2回
2015/12 訪問
蛤の旨みが奥深い秀逸な中華そば
【再訪です】
久々にやって来た戸塚は小春日和。
行きたかったふくろうさんを再訪です。
開店とほぼ同時の、11時半入店。
今回はとっても悩んだが、
「はまぐり×煮干し中華そば」(880円)を
正油で、「味玉」(100円)をプラスです。
ランチサービスで小ライスを頂く。
5分程度で出て来ました。
スープを一口飲む。うわ…やられたぁ♪
芳醇な蛤の旨みを支える煮干し味。
こんなスゴい組み合わせがあったのか⁉
華やかで奥深い蛤の、コクのある出汁を、
ほんのり香ばしい煮干しが、そっと支える。
圧倒的なミネラル感なのに塩分感の残らない
後味の良い、まったくもって上質な飲み口。
麺は細麺ストレート。
つややかながらコシがあって小麦香る。
やや長くてすすりにくいが、
意外とスープに埋もれないしっかりした麺。
具材は、チャーシュー、メンマ、カイワレ、
ナルトにトッピングの味玉。
それぞれ、スープを邪魔しない上品な味付け。
後半、底から顔を出す蛤のむき身は10個近く。
涙が出てくるくらい、海の旨みを堪能。
サービスのライスでスープを楽しみます。
はまぐり×煮干し。
全く最強のコンビネーションでした♫
このお店、やはりタダモノではない。
見た感じ、古い喫茶店を改良した居酒屋。
なんとなくレトロだけど地味な雰囲気。
しかし、そこから繰り出される至高の味。
店主の秘めたる熱い思いと工夫を感じます。
出る頃は12時近いのに、店内空いてます。
恐らく地元にお勤め・お住まいの常連の方で
12時過ぎには埋まるのでしょうが、
開店行列してもおかしくないレベルなのに…
個人的には理解不能。知られてないだけ?
まだ塩味バージョンを試してないし、
蛤100%のスープや、蛤の味噌バージョンなど、
魅力的なメニュー満載。早くまた食べたい!
流行って混まないうちに、ぜひまた伺います!
(じゃあ、旨いって言わなきゃいいのに…)
================================
【初回訪問】
戸塚は真夏のような日差し。
昼食を取ろうと食べログで調べたら、
蛤系スープのふくろうさんという
お店がとっても気になって、
支那そばやさんの誘惑を振り切り、
駅からはやや遠いが、行ってみることに。
トツカーナを南に抜けて商店街を進み、
戸塚小学校の近くにあります。
喫茶店のような外観。
中に入るとラーメン屋らしからぬ雰囲気。
カフェというかバーというか…
カウンター席の他に、テーブル席もあって、
グループでもゆったり座れる。
厨房は奥で、よく見えない。
入口横には本格的な製麺室があります。
なのにこのお店、夜は居酒屋になるらしく、
お酒がたくさん並んでます。
ふくろうの小物がたくさん置いてあるなぁ…
食券販売機はなく、メニューを見ると、
中華そば、正油か塩系統のシンプルな構成。
その他居酒屋メニューが数多く書いてある。
限定で蛤100%メニューなどがあり、
とっても魅力的だったが、最初なので、
「味玉中華そば正油」(880円)をオーダー。
お昼は小ライスか大盛が無料とのことで、
小ライスをいただくことに。
店主とフロアの女性のお二人で切り盛り。
12時少し前だが、先客2名と空いてます。
昭和の歌謡曲が流れてます。
何だかまったりして居心地がいい。
5分程度で登場です。
スープに黒い油のようなものが浮いてる。
一口飲んでみると、うおぉ〜 おいしい♪
濃厚な旨みを感じさせる出汁は、
鶏、魚介系のベーシックな味わいを
蛤のエキスで華やかに持ち上げた仕上がり。
雑味なく奥深い味わいは、
蛤などの素材を贅沢に使用した感じで、
店主のこだわりが感じられます。
正油の味はまろやかでカドがない。
浮いている黒い液体は香味油のようで、
にんにく系ではなく、何かネギなどの
香味材料を焦がし煮詰めたような感じで、
スープの旨み引き立てる役割を果たしてる。
蛤と言えば不如帰さんを思い出すが、
トリプルであることで深みが増す、
ワザありでクオリティの高い味わいです。
麺は加水率低めの細麺ストレート。
粉っぽくならず、やや粘度の残った食感、
小麦香る味わい、スープによく合います。
チャーシューはしっとりした仕上がりで、
品の良い味付けは、まるで一品料理のよう。
これはなかなかおいしいです。
味玉はあっさり目の味付けで、
黄身が絶妙のトロリ感。
メンマは細切りでさっぱりした味。
長ネギはなく、カイワレがアクセントに。
小ライスは大きめの丼ぶりに盛られてるが、
量的には家庭のご飯茶碗軽く一杯ぐらい。
麺が終わっても、スープを共に楽しめる。
食べ進んでいくと、ビックリ〜
スープの底に蛤むき身がゴロゴロ入ってる♫
刻んだ香味野菜や貝柱のようなものも混じり、
蛤の味が増したようでメチャおいしー(泣)
最後の一滴まで楽しめました ♪
極めて味わい深くて質の高い、
蛤の旨みに支えられた秀逸な一杯。
居酒屋二毛作店ってどうかと思ったが、
このお店は本格派です。
12時を回ったが、あまり混んで来ない。
行列ができてもおかしくない味なのに、
完全に戸塚のラーメンの穴場ですね…
塩味もおいしそうだし、
蛤100%などの限定メニューも食べてみたい。
流行って混まないうちに、
ぜひまた伺います!
