。
具材に混じる生姜がこの一杯を決めてる。
さくっとした食感、爽やかで温かみのある味。
麺が終わった後、レンゲですくう具とスープ。
ひたすら幸せな時間が汗とともに続く。
丼ぶりの底までスープをすくい続ける幸福。
穴あきレンゲは邪道だ… などと心で語りつつ、
止められない衝動を昭和な店内が包み込む。
どこまでも優しい完成された昭和のラーメン。
相変わらずボリューム満点、お腹パンパン。
ご主人と奥様の心温まる雰囲気も健在。
仲見世を象徴するような良店です。
しかし、餃子とカレーはいつ食べよう(笑)
2017/07/18 更新
2016/12 訪問
どこまでも優しい完成された昭和のラーメン
【7度目は味噌ラーメン】
町田、仲見世、七面さん。
「味噌ラーメン」(900円)をオーダーです。
野菜類がドンと載った眺めはボリューム満点。
原則タンメン、野菜ラーメンと同じ具材らしい。
モヤシ、キャベツ、白菜、黄と赤のパブリカ、
人参、玉ねぎ、しめじ、キクラゲ、インゲン…
何とも多彩な野菜たち。
スープはサッポロ風のコクのある味噌ではなく、
シャワっとした味噌汁のような溶き味噌風。
野菜と煮込まれているらしいが、あっさり♫
味噌本来の酸味が効いていて、とっても田舎風。
ベースの出汁感は分かりにくく、シンプルな味。
麺は中細麺でウェーブ強く、味のある麺。
何となくいつもより太めに感じるなぁ…
タンメンにはなかったチャーシューが、
味噌ラーメンには1枚。しっとりコクのある味。
これはつまみで食べたいくらい、美味しい。
メンマどっさり、刻みネギもこんもりで、
酸味ある味噌スープによく合います。
後半、具材、麺、スープ混然一体となって、
鍋のような素朴な味わいに♫
ほっとする優しい味わいの味噌ラーメンでした。
いつまでもがんばって欲しい良店です。
しかし、カレーと餃子はどう対処しようかな…
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【6度目は塩ラーメン】
久しぶりに町田、仲見世商店街。
前回は新店に浮気したので、今回は七面さんへ。
「塩ラーメン」(700円)を注文です。
出て来た塩ラーメン、美しい眺め。
薄茶色のスープに浮かぶ油がきらきら。
スープを飲むと、うわぁ~何とも優しい味♫
塩分感低く、強くないが柔らく深い旨み。
素材感は分かりにくく複雑。でも軽い仕立て。
塩ダレなのか、やや海産物感がします。
浮いている多めの油から、ほのかに動物感。
麺が美味しい!
強めに縮れた中細麺、しっとりかつ柔らかめ。
古き良きインスタントを思わせる味のある麺。
優しくて非常に質の高い麺質ながら、
スープと油をまとって、絶妙のジャンク感。
これはヤバいわ。
青菜は青梗菜かと思ったが、やや辛みがある。
何か別の青菜かも…
相変わらずメンマの上質な旨みが光る。
出汁のごまかしが効かない塩味で、
本領を発揮する出汁のクオリティの高さ。
やはりここは、ただの昭和ラーメン屋じゃない。
こだわりと技術に裏打ちされた味です。
ああ、いつまでも続いて欲しい名店。
しかし、カレーと餃子が次の課題だなぁ…
他のメニューも制覇したいです。
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【5度目はワンタンメン 2015年11月】
町田の昼下がり、冬が近い。
どうしても食べたくなって七面さん。
今回は「ワンタンメン」(900円)。
ちょっと高い気はしたが…
5分程度で出てきたワンタンメン。
表面を覆うワンタン、メンマ、青菜。
スープを飲むと、旨み豊かな味わい。
塩分感低く、醤油感も弱く、あっさり。
なのに、口の中で懐かしく広がるコク。
麺はやんちゃなウェーブの強い細麺で、
インスタント麺のようなノスタルジック感。
美味しいなぁ、懐かしいなぁ♫
この味、重要文化財モノですね。
さて、メインのワンタン。
皮はぷるっと肉厚で、小麦の味香る。
餡は少量だが、香辛料と肉の味が効いて、
存在感の高い味わい。
ひらりと扇のように大きな皮が、
くっつきもせずスープに泳ぎ、
その数7~8個とたっぷり入ってます。