ふくろう(ファサード)
ふくろう(はまぐり×煮干し中華そば・正油+味玉 980円)
ふくろう(中華そば・正油 880円)
ふくろう(ラーメンのメニュー)
ふくろう(限定メニュー H27年5月)
ふくろう(カウンターの雰囲気)
ふくろう(お客様お出迎えの3点セット)
2017/01/12 更新
【3回目の訪問】
冬晴れの戸塚。
お昼は1年ぶりにふくろうさんを訪ねてみる。
午後1時頃に到着、先客1名と空いてます。
今回は、塩バージョンを試してみたくて、
「味玉中華そば・塩」(880円)を注文です。
ランチタイム無料サービス、小ライスを選択。
5分程度で登場です。
蛤のお吸い物のように少し白く濁ったスープ。
一口飲むと、うわあぁ… おいしー♫
蛤の出汁が滋味深く、潮の香りが漂う味わい。
貝だけだと和風出汁になってしまいそうだが、
鶏と他の魚介系の出汁で優しく持ち上げてる。
淡い水彩画を思わせる柔らかい味わいながら、
きちんと輪郭の整った仕上りになってます。
塩分感が低いため、最初は薄く感じる印象も、
次第に押し上げて来る潮の旨味に圧倒される。
黒いものの混じった浮いている香ばしい油が
良いアクセントになって、彩りが深まります。
塩タレの主張は弱く、醤油の時とは違って、
蛤の出汁そのものをそのまま楽しむ仕立て。
いやぁ、こりゃ、絶品だなぁ♫
貝好きには涙モノ。たまりません♫
ここまで蛤の美味さを引き出せるのはすごい。
麺は自家製の細麺ストレート。
しっとりしたコシ、小麦香る美味しい麺です。
スープが淡い分、麺の味が引き立ちます。
チャーシューは丁寧に煮込まれた煮豚風の味。
しっとりと柔らかく、上品な味付けです。
味玉は黄身がねっとり中トロリのハイブリッド。
卵の味が良く引き立ってとっても美味しい♫
ライスと一緒に食べて見たら、泣けました。
あと、カイワレとメンマ、ナルト1枚。
食べ進むと、最後に出て来ました!
底から、蛤のむき身がゴーロゴロ…♫
これをスープと共に頂くと、もうヤバ過ぎ~
悶絶しながら完食。汁を残せるハズもなく♫
このお店の蛤出汁の中華そば、凄すぎる。
あまりの蛤の旨味に、我を忘れます。
これだけの出汁、蛤を何個使ったら出来るの?
もしかして赤字ではないだろうか。
そんでもって、こんな美味しいお店なのに、
午後1時を過ぎたとはいえ、後客1名のみと、
信じられないぐらい空いてます。
戸塚という街ではやはり価格的に高いのかも。
駅からやや遠いのも原因かな。
ラーメン店らしからぬ居酒屋ムードのせいかな。
まあ、昭和ムードの店内でまったり食べられて
個人的にはとっても幸せでしたが…
ぜひ、頑張って欲しいお店。
料理点★0.5アップです。
また伺います。