価格の高さも、これでもかと出てくる
ワンタンを食べ続けたところで納得。
ワンタンメンにはチャーシューが載ってない。
これはちょっと残念かも。
ラーメンに載ってるワカメはなくて、
青梗菜のみじん切りが載っているが、
スープの良いアクセントになってます。
メンマが相変わらず旨い♪
ビターでしっとり切れる上質な食感。
このメンマはかなりクオリティが高い。
野菜系もいいけど、やはりベーシック系は
七面さんのスープの出汁感を楽しめて秀逸。
その中で、ワンタンメンはボリューム感もあり、
おすすめです。
七面さん、価格感はやや高め設定だけど、
味とボリュームの満足感高し。
そして、あっさり塩分感の低いスープが
これだけ旨み豊かなのは、他店比類なし。
しかし、カレーと餃子が気になるなぁ…
気軽にセットにできない価格設定が残念。
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【4度目はもやしそば】
町田にやって来たので、お昼は七面さんへ。
店内は常連さんでいっぱいです。
今回は「もやしそば」(900円)を注文。
具材をしっかり炒めている感じです。
10分強で登場しました。
もやしメインの野菜が顔を見せ、
その上にメンマ、チャーシューが載ってる。
スープは薄い茶色で、やや白濁してます。
飲んでみると、うわぁ、おいしい♪
醤油ベースと思うが、タレの味は軽めで、
野菜の出汁がたっぷりと染み出した
優しくて柔らかい旨みが満載のスープ。
塩分感低く、飲みやすい。
具材はもやしが多いが、キャベツ、人参の他
いんげんのカットなども少量だが入っていて、
バラエティに富んでます。
シャッキリ感の残った食感の良いもやしたち、
スープの中にたくさん入ってます。
もやしそばって、サンマーメンのような
あんかけとじが載っているのかなと思ったが、
こっちの方がいわゆるタンメンに近い印象。
麺はタンメンとは異なり、ウェーブの強い細麺。
ラーメンと同じと思われます。
加水率高めでつややかながら、
パフッ、もちっとした食感でおいしい。
やや柔らかめの茹で上がりのため、
具材が載ってると、ちょっと重たい感じ。
量的には丼ぶりにギッチリ入ってます。
ややビターで、ほんのり甘さも感じられる
メンマは、やはり絶品。
チャーシューが載ってるのも嬉しい。
いやぁ、今回もおいしかったなぁ…
優しい昭和の味を、ありがとう。
ついつい親父さんたちに声を掛けたくなる。
ただ、全般的にお値段は高め。
ギョーザを食べてる方を見たら、大ぶりで
6個も並んでいて、美味しそう、食べたい!
半ギョーザ4個というのもあるけど、
どっちもラーメンとセットにすると
1,000円を超えるので、一人では頼めない(泣)
半カレーも食べてみたいけど、
これもセットにすると1,000円超えるし。
例えば半ラーメンセットとかがあったら、
頼みやすいんだけどなぁ…
価格の分、ボリューム感は多いんですよね。
特に野菜系だと、具材が加わるので
普通盛でも相当な量です。
ご年配の方や女性など食細めの方は
最初から麺少な目とオーダーするのがお勧め。
しかし、料理はどれをとってもハズレなし。
次は、味噌か、ワンタンあたりかなぁ…
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【3度目はタンメン】
町田です。
仲見世の昼下がりはにぎやか。
七面さんで昼食です。
今回は「タンメン」(900円)を注文。
厨房から炒める音が聞こえて来て、
結構しっかり炒めてる感じ。
やがてスープを鍋に注いでる音が聞こえる。
その後煮込んで、10分弱で登場です。
野菜こんもりですが、もやしに頼らない眺め。
スープを飲んでみると、なんとも優しい味。
野菜からの出汁が密度濃く絡まった塩味。
しかし、あっさり自然な味わい。
炒め野菜の香ばしさに濁ったスープが昭和味。
塩分感は薄いが、そこはかとないジャンク感。
野菜は、バラエティに富んでます。
もやしは少なめで、キャベツと白菜がダブル。
珍しいのは、インゲン、赤ピー&黄ピー。
これって、パプリカ?
あと、人参、キクラゲ、タマネギに、シメジ。
ひき肉片もパラパラ入ってます。
それぞれがシャッとおいしく、素材感豊か。
さらに、メンマ、スライスネギも載ってます。
いわゆる街中華のタンメンとは変わった具材。
味噌や野菜ラーメンも同様の具材だそうで、
一番味噌に合いそうな気がしました。
麺は、ウェーブ強めの手打ち風中細麺。
これまでと違うかなぁ…
食感豊かで量も多く、食べ応え満点。
最後まで食べたらお腹パンパンでした。
典型的な街中華のタンメンというよりは、
具材のオリジナリティ感が豊かで、
ボリュームのある一杯でした。
美味しいが、辛味そばほどの衝撃はないかも…
しかし、実直そうなご主人の丁寧な仕事は
今回も生きてました。
とても落ち着く昭和の雰囲気です。
冷静なところで☆0.5下げさせていただいて、
他のメニューをまた試してみたい!
餃子が美味しそうだなぁ…
味噌も試してみたいです。
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【再訪は絶品の辛味そば】
爽やかな日差しの春の町田。
もう一度行きたかった七面さんを訪問です。
仲見世に入ると、心は昭和で満たされます。
午後1時近くで、店内半数の入りと空いてる。
野菜系もいいが、今回はその内容が気になる
「辛味そば」(900円)をオーダーです。
出て来た辛味そば、黄金色でキラキラ。
スープにひき肉などの餡が浮かんでます。
スープと餡をいただくと、うわぁ…
これはおいしい! おいしいぞ~ ♪♪
炒め油の香ばしい味わい。
ひき肉などを炒め、多めの香味油と一緒に
軽く溶き片栗でとじた感の餡がうま過ぎる。
浮いた油の温度は熱々。
刻んだ茹でほうれん草が色鮮やかで、
味のアクセントになってる。
雰囲気は担々麺だが、全く違う味です。
辛味と言うけど、辣油で付けた味は軽め。
餡は、ひき肉以外に、タマネギやしなちく等を
ザクザク刻んだものを加え、食感豊か。
特筆すべきはざく切り生姜が混じってること。
辛さは控えめだけど、この生姜を食べると、
どんどん体がぽかぽかしてきます。
あと、シラガねぎと輪切りねぎが入ってて、
品の良いビターなメンマもとっても合います。
味付けはベース鶏系のシンプル出汁を生かし、
餡の味が引き立つ絶妙のコンビネーション。
あっさりながら、ひき肉の旨みが加わって、
今まで食べたことのないおいしさです!
麺は、デフォのラーメンと同じと思われる
ウェーブ強めの細麺。
麺自体のやんちゃさはスープに統合されて、
混然一体となったおいしさを醸し出します。
最後にスープとひき肉などをガシガシ食べる。
麺がなくなっても、底にたっぷり残ってるぅ♪
これ、もう、すんごく幸せな気分。
穴あきレンゲも用意されてますが、邪道です。
これはスープと一緒に食べないとね ♫
生姜の香りとひき肉の旨み、
スープのジャンクさも底から見えて来て、
もうトリコなおいしさです。
ボリューム感があってお腹いっぱいになるが、
こんなうまいスープ、一滴も残せない。
やばい、これ、美味し過ぎます♪
昭和ノスタルジックラーメンと
担々麺エッセンスとの融合と言うか、
古くて新しい、クオリティの高い一杯です。
もう、☆0.5アップです!
最初はシンプルなラーメンがお勧めですが、
この絶品辛味そば、ぜひ一度ご賞味下さい。
あ~ おいしかったぁ ♫
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【初回訪問】
賑やかで人通りの多い休日の町田。
小田急線町田駅東口を出て、
南東に商店街を5分程度進んでいくと、
右手にレトロな町田仲見世商店街がある。
狭い路地に寄りあった古い商店の建物に
アーケードを掛けた、戦後の市のよう。
その一角に、中華そば七面さんがあります。
周りの雰囲気や店舗のファサードも
まるで映画を見るような昭和レトロ感です。
素朴な木製の引戸を開けて入ると、
カウンターだけの奥に細長い狭い店内。
午後2時近いが、ほぼ満席です。
メニューは壁面に貼られていて見にくいが、
シンプルに「ラーメン」(700円)を注文。
厨房は、年季の入った実直そうなご主人と、
その奥様と思われる女性のお二人で切り盛り。
掛け声や調理の音が柔らかく響いて、
懐かしくも妙に居心地の良い雰囲気。
他の方を見てみると、
休日なのでご夫婦でいらっしゃったり、
お一人様でビールを頼むご年配の方、
近隣の若い方など様々な方がいらっしゃる。
常連の方が多いみたい。
野菜ラーメンやタンメン、カレーまである。
さて、5分程度でさくっと登場です。
うわぁ… 素朴な眺めだなぁ…
おお、ワカメ、ワカメが載ってる♪
おいしそう~ いただきます。
スープを飲んでみると、まろやかな醤油味。
鶏ガラベースと思われるシンプルなスープは、
雑味なく、旨みだけが優しく残る絶品スープ。
醤油の主張は弱く酸味も少なめで、
まろやかさを演出している。
麺は、ウェーブの強い細麺。
柔らかめでややパフっとした軽い食感で、
インスタントのようなやんちゃな風情の麺。
スープを良く引き上げ、とってもおいしい♪
もう、なんだか懐かしさで、涙が…
醤油ラーメンにはほとんど載ってないワカメ。
昔のドライブインのラーメンに載ってたなぁ。
妙にスープの味を薄くしてしまうんですけど、
ここのは少量でノスタルジック感を味わえる。
いいなぁ、ワカメ。好きです。
結構多めに入ってるメンマは実に素朴な味。
ややビターながら酸味弱めで、スープに合う。
チャーシューは、脂しっとり、肉質パサっで、
燻製臭の漂う、これまた懐かしい味。
気が付いたらスープを飲み干してました。
おいしかったぁ ♫
どこまでも優しい完成された昭和のラーメン。
まさに、重要文化財ですね。
食べ進むごとに気持ちがほどけていく…
そんな味です。
他のメニューも試してみたい!
ずっと変わらずにいて欲しいお店です。
また、うかがいます。
七面(味噌ラーメン 900円)
七面(塩ラーメン700円)
七面(ワンタンメン 900円)
七面(もやしそば 900円)
七面(タンメン 900円)
七面(辛味そば 900円)
七面(ラーメン 700円)
七面(ファサード H27.6月)
七面(ファサード)
七面(仲見世の入口 ※この奥へ狭い路地を進むとお店があります)
2016/12/08 更新
【9度目の訪問】
抜けるような秋空の町田。
昼食はワクワクしながら七面さんへ。
午後2時半、珍しく先客ゼロ。
今回は未食の「メンマラーメン」(850円)。
整然と椅子の並ぶ古いカウンターを眺めて待つ。
炒め系でない時はご主人の出番はないみたい。
5分で登場です。
丼ぶりの半分をたっぷりメンマが覆う。
スープは優しくも奥深い旨みがとっても秀逸♫
鶏以外に海産物や乾物系と思われる複雑な旨み。
まろやかながら口の中で広がる重層的な味わい。
これは単なる昭和の懐かしい味じゃない。
ハイクオリティで研鑽され尽くした出汁です。
麺はウェーブの強い加水率やや高めの細麺。
最初はシコっと歯ごたえがあり徐々に柔くなる。
スープを良くすくう、ある意味フツーの縮れ麺。
で、メンマ。本日の主役。大量に載ってます。
しっとり柔らかくほのかに芯がコリっとしてる。
ややビターながら、特有の酸味や苦みは弱めで、
スープと同化して、実に優しい味わいです。
うわぁ… いくら食べても飽きない美味しさ♫
ちなみに、ラーメンはデフォ700円ですが、
別にメンマ増量100円というメニューがあり、
そこからさらに50円高いのは単に量の問題かな?
醤油系のワカメは無くなったみたい。
いまは青梗菜、茎刻み中心のものが載ってます。
チャーシューはしっとり乾いた味わい深い逸品。
味付けあっさりなので、増量で食べて見たい。
どこまでも優しい完成された昭和のラーメン。
回を重ねる度に、その仕上りの高さに驚く。
そう、クオリティが高いのはスープの出汁。
雑味なく深い旨み、懐かしい味では片付かない。
初回タイトルから「完成された」と付けたのは
昭和感に惑わされないという気持ちだったのか。
そんなことを思いつつ、完飲完食です。
9度目でついに★0.5アップです。
いつまでもがんばって欲しいお店です。
炒め野菜系もとっても美味しいですが、
最初はシンプルなラーメン系がお勧めです♫